自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2017年11月23日木曜日
ただの情報はしょせんはただだ
すべての情報がただになっても情報はただにはならない。
例えば
ガンは免疫力を高めれば予防できるし完治できる
という知識と
ガンは細胞が進化することで起こる絶対必然の現象で、いかなる手段をこうじても確率的に必ず発生する。ガンで死ぬのが先か寿命で死ぬのが先か、それだけの違いである
このように2つの知識があった場合、人間は必ず前者の情報を取る。
∧∧
(‥ )価格は受取手がいるか
\‐ どうかで決定される
受け入れるかどうかは
受取手の
要望や能力によって決定される
(‥ )つまり情報がいくら
ただになっても
受取手の都合で
情報にはそれぞれ
価格差が
出てしまうのだ
ただしこの価値、価格とは、悪い意味で株価のようなものだ。悪い意味の株価。つまり単なるブームで裏打ちがない価値価格。
∧∧
( ‥)とはいえ価値価格には
違いない
(‥ )かように
すべての情報が
ただになっても
情報は人の値付けに応じて
分離してしまう
そして、この場合の価値価格は受取手の能力や都合で決まるので、
価格が高い=品質が良い
ではない
価格が高い=鵜呑みにしやすい
である。つまるとこ、都合の良い嘘に高い価格がつくし、都合の良い嘘が皆の周囲に集積してくるということになる。
これが世間の言う、ただの情報はしょせんはただだ、という言葉の意味である。
∧∧
( ‥)ただの情報でも
受取手の能力に応じて
価値価格が生じて分離する
しかしこれは
悪い意味での株価で
裏打ちのないくず情報
ただの情報はしょせんは
ただである
(‥ )でっこれを突破するには
支払いが必要になるのだ
この支払いとは、先ほどとはちょっと違う。受け入れがたい内容を把握するまでの骨折り。つまり脳を動かす支払いと出費が必要となる。
∧∧
(‥ )この場合の価格は
\‐ 消費したカロリーだね
(‥ )大雑把にいうと
世の中には二つの価格が
存在すると思えば良い
すべての情報をただにしても、この世には二つの価格が産まれてくる。
ひとつは、自分にとって都合が良いからこれを鵜呑みにしよう、これはすばらしい情報だ。そう皆が思いこんで評価して値付けした値段。
そしてもうひとつは、脳とそれを動かすカロリーという支払いをしなければ把握できない情報なので、支払いをした以上、必然的についた値段。
∧∧
( ‥)このふたつを識別
しなければならないのである
(‥ )情報に対する
価値価格の議論で
混乱が生じるのは
この二つを
ごちゃまぜにして
論じてるからだよね
すばらしいという
値付けと
把握するまで時間が
かかったという
支払いの値段
この二つを混同するから
話がおかしくなるに
そして忘れるなかれ。仮にすべての情報がただになったとしても、情報にはやはり価格差が必ず出てしまうということを。
∧∧
(‥ )そしてしばしば
\‐ 有益な情報とは
理解が困難で
脳のカロリー出費という
支払いを要求するもの
なのである
(‥ )まあなんというかね
生きることは不自然だ
だから
現実を的確に論じた情報は
人間には
受け入れがたい内容でな
それを把握するには
どうしても
代償が必要となる
つまり必然
有料になるよね
逆に言えば、ただの情報はしょせんはただとなる。
そしてなぜこのような誤謬を人は犯すのか? なぜ人は自分が楽に呑み込める嘘を有益で価値があるとみなすのか? この誤謬の根本は人生と命と生を肯定的に評価したことが原因だ。
すなわち、命と生は不自然極まるもので、この宇宙では望まれていないことをまず第一に知るべし。なれば、命と生を肯定するもの、それは嘘と欺瞞と死にたわむれる、許されざる大逆の徒なり。
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