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2017年7月13日木曜日

サイフォンの謎

 
 今日は2017年7月13日。しかし話は昨日12日にさかのぼる。
 
 
   今日はこの前の立体交差して
   どぶ川を越えていった川を
 ∧∧ 追跡するのだな?
( ‥)
 ‐( ‥)まあ1〜2時間程度の
      散歩ですむから
      仕事の息抜き
      血液の循環には
      ちょうど良い案配よ
 
 立体交差して上を越えていった川は、実のところ上流部はよく知っている場所でもある。実はこの川、この町の扇状地を作った川のひとつなのだ。山の谷間を抜けた途端に浸食力を失って、土砂を大量に堆積させてきたのである。


 
 だが見た目はそうは思えない小振りな川だ。
 
 


 
 長さ2〜3メートル程度だが、川の上を川が渡る。この立体交差を抜けてさらに2キロほどいったであろうか、くだんの川はいつぞや訪ねた大きな調整池にたどり着く。


 
 =>hilihiliのhilihili: 果てしなき青と川の痕跡

 
 ひと月前の梅雨の青空と違い、梅雨前線がひんまがって日本列島中部から東北部にかけて停滞するこの日、入道雲がわき上がり、空は灰色だ。実際、帰り際には雨に見舞われたのであった。
 
 そして本日13日
 
   今日はもう一回
 ∧∧ 調整池を訪ねまーす
( ‥)
 ‐( ‥)昨日調べて分からなかった
     ことを確認かねて
     散歩なのである
 
 この調整池、かなり複雑で合計4本の川がたどり着く場所だ。例の立体交差して上を通った川だけではない、下を通っていたどぶ川から分岐した支流がたどり着く場所でもあった。
 
 そして気がついたこの風景
 

 
 中央の川は昨日追跡した川。ところでよく見ると画面左にフェンスがある。これは用水路に人が落ちないように囲ったものだ。しかしこの用水路は画面左奥から手前にやってくるが、この川に直接合流しない。(*画面右手のコンクリートに囲まれた構造が後述するようにこの不思議を理解する鍵である)。


 
 左手のフェンス内部。もう暗い時間で画質は悪いが、用水路の水はここで滞留して、どこかへ消えていくのだ。

 実は川を越えて右手の用水路に湧き出る仕組みであるらしい。



   サイフォンだね
 ∧∧ 川の下をくぐる用水路だ
(‥ )
 ‐( ‥)川の上を川がまたぐ立体交差
     サイフォン式で
     川の下をくぐる川
     そういうのがあるとは
     聞いていたけども
     案外と身近にあるもんだな
 
 ちなみにこの用水路。画面右手のさらに向こうで別の川の上をまたいでいるらしい。下の川が蓋をされて暗渠化されているのでよくわからないが、川の高さからすると明らかにそうなのだ。
 
 サイフォン式で川の下をくぐってから、すぐ後に別の川の上をまたいで流れる。なぜこういう仕組みにしたのかよくわからない。
 
 ∧∧ …謎ですね
( ‥)
 ‐( ‥)謎だねえ
 
 
 この用水路だけは他の川と合流しない。多分、他の川が浸食によって深くにありすぎて、用水に使えなかったように思われる。使える深さの用水路だけが特別扱いで他より高所を通る。そういうことのようだ。
 
 そしてサイフォンと立体交差の謎を残して変える。帰り道は再び遠雷だ。大気の状態、極めて不安定。


 

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