自己紹介

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2013年1月15日火曜日

本には色々あるんですよ

 
 
 hilihiliのhilihili: まあ、確かに経済の話ですのでねの続き
 
 
  ( ‥)ああ、そういえば
      原発反対派の人を揶揄した
      人がいたよな
 ∧∧
( ‥)なんて
 
 カモがネギしょってきた
 
 ∧∧
( ‥)...激怒するでしょう
 
  (‥ )べつに、おいちゃんが
      言ったわけじゃないし、
      おいちゃんがやっている
      わけでもないんだがね
 
 実際には原発反対といっても色々な立場がある。
 
 単に不安な人、あまり関心はないがなんとなく無くなればいいかな、と思っている人、もちろん絶対嫌な人もいる。その中でも、いやならどうすればいいのだろう? 太陽光はどうもだめだ、と感づく人もいれば、風力や太陽光発電でまかなえると信じている人もいる。火力発電有害論や地球温暖化、石油の枯渇は原子力推進派の陰謀だと思っている人もいる。
 
 ∧∧
( ‥)だからもっと適切に言うと
 
  (‥ )非現実的な反対論者で
      非現実的な本を買って
      しまう人は、ある種の
      物書きや人間にとって
      良いお客さまである。
      こう言えばいいか?
 
 しかし人によってはこう言うだろう。
 
 原子力が絶対に安全だということはない(正しい)
 
 事実として汚染が起こった(正しい)
 
 
 ∧∧
( ‥)このような現実を見据える
    私たちを、非現実的と
    言い切るとは何事か?
 
  (‥ )じゃあ、こう言えば
      より正確か?
 
 地球と元素、原子核の振る舞いを記述できない理論を採用する人は、ある種の物書きや人間にとって非常に有望な消費者となりうるし、それで終わるだろう。
 
 ∧∧
( ‥)単純に言うと、トンデモ本と
    消費者であると。
 
  (‥ )地球の振る舞いを記述
      できない
      つまり、正しくない理論。
      それを振りかざすのを
      トンデモというのなら、
      それを消費するお客がいて
      そのニーズに答える作家が
      いる、簡単な話だよ。
 
 本というものは、そういうものだ。
 
 よもやと思うが、本を読めば事実を適切に把握できるなどと思っちゃいないだろうね。
 
 ∧∧
( ‥)あなたはそれを責める?
 
  (‥ )経済的には責めないね
      消費者も作家もね
      買う人も作る人もね
      どちらも責めないよ
 
 納豆を大量に食べるとやせる。それを信じた人間が買う、どうかなる
 ホメオパシーなるものが有望だ、それを信じた人間が実行する、どうかなる
 
 ∧∧
( ‥)あなたはそれを責めない?
 
  (‥ )経済的には責めないよ、
      言った、信じた、
      どうかなった
      事実はそれだけだ
 
 自動車は高速かつ大規模な陸運を可能にする。道路網をはりめぐらしてそれを実現する、時々、死亡事故が起こる
 
 ∧∧
( ‥)...同列には扱えないでしょう
 
  (‥ )確かにね、陸運は大きな
      利益を生むから、犠牲が
      黙認されているとも言える
      だがそれだけじゃない
      自動車は事実として高速、
      かつ大規模な陸運を
      可能にする仕組みを持って
      いるし、事実としてそれは
      検証されているのだ。
 
 納豆ダイエットとホメオパシーはそうではない。
 
 どっちも大きな利益を誰かさんにもたらすから、犠牲が黙認されている、そこまでは同じだが、そもそも理論として検証されていないのが問題になる。
 
 *誰かさんが誰なのかも問題なんだが、それはここでは省略する。
 
 
 ∧∧
( ‥)検証されていない理論を
    さも効果があるように売る
    つまり嘘じゃんよ
 
  ( ‥)本人が信じていれば
    –□ それは嘘ではない。
       買う方も売る方も
       言う方も信じる方もね
       それが本ってものさ。
 
 嘘ではない。
 
 嘘かそうでないかでは、理論の妥当性は区別できない。
 
 理論として検証されているかどうか、そこが大きな相違点で、かつ重要。
 
 地球と元素と原子核を適切に記述できる理論を採用してもなお、反原発という立場を取ること、それ自体は可能だ。
 
  (‥ )石油掘削技術に金を
      振り向ければいい。
      大深度掘削に特化した
      採算の取れる仕組みを
      開発すればいい
      技術開発に大規模な
      予算を投入すればいい
      枯渇した油井を再開発
      する技術を発達させ、
      石油などの炭化水素
      資源がすべてつきる前に
      核融合技術を確立する
      予算と人員と計画を
      全力投入すればいい。     
 
 ∧∧
( ‥)むちゃくちゃ金がかかるし
    容易なことでもないし、
    コスト高になれば
    そのままでは、それを
    しない国に競争で
    負けるかもですけど、
    まあ、可能と言えば
    可能でしょうね。
 
 温暖化が恐ろしいのなら、二酸化炭素を排除する方法と技術に金と予算と人間と組織を振り向ければ良い話。それだけのことだ。実際、可能ではある。まだまだ遠い射程ではあるが。
 
 それらをしたか?
 
 だが、そうではない。
 
 ∧∧
( ‥)つまり、
 
   ( ‥)指摘するとしたら
     –□ 最終的にここよな
 
 地球を記述できない本をいくら買っても読んでも、現実には辿り着けないよ。
 
 ∧∧
( ‥)そして話は最初に戻る
 
  (‥ )現実に辿り着けないとな
      本を書いた、読んだ、
      どうかなった、
      金のやり取りだけで
      終わっちゃうのだよ
 
 本というものには、そういうものが混じっているのだ。本を読めば読むほど体に良いなどということはない。それは買った人間が取るべき責任でもある。
 
 
 一部、次に続く=>hilihiliのhilihili: なに簡単さ、人間やめればいいのだよ
 

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