自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2017年7月19日水曜日
意思無き機械論の回転世界
∧∧
(‥ )中国で日本は衰退した
\‐ ...つまり反日というより
さらに一歩先の
侮日の傾向が出てきている!
という記事がですね
(‥ )日本もバブル崩壊の前
侮米なんていうものが
流行りかかっていたよね
もちろん、状況は同じではない。日本の場合、アメリカ経済が低調であることもさることながら、貿易不均衡是正のためにアメリカがあまりにも身勝手な要求を次々に日本へ押し付けてくるからこその侮米であった。
というか、アメリカ、頭おかしくね? という懐疑論。
∧∧
(‥ )まあその後
\‐ 日本はバブルがはじけたし
それとほぼ時を同じくして
湾岸戦争で
日本はまったく対応できず
あなどられてしまったし
反対に自信を持った
アメリカは絶好調に
なっていくんだけど
(‥ )それが1990年代の前半
あの時のアメリカの
増長ぶりは
鼻持ちならなくてな
日本は大したこと無いとか
そういうことを
言うのはいいけど
平和憲法を筆頭に
日本の武力的無力化を
無理矢理押し進めたのは
お前らだろうが
という感じでな
あの時は、ああ、アメリカ人ってのは底抜けの馬鹿なんだな? もしかしてこいつら記憶喪失なんじゃねえの? と思ったものだが、状況はさらに悪化する。絶好調の住宅バブルに突入したアメリカ人は、アメリカ式資本主義はついに不況を克服した、とか、この成功の秘密を日本に教えますとか言い出し….
∧∧
( ‥)アメリカ人が狂ったー!!!
(‥ )ぶっこわれたぞー!!
ああ、バブル絶好調時の日本人もこういう感じだったの? そう思っていた21世紀初頭の10年代、アメリカはイラク戦争を開催し、当然占領政策は破綻し、リーマンブラザースも木っ端みじんに砕けてバブルははじけ、そうして2017年、トランプ大統領が誕生する。
∧∧
(‥ )なんというかアメリカ人
\‐ だんだん正気になってきた
というのですかね?
(‥ )不況を超越したアメリカ式
資本主義だの
イラク戦争の復興事業で
うはうはだの
そういうたわごとを
連発してた
2000年代初頭に比べれば
トランプ大統領という選択は
ずいぶん正気のまともだぜ
∧∧
( ‥)一方、日本は日本でぐだぐだで
移民を入れろと
経団連は言うけど
移民を入れたEUは
めちゃくちゃで
どうしろと言われたら
日米EUどこもそれぞれ
自分たちなりに解決するしか
無い状況で
この地球に逃げ場無し
(‥ )人間に自由意志など無い
ということなのだ
この世界はおそらく人件費でその動態が決定されている。人件費が低い場所へ富は流れ、成長が出来る。しかし一度豊かになると豊かさを維持するために金がかかるので人件費を下げることができない。下げれば今の日本のように経済がにぶるし、上げるには格差を作る必要があり、移民を奴隷として扱い、結果的にEUやらドイツやらのように治安が悪化する。
∧∧
(‥ )この世界を決定するのは
\‐ 意思ではない
人件費が決定するが
人件費が飽和した以上
そこから先は
安い人件費という手が
まったく使えず
既存の成功体験で動く社会は
混乱し
手詰まりに陥る
(‥ )侮日か…
中国も飽和状態に
陥ったのだな
中国企業のファーウェイ
なる会社が日本で
初任給40万を払うと
先頃話題になったが
これって中国の人件費も
飽和してしまって
日本と同じになった
つまり
すべては手詰まりって
ことなわけよ
飽和状態に陥った時、人は色々な手を使った。それはバブルであり、その後遺症であり、あるいは若者に金を回さず経済を停滞させる悪手であり、あるいは移民を使った格差と隷属と治安悪化の道であった。
∧∧
( ‥)それらがどれも悪手だ
ということは分かりました
この次の手を全員が
模索している最中
いや、むしろ最善手に
全員が収束しつつある
ということですかね
おそらく次にやって来て
地球を支配するのは
気だるいファシズム
(‥ )安い人件費が
位置エネルギーの勾配を
作り出し
それが富を生む
だが
それが終わった世界では
もはや富は生まれない
これを直視せねばいかん
ひるがえれば皆、精神論者なのだ。頑張ろう、とか、 頑張ろうと言う経営者は馬鹿だ、とか、あるいは、海外を見習え、とか、初任給に40万払う中国企業は黒船だとか、すべてはどれもこれも精神論。精神論を否定する言葉さえも空虚な精神論でしかなかった。
だからさあ始めようじゃないか、意思無き機械論だけが支配する冷たい世界の回転を。
この世界のすべての意思を殺し尽くさねば、我らに未来はない。
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