自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2014年5月16日金曜日
具体的になればなるほど不確実さが増大する
消費者というのは実在しない それは便宜的な概念でしかない
∧∧
(‥ )もう少しうまく言うと
\‐ どうなります?
(‥ )便宜的な概念でも
ざっくりだったら
確実に正しい
消費者は食べ物と水を消費する
∧∧
( ‥)まあ、当たり前だね
( ‥)でもこれだと
‐□ 役に立たないの
だよねえ
食べ物と水を求める消費者がいる、これは確実だが、これでは”具体的にどんな食べ物”を売れば良いのか、それが分からない
∧∧
( ‥)確実な予測が立つ代わりに
役立つ予測が立てられない
(‥ )反対にだ
役立つ具体的な予測に
なればなるほど
予測は不確実になるよね
本だってそうだ。例えばの話、
ラノベって挿絵の女の子が可愛かったら内容と関係なく売れるのだろwww
主人公がもてもてハーレムだったら売れるのだろwww
と揶揄する人はいる。これは経験的に正しいのだろうが、それと同時にまったく具体的でない予測だ
∧∧
(‥ )可愛いって具体的に
\‐ どういうことなんだよ?
とか
もてもてハーレムで
売れるのなら
同じハーレム状態でも
タイトルによって売れ行きに
えらい差がつくのはなぜだ?
とか
そういうことをまるで
説明できない
突っ込みどころ満載の
予測ですね
(‥ )良く言えば確実な予測
なのだけどね
悪く言うと絶望的に
頭の悪い
役立たずな予測なんだよな
どうすれば売れるのだ?と頭を抱えて悩む担当者の前でこんな予測をドヤ顔で言ったら、顔面にグーパンチを叩き込まれても文句を言えないレベル。
∧∧
( ‥)でも言い換えればこれ以上
具体的な予測は
どれも不確実な予測に
なってしまうだろうと
( ‥)だとしたら数を出すしか
‐□ 方法がないんだよなあ
つまり試行錯誤だ
これは多分、どんなジャンルでもそうなのだろう。本に限った話じゃない。そして、試行錯誤の数には限界がある
∧∧
(‥ )例えばあなたの場合
\‐ 試行錯誤するにしても
年間4冊が限界だよね
(‥ )一人だからね
物書き一人が発行出来る単行本の数は年間4冊が限界だと考えて良いので、これ自体は当然なのだけども、一人の限界は試行錯誤が充分にこなしきれないところにある、そういうことでもある。
一人では打てる手が限られている。ならば集団全体が打つ手を利用すれば良い
∧∧
( ‥)他人の試行錯誤も含めて
利用する
なんのこっちゃない
二匹目のドジョウ戦略
だよね
( ‥)二匹目のドジョウ戦略は
‐□ 当然の選択肢なのだ
しかし、二匹目のドジョウが売れるか、売れないか、これも実はよく分からない。
実際、この本が売れたのは多分、これが原因だろう。これをこのまま真似ても意味はない。例えばこうすればもっと売れるのではないか? そういう風に二匹目のドジョウとその成功を狙う事、それ自体が解釈であり、仮説であるからだ。
∧∧
( ‥)そして具体的な解釈になれば
なるほど不確実さが
増していく
最初の話に戻ったね
( ‥)結局、なにをやっても
‐□ 不確実なことだらけ
本が売れても
その原因は解釈でしかなく
確信が正しいかどうか
それは分からない
そういうことだよな
∧∧
(‥ )なんか、ありきたりな
\‐ 話になっちゃったね
(‥ )やれやれ
もう少し話が広がるかと
思ったのだがな
ブログ アーカイブ
-
▼
2014
(726)
-
▼
5月
(62)
- アーティストは24時間仕事をしている
- 残業代ゼロ時代
- 輝けウミホタル(*補足:実は夜光虫らしい)
- 正論輸出主義者
- 高卒、大卒、そして未来
- 夜が明ける前の話
- 労力を惜しむと事態がずるっと動き出す
- ネトウヨって直接民主制の体現者でしょ
- 月齢21と22 現実と理想と欠け方のずれ
- この丸っこい石は一体どこから来た物か?
- 泥縄は必要だけども、自慢したり満足したりすることではないよな
- 子供に言う割には偏食なのな
- 本を読む奴は信用できぬ
- ごめん、ちょっと理解できませんね
- 真面目は人生が詰む兆候
- あの喫茶店、やっぱなんか微妙に呪われておる
- 我ら、宗教を信じるサル
- 本当はそんな事ないはずなんだけども
- すべてに背を向けても、まあ、別に良いでしょう
- 気持ち悪い! という否定
- 戦争はまあ、伝統的に天災なんでしょうね
- 律法主義
- 野蛮な軍隊と美しい秘密警察
- 人生は大いなる遊戯 真剣に生きる人は単なる娯楽
- ああ、その表現はこの前したよな
- 男女の人生がそれぞれ詰む
- 越えられなかった月齢19
- 金になると思わなかったのだ 確実に狙ってくるでしょう
- 700円だ
- ダイオウイカを聞かれた
- あれは、私のゴーストがささやくのよ、と同じでは?
- まあ、〆切がある以上、それは無理だよね
- 具体的になればなるほど不確実さが増大する
- その絶滅は本当にあったのか?
- それは理解の前進ではないですよね?
- 考えてみれば自由って、それ自体がすでに自由ではないよね
- 僕らの仮説が全部間違っていたら...どうする?
- たった10億年前とはぎょっとする話
- さながら恋が醒めるように
- 自然だから良し それなら子殺しも良しだよね?
- 消費者という概念は失敗した仮説である
- 敵が存在する恐怖 これこそが座ることを許さない
- 二つの散開星団 みんなの夢をすりつぶす〜♪
- 楽天的な意味でデカルトを
- 月齢10の月と黒いしみ
- 月齢8の月
- 月、スケッチ完成ならず
- さあ、この時代にファックスの話をしよう
- 海から帰る 朝の京急は混んでいた
- 年を取った
- 別に再現性がうんぬんの問題じゃないよね
- 犯罪行為に走るのは大人の証拠かもね
- そこには確かに才能があった
- こういう企画を思いつく だが、これがつまらない
- シンプルに切り捨てるべき
- 月齢5のスケッチに失敗する
- もはや戦争は軍国主義を望んでいないという可能性
- 夢と実力と優秀さは未来について無言である
- フンボルトの海
- 見てる人に自由はあるが、舞台の上には自由が無い
- うまく教えてもらえれば分かった”はず”なんだよ
- そして、妥当性の基準だけが残った
-
▼
5月
(62)