自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2015年10月29日木曜日
手抜き演算には体力が必要である
∧∧
( ‥)つまりですよ
( ‥)絵を描くってのは
‐/ 原理上
馬鹿でも能無しでも
可能なんだよ
例えばの話、目の前に広がるのは果てしないマス目。しかしそれぞれのマス目はドットなのだ。ドットには番号が振ってあり、それはそのマス目に塗るべき色を指定している。
ドットを埋めると絵は完成する。この過程に未知の要素などかけらも無い。誰でもできる。単に100万工程する気力と時間と集中力があるか? それだけの話。
∧∧
(‥ )人によっては言うでしょう
\‐ すでにあるマス目を
塗るのは塗り絵である
これに対して描くとは
ゼロからマス目を
作ることである
かように
描くと塗り絵は違うのだ
彼らはそう言うでしょう
(‥ )たわ言だね
目の前にある画像を
そのままマス目にして
紙に投影すれば
良いだけの話
そんなもの塗り絵と
変わらん
だいたいそもそも
カメラ・ルシダ=>https://www.google.co.jp/search?q=camera+lucida&biw=956&bih=764&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0CAYQ_AUoAWoVChMIyq6CguHlyAIVo…
とか
カメラ・オブスキュラ=>https://www.google.co.jp/search?q=camera+lucida&biw=956&bih=764&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0CAYQ_AUoAWoVChMIyq6CguHlyAIVo…
とか、画像を投影することで描く技法と光学装置も存在する。
フェルメールもそれを使ったと言われる。
=>https://www.google.co.jp/search?q=vermeer+camera+obscura&biw=956&bih=764&site=webhp&source=lnms&sa=X&ved=0CAYQ_AUoAGoVChMIqoz3veLlyAIVxaCUCh…
かように機械化できるとは、人間が目で見て描くスケッチも原理上、機械的で単純な動作であることを示している。
∧∧
(‥ )人によってはそれでも
\‐ 言うでしょう
漫画もそうだが
芸術も絵画も
現実そのままではなく
人間の認識を刺激するように
加工しなければならない
つまり見たものをそのまま
投影した塗り絵と違うと
(‥ )それもたわ言だね
なぜってその問題は
このマス目をどこに置くのが
効果的なのかという
課題だろ?
それもまた、動かす、試す、その行程を繰り返すだけの話である。
そんなもの、塗り絵と何が違う?
∧∧
( ‥)延々と塗り続ける
延々とマス目を指定する
延々と座標を試行する
動作は違うけども
行程を累積させるだけだね
(‥ )ここに未知の行程なんか
存在しないだろ?
かように絵は単純作業だ
原理上
馬鹿でも能無しでも
たとえ知能が無くても
絵は描ける
実際、頭の良い人間の方がうまい絵が描けるか? というと、そうじゃねえだろう。頭の問題じゃない。
絵を描くという行動は実に単純だ。
紙にマス目を描き、マス目に色を塗る。あるいはマス目を動かして一番効果的な座標を探索する。
これは要するに座標決定の話で未知の工程は一切存在しない。
ただただ工程を累積すればいい。100万工程が必要なら100万工程すればいい。それだけ。これが絵だ。
∧∧
( ‥)すると絵がうまく描けない
原因もまた単純である
(‥ )絵がへたくそな人間は
必要な工程をしていない
それだけの話なんだよな
つまり絵がうまく描けないとは、集中力が無い、時間をかけていない。それだけの話。
実際、100万工程必要な時に3000工程したのに絵がうまくなりません! と言うとしたら、それは言った人間に問題があろう。
あるいは座標決定の演算を走らせる時、脳が必要とするカロリーが5000キロカロリーであった場合、1000キロカロリーを投資しただけの人間が、絵がうまくならないのはなぜですか? と問うとしたら、それはやはり質問者に問題がある。
∧∧
( ‥)しかしこの事実は
実のところ致命的である
(‥ )これはつまり
体力が落ちたら
イラストレーターは
もうお仕舞ーいってことで
そして今の俺は
疲れたのー!
∧∧
( ‥)だからこそ
必要最小限な工程で
最大の効果を上げる
座標を発見し
体力の低下に対応しなければ
ならないのである
( ‥)だがしかし
‐/ 手抜きのための演算には
体力が必要であるという
この必然的な矛盾
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