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2014年5月10日土曜日

月齢10の月と黒いしみ

 
 月齢10=>Untitled Document
 
 
  ( - -)ああ、疲れた
    ‐/
 
 ∧∧
( ‥)打ち合わせでお酒飲んで
    帰ってきたら
    帰ってきたで
    それから3時間も
    月をスケッチしてたら
    そりゃ疲れるでしょう

 
 それもさることながら以前描いた月齢11=>Untitled Document
 
 ∧∧
(‥ )なんか今回の月齢10と
\‐   比べると、
     見劣りしてませんか?
 
  (‥ )スケッチブックを
      大きくしてしまった
      のだよなあ
 
 2014年4月17日の月齢16Untitled Documentまでは月の直径を20センチで描いていたのだけども
 
 ∧∧
(‥ )それ以後は直径が26センチ
\‐  つまり元の1.3倍
    面積で言えば1.3の二乗で
    1.69倍だね
    細かく描けるね
 
 *注:HP上の画像は同じ大きさにされています
 
 
  (‥ )しかしだ、それまでは
      1時間や1時間半で
      描けたものが
      1時間40分や
      2時間半かかることに
      なってしまったわけでね
 
 
 いや、実際には状況はもっと悪い。面積が増えると、ディテールも細かく描くことになる。単純な曲線がうねうねした複雑な線になる。そうなると観察と注意と作画と確認のために、さらなる時間を食ってしまう。
 
 考えてみれば、天気が悪いといっても、月のスケッチに何度か失敗しているのは、これが原因だよな。
 
 ∧∧
( ‥)雨の海の生成という大衝突と
    その痕跡
    それを見たいがために
    詳しく観察し始めると
    状況はますます悪化すると
 
  ( ‥)スケッチの大きさ
    ‐□ 元に戻そうね
 
 なにはともあれ、見ていると面白いことに気がつく
 
 ∧∧
( ‥)そして本でなんとなく
    読んでいたものに
    改めて気がつくことになる
 
  (‥ )雨の海のアペニン山脈から
   □‐  のびている
      舌状の地形の黒い部分
      ぶしゃーっと吹き出て
      舞い散った溶岩らしいの
      だよなあ
 
 少なくとも、文献における解釈はそれだ。
 
 最初は衝突で融けた岩石か? と思っていたけども、文献に一応目を通したら、後から起きた噴火と、その放出物に覆われた結果である、と書いてあった。
 
 さらに、
 
 そういえばこの場所は前に写真で見たよな
 
 と別の文献を見直したら、どんぴしゃり、この地形と黒いしみのことがもう少し詳しく書かれていた。
 
 写真は拡大されたものだったから、すぐには思い出せなかっただけなのである。
 
 やはり、考えては駄目だ。考えるのではなく。見て、調べて検討する、これが大事らしい。
 
 
 
 ∧∧
(‥ )でも、こんな広い範囲に
\‐  舞い散るってどんな状況
    ですか
 
  (‥ )その南にあるクレーター
      プトレマイオス(D153km)
      と比べると
      100キロぐらいの範囲に
      散らばってるように
      見えるのだけどな
      ちょっと壮絶だよね

 
 いくら重力が地球の6分の1だとはいえ、そんな噴火は想像しがたいものがある。確かに月は大気が無い天体だ。空気抵抗はないから遠くまで飛ぶ。だが、逆に言えば風で運搬されるということも、噴火の熱と上昇気流で浮上する、ということも無いわけだ。
 
 つまり、そのそれぞれが真空の中で弾道飛行を行い、100キロ以上の範囲に降り積もる無数の火山ガラスと黒い降雪。そういうことになる。
 
 ∧∧
( ‥)それは木星の衛星イオの
    火山のように見えたの
    でしょうか?
  
=>https://www.google.co.jp/search?q=io+volcano&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=E0dtU9mCEce2lQXnxIDYDA&sqi=2&ved=0CAYQ_AUoAQ&biw=1021&bih=812
 
  ( ‥)その時代の月を見たら
    ‐□ 面白かっただろうね
      

 
 

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