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2013年1月9日水曜日

間違えても是であるから科学は恐ろしい

 
 
 ∧∧
( ‥)8枚目、終了ですね
 
 ( ‥)これで2巻目のイラストは
   –□ 完成だ。まだ海の断面図が
      残っているけども、
      とりあえず一区切りだな
 
 ∧∧
(‥ )3巻目のイラストがまだ
□□–  7枚残ってます
 
  (‥ )単純計算で21日
      たぶんもう少しかかるな
      なかなか頭の痛い話さね
 
 さて
 
 
 ∧∧
( ‥)科学は、一部の人にとって
    理解できないし、恐ろしい
    ものなのであると。
 
  ( ‥)科学は失敗して良いし
    –□ 間違えても良い学問
       なんだよな
 
 もちろん、失敗や間違いをただ肯定しているわけではない。
 
 失敗は完全には排除できないし、今は分からないが後から間違いだったと分かることがある。そういう現実を受け入れて、それを込みで考えようというだけの話。
 
 それに失敗したら、それは間違いだ、と分かるわけだし、知識も手がかりも確実に増えている。
 
 ∧∧
( ‥)ざっくりよければそれで良し
    誤差まで説明するのは
    後の課題でございます。
    科学とは現実主義で、
    当面、使えればそれで
    よいじゃない。
 
  ( ‥)無謬性を信奉する人間には
    –□ これがまったく
       理解できない
 
 この科学理論はここがおかしい! ここがおかしい! 見て! 見て! ここが変ではないですか!!
 
 
 ∧∧
( ‥)とっ、まくしたてると
 
  (‥ )カラスは黒い
      しかしアルビノのカラスは
      白い、
      だからカラスが黒い理論は
      間違いだ、間違いだ、と
      言うわけだな
 
 ∧∧
( ‥)まあ、たしかに白いカラスが
    1羽でもいたら、
    ”すべてのカラスが黒いぞ
     理論”は間違いでしょうね
 
 (‥ )とはいえ、カラスは
     ざっくり言って黒いよ理論は
     別にゆるがないわけさ
 
 アルビノのカラスがいても、
 
 カラスはこれこれな代謝系と酵素を持っており、これこれな過程で黒い羽毛を持つ。この色素を作る過程がうまく働かない変異をホモ接合で持つ個体はアルビノで白くなる、
 
 という理論はびくともしない。
 
 ∧∧
( ‥)でも、無謬性を信奉する人
    たちにはこれが理解できない
 
  (‥ )おかしい、おかしいと
      言っているのに
      科学はそれを認めない
      なぜだ?? なぜだ??
      これがアカデミズムか??
      と言うわけだ
 
 なぜですか? おかしいではないですか?? って、そりゃ、そんなんじゃ理論が壊れないからだよ。そのくらい分かれよ。
 
 ∧∧
( ‥)でも、分かれよ、と
     相手に要求するのは
     当然だけども、無茶でも
     ありますよね
 
  (‥ )連中の論法だと
      真実は1つ
      そしてオレは正しい
      ゆえに相手は間違い
      事実、間違いがある
      だのに、なぜ認めない? 
      こういうこと考えて
      いるだろうからね
 
 端から見るととんちんかんだが、無謬性を信じる彼らにはスタンダードこそ間違いに見える、という状況。
 
 
 ∧∧
(‥ )でも無謬性を追求するって
\–   諸刃の剣、自殺行為ですよね
     自分の理論も反証1つで
     全部破壊されるでしょうに
 
  (‥ )でも誤謬は無いことに
      しなくちゃいかん。
      だとしたら嘘をつく
      しかないな
 
 現実世界において、誤謬が0はありえない。
 
 しかし自分の理論に誤謬はない(前提)
 
 だとしたら、現実をたばかること、つまり嘘をつくしか、もはやなくなる。
 
 ∧∧
(‥ )自分の仮説を破壊しうる
\–   反証があってもそれを
     都合良く無視する。
     それは失敗を元に
     経験を積むことができない
     そういうことでは?
 
  (‥ )完璧でなければいけない
      それは経験の無視へと
      つながる。そういうこと
      だろうな。
 
 事実、トンデモさんやオレ様理論屋はどいつもこいつもそうである。調べない、読まない、聞かない。経験を積まない。ゆえにその末路はおおむね、全員、同じ。
 
 ∧∧
( ‥)経験を積まないとは
 
  (‥ )失敗を恐れて外に出ない
      言い訳ばかりしている
      論評ばかりしている
 
 そしてなにより技術が上がらない。
 
 これでは活路は開けん。
 
 そして時間が過ぎるのは速い、特に何もしていないと3年、5年、10年、速い速い。あっという間だ。
 
 いつのまにか、いやすでに手遅れで、すべての可能性が閉じ、なにひとつなし得ぬままに死ぬことになる。
 
 間違いさえも込みで成立する科学は、経験的であり現実であり、ゆえに恐ろしい。
 
 一方、間違いのない嘘は幸せであり、しかしそれには報いがある。
 
 無謬を選んだ時、その未来は確定してしまい、そしてほぼ決定的だ。あとはいつどうやって死ぬか、その自由が残るのみ。最後の自由は、まあ大切に使った方がいいかもね。
 
 
 
 
 
    

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