自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2013年9月24日火曜日
本はテーマという多面体の切子面を代表する
寝て起きたら、日付は変わり、もはやスーパーは閉まっている時間
(;‐ ‐)うー、またコンビニ
ですか
∧∧
( ‥)高いけど、まあ、
しょうがないね
なんかコンビニって駄菓子屋だよな、と思いつつ、見たら駄菓子も置いてある。
そうか、駄菓子屋みたい、じゃなくて、駄菓子屋なのか。
ふと思い出した。駄菓子屋にいった記憶ってないなあ。
∧∧
( ‥)小学校の近くに駄菓子屋が
あったでしょ?
(‥ )あったのは覚えてる
買ったような記憶もある
だけども、あの駄菓子を食べたいとか、この駄菓子、懐かしいなあ、とか、今にして思えばあれはひどい味だった、とか、そういう思い出が一切ない。
∧∧
( ‥)買ったことはあるけど
興味がなかったと
( ‥)アゲハチョウの幼虫を
育てるためにカラタチの
葉っぱが必要で、
それをむしりに夏休み、
学校まで自転車で出向いた
そういう記憶は
残っているからな
そういうことだろうね
以前、ネットで見たのである。誰が言ったか、こんな内容。
小説を書くのはあの時の自分を救いにいくためであると。
∧∧
( ‥)あなたは小説家じゃ
ないけどもね
( ‥)でも、同じだな、
‐□ 自分がかつて
欲しかったものを
今、書いているのだ。
深海生物の本を書くことが多いけども、それだって同じだ。あの時、自分が欲しかったものを書いている。
∧∧
( ‥)反対に言うと、世間の人が
興味を抱く深海生物に
ついては書く気がないと
(‥ )皆無ではないけど、
あまりないねえ。
もちろん、それなりな
理由もあるんだけどね。
例えば、世間の人が興味を持つ深海生物。実は書く事が無い、そういう場合が非常に多い。
∧∧
( ‥)皆さんが興味を持つのは
でっかい、おっかない
(‥ )そういうのって
捕獲も保存も難しくて
必然的に情報が
少なくなるんだよな
産業になる魚種でもなく
そもそもそう簡単には
採取できないわけだから
研究もされない。
あるいはでかくて目立つ標本なので、あっという間に保存液に浸けられて公開されてしまう。これではますます分かりようが無くなる。そういうこともある。
∧∧
( ‥)例えば内部構造の資料が
見当たりません。
きれいな標本にしたいせいか
解剖されていないものも
ありますよね。
でも、解剖しないと
当然、食べてるものも
分からなくなる。
( ‥)反対にダイオウグソクムシ
みたいに、よく採取されて
いるはずなのに、
ほとんど論文が
見当たらなかったり...
あれに関しては、もはや
リサーチのアプローチ
それ自体を変える必要が
あるだろう
という深刻な理由が以上のように実際にある。
とはいえ、
∧∧
( ‥)でも、あれでしょ?
興味ないんでしょ?
(‥ )資料がないから興味ない
とも言えるけども、
でもあれね、
オンデンザメとか
リュウグウノツカイ、
ダイオウグソクムシ、
あれらの魅力を引き出す
ためには、
最低限、深海生物という
カテゴリーから離れるべき
そんな感じかな
あるいは、少なくとも、本の形式をまったく変える必要がある。まあ、結果的に言えば同じなのだ、その本は深海生物を取り扱ってはいるが、深海生物の本ではなくなる。
∧∧
( ‥)でも、結局は興味が
ないのだと
( ‥)そうだねえ、少なくとも
‐□ 大きな動物が、
怖かろう〜〜〜と
並んているだけの本は、
自分が子供の頃にでも
興味が持てなかったろうな
そして今の自分も
そのままでは
興味が持てない
そういうことだよね。
∧∧
( ‥)そして確率的にはどこかにいる
しかし、実際には
実在する保証のない
あなた自身のために
本を書くと。
でも、それは、
他の読者からすれば
許しがたいのでは?
(‥ )いやあ、本ってのは
前もいったように
そういうものさ。
本は色々な動機で、色々な人が、色々な視点や色々な立ち位置、あるいはアプローチで書くものなのだ。同じジャンル、同じ分野、同じテーマの本に見えても、実際には本は平面でしかなくて、”本が扱うテーマ”は本自身よりも次元の高い多面体のような存在だ。テーマとは、切子面が無数にあるガラス玉のように考えてもいい。1冊の本は多面体が持つ、無数のうちのたったひとつの”側面”を代表したものに過ぎぬ。
深海生物を扱った本もそうだ。どれも深海生物の本ではあるが、実際、手にすればどれも全部互いにばらばらである。
考えてみれば当たり前だ。深海は地球上で最大の生物圏で圧倒的に広大な空間だ。その空間に、大陸ごと地上のすべての動植物を塗り込めてしまえるし、それでもなお広大だ。そんな広大な世界とそこにすむ生物群をただの1冊で概要だけでも知れると思っているのなら、それは見通しが甘すぎる。
∧∧
( ‥)だから自らが望む知見を
手にしたいのなら、
同じテーマだから
どれも同じ内容だろう
そんな思い込みは捨てて
ありうる無数の面の中から
自分が望むものを代表する
切子面たる本を探すべき
(‥ )あるいは片っ端から読んで
知見を総合すべきなのだ。
一冊読めば全部分かる
そんなことありえない
からね。
だがどういうわけか、一冊読めば欲しい情報が手に入る、そう思い込んでいる頭でっかちがしばしばいる。そういう奴に限って、自分が本を読めることを自慢して、本を読まない人間を馬鹿にしてたりする。しかし、一冊読めば分かるだろう、なんて思い込みを持っている方が、実はたちが悪いし、いかれてるのだ。
同じジャンルの本を、10冊、100冊、あるいはもっと読めないと、欲しい情報なんか手に入りやしない。そりゃあ当たり前なのだ、ひとつの切子面を見ただけで、テーマなりジャンルなり、そう呼ばれる多面体の全容を把握できるわけがない。
∧∧
( ‥)本を読んで探すなら
(‥ )果てしなく探さないと
駄目ね
多面体のすべての側面を
網羅せよ、とは言わないが
近い事はしないといかん
可能な限り、切子面を探索せよ。さもなければ失望しか手に出来なくなるだろう。
実際、書評サイトとかを見ると、大概はばらばらに読んだあげく、何も知る事が出来なかった、手に入れられなかった、そういう失望の塊になっているようである。
2013年9月23日月曜日
ガンジー・ジェット
ガンジー・パンチにガンジー・キック
( ‥)ジョンブルが来たら
‐ ‐ こうっ!
ジョンブルが来たら
こうっ!!
∧∧
( ‥)非暴力な数のいやがらせは
どこいったんだよ
その子は言いました。ガンジーは偉大だわ。ヒトラーもナポレオンも、兵隊さんを失ったら負けたけど、ガンジーは兵力0から勝利したのだから。
∧∧
(‥ )敗軍の将がゲリラ戦に
\‐ 転じるって、
あまり聞かないですよね?
(‥ )知らないだけなのか、
あるいは
そういうものだと
僕らが思い込んで
いるだけなのか。
∧∧
( ‥)軍隊が負けたら戦争終了
指導者が負けたら
そこでおしまい。
敵も味方も指導者も
一兵卒もそう思ってる
(‥ )そういう戦争観を
持ってるアメリカが
イラクで大失敗したのも
そう考えると印象的だよな
指導者倒したから勝ち
...のはずだったのに
みんながここぞとばかりに
やりたい放題。
視点を変えれば勝機あり、そういうことらしい。
∧∧
(‥ )フセインさん、
\‐ 処刑されちゃったけどね
(‥ )ままならぬ人生よな
炎上もポテチも止められない止まらない
∧∧
(‥ )炎上で人を叩くのは娯楽だ
\‐ だそうです
(‥ )まあ、そうだろうけど
なにゆえ娯楽に
なるかが問題だよね
∧∧
( ‥)例えばの話
(‥ )でんぷんに塩と油が
うまい具合に
からんでると、
止められない止まらない
になるのはなんで?
∧∧
(‥ )生きていく上で、
\‐ でんぷん、塩、油が
必須で貴重だから
ですよね
(‥ )じゃあ、それに対して
押さえようがない欲望を
感じるのは当然だよな
では? 炎上が娯楽だ、というのなら、それは何を示す?
∧∧
( ‥)裏切り者の排除、ですかね?
(‥ )人間にはエラーも誤作動も
あるけども、
ここまであからさまだと
何か具体的で、必須で
必然の機能だよね
炎上が欲望の発現だと
言うのなら、それは
ポテトチップと同じ。
つまり利益が
見込まれるって
ことじゃね?
それに比べたら、炎上が道徳的にうんぬんとは波立つ海面を眺めるような、ごく表面的なものでしかない。まだ僕らはその内部を覗いていないことになるのだろう。
2013年9月22日日曜日
夢のアマチュア
tumblrというサービスは果てしない抜粋と引用で成り立っている。
∧∧
( ‥)...あなたは他人様の
tumblrを眺めて喜んでる
だけですよね
( ‥)おれ、本を作るのが仕事よ
‐□ なんでぼんやりの時間まで
編集作業をしなければ
ならんのよ。
めんどっちー編集作業は
人々の自主性に
まかせるべきだ
tumblr。あれは抜粋と引用と相互リンクによる編集作業。格言、エロ、政治、二次元、萌え、セックス、トリップ、退廃、気取り屋、苦悶、詩人、そして死。
ああ、これでは雑誌の終焉だ。ついに人々は自ら編集作業を行い、自ら読むものをはぐくみだした。
∧∧
( ‥)ネットに切り崩される
出版界で、あなたは
どのぐらい生き延びられるか
( ‥)ネットでは行き着けない
‐□ 情報を紙に書いて売る。
相互にリンクしているが
完全に重なり合う事の
ない三つの世界、
ネット、書籍、論文を
行き来して、
持ち帰った情報を売る。
どこまで、いつまで
生きていられるかねえ。
tumblerには引用にコメントをつける機能もある。引用自体が、”私はこれを選択した、reblogした”という意思表示に他ならないせいか、コメントがついているケースはあまり多くない。
∧∧
(‥ )というかコメントをつける
\‐ ことについては、むしろ
否定的な意見が多いみたい
ですね
(‥ )確かに、人気のある名言に
ただ乗りしているような
自己顕示欲丸出しな
コメントとか、
ここがおかしい! と
意気込んでコメントしてるが
引用とかみ合っていない、
あるいは、
そもそも指摘が間違いだ、
とか、
そういう痛いコメントが
しばしばあるよね。
*考えてみれば大量のテキストや文章、発言の中から抜粋されたものは、大きな分母から選ばれている。反対に、今、自分でそれにコメントをつけるというのは、手持ちのカードでしか勝負できないわけで、分母が極めて小さい。つまり双方の分母には大きな開きがありすぎる。分母が多いものから秀逸なものが選ばれると仮定すると、reblogにコメントするのはチャレンジ精神が旺盛だとも言えるが、あまりに無謀な勝負を挑んでいるとも言える。
とはいえ、たまにだけども、本文とコメントがうまくかみ合っていたり、むしろ本文よりもコメントが秀逸なものもある。コメントが秀逸なので、それでreblogされているものも、ごくまれだがある。
∧∧
(‥ )まあ、評価。それもまた見る人
\‐ 次第ですからね
(‥ )さっき見たのは、かなり前に
見た抜粋が再び引用されて
流れてきたものでね、
その引用はこんなの
共産主義は頭いい奴が何度も挑戦して、100パーセント失敗した理論で、1回も成功してない。しかしその試みによる犠牲者は1億人以上。冗談でも止めてほしい。
∧∧
( ‥)それ考えると、マルクスさん
すごいよね。たった一人で、
ほぼ1冊の著作で人類に
ここまで大きな損害を
与えたと。
(‥ )しかも、あんな長くて
冗長で要領を得なくて、
実はよく読まれていない
著作で、あの影響力ですよ
ライターとしても注目だし
なによりあの効果と結果!
人類抹殺を秘かにもくろむ
人たちからすれば、
カール・マルクスって
あこがれの存在なのよね。
彼にはあそこまで出来た。では、この俺が。
という感じ。
∧∧
( ‥)不謹慎な
( ‥)そうだね。でも本当に
不謹慎なのは無邪気に
実行した連中、
失敗を認めずに粛清という
責任転嫁をした連中だがな
ともあれ、この引用、何ヶ月か前に見たと思うのだけど、今日、流れて来たものを見たらコメントがついていた
人類の10分の9を抹殺しろと命令されれば、こうもなろう。
∧∧
(‥ )ああ、ガンダムF91の敵役
\‐ 鉄仮面カロッゾ・ロナさんの
台詞ですね
=>人類の10分の9を抹殺しろと命令されれば、【ピクシブ百科事典】
(‥ )懐かしいな、カロッゾさん
ガンダムF91はビデオで
見たよ。コンパクトな
モビルスーツがきれい
だったよねえ。
ただ、奥さんに逃げられて鉄仮面になったカロッゾさんはなんか微妙。いや、その微妙がたまらん、と言うべきなのか。
その微妙さは、今から聞き直せば、10分の9、という、いかにも中途半端な数に現れている。
∧∧
( ‥)理想郷は理想状態で
ないと成立せず、
理想状態は理想状態という
単一の状態、つまり
変化しない状態をさす
(‥ )生物は変化する事、
それそのものだ。
だとすると理想状態
つまり単一状態への
固定とは、
死に他ならない
考えてみれば理想郷に到達する話はそこで最終回か、あるいはそこで人類滅亡なのだ。幼年期の終わりもエヴァンゲリオンも、新約聖書におけるヨハネの黙示録もみんなそう。
理想郷は終わりであって、そこに生は無い。少なくとも現世の生の延長ではない。
つまり、理想郷とは死、そのものに他ならぬ。
なれば理想郷を渇望する者、10分の9などと言ってはならぬ。答えは10の10、そのすべて、これのみ。ただのひとりも残してはならぬ、もちろん自分も殺してすべてを破壊したその瞬間、その時に始めて理想郷は降りてくる。
殺し尽くさねば理想郷は現世に顕現しない。
∧∧
(‥ )事実、マルクス主義を信奉して
\‐ 理想社会建築に邁進した人は
どこも粛清ですねえ
(‥ )強制収容所、逮捕、
拷問、虐殺
理想は最終回答であるがゆえ
自らの間違いを認めることが
彼らには出来ない。
なれば誤りはすべて他人が
犯したことであって
ならば誤りは是正せねば
ならぬ。
そんなところだろうな。
発想がいかれてるが、
発想がおこちゃまなんだよね
誤りを犯したものを排除すれば理想社会になるはずだ。だが殺しても殺しても理想状態にはほど遠い。
∧∧
( ‥)それは当然だと
(‥ )人々が生きている限り、
理想状態などありえない
だとしたら....
彼らはいつ気づいたの
だろうな?
エリートだけ残すのは
本末転倒、
殺し尽くさねば理想郷は
顕現しない、
このことにいつ気づいた?
あるいは、最後まで気づいていなかったのか?
∧∧
(‥ )それを考えれば、創作とはいえ
\‐ 人類の10分の9を抹殺って
かなりピントがずれた
発言なんでしょうね。
でも言い換えれば
理想主義者ってのはもともと
こういう勘違いさんだとも
言えるし、
そういうキャラとして
カロッゾさんは
創造されたのかもしれない。
(‥ )狂気の発言ではあるけども、
お茶目さんだよね。
奥さんに逃げられて
鉄仮面をつけたというのも
彼は大量殺人を犯す
度し難い狂人だけど、
基本的に勘違いしてる
お茶目さんな
キャラクターなのですよ、
という意味なのかね?
制作にそういう意図があったのか、どうなのか。いずれにせよ、どうもカロッゾさん、二次創作を見ても、畏怖の立ち位置というよりは、概してネタ的な扱いをされているらしい。やはり、鉄仮面がいけないのか、あるいは、怖かろう〜、とか、そういう見ている者のハートを射抜くような台詞がいけないのか。
∧∧
( ‥)マルクスさんもそうだと?
(‥ )本気でみんなを生きたまま
理想郷へいざなうことが
出来るし、それを理論的に
予言できた。
それを信じていたのなら
お茶目さんだろうねえ。
だが、現実は違う。そんなんでは駄目だ。自分を含めて全員を殺す者こそ、真の理想主義者。10分の9など、ただの子供のお遊びでしかない。
∧∧
(‥ )幸せにいざないたいのなら
\‐ 人類を絶滅のコースへ
導かねばならない
(‥ )そういう意味では、
例の発言、
原子力ってお湯を
沸かしているだけ
なんですか?
がっかりしました。
あの発言は啓示。
これは、裏を返せば、人間の技術は超絶的で夢のようなことが出来る。無邪気にもこんな馬鹿げた妄想を、皆が信じ込んでいることを示唆している。
無限でクリーンなエネルギー。部品交換の必要がなく、メンテナンスの必要性を無視できるほど頑健な機械。電気をそのままの形で貯蔵し、自在に取り出し、大空を、大海原を経済的に移動できる運輸装置。
これらは妄想でしかないが、しかし、これを信じているというのなら、そこにこそ付け入る隙があるのだ。
∧∧
( ‥)実際には過去に植物が
化学的エネルギーに変換した
太陽エネルギーを
石油、石炭を燃やして、
時間を圧縮するという
浪費的な形式で取り出し、
熱を水蒸気に変換して
タービンを回してなんとか
発電し、
位置エネルギーやはずみ車の
ような運動エネルギーで
電力を貯蔵し、あるいは
蓄電池のように基本は
ボルタ電池と同じだろ?
という方法でしか貯蔵できず
石油でないと運輸装置は
十分に機能せず、
複雑な機械は維持すら大変で
核融合は夢のまま
(‥ )そして石油の尽きる日が
じりじりと近づく。
それが現実。しかし、
甘っちょろい夢を与えれば
人々はこういう
過酷な現実から眼をそらし
油断するよな?
人類の文明は指数関数的に発展してきた。だから未来はもっと....
ああ、そうとも。しかし、忘れておりませんかな?
石炭に代わるものはあるか? 無い。あるとしたら、それは石油ではないか?
これは200年前の議論だけども、我々はここから一歩も出ていない。忘れておりませんか? 指数関数的発展とやらがなんと無力なことか、この事実を。
出来ないものは出来ないのだ。掘削技術の発達で石油を絞り出し、時間延ばしをしているが、これを人々は石油が尽きるという警告は嘘であると受け取った。
あらゆる技術。大深度掘削、四方にドリルを伸ばし、水圧で岩石を破壊する技、水を送り水圧で残された石油を絞り出し、あるいは炎で焼いて流動性を高め、あるいは界面活性剤で溶かしだす。そういう技術の成果をまったく無視して、石油は化石燃料で有限というのも嘘だ、石油業界の嘘だ、実は石油は地下で無機的に合成されていて尽きることはない、そう受け取った。
そういう甘ったるい夢を見ている間に、時間切れは容赦なく接近する。だが、ここにこそ付け入る隙がある。
∧∧
( ‥)そして時がくれば
もはや手遅れ。
地球は有限で逃げ道がなく
環境は破壊され、
人口は維持できず、
混乱が波及すれば
指数関数的な発展どころか
維持すらできず、
解決策を発見する能力、
それ自体を喪失する。
(‥ )人類を理想郷へいざなう
道、ここに開けり。
10分の9などたわ言である。そうではなく、10分の9から先。ここからが本当の勝負。
思うに、マルクスたちは、ただのアマチュアだったのだ。彼らは夢のアマチュアだったのだろう。
2013年9月21日土曜日
ゾンビの強さは着ているそのスーツにはあらず
散歩にいこうとするも小腹が減ったのでコンビニによって少し食べ物を買った。
∧∧ 無駄遣いだ
( ‥)
‐( ‥)そうねえ、コンビニの
‐□ 品物は高いからな
ほんの一時の会社員時代。無駄に残業するので帰宅した時にはスーパーなんて開いておらず、コンビニでどうしてもジャンクな食料品を買わざるをえなかったことを思い出す。高くて、金だけがじゃぶじゃぶ出て行く不毛な感じ。
ふと見たらレジにジャンプが置いてあった。
∧∧ ああ、週明けが休日だと
(‥ )
‐( ‥)こういう手がかりから
‐□ 曜日や休日を知る昨今
ですよ
公園についた時はまだ真っ暗だったが、早起きな老人たちはうろうろ散歩していて機械的に挨拶してくる。やはり、もっと夜の間にこそこそといくべきだった。いつも一人だが、しかし、夜空の下で過ごす一人の時間は何ものにも代え難い。
さて
以前の書き込み、hilihiliのhilihili: 無自覚な飛躍の足下になにがいるかよく見てみようの続き
例えば、
演繹と帰納で論理的にプレゼンをしよう。これはアメリカの経営者もやっているやり方なのですよ。
という煽り文句を見たりする。
∧∧
( ‥)演繹と帰納法で論理ねえ....
( ‥)論理を理屈という程度の
‐□ すごく広い意味で
使っているんだろうな。
ナポレオン・ボナパルトが実在したことを演繹法、あるいは帰納法で論証せよ。
∧∧
( ‥)実際にはそんなこと無理で
演繹法でも帰納法でもない
方法を用いないと、
ナポレオンの実在は
主張できない
( ‥)ということは、
‐□ 演繹法と帰納法で
論理的に経営とプレゼンを
行おうって主張は
実は底抜けのくるくるぱー
だってことになる
あるいは実用的だが怪しさ大爆発な手法に、ほとんどまったく役立たないが見た目はびしっと決まっている、論理というスーツをまとわせましょう。そういう主張だとも言える。馬鹿げているが重要だとも言えるし、重要ではあるが所詮は馬鹿げているとも言える。
∧∧
(‥ )世の中の理屈や根拠の
\‐ ほとんどは、
正しい、正しくない、
役立つ、役立たないと
関係なく、それらすべて
へ理屈であると
(‥ )そういう意味では、
へ理屈も理屈のうちだ、
という言い方は
正しいとも言えるよね
ただし、すべてのへ理屈が現実から等距離にあるわけではない。これもまた事実。
∧∧
( ‥)良いへ理屈と悪いへ理屈が
ございますと
( ‥)まあ、その識別に
‐□ 帰納法や演繹法が
重要な役割を果たすのは
事実であるね。
さりとて、
帰納法と演繹法だけでは
この局面においても
やはり無力なんだが
例えばの話、大量の喫煙は肺がんの原因になる。という理屈なり主張は妥当なものだと思われるが、帰納法や演繹法だけではその妥当性を論証することはできないでしょ? という意味。
*大量の喫煙をすると肺がんになる。Aさんは大量の喫煙をしている。ゆえにAさんは肺がんになる。演繹法的にそう言って良いか?
**喫煙者Aさんは肺がんになった。喫煙者Bさんも肺がんになった。喫煙者は肺がんになる、そう、帰納法的に言って良いか?
さて、それを考えると
∧∧
(‥ )アメリカの経営者は
\‐ 演繹法と帰納法で論理的な
経営とプレゼンを...
まるで演繹法と帰納法が
魔法の解決策のような
扱いですね
(‥ )論理的とは、
とてもじゃないが
言えない主張だな
思うに、アメリカの経営者が論理と演繹と帰納法でうんぬん、というのは得意先の部長さんに芸者ガールを呼んで接待を、と言っているのとなんら変わるまい。
∧∧
( ‥)少なくとも、単なる
社会的な慣例でしか
ないのだろうと
(‥ )見た目はえらい違い
なんだけどな、
現実的にはそんなもの
なんの意味もないじゃん
という視点においては
このふたつは
区別できないと
言えるよね。
ナポレオン・ボナパルトの実在や禁煙の害も論証できない方法論を、芸者を呼んだ接待より高度で知的だ、などと差別化する必要はあるまい。というか、してはいかんだろ。
∧∧
(‥ )それを考えると、
\‐ アメリカ企業の強みって
論理や合理性ではないって
ことになりますね
(‥ )産業革命の先陣を切った
大英帝国の片割れで
人口と資源が多く、
自由で混沌。
それだけで十分、
説明できるのではないか?
∧∧
( ‥)つまりアメリカの強みとは
(‥ )ゾンビ的なもんだろ?
無限とは言わないが、
絶対優位な体力を誇り
無目的に蠢く。
それを考えると、論理だ、帰納法だ演繹法だの、それはゾンビが自分を見栄え良く着飾るために身につけたスーツでしかないと言える。
ひょっとしたら、いや、おそらくそうだと思うのだけども、アメリカ人自身も勘違いしているかもしれないが、論理だ、演繹だ、帰納だ、どうでもいいことなのだ。重要なのはそんな馬鹿げたところではないだろう。
2013年9月20日金曜日
中秋の名月だった
∧∧
( ‥)どうよ?
( ‥)食肉類において
‐□ 社会性の進化と脳の大きさ
この両者には
相関関係がある
∧∧
( ‥)怪しい?
( ‥)うん、なんかね、
‐□ 伝統的な見解なんだけど
すごく怪しい感じ
確かに何かしら関係性はあってもおかしくないように思えるが、反証というか、それをあざわらうような事例が、どうも普通にあるっぽい。先にいったような、二次的に社会性を失って、一見すると相関関係がないように見える、というものではなく、もっと露骨に、うわあ、みたいな。
とはいえ、疲れたので、まあ後にしよう。何かもっとちゃんと言うほど調べるには、これは話がでかすぎるし複雑だ。系統解析の頑健性も関連してくるし。
∧∧
(‥ )朝のお散歩では
きれいな満月を
見れましたよね
(‥ )黄色くくすんで
緑がかった光だったな
中秋の名月とは
良く言ったものよ
ともあれ、少し休もう
2013年9月19日木曜日
その冒険は暗い物置で起きていることだった
∧∧
( ‥)どうよ?
( ‥)....んんんんんー
‐□ 賛同しがたいが、
全体としては
良いように見えるね。
ただ、一部の反論は
駄目かもな
社会性行動の進化と、脳の増大はリンクしている。しかるにこの化石種は脳が小さい。あなたはこの動物が社会性であるというが、脳の大きさからして、その推論はおかしい。
いや、食肉類においてそれは無い。この論文を見よ、食肉類では脳の大きさと社会性には関連性がないと書いてある。
∧∧
(‥ )...いや、この原論文は
\‐ 生活域が進化の過程で
変化することで、
かつて手に入れた
社会性を二次的に失う
場合があって、
それゆえ相関性が不明瞭に
なるという話では?
(‥ )つまり、
大きな脳が進化してから
社会性を二次的に失う
大きな脳だけが残る
という話で、
脳が小さくても社会性は
成立する、という話では
どうもないらしいの
だけどね
まあ、いいや、反論が一部おかしいからといって、論拠の根幹が崩れたわけではあるまい。もちろん、反論が効力を失ったということは、最初の指摘がまだ生きているということでもある。
さて
hilihiliのhilihili: 魔法がファンタジーだと勘違いしては駄目だ、逃げるんだ!の続き
∧∧
(‥ )魔女。人よりも薬学や
\‐ 植物の知識がある人間が
その知識をいかして
寂しい我が身と
悲しい境遇から
薬物を使い、空想に逃避する
(‥ )ひそかにしこしこ
やっているということか
∧∧
( ‥)下品な...
( ‥)そういえば
‐□ ハリーポッターのハリーも
階段下の物置のような
部屋に閉じ込められてたな
彼はどうなったのだろうね
どうなったのか知らぬが、これを踏まえれば、なんと、あれはまさにファンタジーの王道ということか。
∧∧
( ‥)怒られそうな言い様だな
( ‥)だが、閉鎖された
‐□ 世界からの脱出。
これこそが創作なのだ
渇望。それが心を飛翔させる原動力になる。
科学の力で星まで飛べばSFに、ほうきにまたがって夜空へ舞い上がればファンタジーに、過去と現実の扉を開けてあるはずもないハーレムな青春へ飛び込めばライトノベルに
∧∧
( ‥)全部、ひとつの狭い部屋で
起こっている出来事ですか
(‥ )すべては冷たく自分を
見つめる
周囲の眼から逃れて、
暗く狭い部屋に
閉じこもって
しこしこやっている
ことにすぎぬのだ
本とか絵ってのは
そういうものよ
かつて、魔女狩りにおびえた老婆のように
∧∧
(‥ )なんかそれを考えると、
\‐ おばあちゃん、
かわいそうですね
(‥ )かわいそうかは知らんが
笑うに笑えんな。
ああ、誰かが書いていた。夜、秘かに調合した秘薬なるものを飲み、ほうきにまたがり、気分は高揚し、心は若返り、空を飛んでいるような軽やかな気持ちになるも、それは一時。やがて夜が開けて朝日が差し込み、残るのは日差しに照らされた醜い本来の自分の姿と、疲労とむなしさと罪悪感。そして恐怖。
∧∧
( ‥)それを考えると、
SFに科学を、
ファンタジーに魔法を
ラノベに見栄と自制心を
与えるってあんまりですね
(‥ )冒涜ですよ、冒涜、
しこしこやってる
聖域に土足で踏み入る
暴挙ですよ
それを考えると、魔法は闇と夜の世界にいればよかったのだよね。日差しの差さぬ都会の喧噪の片隅、忘れられた建物の裏路地、夕闇の中の十字路。そこいれば、そこにいれさえすれば。本来の魔法なんていうおぞましい、体系化された理屈に触れることもなかったはずだろうに。
( ‥)光の下に行くべきでは
なかったのだ。
どれほどの大冒険を
成し遂げても、
すべては階段下の
暗い物置で起きている
ことなのだ
∧∧
( ‥)それはそれであんまりだな
そう思えば、SFは本来ならば皆に夢を、誰でも魔女になれる夢を与えられるはずではなかったか?
∧∧
( ‥)なんで?
(‥ )星の世界は夜の世界だろ?
果てしなく続く圧倒的な夜
これを手にしないとは
なんともったいない。
魔法がファンタジーだと勘違いしては駄目だ、逃げるんだ!
( ‥)ああああ、、体が重い
というか急激に眠気が
襲ってきたり、
食事したらおさまったり
∧∧
( ‥)なにもかも不足して
いるんじゃね?
さて
先日、こんな話を見た
=>和訳魔法にシステムは必要か ― 西洋ファンタジー界に起こりつつある異変 : Kotaku JAPAN
=>原文But, but, but — WHY does magic have to make sense? | Epiphany 2.0
∧∧
(‥ )へー、ファンタジー小説にも
\‐ 魔法の体系化の波が
押し寄せているんですか
めんどくさいですね
(‥ )それが言う通りだとしたら
なんかSFの末期みたいだな
SFの末期、というと怒り狂う人も、力のない諦観の笑みを浮かべる人もいるだろうけども、これは
:かつてのSFは設定がめちゃくちゃで科学的考察はげろげろ、御都合主義だったけども、だが面白かった
:ある時、どういうわけかSFは科学的考察を重視するようになった
:そんなもの、一部のマニア以外、面白くないしろもので、当然、ジャンルは低迷し、取って代わるかのようにファンタジーが勃興して、読者を奪われたSFは敗北した
:これは巨大科学の負の側面が注目され、科学が軽視され、オカルトが重視されるよからぬ風潮の反映だと...
∧∧
( ‥)はあ、そうなの?
もっともらしいけど、
前半と後半、矛盾してね?
(‥ )ひとつの解釈で、
そういう意見を
申し述べた人が
いたって話さ
彼の解釈は解釈だ。単なる懐古趣味ではないか、とか以前に、いかにもっともらしくても解釈は解釈。その解釈が妥当な説明そのものとは限らない。
とはいえ、
( ‥)まあ、科学したSFは
‐□ つまらなくなるだろうな
大人気のスターウォーズも
科学的な見地からすれば
まったく正当化できない
∧∧
( ‥)光速を自在に越える宇宙船、
異星人と人類が普通に
会話して社会を築ける世界、
それを科学じゃないと
否定して、
人気作をSFから追放したら
ジャンルはただ衰亡する
だけでしょうね
創作は創作でしかない。現実ではないのだ。そして科学は現実を記述する理論体系だ。創作は科学ではない。事実、創作は論文ではない。
確かに、SFはサイエンスフィクションである。ゆえに科学すべきだ、と言えば、それは三段論法的で論理的かもしれない。しかし、SFはまぎれもない創作であり、創作は現実からの飛翔である。この理屈からすれば、前の言い様はただのたわ言だ。現実からの飛翔であるはずの創作を、現実を記述する理論で束縛してどうする?
∧∧
( ‥)創作は飛翔力を失い、
現実という大地に
叩き付けられる
(‥ )そういう意味では、
科学じゃないものは追放だ、
これが本当にSF界において
起きたのなら、
創作の自殺行為だよね
ファンタジーも創作だ。呪文一つで状況を是正し、ほうき一つで空を飛ぶ。
∧∧
(‥ )ファンタジーもかつてのSFと
\‐ 同様で、現実からの飛翔で
あったのですよね
(‥ )現実からの飛翔。
意地悪な言い方をすると
逃避なんだがな。
まあ、楽しみってものは
不道徳で淫らなものでね
言うなれば、
逃避でないものは娯楽ではない
といったところだろうか?
だが、そんな淫らで自堕落な世界において、魔法が体系化されたらどうなるか?
その世界では魔法はただの学校の授業と同じだろう。それも魔法学校という言葉から連想できるものじゃないだろう。呪文を覚えるとか、ドラゴンの名前を覚えるとか、マンドラゴラを使って秘薬を作るとか、そんな微笑ましいものじゃなくなるだろう。
∧∧
( ‥)まるで周期表を覚えるように
元素霊の関連性を学び、
物理の公式を覚えるように
呪文を読み解き、
魔法力学と魔法量子論を学び
微分積分を用いて問題を解いて
勉強をしなければいけない
(‥ )魔法が体系化された時、
ファンタジーは現実の
似姿になって魅力を失い
地に落ちるというわけだ
リンク先の著者の嘆きはごもっとも。
魔法は科学ではないのだから...
いや
嘆きはごもっともだけども、残念、魔法は本来、科学なのだ。
∧∧
( ‥)単に敗北して見捨てられた理論
というだけでね、
本来は自然を説明する理論体系
それそのものであったと
( ‥)科学の歴史を調べていると
‐□ 自分自身がどうも
魔法使いにならなければ
いけない場面に遭遇する
わけよ。
∧∧
( ‥)あなたは魔法使いになる
必要があると
(‥ )本を書くってのは
そういうもんでな、
だけどもねえ...
魔法というもの、これがもう絶頂にうんざりする、見るのもいやな理論体系なんである。
地火水風 熱冷乾湿、元素と状態の組み合わせからこの世界の流転を説明し、惑星、植物、宇宙、人体、鉱物のすべてを説明、操作できるという、巨大な理論体系。
天文学、占星術、冶金学、医学、草本学、それら全部がひとつとなった、いわば古代、中世の大統一理論。
∧∧
( ‥)でも、なんのこっちゃない
これは日本で言う
漢方とか風水なんですよね
(‥ )そもそもおそらく
漢方とかの原点は
西洋魔法だからな、
なんだかんだいって
近似なのよな。
漢方、風水だ、という言葉の響きを考えれば分かるが、こんなもの面白いわけがないんである。面白くないだけなら良いのだが、なお悪いことに役に立たない。
∧∧
( ‥)苦痛ですよと
( ‥)おれ、魔法、
‐□ 大嫌いなんだよね
確かに、西欧魔法は
科学を生み出したし、
錬金術と天文学の要素は
東洋魔法では薄い要素で
そこは魅力的なんだがね
だが、やはり魔法はそんな面白いものじゃない。
だもんだから、ファンタジー創作を見ると、いつも思う。
これ、魔法じゃねえじゃん。
魔法はこんな楽しいもんじゃあないでしょう。
∧∧
( ‥)それを考えると、
ファンタジー小説は
実は魔法から逃げたのだと
言えますかね。
(‥ )魔法は敗北したが
本来は現実を説明する
科学理論体系だった
だとすると、
現実から逃げるのが
創作なら、
ファンタジー小説は
魔法から逃げなきゃ
だめってことだ
ああ、そう見ると、やはりリンク先の著者の言っていることは正しい。
ファンタジーは魔法である、これがそもそもの間違いなのだ。ファンタジーといえば魔法だ、そう思い込んで魔法に手を触れてはだめだ、魔法はファンタジーじゃない。それは敗北した現実だ。勘違いして触れちゃだめだ。逃げるんだ。
ファンタジーは魔法から逃げなければならない。
∧∧
( ‥)SFを科学だと勘違いして
現実に触れて大地に
叩き落とされたような
ことになりますよ、と
( ‥)でもなんか、すでに
‐□ 手遅れみたいね、
次は、みんなどこへ
逃げるんだろうなあ?
ついでにいうと
∧∧
(‥ )まあ、でも、魔法に
\‐ 現実逃避の要素があった
ことは事実ですよね
(‥ )魔女ってのは経験的に
草の持つ薬物に詳しい
ばあさんが独自に調合した
ものでラリった姿だ、
そういう解釈あるよな。
それこそ飛翔感を得るためにラリって、セックスの暗喩であるほうきにまたがり、薄汚れ、老いた自分を忘れて飛翔することを、一人寂しく隠れながら空想する。ファンタジーにおいて魔女が最高のシンボルであることは、多分、偶然ではないんだろう。
続く=>hilihiliのhilihili: その冒険は暗い物置で起きていることだった
2013年9月18日水曜日
世界は果てしない変異と引用と組み合わせと
星新一という人はアイデアを長編にすることなく、中途半端な短編にしてばんばん書く事で、多くの創作の芽をつぶしてきた。
∧∧
(‥ )...という意見がありますね
\‐ 何を書いても星新一さんの
ぱくりになる、という
怨嗟の声も
(‥ )ああ、ぱくれば
良いんじゃね?
∧∧
( ‥)ぱくるか
(‥ )そりゃああなた、
創作なんてぱくり、
ぱくられの世界ですよ
問題ナッシングですよ
∧∧
(‥ )じゃあ、星さんのどれを
\‐ ぱくりましょうか?
(‥ )えー、めんどくせーよ
適当にやろうぜー
∧∧
( ‥)読まずにぱくるか
( ‥)何を書いても星さんの
‐□ ぱくりって
言われるのだろ?
だったら
問題ナッシングですよ
そういえば、星さんのショートショートにはキリストの誕生をつげるベツレヘムの星が、惑星を滅ぼす最終戦争の火であった、というものがあったけども。
∧∧
( ‥)アーサー・C・クラークさんの
小説でしたっけ?
超新星で焼き尽くされた
恒星系を調べたら知的生物が
存在した痕跡があって、
ノヴァで滅びる運命を知って
なんとか記録を残そうとした
それを人類が見つける話が
ありましたよね
(‥ )でっ、それが
ベツレヘムの星だった、
救世主の誕生を告げるため
神はひとつの世界と種族を
丸ごと焼き尽くした
という話な。
あれも、短編だったよね。
2013年9月17日火曜日
日時計と青空と夕暮れと金星と土星
蒸し暑い雨と湿気と台風は過ぎ去って、夜の間に空気は乾き、気温は17度にまで低下するほど風が入れ替わった。
∧∧
(‥ )ふわあー ひさしぶりの
晴れ渡る青空です
(‥ )良い天気ということで
ひさかたぶりに日時計だ
影は長くなりました。三角法で計算すると。
8月15日、南中した時、太陽は69度26分の高さにあった
8月31日、南中した時、太陽は64度35分の高さにあった
∧∧
(‥ )本日、9月17日、
\‐ 影の長さから計算すると
高さはほぼ58度ですね
2週間につき、
腕を伸ばした時の
指4本弱分ぐらいの角度で
移動している感じですね
(‥ )本日、17日、
日時計の影の動きは
東西に水平
今年の秋分の日は
一週間後だけど、
昼夜の長さは今や、
ほぼ均等だ
太陽は急速に南へ動いている。曇りや雨続きだったからよく見ていないことも多かったけども、すでにずいぶんと低くなっているのだ。日差しは強いが、たしかにかげりが見えている。
夕暮れに散歩すると、洗い流されて青く澄んだ空と、秋を思わせるたなびいた雲が目に映った。
さらに日が落ちて、西南西の空に金星が輝き始めると、その上に鈍く輝く、くすんだ黄色い星。
∧∧
(‥ )ずいぶん暗いけども
この時間に見える星は
かなり明るい星ですよね
(‥ )ああ、あの位置からすると、
土星だろうな
望遠鏡で確認するとやはり土星だった。
今、夕暮れの西空低く輝く金星を見ると、その上にある土星も見れる。
∧∧
(‥ )高度が低いので、
すぐ沈んじゃいますけどね
(‥ )金星の動きもあるから、
どのぐらい上下に並んで
見えていてくれるかな
あなたのすぐ隣に異界が
台風18号マンニィは関東に接近し、神奈川では断続的に強い雨が降って、そうかと思うと晴れて、そうかと思うと雲がやってきて、ざっと降って、上がって、しかし月曜日は強烈な風と曇りと湿気で、
∧∧
(‥ )しかし夜になったら
すっきり。
月は輝き、
空は晴れ渡って
月夜の日本晴れ
エアコンをつけてないけど
室温は26度ですよ
(‥ )あー、
すっきりした
さて
∧∧
( ‥)でっ? どうよ?
( ‥)んー、そうねえ、
‐□ 本格的に調べる前に
ネットで探しているの
だけどねえ、
どうも肝心なデータが
見当たらないねえ
おそろしく基本的なデータ。
大きさ
これが分からない。
∧∧
( ‥)実際は分かるのですよね
一方は化石種だから
断片的だけど、
頭蓋骨とか
そういうパーツの
大きさは分かる
(‥ )問題はさ、
プロポーションと
平均値なんだよな
化石種と、それと比較すべき現在の種。同種で亜種だろ? と言われてはいるが、プロポーションが同じであるとは限らない。頭蓋骨の長さが同じでも8頭身と9頭身とではまるで違う。
∧∧
(‥ )トラとライオンさんが
\‐ そうだって話ですね
一応、この人たちは
別種だとされて
いますけども
(‥ )でも、骨にすれば
よく分からなくなる。
言い換えると、
骨でほとんど同種に
見えても、
プロポーションが
同じだっていう保証は
無いってことなんだよね
現生種に比べて、化石種は1割ほど大きいのではないか、という推論があることは分かった(これ自体は手持ちの文献に基づく)。
∧∧
(‥ )でも、文献から読める
\‐ 個々の計測値からは
そうは思えませんね
数値だけでは概して
化石種の方が
むしろ小さい
(‥ )多分、平均値とか、
大きさの分布から言って
いるのじゃないかな?
現生種と絶滅種、
最大サイズだけを
比べてもこの場合は
あまり意味はないよな
資料が多い現生種の方が、まれだが大きな個体を計測してしまっているので、数字の幅、それだけを見ると平均値が大きい方にずれていやしないか? という意味。
*小学生の中に、大人のバスケットボール選手を入れたらおかしなことになるぞ、ということ。
∧∧
(‥ )確かに、化石種の方が
\‐ 実際に大きいのかな?
そう思えるふしはありますね
最大サイズは現生種の方が
大きいけども、
現生種の頭蓋骨の
平均値は28センチ、
だけどある地域から見つかった
化石種は頭蓋骨が
36〜42センチの範囲に
落ちると
(‥ )それが仮に平均値なら
化け物サイズだけどね
それはそれで偏っていると
考えるべきなんだろうな
困ったことにさ、
現生種の大きさも
なんかよく分からん部分が
あるんだよな、
猛獣だからかねえ?
でかくて危ない動物の数値は、どうしても不確定な要素が入りがちだ。
ともあれ、
∧∧
( ‥)ネットで下調べをするとは
高速道路から風景を見て
どこへいくべきか考える
ようなものであると
(‥ )ネット、書籍、論文、
これらは引用とリンクで
構築された知識と知見の
ネットワークだけど、
互いにからみあう一方で
完全には重なっていない。
三つの世界は相互に
関係するが、
重なり合う事がない
いわば平行世界なのだ。
これを忘れちゃいけないな
向こう側へいくには、ネットだけでは無理なのだ。新幹線や高速道路から富士山を見ることは出来るが、それだけでは登れないのと同じで。
∧∧
( ‥)こういうことを
忘れちゃいますとね
( ‥)本の優位性を語るなんて
‐□ まだそんなことを
いっちゃう人がいるんだ
そう思うのは今時は
むしろありがちだよね。
しかし、ネットで
どこへでもいける
そんなことを信じていたら
永久に世界の界面は
越えられん。
自分のすぐ隣に異界があることにも気がつかない。これを湘南の風に当たりながら手につかむ事のない風景を死ぬまで見続けるドライブのような幸せと見るか、あるいは空虚なつまらない安全パイな人生と見るか、それは個人の価値観次第。
これはhilihiliのhilihili: コメントは脳を展開する行為なりの続き
2013年9月16日月曜日
コメントは脳を展開する行為なり
tumblrは情報の抜粋だ。
例えば抜粋で次のように曰く、
ネットでは情報がただで読める。しかし、無料で読める情報はやはり無料な情報でしかない。子供には本で調べさせたい。
この意見を否定した上でコメントが曰く。
本はこれこれな理由でネットより優れている。そう考えているのであろう。だが、その意見はくずだと思う。
∧∧
(‥ )ところが引用先の原文を
\‐ 読むと、
そんな推論を
するまでもなく、
子供にはこういう理由で
本で調べさせたい、
まずネットで調べたこと
それでもなお
ネットだけでなく本も
使わせたいその理由と
根拠と動機がすべて
きちんと明言されている
(‥ )明言があるのに
推論を述べる。
つまり、コメントさんは
抜粋だけ読んで、
詳細を確認しないまま
反対、否定した
そういうことだよな?
いや、その、まあ、なんだ、原文が申し述べていることは、まさにそういうことをしないように子供を育てるにはどうすれば良いのか、という話なのであって、このコメントは...。
∧∧
(‥ )原文には追記の部分が
\‐ あるけども、
日付から考えると
コメントさんが原文を
読まないまま
書いてしまったのは
ほぼ確実ですかねえ...
(‥ )少なくともあれな、
”あなた、原文をきちんと
読んでいないでしょう?”と
言われたら、
反論は難しいだろうね。
tumblrはコメントをつけられるが、つけない場合の方が圧倒的に多く、しばしばそこをこそ評価される。気に入った言葉や絵画や詩や雰囲気を引用する。それはすでに無言の意思表示であって、しかし、言葉がないから静かで雑音が少ないものだ。
だからなのだろう。
黙々とreblogすれば良いのに、なんで余計なコメントをつけるんだよ??
と言う意見もたまに見る。
∧∧
( ‥)reblogする。それ自体が
すでに意思表示であるから
reblogした以上の、いかなる
コメントが必要なりや?
(‥ )コメントをつけたい、
コメントが必要だ、
そう思う、
そうしたい状況は
いくらでも想像できるが
引用した時点ですでに
お前自身は意思を
述べたではないか、
それ以上の何が必要だと
言うのか?
そう問われたら、それは
確かにそうだからね
最低限、あれだ、reblogに限らないが、言語化されたコメントはかなり自分の手の内をさらすことになるので、慎重にならないといけない。さらした以上、それは相手に自分の脳内を覗き見られることと同じなのだ。そういうことは言えるだろう。
そうなのだ、実はそもそも人間のおしゃべりは、自分の脳を相手に展開することと同じで、これこそ、我々が巨大な脳を持つ理由である、という意見もある。これは意外と正しい意見なのではないかと個人的には思うけども、事実だとすればかなり深刻な話なのだ。
ともあれ、
∧∧
( ‥)無料で読める情報は
所詮はタダの情報である
(‥ )少なくともあれだ、
すべての情報は
等価ではない。
金銭を用いて
表示すれば
高い、安いがある。
これ自体は事実。
∧∧
( ‥)それでもなお、
仮にすべての情報の価値が
無料だとする
(‥ )”重量”がない状態、
つまり無重量状態で
浮かんでいるような
状況だな。
この状況で情報は等価であるか?
∧∧
( ‥)ありえませんね、
近い、遠いがある
( ‥) googleの1ページ目、
‐/ 2ページ目、
10ページ、
100ページ、
情報の分布に奥行きがある以上、等価ではない。
では同じ距離にある情報なら等価であるか?
∧∧
( ‥)ありえませんね
情報を把握し、理解するには
コストがかかる
(‥ )つまり情報が無料でも
金銭の消費はどうしても
発生するのだ
情報自体が仮に無料であっても、情報が無料になることはあり得ない。
例えば学校の授業は高コストだ。授業料とかの話じゃない。脳をいくら使ってもよく分からない。カロリーをどんどん消費し、時間があっという間に費やされていく。これらのコストは当然、金に換算できるし、事実、金を使わないと回復できない。このように、一部の情報は恐ろしく高コストなのだ。こんなこと、考えればすぐ分かるはずなんだが、人間は学校のいまわしい記憶、自分は出来が悪いのだ、というおぞましい経験をやたらと無視したがる。
∧∧
( ‥)でも、こうした、
理解に関係するコストを
下げることは可能であると
(‥ )理解しやすい情報を
集めれば、可能な限り
低コストで膨大な情報を
集められる。
ネットはこれがしやすい
便利さの裏返しだよね
そしてこれは、コストが安くすむ情報が、ある領域に集まってくる、ということを示している。例えばの話、自分や友人の本棚を見ればそれはすぐに分かる。学校が関係しないと自分がどうなってしまうか? それを思い出せばいい。まるで見たくもない素顔を見るようではないか。
∧∧
( ‥)つまり、無料の情報を
集める人の周囲には
コストの安い情報が
集中してくる。
情報はタダではない。
しかし、
タダではないからこそ
タダの領域が分離して
しまう。
(‥ )問題はさ、
コストのかからない
分かりやすい情報って
大雑把すぎて
役に立たなかったり、
あるいは
間違いだらけだったり
することなんだよね
おまけに、タダの情報はタダの情報をお互いにリンクして、広大だがほとんど出口がない網目状の迷宮を作っている。これがいやなら、自分の周りにある、無料で美しいが、ゴミくずだらけの壁を無理矢理突破するしかない。
∧∧
(‥ )でもそれにはコストがかかる
\‐
(‥ )子供にネットだけでなく
本を使った調べものを
させようってのは
こういう体力をつけさせる
ためのトレーニングだと
考えるべきだろうな
ネットで論文も読めるし、通販もできるし、本を読むのにだってamazonを使う。
∧∧
( ‥)でもネットが取りこぼした
論文や書籍の情報や
古本や図書館の隅にしか
ない紙情報も圧倒的にある
(‥ )ネットってのはよく
整備された高速道路網の
ようなものだよな。
どこにでもいけるが、
どこにもいけない。
そして高速道路から降りて、自転車に乗って探しにいける奴は、降りれない人間よりもその点で有利になる。ただ、それには体力が必要で、やったことがない人間は車窓から世界のすべてを知ったと満足するのみ。
ちなみに
∧∧
( ‥)あなたとしてはどう?
(‥ )ネットで見る事が
出来ない論文を
引用して情報を売る。
そういう商売を
している以上、
タダの情報は概して
無価値だよ、というのは
まったくの事実かな。
2013年9月15日日曜日
人は知性のみに生きるにあらず
10歳では菓子に、20歳では恋人に、30歳では快楽に、40歳では野心に、50歳では貪欲に動かされる。
∧∧
(‥ )人はいつになったら
\‐ 知性のみを追って
進めるのか?
という言葉がですね
(‥ )...それって知性は
知性のために存在する、
知性は知性のために
動作するべきである、
知性ほどすばらしい
ものはこの世界にない、
そういう前提があっての
見解だよねえ?
最初の見解が正しくあるためには、この前提が正しくなければならない。
∧∧
( ‥)菓子を得るために頭を使い
恋人を得るために頭を使い
快楽を、地位を、貪欲を
名誉を得るために頭脳を
フル回転させる
(‥ )頭を使うってそういう
ことだし、
そもそも、知性と称して
己の頭脳を誇示する。
この行為それ自体も、
社会的な地位や立ち位置を
計算した、
打算的な行為だよな?
つまり、
人はいつになったら知性のみを追えるのか
この問いは、そもそも前提が根本的に間違っているのではないか?
∧∧
( ‥)人は異性をくどくことで
その無駄に巨大な頭脳を
進化させてきた、
そういう意見もありますね
( ‥)頭脳は知性と賢さの
‐□ ために必要だ、
知性は生き残る上で必須だ
仮にそうなら、
人間だけが飛び抜けて
大きな頭脳を持つことが
説明できなくなるのだ
人類の近縁種であるチンパンジーもここまで大きな脳は持っていないし、この地球で大繁栄している昆虫はこんな頭脳をそもそも持っていない。
チンパンジーはなんで賢くなろうとしないの?
それは質問が根本から間違っている。
世界のこの有様が述べていることは明白だ。
人間の頭脳は合理的な理由では説明できない。つまり、知性は知性的に使われるものではなく、理性的に正当化できるものでもなく、当然、知性は合理的なものではありえない。
合理的にではなく、そもそもおかしな使い方をするもの。しょうもないことに使用するもの。それが頭脳であり知性というものだ。
∧∧
( ‥)つまり、
人はなぜ知性を追わないのか
この主張は
(‥ )理不尽な主張と考えるべき
でも、その意味では
理性的な主張かもね
言ってる内容が
結果的には
トンチンカンになってる
という意味でね
台風18号マンニィ接近
一昨日は晴れていた。昨日は曇りで妙に蒸し暑く、夕方から雲はさらに濃くなった。
日付が変わって雨が降り始め、ここ神奈川では結構な強さになっている。妙に蒸し暑く、温度が高い。
( ‥)やれやれ、洗濯物を
‐□ 室内に入れねば
ならないな
∧∧
(‥ )台風が来てるみたいだよ
\‐
(‥ )...この蒸し暑さは
そういうことか
∧∧
(‥ )台風18号マンニィ
\‐ 明日の夜には関東付近を
通過するみたい
本日昼間と明日一日中
雨だね
テレビがないと、台風は刻一刻と接近してくる巨大な渦巻く個物、個物と言っていいのか、つまりインディビジュアルとは思えない。
それは単に日々移り変わる天気の一部であり、それは強い雨の空、風の強い日、であり、それが2、3日続くだけのことだ。
( ‥)昔の人も、台風は
あくまで夏の終わりにくる
雨の季節とその一環としか
思わなかったのかな
∧∧
( ‥)まあ、ぐるぐる回る雲を
認識はできませんからね
たしかに流れる雲と風の向きが通過にしたがって大きく変わるのは観察できる。
しかし、これだけの観察から巨大な構造物全体とその渦巻きを推論するのは、発想としては不可能ではないものの、大胆すぎるだろう。
世界を二分する敵の最高指導者は、酔っていた
hilihiliのhilihili: 草葉の陰に大統領の続き
以前からある話。オバマっちは安倍っちに対してけんもほろろの対応で、むしろ邪険にしている、という噂。それを聞いて日本のリベラルは曰く、ほらみろ、国粋主義者の安倍なんかオバマから見たら評価に値しないってことじゃないか、ざまーみやがれ、と。
∧∧
( ‥)あなたのご意見は?
(‥ )仮に本当に嫌いだから
邪険にしました、
そうだと言うのなら、
それは、
政治家うんぬん以前に
人として駄目だよね?
いや、リベラルで、白人社会の中で生き抜いてついにトップに立ったオバマ大統領から見れば、安倍のようなぼんぼんの極右は否定されて当然なのです。
∧∧
( ‥)という意見もありますが
(‥ )だったらなおのこと。
政治家なら会わなきゃ
駄目じゃねえ?
相手が危険だ、と聞いたなら、その危険な相手を推し量る機会が到来したれば、それを逃してはいかん。機会があるごとにつついて推し量るべし。
∧∧
(‥ )ジャーナリストで言うなら
\‐ 事件の渦中にある
重要人物が向こうから
ひょこひょこやってくる
ようなものですよね
(‥ )だのに、
聞く限りでは
あいつはけしからん奴だ
だから会談は軽く扱おう、
本当にそんなことを
したというのなら、
それは先入観にまみれた
手抜きであって、
仕事に対する
態度ではないなあ。
ましてやこれが
指導者の判断だとするなら
信じがたい話だけどね
なんとも言えないけども、仮にアメリカの最高指導者であるオバマ大統領が事実としてそういうことをした、あるいは”する”人物だとする。
∧∧
( ‥)でも、考えてみれば、
オバマさんだけがそういう人だ
というわけじゃないですよね
( ‥)その前のブッシュ
‐□ 出来の良いお父さん
ではない、
息子の方、
あの人も大概だった
からね
それを考えれば
この信じがたい話も
普通の話なのかもしれん
ブッシュ大統領(Jr)は正気とは思えない戦争を始めて、お父さんの業績を木っ端みじんにしたのみならず、結果的に国を傾けた(そもそもオバマ大統領の仕事自体、これを是正することである)。
∧∧
( ‥)一時的な後退でしょうけども、
この痛手からアメリカが
回復するにはベトナム同様、
一世代ぐらいは
かかりますかねえ
あるいは状況が違うから
もっと長いか
( ‥)もちろん、これは外交の
おもてなしの問題では
ないけども、
理屈や打算よりも信念を
優先している
そういう意味では
ブッシュJrも
オバマ大統領も
同じじゃないのか?
ということよね。
ならずもの国家、その筆頭であるフセイン大統領を打ち倒し、イラクに民主主義を打ち立てる十字軍を! という無神経極まる夢と信念は現実という泥沼の中で無惨な姿をさらしてもがいて死んで、腐って消えた。
そして、ブッシュJrも敵の言うことはおろか、本来は味方である人であっても、自分に反対する人の意見は聞いたりはしなかったようである。
少なくとも、当時の国際的な雰囲気とあの戦争の陣容はどう見てもそうだろう。
∧∧
( ‥)つまり、信念で素人くさい
ことをしてしまう。
これはアメリカ大統領に
おいては普通に起こる?
(‥ )アメリカは直接選挙。
直接選挙で選ばれるのは
それは日本の知事を
見ても分かるけども、
しばしば経験がない、
目立つ成り上がり者
だよな?
そして必然的に彼らはしばしば信念の人ではないか?
∧∧
( ‥)政治家はそもそも
信念の人ですけどね
(‥ )だが経験があると
現実の前に丸くなるだろ?
信念は現実に屈服し
より妥当に、あるいは
狡猾になるのだ。
でも、そうでない場合、直接選挙で選ばれた政治家は”信念だけの人”になるのではないか?
そして信念とは、それがいかに美しくとも空虚なものだ。だって、現実じゃないのだから。
では、信念の人が舵を取る時、何が起こるか? それは、我々自身が何度も色々な場面で目撃したこと、いや、巻き込まれたことではなかったか?
直接選挙で選ばれた政治家には、新鮮さと信念がある一方で、現実に対して妙に無神経なところがある。
∧∧
(‥ )官僚体制が整っている
\‐ 国ならば、
指導者よ、あなたはそう
おっしゃいますが
現実はこうですよ、
政治家にそういう具申が
なされるので、
そうした現実への無神経さは
緩衝されるのですけどね。
(‥ )だからあれよね、
官僚や専門家のいない
古代世界の直接民主制
よりは、
現在の直接民主制は
まっとうに機能している
ように見えるよね
だが、やはり成り上がり者は成り上がり者。経験の薄さは否めない。そういう素人くささは官僚制でいかに糊塗しても表に出てしまう。それが自然ではなかろうか?
∧∧
(‥ )反対に、子供の頃から
\‐ 政治に関わる機会があった
二世、三世議員の方が
政治家としては練度が
高くなりうる。
彼らは成り上がり者とは
違う。
理屈の上ではそうですね。
もちろん反証例は
いくらでも
ありそうですが
(‥ )ブッシュJr大統領や、
日本のこの前までの
首相なんかそうだろうな
トラストミーで
大騒ぎですよ
しかし二世たちのこうした体たらくの一方で、大きな勝利を上げたパパブッシュが戦争参加者であり、実戦経験者であり、政治家としての職歴も長く、そればかりか現場と政権中枢、その両方から戦争を見ていたことを考えると、印象的だ。
∧∧
( ‥)二世、三世議員であれば
プロになれる、ではなく
プロになるには職歴が
長いことが必要で、
世襲議員はそれを
満たす可能性がある、
そういう感じですかね
(‥ )世襲にすれば良いって
ものではない。
だがそれは、
世襲でなければ良いを
意味するわけでもない。
民主制は業界のことを
知らない素人を絶えず
中枢に放り込んでいる。
そういう仕組みで
あることを
忘れちゃいかん
そういうことだろうな
僕ら観客は、舞台上の俳優たちはシナリオに沿って声を上げる均一なプロだと思っているが、考えてみればそんなことはないんである。観客から飛び込みで壇上に上がる奴がいるし、名家もあれば素人も混ざったおかしな舞台なのだ。思惑もばらばら。
∧∧
( ‥)舞台上の政治家たちは、
理詰めやシナリオじゃ
考えられない、
おかしなことを
しているだろうと
(‥ )そして時々、荒削りの
素人臭さが顔を出す、
そうでないと説明が
つかないことが多すぎると
思わないかね?
直接選挙で選ばれたからすばらしい”はずだ”、とか、二世、三世だから駄目”なはずだ”、それらは空虚な信念でしかないだろう。
現実は経験と実力だろうし、職歴の長さはある程度ではあるが、それを示す目安となるだろう。
それを考えた時、この指導者は直接選挙で選ばれたからすばらしく、こちらは二世だから劣っている、そういう前提が支持されるか? それを検討してみても悪くはない。少なくとも現実は信念ではないのだ。
そして現実と言えば
( ‥)そういえばさ、
クリントン大統領って
赤ら顔のエリツィンが
くだを巻いてしゃべるのを
聞きながら、
いやそうな顔で会談してた
ことあったよな
∧∧
( ‥)ああ、確か、チェチェンの
ならずものがぁぁ〜〜とか
どう見ても酒飲んでるだろ
という顔でエリツィンが
しゃべってた時ね
なんで地球を二分する相手との会談がこれなんだ? と思っても、我慢しなければいけないことがある。現実ってのはこんなもんらしい。
2013年9月14日土曜日
まあ、成功してから言うこった
∧∧
(‥ )今の若者は勇ましいことを
\‐ 言う...と
(‥ )学生時代に
「革命ー!」とか
叫んでた世代が
言う事ではないな。
出来もしない革命に挫折し、うまくいくはずもない計画を実行して大失敗した。そんな人間が言う言葉ではない。
2013年9月13日金曜日
草葉の陰に大統領
hilihiliのhilihili: 警察官はいやだけど、警察官しなくちゃいけないの続き
湾岸戦争(1991年開戦)が始まる前、一般市民を相手に演説をする大統領にやじがとんだ。あるいは、垂れ幕であったか。
「石油のために戦争をするのか?」
これに対し、ブッシュ(父親)大統領は答えた。
「いや、これは正義のための戦争なのだ」
∧∧
( ‥)うろ覚えだけど、
あなたの記憶ですね
( ‥)本当は石油のための戦争
なんだけど、
兵隊さんに向かって
石油のために死んでくれ、
とは言えないからな
本音は本音。建前は建前。理想は理想。現実は現実。
そんなこと、百も承知なブッシュ大統領(パパ)とパウエル将軍であったのだろう。
∧∧
(‥ )確か、クウェートから
\‐ イラク軍をたたき出した
現地司令官がさらなる
追撃をしようとしたのを
パウエルさんが
やめさせたって出来事
ありませんでしたっけ
(‥ )うろ覚えで書くのは
良くないけども、
そういう話あったよな。
シュワルツコフ司令官を
途中で止めたって話ね
結果的に延命を許されたフセイン大統領は国内で起きた反乱を鎮圧したのであった。
南部のシーア派を。北部のクルド人勢力を。
それを見たアメリカ国民からは当時、ごうごうたる非難の声が上がった。なぜフセイン大統領をそのままにしたのか? なぜイラクに攻め込まなかったのか?
∧∧
( ‥)湾岸戦争はフセイン大統領を
退陣させられなかったから
軍事的にも失敗だった
そんなことを書いた本も
当時、ありましたよね
(‥ )アメリカ人が書いた本でね
あれを見た時は、
衝撃だったな
本当にめまいがしたよ
パパブッシュと将軍の
判断はまったく正しかった
のではなかったか?
少なくともアメリカの立場で見る限り、敵であるイランと同じシーア派を助けてどうなるだろう? 周辺諸国にまたがり、お互いに敵対する組織もあって、さらにそれぞれの国の政府と対立しているクルド諸勢力に介入してどうなるだろう? それらをしたら周りの国々はどんな顔をするだろう?
見捨てたのは確かに人の道には反するが、では介入したらどうなっていたのか?
∧∧
(‥ )石油ではなく、正義の戦いだ
\‐ アメリカ国民はそれを
真に受けたって
ことですかね?
(‥ )事実、2001年の
アメリカ同時多発テロを
受けた後、
ほとんど言いがかりで
2003年、イラクに
攻め込むわけだね
湾岸戦争の画竜点睛を
いまこそつけるのだ、
そういう勢いだよな
バカバカしいが本気でね
しかし、というか、当然のごとくあの結果。
∧∧
( ‥)パパブッシュの判断は
正しかったのだ、と
( ‥)この世界には
‐□ 遅れた進んだとかでは
なくて、
欧米とは状況も条件も
統治もまるで違う国家が
存在する、
そこに民主主義を
押し付けても機能なんか
しやしない。
そういうことを
アメリカ人の大多数は
まったく
理解できていなかった
そういうことだよね
それを考えると
∧∧
(‥ )オバマさんが10日の演説で、
\‐ イラク戦争の後、
独裁者を排除したら
次に起こるすべてに
対応しなければならなくなった
我々はそこから学んだ、
今ひとつの独裁者、
つまりサダトさんを排除する
ことはしない、
これを言ったのは
画期的かもですね
(‥ )アメリカ大統領の演説を
全部網羅してるわけじゃ
ないけど、なんかすごい
ぶっちゃけたよな
大量破壊兵器の危険性を
アメリカに向けない限り
独裁は容認します、
ということだからね。
これも、サダム・フセイン大統領の功績、ということか。
( ‥)大統領も、
今頃、草葉の陰で
お喜びだろう
∧∧
( ‥)俺の前に気づいてほしかった
そう思っているのでは?
いや、気づいてはいたんですよ。少なくともパパブッシュとか、将軍とか。
しかしである。人はさほど賢くなくて、やってしまってから気づくのだ。
∧∧
(‥ )これを考えると、
\‐ これから先のアメリカは
大量破壊兵器の使用には
断固とした報復というか
見せしめの攻撃をする
その一方で、
逆らわない独裁者には
暗黙の了解を与える、
そうした方向へ舵を切る
そういうことですかね?
(‥ )そうなるのが現実だろうけど
現実の人々がそれを自覚する
のはまだ先かもね。
多分、言ってるオバマ大統領がそういう風には考えていない可能性もあるし。
∧∧
( ‥)なぜに?
(‥ )毒ガスの使用には
安全保障として断固たる
措置をとるが、
安定の要になるなら
たとえ相手が
独裁者であっても
温存し、利用しよう
そう自覚している
指導者がだよ
そういう理解の方針や戦略の枠組みで動いている指導者が、友邦国である日本の安倍首相(しばしば国家主義者と揶揄される)と距離を取る、というのは理にそぐわない。意味不明だ。
∧∧
( ‥)理に沿った行動を取らない
それは別の理に沿って
行動しているのでは?
(‥ )ということはだ、
オバマっち自身は
以上のようには
考えていないって
ことだよね。
あくまで当てずっぽうだけども
しかし、演説で、
4年半、戦争を終わらせる仕事をしてきました、帰還した兵士の皆さんはそれぞれの家庭からこの国を立て直してほしい、中産階級を盛り上げてほしい。
そういう言い方をしていることからすれば
∧∧
( ‥)国内問題しか見ていない?
(‥ )というか戦後処理しか
していないし、
それしか眼中にない、
そういうことじゃね?
リベラルらしいと
言えばそうだよね
そしてリベラルなら
安倍っちと仲悪いのは
おかしな話じゃないな
まあ、でも、それが当然なんだろう。人間、できることには限界があるし、理解できることにも限界がある。指導者ともなればむしろなおさらだ。
圧倒的な人気を誇った小泉首相だって郵政民営化、が精一杯だったわけだし。
∧∧
(‥ )人生でかなえられる願いは
\‐ たったひとつ
(‥ )パパブッシュはベトナムの
敗北を念頭にいれて、
将軍と一緒に大勝利を
おさめた。
もちろんこれは、とてつもない大兵力を長距離輸送して、万事条件を整えて、しかも敵国には基本的に入り込まない。それを踏まえて、局地的な勝利と目的を追求した戦いだったわけで。実は例外なのだとも言える。
∧∧
( ‥)アメリカって陸戦では
勝利を納めたことが
事実上、ない、とも
言えますよね。
(‥ )ロシアと挟み撃ちした
対ドイツ戦、
クウェートだけに
しぼった湾岸戦争、
それ以外は朝鮮戦争
ベトナム戦争、
そしてイラク戦争
ひどいもんだからね
いや、ベトナム戦争の愚を踏まえて、目標をしぼってせっかく大勝利した湾岸戦争だのに、それで訳の分からん勘違いをしてしまったからこそ、結果的にイラク戦争という大失敗をしてしまったわけで。
∧∧
(‥ )パパブッシュは勝った
\‐ しかしそれしか
評価されなかった
ジュニアは
フセイン大統領を打倒した
しかしそれだけだった
オバマさんは戦後処理、
それだけで終えるだろう
(‥ )戦後処理による復興の
果実があっても、
それを収穫するのは
オバマ大統領ではない
こういうのは当然、
時間差があるからね
たぶん、あまり良い評価を
されることもなく、
普通のレッテルを張られて
おしまいだろうな。
いや、指導者ってのは
ほとんど全員
そうなのだよね
みなさん、ひとつの仕事を終えて、そして草葉の陰へと去っていくのだろう。評価として考えた場合、実りの少ない人生。しかし、考えてみれば、それこそが彼らの義務だとも言える。
∧∧
(‥ )もしかしたら、オバマさんの
\‐ 演説はリベラルゆえの内容で
戦略的な深い意味なんか
実はないかもしれない
(‥ )軍隊とか専門機関から
具申はされるから
演説に戦略的な意味が
混ざるけど
本人自身の理解は
そういうものである
必然性はないからね
I agree あの二文字もそういう文脈で理解されるべきものなのかもしれない。
とはいえ、しかし、言い換えれば指導者たちはほんの少し、ただひとつだけあるべき方向へ舵を切ればそれで良いのだ。失敗すれば、それこそオバマ大統領がやっているように逆に切ればいい。これらが累積すれば結果が出る。この過程において本人自身に自覚がある必要性はないし、自覚がなくとも歴史には参画しているし、後の時代から、これがターニングポイントだった、そう言われることもあるのだろう。
皆、ひとつのことを成し遂げて、草葉の陰へと去りゆくのみ。
ところで
∧∧
( ‥)あの、クリントンさんは...
(‥ )口ですれば浮気にあらず
男一匹、成したり格言。
2013年9月12日木曜日
警察官はいやだけど、警察官しなくちゃいけない
( ‥)状況はじょじょに
‐□ 進行するので、
気づいた時には
すでに手遅れ
∧∧
( ‥)さりとて、
状況の進行に気づいた
ところで、
どこへいけばいいのやら
(‥ )うっほ、逃げようぜ
∧∧
(‥ )どこにいくと言うのですか
\‐ 仕事してください
さて
∧∧
(‥ )...なんかね、オバマさんが
\‐ アメリカは世界の警察では無い
と言ったとかで、
それが一部で大受けしててね
(‥ )...ああ? なんだあ?
俺たちもう自由って
ことか?
これは吉報! 好きにさせてもらうぜえ ひゃっはー!
*FSSにおけるグリーン・レフト大反乱のイメージで
∧∧
( ‥)そんなわけねーだろ
( ‥)具体的には...
‐/ 何をいったのだろうね?
シリア政府が内戦に
おいて毒ガスを使った
そのことへの対応を
説明する10日の
演説だね
NPRによる演説の起こしはこちら=>Transcript: President Obama's Address To The Nation On Syria : NPR
youtubeはこちら=>Obama Addresses the Nation on Syria Sept 10th 2013 | Full Speech - YouTube
*以下の訳は適当なので、知りたい人は自己解決して、よろしくプリーズ。
But I have resisted calls for military action because we cannot resolve someone else's civil war through force, particularly after a decade of war in Iraq and Afghanistan.
しかし私は軍の召集は控えております。このような内戦を力で解決することは不可能だからです。特に、イラクとアフガニスタンにおける戦いの後だけになおさらです。
それから続く演説の要旨をまとめれば、
アサド政権が毒ガスを用いた事、過去、アメリカと世界は毒ガスによって多くの犠牲を払った事、アサド政権が毒ガスを用いた証拠は多々ある事、これは国際法に反するのみならず、我々自身の安全にとっても脅威であること。
化学兵器を禁じた法律が損なわれたら、他の暴君たち(tyrantsという単語を使用)がこれを使うであろうこと、そうなれば我が国の兵士たちが戦場で化学兵器の脅威にさらされうること、それのみならずテロリストたちによって市民もその脅威にさらされうること、これを受け入れるわけにはいかないこと。
それゆえ、軍事攻撃を決定したこと、この攻撃の目的はアサド政権による化学兵器の使用に対してのものであること、化学兵器の使用を出来ないようにするものであること、世界が化学兵器の使用を許さないことを示すものであること。
*ここで言っている軍事攻撃とは、a targeted military strike のこと。まんま訳すと”目標物を定めたなにかしらの軍事攻撃”。
**つまり、military action はしないけども、targeted military strike はする、ということを大統領は説明している。前後の文脈や I will not put American boots on the ground in Syria. という言い方からするに、陸軍を投入した戦争はしないけども、軍事施設の空爆とかはするからよろぴく、という理解で良いらしい。
∧∧
(‥ )そして、戦争を始める
\‐ わけではないのだ、
そういう説明が
続きますね
(‥ )今、戦争は容認できる
手段ではないのです、
そういう発言があるね
Now, I know that after the terrible toll of Iraq and Afghanistan, the idea of any military action, no matter how limited, is not going to be popular.
今、私が思いますに、イラクとアフガニスタンの恐るべき代償の後では、いかなる軍事行動といえども、それが例え限定的なものであってさえも、受け入れられるものではないのであります。
****これはむしろ、次のように意訳した方が良い?
=>陸軍を動員した本格的な戦争は、それがいかに限定的なものであっても、到底、国民の理解を得られないのであります。
∧∧
(‥ )くだんの箇所はこのさらに後で
\‐ 出てくるものですね
(‥ )最後に、多くの人が
問いますけれども、と
述べてから
国民の問いかけに
対して
軍事行動の正当性を
答える文脈で
出てくるのな。
And several people wrote to me, we should not be the world's policeman. I agree. And I have a deeply held preference for peaceful solutions. Over the last two years may administration has tried diplomacy and sanctions, warnings and negotiations. But chemical weapons were still used by the Assad regime.
幾人かの人々は手紙により、我々は世界の警察官であるべきではない、私にそう述べております。私もそう思いますし、事実、私は平和的解決を優先してまいりました。ここに至る二年間を通して、外交的、国際法的な警告や交渉を続けてきたのです。しかし、アサド政権は化学兵器を使用したのであります。
以上の部分はyoutubeでは10:27から出てくる
=>Obama Addresses the Nation on Syria Sept 10th 2013 | Full Speech - YouTube
∧∧
( ‥)まあ、あなたの翻訳が
良いか悪いかはともかく、
大意としてはこういう内容で
あると
( ‥)アメリカは世界の警察で
‐□ あるべきではないけど
あいつら化学兵器を
使ったんだよ、
攻撃しなくちゃ
しょーがねーだろー?
という意味合いなのな。
∧∧
( ‥)けっして、アメリカが
世界の警察であるという
自負を捨てたわけではない
(‥ )というか、あれな、
世界の警察ではないが
パクス・アメリカーナは
行使するよ、
そういう意味だと
受け取れるよね
∧∧
(‥ )パクス・アメリカーナ
\‐ アメリカの圧倒的軍事力と
それによる世界平和
(‥ )そういう役回りを
世界の警察と
呼ぶか、呼ばないか、
オバマ大統領自身が
それに否定的であろうが
アメリカ国民に
そういう役回りをこばむ
厭戦的な気分があろうが
そういう名称を
使いたくなかろうが、
仕組みと必要性は
軍事力による平和を
要求する。
そういうことだよね。
そういう意味では、一部ネットで見られる、
”「アメリカは世界の警察ではない」そう述べたオバマ大統領はアメリカの歴史に残る大きな転換を行った”
という解釈は過大すぎるけども
∧∧
(‥ )でも、結果的にこれは、
\‐ 警察官という肩書きは
いやだけども、
警察行為はしなくちゃ
いけないんだ、
そういう主張ですよね?
乖離している理想と現実を
わざわざ演説で口にする。
これは大胆だとも、
奇妙だとも、混乱してるとも
言えますよね。
(‥ )I agree.
この2語がなかったら
国民の皆様の中には
そういう意見もありますが
で、すむのだけどね。
わざわざ入れたのは
なんでだろうね。
単に国内のリベラル層に
向けた発言かもだけど
混乱的だよな?
I don't think we should remove another dictator with force. We learned from Iraq that doing so makes us responsible for all that comes next. But a targeted strike can make Assad or any other dictator think twice before using chemical weapons.
私は力によって独裁者を追放するべきとは考えておりません。我々はイラクにおいて、そのようなことをすると次にどうなるか学んだのであります。しかし、目標を定めた攻撃でも、アサドや、あるいは他のいかなる独裁者にも、化学兵器の使用をためらわせる効果があるはずです。
∧∧
(‥ )あなたの意訳ですけど
\‐ これはようするに、
脅威を与えない独裁者なら
追放はしません、という
宣言ですかね?
(‥ )another dictator
直訳すれば今一人の独裁者
つまり、
イラクのフセイン大統領を
殺したら、イラクがあんな
大混乱に陥って、
アメリカは甚大な損害を
こうむったから、
アサド大統領は殺さないよ
でも化学兵器の使用を許すと
歯止めが利かなくなるから
限定攻撃ですませるね、
そういうことだよな。
∧∧
( ‥)自分たちが統治するには
あまりに手を汚しすぎるから
拷問や秘密警察とか
そういう汚い仕事は
独裁者にまかせて
間接統治しようと?
(‥ )アメリカっていうと、
南米ではもともと
そういうことをしてた
わけだしね、
中東でも現実路線に
向かいましょうって
ことかな。
単にイラク戦争の損害がでかすぎたので、嘘でも本気でも偽善でも理想を掲げる体力がありません、それだけのことだと言えるけども。
∧∧
(‥ )戦争はしません、
\‐ 私は4年半の間、
戦争を止める仕事を
してまいりました
(‥ )イラクや
アフガニスタンから
帰ってきた兵士たちは
我が国を立て直し、
中産階級を成長させて
欲しい、そういうことも
言ってる。
∧∧
( ‥)ブッシュ(息子)政権時代の
つけがあまりにも大きい。
まずは国の立て直しであると
(‥ )サブプライム大爆発も
あったしね、
世界最強とはいえ、
休息が必要だ、
というか、そうしないと
国が死にます
そういうことだろうね
演説の最中では
This nation is sick and tired of war
こういう言葉まで出てくるわけだし。
それを考えると、確かにネットの過剰な反応も、実は根本において正しいのだと言える。何世紀という長期的視点から見てもそうなのだろうけど、少なくとも今のアメリカは取りあえず方針転換をしないといけないってことなのだろう。
∧∧
(‥ )でも、それをわざわざ
\‐ 言っちゃうのは
なぜでしょうね?
(‥ )時代を変えなきゃいけない
そう思っているのかも
しれない。
それを言いたいのかも
しれない。
もっとも、それを考えると、オバマっちが、日本の安倍っちとなんかうまくいってないらしいのは、理解に苦しむ。
∧∧
( ‥)そんなに休憩したいなら
きな臭い戦線にいる
友邦国ともっと緊密に
ならなきゃいけない
でしょうに。なんで?
(‥ )オバマっちは理屈でなく
理念で動いているの
かもしれないね。
理屈の人からすればそうでないかもしれないが、理念を持つ平和主義者からすれば安倍っちは許しがたい存在だろう。
∧∧
(‥ )その一方ではアサドさんは
\‐ 殺さないよ宣言ですか
(‥ )I agree.の件といい。
なんか混乱的だな。
でも、それこそが
理念の人であるゆえんだ
そういうことなのかも
しれん。
それにしても、さすがに立場による重圧。オバマっち、白髪が増えたなあ...
2013年9月11日水曜日
真理こそ打倒すべき敵
∧∧
( ‥)つまり?
( ‥)そうねえ、この前、
ネットで見たのは
こんな言い様であった
ピタゴラスは数学の天才だったが、彼は無理数を発見した者を殺した。真理を見つけた者を否定する。こういうことが今も行われていないか?
∧∧
( ‥)...ピタゴラスさんが数学の
天才だ、というのは
多分、言い過ぎでしょ?
(‥ )あの人の業績はよく
分からないし、
ピタゴラス教団の業績は
ピタゴラス教徒のもの
だからね
個人の業績が不明瞭なのだ。
”無理数を発見した者を殺した”、のがピタゴラスかどうかにいたっては、さらによく分からない。少なくとも発見した者が始末された、という逸話はあるが、諸説あって(ピタゴラス自身がやった、という逸話もあるにはある)ひどく不明瞭(原典探索中)。
∧∧
( ‥)でもまあ、そいうところを
抜きにすれば上の文章は
おおむね意味は通じますね
(‥ )こんな感じに言い換えれば
いいわけかな?
数学史において大きな業績を上げたピタゴラス教団は、数学を宗教とした教団であった。彼らは数の比で世界を示せると考えたが、いかなる数の比でも示せない数、つまり無理数の発見に恐怖し、見つけたものを殺した。このようなこと、今でも行われていないか?
∧∧
(‥ )...なんか、むしろ長く、
\‐ 回りくどくなったね
(‥ )うほっ、厳しい現実
ともあれ
∧∧
( ‥)数学という証明と演繹から
得られた知見を、
己が信念でつぶしてしまう
という矛盾
それが起きるのは事実。
(‥ )真理を追求する者が
真理をつぶすとは
いかなることか?
ああ、しかし、ピタゴラス教団や古代ギリシャ人には、彼らなりの言い訳があるんだろう。
∧∧
( ‥)守るべき真理、それは
数の比で示せる
美しい世界
(‥ )プラトンだって
先生の教えた
無理数の証明を
どうでもいい理屈で
矮小化して、
無理数だって数の比で
示せるんだって、
トンデモ主張を始めたり
するからね
それを考えると、数学を知らぬ者は入ってはいけない、そう書いてあったというプラトンの学校。だがしかし、彼が掲げた”数学”とは一体なんだったのか?
∧∧
(‥ )彼には守るべき真理があった
\‐ そういうことでしょうね
(‥ )じゃあ、結論は
簡単よな。
真理は答えありきであって、現実と結論をゆがめてしまう。理想の真実、つまりイデアとは、どこにもない単なる虚構。
ならば。打倒すべき敵、すなわちそれは真理なり。
あるべきは、あるべき姿ではない。
2013年9月10日火曜日
無駄な休みあってこその休日
∧∧
( ‥)つまり
( ‥)そうねえ、せっかくの
‐□ 休みなのにどこにも
行く気がしない、
それは
疲労の反映だよね
∧∧
(‥ )そういう時はただ休むべき
\‐ なのでしょうね
(‥ )休みを有効活用したい
それも分かるが、
無理をすると
楽しみもストレスに
なってしまう。
無駄な時間を過ごすのも
休みのうちよ
いや、むしろそれこそが
重要なのだな。
休めるだけも良しとしよう...、そう思って、ただぼんやりと時々の休みを過ごす。
そうしてある日、ふと、
暇だし、何かしようかな
そう思った時が
∧∧
( ‥)疲れがとれた時だろうと
(‥ )それまでの無駄な休みが
あってこその休日なのだ
例えばの話、寝ている時間はいかにも無駄だ、この睡眠時間をなんとか有効活用できまいか? これを本気で言う人がいるとすれば、それは発想がいかれているのだ。
∧∧
(‥ )寝るのは無駄な時間だけども
無駄であるからこそ
意義があるのです
(‥ )休みもそういうこと
だよな
そうねえ、有効活用しよう、という姿勢は見方を変えれば、有効活用できなかった、そう自分に思える時間が”喪失感”に変貌する、ということでもある。
∧∧
( ‥)つまり、無駄を無くそう、
そう思えば思うほど、
喪失感や損をした、
そういうストレスが
増えることになる
(‥ )そんなことしてたら
普通に死ぬよね
2013年9月9日月曜日
デトロイト・オリンピック・シティー
(‥ )ああ、2020年の
オリンピックは
東京で決まったのか。
∧∧
(‥ )もう先日のニュース
\‐ ですけどね。
ちょっと意外だったけども、対立候補の中では一番安定した場所だから、当然と言えば当然か。
( ‥)2020年...
今年は2013年
オリンピックの年は
4の倍数...
∧∧
( ‥)それがなによ
(‥ )じゃあ去年、
オリンピックが
あったわけ?
∧∧
(‥ )2012年はロンドン
\‐ オリンピックだね
(‥ )もっと前に盛り上がって
いなかったっけ?
∧∧
( ‥)それ、暴動じゃね?
=>https://www.google.co.jp/search?q=2011+england+riots&bav=on.2,or.r_qf.&bvm=bv.51773540,d.dGI,pv.xjs.s.en_US.jkEW54nYU50.O&biw=1002&bih=797&um=1&ie…
∧∧
(‥ )なんでこんなことに
\‐ なっちゃうんでしょうね
(‥ )でもさ、ダーウィンの時代
にも労働者階級の暴動に
そなえて紳士階級が
使用人と一緒に
猟銃やバールみたいな
もので武装して待ち構える
話があったよね?
それを考えると何一つ変わっていないし、移民もイギリスの階級社会にきっちり取り込まれ、呑み込まれていった。その結果があれなんじゃねーの? とか、英国社会をろくに知りもしないのにそう思う。
∧∧
( ‥)バールみたいなので
貧乏人の頭をかち割るのが
英国ジェントルマン?
(‥ )日本の武士階級が
日本刀で暴徒を
斬るような感覚で
いいんじゃない?
∧∧
(‥ )なんでしょうね、その違いは
\‐ ともあれ、
東京オリンピックで
経済効果がうんぬんと
(‥ )建設すると予算が回る
すごく暴言的に言うと
無駄遣いがないと
お金は貯蓄されるだけで
意味を失うからな
無駄遣いは必要よね
クールジャパンとやらも、結局はあこぎなプロデューサーに金が落ちただけじゃん。何をやっているのだ、馬鹿役人共は。そう言う人もいるけども、まとまった金が回る、とはそういうことなのだ。
∧∧
( ‥)税金を使う以上、
しかるべき人に
お金を渡して
計画的に
消費させないと
いけませんからね
(‥ )ただ、普通は
ちゃんとした
ゼネコンがいて業界に
金が回るのだけど、
クールジャパンには
そんなものがなかった
あるいは
クールジャパンは
プロデュースなので
高名なプロデューサー
とやらへ無意味に
金が流れるはめになった
業界には関係なかった
そういうことだよね
実際のところクールジャパンとは無名の個人が好き勝手やる混沌、確率的、あるいは進化的な過程から生まれたものだ。いわば、頭の無い、顔無き混沌から生まれたもの。浮世絵の昔から日本の漫画やアニメはいわば無貌の神であり、その落とし子だったと言える。
賢しい人は言いました、日本人は西洋へ送る陶器を包む梱包材に浮世絵を使った。だが西欧人が注目したのは浮世絵だった。だから言います、日本人は物を見る目がなかったのだと。
いや、これは否。それは日本人の見る目の無さ、ではなく、無価値でどうでも良い大量の混沌からこそ価値が生まれるということを示している。今から見れば浮世絵を重要だと信奉するその人ならば、今でこそ美術館の浮世絵をたたえるが、反対に漫画は平気で踏みにじるだろう。
だから本来ありもしないクールジャパンの顔にプロデューサーを選び、そこに金を落としてもまるで意味はないってことが分かる。
あるいは、これらすべては知性から価値が生まれると考える、愚かしい知性主義者共の敗北と見るべきか。
*知性主義者は知性こそが鍵だと考えるがゆえに、知性がなくとも解を探せる進化的な仕組みを理解することも作ることもできない。だから神だとかデザイナーとかを考えだす。知性主義者と言いつつ、実のところ彼らはそんな程度の知性しか持っていない人々である、という意味。
つまるところ、顔がある、という時点で、それは失格なのだ。
そんなことなら、漫画業界とかアニメ業界に直接に、でもなく、建築業界に金を落として、コミケ専用とまではいかないまでも、大規模イベント用の会場を作った方がよかったんじゃね?
∧∧
(‥ )まあ、そういう話かも
\‐ しれないと
(‥ )知ってる人なら
そうじゃないんだ
こうなんだ、と
色々反論するだろう
けどもね。
それにしても
オリンピックを開催すると金が回る、公共施設が出来る、というのなら
(‥ )デトロイトでやれば
いいじゃねえの?
∧∧
(‥ )今、あそこは壊滅的
\‐ みたいですからね
子供の頃、自動車の町と知られたデトロイトが、いまや嘘みたいな状況になっているらしい。Detroit ghost town で検索すると印象的な画像の数々が
=>https://www.google.co.jp/search?q=detroit+ghost+town&bav=on.2,or.r_qf.&biw=1002&bih=797&bvm=pv.xjs.s.en_US.jkEW54nYU50.O&um=1&ie=UTF-8&hl=ja&tbm…
∧∧
(‥ )2024年の開催地立候補
\‐ から辞退したという
ニュースも引っかかって
きますね。
過去7回立候補したけど
いずれも失敗、
2013年の辞退理由は
財政破綻危機などを
考慮すると招致参加は
断念せざるをえない、
市長がそう述べたとか。
(‥ )前の失敗が1974年、
その時だったらなあ...
以来、ほぼ40年、
今となってはもはや
壊滅状態で
オリンピックでテコ入れ
とか、
そういう状態ですらない
そういうことなのか....
時間は怖いよね。
それを考えると、さてもさても、金を投入する決断、する場所、タイミング、いずれも重要で、しかし、金を受け取る側も体力と安定が必要なのだ、それゆえにこそのタイミングだ。そういうことがよく分かる。
2013年9月8日日曜日
無自覚な飛躍の足下になにがいるかよく見てみよう
∧∧
( ‥)演繹的帰納法?
( ‥)ネットで見た言葉でね
‐□
演繹法で戦術を考えるには数多くの戦史を学び、名将たちの経験則や...
∧∧
( ‥)...経験則って、それ
帰納法じゃね?
( ‥)多分、演繹に必要な
‐□ 大前提を経験から
導くこと、
そして、
経験から導いた
その大前提から
演繹する、
そういう...意味かな?
仮にそうだとしたら
この文章は省略しすぎ
じゃねえか?
さらに、
何をすべきか(演繹法)
何ができるか(帰納法)
という記述。
∧∧
( ‥)すべきが演繹って
どういうことよ?
数学はすべきという
義務の塊ですか?
( ‥)経験的な大前提から
考えるとこれこれな
結論に至るので、
これに対応するべきだ、
(だから演繹)
では何をすべきか、
具体的な方法は何か?
それを経験的に
見つけてください
(ここで帰納法)
そういう意味...かな?
ごめん、何言ってるんだかよく理解できない。
∧∧
( ‥)演繹ってのは前提から
結論を導くことだよね
(‥ )すべての人は死ぬ
ソクラテスは人だ
ゆえにソクラテスは死ぬ
まあ、例えばこういう
ことよね
∧∧
(‥ )でも、すべての人は死ぬ、は
\‐ 帰納法で得られた結論
なわけだよね
(‥ )Aさんは死んだ
Bさんは死んだ
Cさんも死んだ
ここから
すべての人間は
死ぬだろう、
そう結論する。
もちろん、こんな結論、実は論理的にはまったく正当化できないのだ。Aさん、Bさん、Cさんは人間ではあるが、人間そのものではない。
∧∧
( ‥)死んだAさんたちは
人間という集合の一部では
あるけども、人間という集合
そのものではない。
(‥ )一部は全体じゃない。
一部≠全体だ、
だのに、
一部から得た結論を
全体に普遍する。
明らかな論理の飛躍だよね
言い換えると、帰納法は非論理的なのだ。少なくとも、演繹を論理とするならそうなる。
だが、論理である演繹は、この”帰納法による飛躍した結論”を前提として組み込んでいる。
つまるところ
ソクラテスはなぜ死ぬか?
それは一部の観測を乱暴に普遍すると人類のすべては死ぬという、飛躍した前提が得られたこと、それを”論理的に”延長した結果だ。
*だから当たり前の話だけども、いくら論理的に正しくても結論がまるで正しくない、ということは普通に起こる。
∧∧
(‥ )帰納法で得た知見を前提として
\‐ 論理的、
つまり演繹法で
結論を見つけ出す。
これ自体は普通の動作
なのですけどね。
(‥ )論理で結論が出たら
それに対応するべき、
そしてその対応策は
これまでの経験から探す
つまり帰納的に探す
演繹的帰納法とやらは
正直、何を言ってるか
分かりかねるが、
こういう意味だと思うの
だけども、
どうだろうね?
ごめん、たぶん、省略されすぎで文章の意味が分からなかった。以上の言い様はあくまでも自分の推論です。
ともあれ
∧∧
( ‥)でもさあ、実際は
帰納法と演繹法では
ほぼ無力なんでしょ?
(‥ )書籍、遺跡には
ナポレオンに
言及するものがある
ゆえにナポレオンは
実在する。
この推論は帰納法や
演繹法では
正当化できないと
言われてるね。
まあ、確かにそうだろう。
三段論法的に言って、
この書籍に書いてあることはすべて正しい
この書籍にはナポレオンが実在したと書かれている
ゆえに...
と言って良いのか?
あるいは
書籍Aはナポレオンに言及している
書籍Bはナポレオンに言及している
ゆえにナポレオンは”実在した”
と言えるのか?
*言い換えると、ナポレオンが実在する、という仮説さえも導けない演繹法や帰納法だけで世の中を渡っていく、というのは真面目に考えると自殺行為に等しい、という意味。
∧∧
( ‥)実はこの世界を
生き抜くためには
演繹法でも帰納法でもない
まったく別の方法論が
必須である
( ‥)まあ、それは
‐□ みんな無自覚にやってる
わけだから、それを
いちいちカリキュラムに
組み込む必要はない。
先のネット記事で
そのことに対する
言及がないのは、
そう考えたって
ことなんだろうな。
省略したんだろう。
だが、しかし、ここで悲観的なことを考える。
帰納法、演繹法、これだけで事足りると有頂天に思い込む。
しかし実際には推論の領域のはるかに大規模ではるかに根源的な部分を、”それ”、つまり帰納法でも演繹法でもないそれ、が占めている。
この時、この事実にまったく無自覚な人はどうなってしまうのか?
∧∧
( ‥)たぶん、どこかで
(‥ )まあ、破滅するんだろうな
そして彼には、自分がなぜ破滅したのか、理解も納得もまったくできないのだろう。
かくて世界は謎に包まれる。
∧∧
( ‥)人間の推論にはまるで
おかしな飛躍が
隠されている
しかもそれが重要
ゆえにそれを忘れては
致命的
(‥ )飛躍は無自覚に
行われるのだ。
だから致命的なのだ
気づく間違いは
直せばいいが、
無自覚な間違いは
どうにもならん
ほら、僕らの足下になにが潜んでいるか、よく眼をこらしてみるといい。僕らの破滅も栄光も黄昏も、そこに隠れているのだろう。
2013年9月7日土曜日
真面目な人の怒りの雄叫びを生暖かく
人間は集団になると分かりきったことが出来なくなるので、なんであいつらはこんな分かりきったことが出来ないのだ! と怒る人は分かりきったことがまるで分かっていない。
∧∧
(‥ )あいつら、という複数形が
\‐ この場合、きもですね
(‥ )集合は個人じゃないし、
個人でも出来ない奴は
いるわけだし、
自分が抱いた確信も
実際には間違っている
場合があるわけだし、
これらを全部脇に置いて
こんな分かりきった
ことが
どうして出来ないんだ?
と叫ぶのは、
理不尽を通り越して、
ちょっと病的だよね。
∧∧
( ‥)でも? それもまた
人間の典型的なふるまいの
ひとつであると
(‥ )まあ、だから、
真面目な奴の
怒りの雄叫びは
なるべく生暖かい眼でだな
2013年9月6日金曜日
体の要請に従います
∧∧
( ‥)つまり?
( ‥)そうねえ、経験だけで
‐□ こんなことを言って
しまうのはどうなんだ、
と思うけども
これをしたいのだけども、それがどうにもめんどくさい。
そう思った時は、ひどく疲れていて、とにかく睡眠を優先しろ、と体が要求しているっぽい。
∧∧
(‥ )あそこまでいくのは
\‐ めんどくさいし、
遠いから止めようよー
というのは
加齢による体力の低下
みたいですけども
(‥ )それはそうなんだが
いつもと違って
なんかやる気が起きない
そういう時は
むしろ短期的な理由、
つまり疲労が蓄積して
いるらしいのよな。
休みたい、そう思う時は、それはそもそも体が無理な時だから、休まないと駄目だ。
どうにも馬鹿げているほどに単純な話なんだが、どうもそういうことらしい。
∧∧
( ‥)当たり前の話なんだけど
意外とこれを無視したり
しますよね
( ‥)おかしなもんで、
‐□ 運動する体力はあるのに
猛烈に眠い時がある
なんだろうね?
∧∧
( ‥)食べて、動いて、でも
余計なことをしないで
さっさと寝ろ。
仕事をしたいのなら
一眠りして、
起きてから仕事しろ
そういうこと?
(‥ )欲望という体の要請に
従うとそういうことに
なるのだが、
一体どんな状況に
陥っているのかね?
どこに負荷がかかって
いるのだろうな?
やあ無自覚かつ、ジャンキーの老人諸君
∧∧
(‥ )酒もタバコもパチンコもない
\‐ それじゃあ何が楽しみなの?
という問いがですね...
(‥ )楽しみ? 何それ?
意味分からない。
ジャンキーじゃあるまいし、そんな得体の知れない概念、なんの必要があろうか?
(‥ )知ってるかい?
何かを楽しみにすると
その依存を押さえられたら
押さえた相手の意のままに
されてしまうのだ
∧∧
( ‥)まあ、そりゃあそうでしょうね
ならば答えはひとつではないか。
すべての楽しみを殲滅すべし。焼き尽くす業火と阿鼻叫喚を眺めて、楽しもう。
2013年9月5日木曜日
彼は民主主義が蠢くグロテスクさに恐怖した
日本に真の民主主義はない。
∧∧
(‥ )こういう意見は、
\‐ 言い様は違えども、
何度もしばしば
色々な人の様々な言い方で
繰り返し述べられてきた
ものですよね
(‥ )これを見るたびに
思うのだけども、
プラトン流のイデア論って
根深いものなのな
ここではないどこかに、ここでは実現されていない真。つまり理想状態が存在する。
....という無意味な信念。
いや、こういう言い方は不当かもしれない。信念という言葉、それ自体がそもそも無意味なものだからだ。
*信念は信念それ自身の正しさを述べていない以上、信念とはそもそも空虚な戯れ言だよね、という意味で。
∧∧
( ‥)ともあれ、言い換えると
最初の発言はあれですよね
ここではないどこかに
本当の民主主義がある、
という主張ですね
(‥ )なんか馬鹿げてると
思わないかね?
この言い様は、
俺様の考える理想の
民主主義でないものは
民主主義足り得ない、
という主張だよな?
なにその、これが理想だという意味不明な主張?
なんだその、理想の抽象概念が実在するという、訳が分からん確信?
∧∧
( ‥)そんなもの、どこにも
ございませんと
(‥ )まあ、いくらでも
真が実在すると
主張することは
できるけどね。
何年、何月、何時、何分、この場所の議会と選挙と投票と、あるいはその結果が理想の民主主義です。
と指定する。
∧∧
( ‥)それは私がそれを理想の基準、
いわば理想の原器として
指定した
それだけの主張でしょ?
(‥ )どっかに理想的実在が
ございますなんていう
たわ言にはこれ以上の
正当性なんかありゃせんよ
言い換えれば、これでもう
十分に真理として正当だ。
そういうことではないかね
これは何々である。
それは定義と指定だろうけども、定義も指定もそれ自身で自分自身を正当化できるはずがない。殺人鬼が自分の行為を正義と述べようと、聖人が己が行いの結果を正義であると正当化しようと、その時、その場所でその人物が成した事がなんであるか? 彼ら自身によって定義された正義というレッテルは、行為の中身について何も答えてはくれないだろう。
だが、だからこそ、これぞ理想の原器なり、そう指定する事は誰でいつでも勝手に任意にできるのだ。
しかしもちろん、これはそれ以上のことを語っているわけではない。
∧∧
(‥ )民主主義とは政治体制の
\‐ ひとつですよね
(‥ )政治という”まつりごと”を
動作させる仕組み。
言って見ればエンジンだよね
あるいはエンジンの動力を
何かに伝えて動作する
仕組みのことだよな。
こういうものを評価するには
それの今のここでの
用途は何か、
それに見合った性能や
出力やコストは何か?
条件を満たしているか
それこそが評価されるべき
熱効率100パーセントこそ理想エンジン、伝達率100パーセントが理想的な仕組み、そうでないこんな機械を使うなんてテラワロスwww
∧∧
( ‥)と笑うのは勝手だけど
その時、その場所においては
それが精一杯だったら
それで取りあえず
作業進行するべき
( ‥)現実ってのはそんなもんで
‐□ いくら理想を語っても
その場、その用途に
合っていなければ
無意味なのだ
そもそも
これは理想の民主主義ではない、という言い様が述べているのは、
理想の民主主義というイデアが実在する
という主張、それだけではないだろう。
∧∧
( ‥)私はそれを知っている、
私は真理の在処を知っている
私は真理を認識できる
そういう主張が含まれて
いますよね。
(‥ )なんとも高慢ちきだが
それ以上に、
間抜けな主張だと
思わないかね。
これは私のような知性を持つ者だからこそ、理想の民主主義を判別できる、という主張ではないのか?
しかし、ここでどうしても思い出してしまうのがタキトゥスと軍人皇帝たち。
∧∧
( ‥)国家の中枢にいた政治家
であるタキトゥスさんの
思い描いた理想は実現される
ことはなく、
帝国は共和制に戻ることも
市民社会に戻ることもなく、
広大な版図は宗教で統一され
権限を集中した皇帝によって
統治され、
養成された官僚が事務処理を
行い、
軍隊は市民軍から遠く隔たり
騎兵が主力となっていく
( ‥)そのすべてではないけども
それを用意したのが
軍人皇帝時代なんだよな
少なくとも過渡期だった
わけだよね。
教養ある理想に燃えた政治家ではなく、どちらかというと無教養な者も含めて名も知られぬままにみじめに死んでいった成り上がり者と、彼らの試行錯誤、失敗して死んだ屍、これこそが答えを出した、という事実。
当たり前の話なのだ。
失敗、死、我こそ指導者にふさわしいと名乗りを上げた者の立候補、そしてつかの間の成功、そして失敗、死、
その果てしない連続。
ここにあるのは試行錯誤の過程であって、解の探索に他ならない。これ自体は絶え間ないクーデターで起きたことだけども、民主主義は選挙と落選でこれを行う。ここに教養だの知性だの入り込む余地はない。少なくとも、必然でも必須でもないだろう。
∧∧
( ‥)それを考えますとね
(‥ )理想だ、イデアだって
馬鹿なこといってないで
手を動かした奴こそが
結果を手にする
結果をもたらす
そういうことだよね。
当たり前だよな。
それを踏まえるに、理想の民主主義、それを言って語って一体全体何をどうするつもりなのか?
∧∧
( ‥)民主主義は知能を必要と
しない仕組みである
( ‥)多分だけどね、
‐□ 自分は知的だと
思い込んでいる人間は
知能も知性も必要としない
民主主義がそれでも動く
そのグロテスクな有様に
恐怖しているのだと
思うよ
知能も知性もないのに動く。まるで頭も持たぬ動物が手探りでいつの間にか這い寄っているような恐怖。
知的なそこのあなた、民主主義が示すそんなおぞましい有様があまりに恐ろしいので、理想の民主主義なんぞという、ありもしないイデアに恋こがれておりませぬかな?
頭も感覚器官も持っていて、あなたに眼を向け、にこやかに微笑んでくれる、そんな民主主義が存在すると思ってはおりませんか?
しかし、この子は理想の彼女ではない、そうすべてを否定する人が自分自身の可能性を閉じてしまうように、そんなありもしないものへの恋で、あなたは一体何を生むのでしょう?
メスクリンな台風の朝
∧∧
(‥ )雨がざーざー、
降ったり止んだり
(‥ )台風だけに低い雲が
飛ぶように空を
駈けてゆく。
買い物に出かければ、それまで雨が降っていなかったのに、突然強く降り始めて、1分もしないうちに上がる、そんな状況。
∧∧
(‥ )今朝は雷ごろごろ
\‐ 二度も停電ですよ
南から筋状に強い雨の
領域が移動してきます
雷も南から接近して
きますね
(‥ )ここは南の方に
電力関係の施設がある
わけかね?
南の雷がまだ
遠雷程度なのに
いきなり停電
PCは作業中のまま
落ちるし、
難儀よなあ。
どうも、本日は雨量情報と落雷の分布を見ていないと致命傷になりかねないってことらしい。
∧∧
( ‥)めまぐるしく変わる天気
( ‥)こういう日はさ、
いつも思うのだよな
メスクリンの天気って
こんなのなのか?
という
*惑星メスクリン。小説「重力の使命」で出てくる架空の惑星。反重力装置などという荒唐無稽な手段を使わずに高重力の惑星で人類が活動できるよう、とんでもない速度で自転するように設定されている。必然的に強烈なコリオリの力がかかることになるので、低気圧はばらばらにされてきわめて小さなものになる。そのため、作中、天気がめまぐるしく変わる描写がある。
以前も話題にした=>hilihiliのhilihili: たぶん、SFすら読んでいない
∧∧
( ‥)まあ、メスクリンだったら
高気圧と低気圧が
めまぐるしく交代するから
晴れ、雨、晴れ、雨、
なんですけどね
雨、上がり、雨、上がり
ではない。
( ‥)とはいえ、こういう
めまぐるしい天気で
メスクリンのことを
連想すると、
いつも考えて
しまうのだよね
恐竜はでっかいから動けない。だったら地球の自転を速くして、遠心力で引力を相殺すれば良いじゃない。
これを考える人は、その地球では天気の意味がまるで違ってしまうことに気づいていないんだろう。こんな台風接近の不安定な空と関連づけることもないだろう。
つまり、ここには埋まることのない溝がある。
∧∧
( ‥)これはおそらく、
知識があるとか、無いとか
そういうことではない
(‥ )恐竜は大きすぎるに
違いない
引力を相殺すれば
それで良い
これで問題解決。
これは知識の有無と
言うよりも、
分かって満足するか
しないかの問題だよな
大きすぎる、だから小さくすればいい
これは結果的に言うとなにもかもが間違いなのだ。まず第一に恐竜は別に大きすぎる動物ではない。普通の動物だ。つまりまず、問題設定が間違っている。そもそも解決すべき問題などそこにはないってことなのだ。
問題設定が間違っている以上、当然、解決も間違っているのだが、解決それ自体も間違っている。地上の引力を眼に見えて相殺するほど遠心力の大きな惑星、世界にそのような条件を与えた時に、地上がいかなる変貌を遂げてしまうのか? それを考えていない。
結婚すればゴールインしました、そう思い込んで翌日以降のことを一切、考えていない。それと同じようなもんで、これは知識の有無だとか、想像力の欠如だとか、そういう問題ではない。
∧∧
( ‥)むしろ自己解決に
満足してしまっている
だけなのだろうと
(‥ )理解とは罪である
理解に満足するのは
把握の自殺である、
そういうことだよね
こういう人の存在を想定すれば、科学が嫌われる理由はよく分かる。
皆は理解を望み、科学にそれを期待するが、実のところ科学には理解も満足もないではないか。
∧∧
(‥ )科学は自然を理解する
\‐ 過程である、そう理解する
人もいますけどもね
(‥ )だが科学は止まらない
止まらない理解は
理解じゃない。
だとすればだ、
科学は自然を理解する
これは言葉をどう
受け取るか次第だけども
この意味においては
たわ言だよね。
科学にあるのは仮説の提案と検証と採用であって、それは理解ではないだろう。
あるいはこう言えばいい。科学の理解とは、世間の理解とまるで意味が違う。
2013年9月4日水曜日
それは今見ると色褪せて見えた
ふと、ネットを見ていたら昔の広告が眼に入った。
軍人二人が画面の左右にいて、お客様、どうぞこちらへ、お先にどうぞ、という身振り。真ん中には、
まず、総理から前線へ。
というキャッチコピー
∧∧
(‥ )ああ、あなたが子供の頃に
\‐ 見た広告じゃないですか
(‥ )今見ると、ものすごく
色褪せた広告だな。
総理から前線へどうぞ。
ああしかし、原発がぱーんしたその時、自ら勇ましく前線に飛び込んで無意味に力のこもった挨拶を撮影させた菅直人首相は、緊急事態の現場を滞らせ、最高指導者として官邸で統括するべき責任を売名行為で放り出した、とボロクソに叩かれたのではなかったか?
∧∧
( ‥)まあこの広告は
戦争の話ですけどね
(‥ )中央の人間が前線に
いっちゃいけない
そういう場合がある
この意味では
現場も戦場も前線も
同じよ
いや、これが戦場に限定しても同じなんである。
指導者自ら戦場にいくべきです、となれば、それは平和など意味しない。単に戦争慣れした司令官が政治家になる、それだけの話なのだ。
∧∧
(‥ )この広告は反戦...
\‐ なんですかね?
(‥ )例えばローマってさ、
戦場で勝利することが
政治的キャリアを積むこと
だからさ、政治家は全員
戦争にいって白兵戦をして
殺した相手の血で体を
染めたりしたんだよな
総理自ら戦場へどうぞ。
なんのこっちゃない。裏を返せば、
戦場にいったのみならず、勝利を挙げた私こそが総理になるべきであり、最高指導者になるのが当然なのです。いかなかったあなたたちに出馬の権利などあるわけがありません。何を言っているんですか?
そうなるだけの話なんである。
∧∧
( ‥)戦場を駆け抜け、事務や経理も
担当してキャリアを積み、
あわよくば凱旋将軍になって
最高指導者になる。
(‥ )それが果てしなく戦争を
継続したローマの
あり方である。
そしてこれが彼らの
共和制であり民主制なのだ
おおいに優れた仕組み
でもあるけど、でもさ、
欠点もあるのよね
こうなってしまうと、原理上、最高指導者は絶えず前線におもむかないといけない。
つまりここで話題は最初に戻るのだ。
∧∧
( ‥)当然、指導者を前線にとられた
国家は色々な問題を
抱えることになる。
(‥ )さりとて、ローマの
最高指導者はそうせざるを
えないんだよな。
だって、自分が前線にいかなかったら、前線の司令官が”私こそが指導者にふさわしい”といわば殺し合いの選挙に立候補するし、事実、そうなった。
そしてゆえに果てしなく続く内乱の時代へ突入。
皆さん、戦場へいきましたよ。野望と義務を持って自発的にいきました。
つまり、主戦論をおっしゃる最高指導者からどうぞ前線に、どうせ怖くていけないでしょ(ニヤニヤ)なんてことは起きなかった。事態は逆だった。
浮世離れした昔の話ではあるが、しかしこれを笑う事はできないだろう。かつて条件次第で起こったことは、条件が整えば再び起こる。そうではないか?
∧∧
(‥ )それを考えると、
\‐ 総理から前線へどうぞって
なんとも言い様がない
ですよね
(‥ )ローマってある時点から
皇帝が必ずしも前線に
立つ必要がなくなった
みたいなんだよな。
もちろん、前線に立つ皇帝はいたけども、必ずしもその必要はなかったらしいことがうかがえる。例えば6世紀のユスティニアヌス帝は戦場にはいっていない。彼の征服は将軍にまかせられたものだった
∧∧
( ‥)官僚、軍隊、市民、
この三者から歓呼で
承認された者こそが
正式な皇帝である。
そういう時代になったと
(‥ )戦場でキャリアを積む、
軍隊のみの選挙で
指導者が選ばれる
専門的な官僚を作り出す
こういう血みどろの段階を
経て、何世紀もかけて
官僚、軍隊、市民が
三者鼎立して分業して
指導者を選ぶ仕組みが
出来たのよな。
ここまで単純にいっていいものか、とはいえ、そういう側面はあったらしい。
三者の歓呼を受けてある指導者は言ったという。あなた方は正統な権利を行使し、私を選んだ、と。
ローマは、オスマン・トルコに滅ぼされたから、こういう仕組みは直接、近代、現代には受け継がれなかった。だけどもどっちにしても似たようなもんだ。クーデターばかりおこる国や時代、指導者の権限が法律だけでは制限できない時代、そんな時期がどこの国にもあったじゃないか。指導者とはこうあるべき、軍隊の役割はこうあるべき、専門化した集団はこう動くべき、官僚とはこういうものである、そういう長い試行錯誤があってこその現代の社会とその仕組みだ。
だからこれを踏まえてひるがえるに、総理から戦場へ、これは裏を返せば、こうした長い血みどろの試行錯誤を全部ひっくり返して、私たちの主権は戦場にいった人にこそ白紙委任します、と主張するに、結果的に等しいのではないか?
∧∧
(‥ )書いたご本人は
\‐ そういうことを
言っているわけじゃ
ないんでしょうけどね
(‥ )だが結果的には
そういうことだろ
だからさ、言うのよ
色褪せていると。
同心円状の的に開けられた穴が同心円状分布を....
∧∧
(‥ )台風の接近で雨ですね
そうかと思うと晴れたり
雲が出てきたり不安定
(‥ )月は見れないな。
まあ、出てても糸みたいに
細くて高度も低いだろうから
スケッチは無理だと思うけど
天文学や地質学の本はまだともかく、火山や、ましてや月の地質の本となると日本語では参考書籍がほとんどない。
∧∧
(‥ )というか事実上、皆無ですよね
\‐ 英語でもあまり見当たらない
という。
(‥ )アポロのせいかな、昔は
□‐ 日本語でも月の本は
そこそこあったらしいのよ
今、手持ちであるこの本も
1971年に出版された
月の本なんだけども
前も話題にしたこの本(書名は現状、差し控える)、月のクレーターは火山の噴火口、あるいはカルデラである、という説をとっている。
∧∧
( ‥)すごく乱暴に要約してしまうと
‐□ この本は結果的に、
全部間違いだって
ことになります
(‥ )もちろん、全部が間違い
ということはあり得ないが
結果的にはほとんどすべて
間違ってるということに
なるよね。
日本の地質学は一時、マルクス主義者の力が強かったので、例えばプレートテクトニクス説、大陸移動説は西側世界のアイデア、ひいては資本主義的な思想であるとして排除されたような過去もある。
*これは別に地学に限ったことではなく、例えば生物学でもルイセンコ主義のように、獲得形質による農業生産の無限増大を旗印に、マルクス主義者の活動が猛威をふるった過去がある。これはWW2以後の歴史では世界のあちこちに大きな爪痕を残した。日本ではまっとうな研究者が排除された、攻撃された、という”程度”ですんだが、東側諸国では妄言のような農業指導で壊滅的な打撃をうけた場所や時代があった。
∧∧
( ‥)この本の著者も、ソ連の
‐□ 研究者による
クレーター火山説を
積極的に押していますよね
(‥ )もちろん、だから著者が
マルクス主義者だ、とか
そういうことには
ならないんだけどもさ。
ただ、先に上げたような人々、一世代前に猛威をふるって、今は過去の行状を忘れたかのように素知らぬ顔をしている連中と、似たところはあるかなあ。
∧∧
( ‥)例えば?
( ‥)月にも生成と発展の歴史が
‐□ 発展史的な見かたを...
偶然の産物ばかりではない
偶然クレーターができる、
こういう見解が広がって
クレーター成因論は
観念的な色彩が強くなった
などなど
歴史は発展する
発展という見方から歴史は理解されるべきである
偶然に対して否定的
偶然は観念論
悪い仮説は観念論
この本に出てくるこの論法。これはルイセンコ主義者にも見られたものだよな。
54ページ、56ページにおける記述は言わずもがなだろう。
*端的に言ってしまうとマルクス主義というのは物事がある必然の状態へ発展し、移行する、という考え。言い換えると偶然とか確率とか統計という考えを排除する傾向があるし、反対意見に観念論というレッテルを張りたがる。マルクス主義者の語るダーウィニズムがてんでトンチンカンなのはこのせいだし、ルイセンコ主義者やマルクス主義者はメンデル遺伝を観念論と罵倒した。こうした傾向がこの本でも見られる、ということ。
∧∧
(‥ )この著者さんは、
\‐ 雨の海やその周辺にある
光条を持つクレーターは
火山起源を支持する、と
考えているのですね
(‥ )光条。つまり新しい
クレーターから伸びる
放出物の輝く筋だね
著者はこれを火口と
火口から放出された火山灰
だと考えている。そして
雨の海には多重の
リング状構造がある
そこに光条を持つ
クレーターを当てはめると
リング状に分布して見える
そういう論点だな。
つまり、雨の海をひとつの火山、あるいは巨大なカルデラ火口、あるいはそれに近似の構造とみなした時、光条を持つクレーターはこの多重リング構造に沿って並んでいるように見える、だから光条を持つクレーターは二次的に出来た新しい火口である、という考え。
∧∧
( ‥)...そう見えます?
(‥ )いや、個人的には
そうは見えないけどね
まあ、確かに、雨の海(月の海をうさぎに見立てた時、お腹など下腹部にあたる部分)には多重のリング構造がある。巨大クレーターはこういう二重、三重になったリング状構造を持つようになるのだ。
そして例えばアリスタルコスはそうしたリングの部分に落下して出来たものらしい。コペルニクスもリングの近くにはある。あるけども
∧∧
( ‥)...あのさ、
多重リングクレーターって
射撃練習に使う
円を幾つも入れ子に
重ねて描いた的と形は
同じものだよね?
(‥ )そこにさ、適当に
何発か当てたら
穴がリング状に
分布しているように
見えるよなあ?
同心円状の的に適当に開けられた穴は、同心円に沿って分布しているように見えるのではないか?
∧∧
(‥ )これは、自分の仮説を
\‐ 通して観察するあまり
恣意的に物事を解釈して
しまった例でしょうか
(‥ )僕らは結論を知っている
だから色々と言える。
それは確かだ。
だけどもさ、
それだけで
この著者のこの推論を
”結果的に間違っていた
だけなのです”
そう擁護できるか?
そこが問われるよね。
たぶん、擁護できないと思う。
2013年9月3日火曜日
ワルゲンチンを描いていた
∧∧
( ‥)なに?
( ‥)うん、2日に描いた
‐□ 月のスケッチを見直して
自分がワルゲンチンを
描いていることに
気がついてね。
∧∧
( ‥)ワルゲンチン・クレーター
見かけ上、月の南の縁に
あるクレーターで、
内部が溶岩であふれそうに
なっているクレーターですね
( ‥)Schickard クレーターの隣に
‐□ あるって書いてあるから
Schickardはこの前、
描いたよな、と思って
見直したら、描いてた。
もっとも、描いた、といってもクレーターの影の部分だけである。だけども、周囲の描き方からすると、明らかにこれはワルゲンチン。
∧∧
(‥ )今度はもっと高倍率で
\‐ 観察したいですね、
日没、朝焼けの状況で
影を詳しく観察すると
クレーター内部が
周囲より高いことが
分かるそうじゃないですか
(‥ )不思議な地形も
あるもんだよな。
隕石衝突でクレーターが出来ると、掘削される、跳ね返りで中央丘が出来る。だからクレーターはまるで火山の火口やカルデラのようにも見える。
あるいは衝突の衝撃で一部の岩石が融解し、たまりができたり、あるいはクレーターの底が平らになる場合もある。
∧∧
( ‥)ひとつの地形が火山起源なのか
隕石による衝突起源なのか
分かりにくくなる場合もある
(‥ )あるいは深部から
上がってきたマグマで
底が満たされる場合もある
海、のようにね。
衝突自体が引き金になって地下深部でマグマを生成するのか(確かに幾つか手はある)、あるいはもとからマグマがそこにあったのか、あるいは衝突からずっと後で関係なく出来たマグマが上がってきたのか、そこんところの議論や根拠は色々あるだろう。
*一応、書いておくと、どっかの掲示板でわめいている俺様理論屋のように、周期的な隕石衝突によって大規模火山噴火が起きてマグマでどっかーんで大量絶滅だぴょん、とか、そんな間抜けな話をここでしているわけではない。当たり前だが、大規模な隕石衝突でマグマが形成されることがあるにしても、それが起こるには、その日、その時、その場所、その事件がその条件を満たしていなければならない。マントルはきっとマグマだ、だから噴火は楽勝だ、減圧すれば即座に溶融だ、そんな雑な議論では困る。
**こういう雑な議論は、コーラを開封すると必ず絶対に吹きこぼれる、というぐらいに雑。
***例えば地球のマントルは岩石で固体であって、ここからマグマという溶融した物体を生み出すには、それなりな過程と条件が必要。それを説明できていない理屈はすべからく机上の空論であり、聞くに値しない、ということ。実際、マントルがマグマなら、地球の火山はこんな異様に偏った分布を示さない。地質学者はこれを説明するために色々な努力を積み重ねてきた。地学は素人が思っているような、簡単な学問ではないのだ。
∧∧
( ‥)ともあれ、しかし、
ワルゲンチンは
変わっていると
( ‥)内部が溶岩に満たされてる
‐□ クレーターというのは
まだ分かるけども、
中身が周辺より
高いってのはね
印象的だよねえ。
∧∧
( ‥)中があふれるよりも前に
中身が外へもれそうな
ものですけどね
(‥ )衝突で出来たクレーターの
縁って、
ぐずぐずに思えるけども、
必ずしもそうじゃないって
ことなのかね?
2013年9月2日月曜日
大炎上から未来を占い、そして読み取る必要はないだろう
hilihiliのhilihili: 自分たちが超能力者である自覚が足りない、たぶんの続き
みんながテレパシーでつながった世界では、その分母に見合ったどんなことでも起こりうる。
∧∧
( ‥)1年に1回起きる出来事も
365人いれば1日で
起こる計算ですかね
(‥ )まあ、単純に言えば
そんな感じだよな
さらに分母が大きければどんなことでも時間内に発生するだろう。
∧∧
(‥ )バイト先のレストランで
\‐ 冷蔵庫に入ったことを
ネットでさらして大炎上
(‥ )こういう出来事、
こうしたレアな出来事
このようにまれな人、
めったにない行動、
膨大な分母からこれを
発見した人は、
分母の巨大さを忘れ、
霊感に打たれるのだ
∧∧
( ‥)霊感ねえ
( ‥)人間は確率的な思考に
慣れていなくて、
出来事が起こると
それがレアで
無意味であっても
原因を考えだして
しまうのだ。
というか、原因を発明してしまうと言えば、いい?
∧∧
( ‥)発明ねえ
( ‥)ゆとり教育のせい、
‐/ 若者が馬鹿になっている
教育に格差がある
底辺の実態
お笑いブームの影響
大炎上が起こると
あらゆる原因が
発明されたのだ
∧∧
( ‥)あなたたち裸のお猿さんは
何にでも原因や因果関係を
あてはめたり、思いついたり
しますよね
(‥ )日本人はお茶に宇宙を
見いだす!!
という話があったよな
さも日本人が特別なようだけども、コーヒー占いってあったよね。カップの底に残ったコーヒー粉の有様から未来を見て取る。
∧∧
(‥ )人間は何からでも
\‐ お茶からもコーヒーからも
宇宙の理や未来の神秘を
勝手に読み取る猿であると
(‥ )ネットの大炎上からでも
人は色々なことを
読み取るわけだね。
現在の経済、
現状の社会
私でない世代の有様、
私の嫌いな何かが
悪魔のごとく
人々に這い寄り、
禍をなしている。
そういう確信と予見
そうねえ、漫画が子供を堕落させると考える連中も、大炎上に日本の破滅と世代の未来を予見する人も、人間としては比較的普通なんだろう。少なくとも己が霊感がもたらした因果関係を無批判に信仰する、この点においてはそうなのだろう。
∧∧
(‥ )でも実際には、世界は
\‐ もっとくだらない、
確率的で即物的な
ものでしかないだろうと
(‥ )分母がでかいだけで
説明できる時に、
なんで余計な説明が
さらに必要なんだ?
意味ないだろう?
己の占いと霊感を信じる前にちょいと考えるべきなのだ。この因果関係の推論は妥当なのか? もしかしたら自分がやっている理論武装とは、単に思いつきを厚化粧させただけで、実体など、最初から無かったかもしれないと。
悪意の神はいなくとも、世界はそれに近似
画材を買いに町へ出かけて帰ってくると
∧∧ ...寒いー
( ‥)
‐( ‥)うおっ、室温が25度に
なってる。
30度設定のはずなんだけど
∧∧
(‥ )出かけている間、扇風機を
◎ 止めていたから、
部屋の上下で温度が
分離しましたかね?
(‥ )さりとて止めるとなあ
室内の物体が熱を蓄えて
エアコンのスイッチを
入れると、がんがんに
動き出すのよね。
さて
∧∧
(‥ )シリア政府が反政府軍に
\‐ 毒ガスを使ったという理由で
アメリカが軍事介入しよう
という勢い
(‥ )...別に今に始まったことじゃ
ないんだけど、
イラク戦争の時、
”ありもしない
大量破壊兵器を捜索する”
これを開戦の
口実にしたのは
やっぱまずかったよね。
1回でも嘘をつくと、ああ、またか、と、どうしても思われる。
∧∧
(‥ )まあ、アメリカは元から
\‐ そういう国だし、
そういうキャラだし、
力も体力もあるから
軍事介入しても、
”ああ、またか”
で済んじゃうのが
すごいところですが
(‥ )イラク戦争でも国自体は
揺るがなかったからね
でもさ、体力があって
嘘に慣れると、
人間、破廉恥になるよね
とはいえ、そんな破廉恥な嘘をアメリカが叫んでいた当時のことで思い出すのは、イラクは大量破壊兵器を隠し持っている、と国連で孤軍奮闘するパウエル将軍(当時はもちろんそんな肩書きではなかったけども)。彼のあの姿、あの表情。
∧∧
( ‥)反対弁論する人を
芝居がかった表情で
睨みつけたりね
( ‥)WW2を経験した
‐□ パパブッシュと組んだ時は
ベトナム戦争の敗北を
塗り替えた大勝利と
言われたのにな。
その息子を上司に迎えたイラク戦争では、一転、あの有様。
∧∧
( ‥)ご本人は最後まで
イラク戦争には反対だった
らしいですけども、
いざ軍事行動が決定されれば
立場上はね、やらねばならぬ
ことがあるでしょうからね
芝居がかったふりだろうが
なんだろうがね、
(‥ )あの人はベトナム戦争に
参加経験があるから、
見てるこっちは
やっぱ想像しちゃうのよ
この戦争は一体なんだろう? と兵士として戦場を駆け抜けて、俺がトップだったらこんな戦争は、そう思ったこともあったのではないか?
一方、WW2に参加して日本軍に撃墜されたこともあるパパブッシュ、こちらは政権の内部でベトナム戦争を見つめて、戦力の逐次投入の愚をさとったというパパブッシュ。
彼と組んで手にした、ベトナムを塗り替える勝利。
二人にとって、それはなんというきらめきか!
∧∧
( ‥)でも、そのわずか12年後に
あれですよ
(‥ )ベトナムほどじゃないけど
ベトナムみたいなことを、
しかも自分ではおかしいと
分かっているのに、
それを命令しなければ
いけない立場に
なったのだよね
なぜだろうね
この人生は
どうしてだろうな?
この終着点は?
確かにこの地球は何者かが創造した世界なのかもしれない。そして、その何者かは全知全能でありながら、人間に対して、とてつもない悪意を持っているんだろう。
∧∧
( ‥)でも、これが現実でしょ?
(‥ )悪意の神はいなくとも
世界は悪意を
持っているに近似
そういうことなのだな
さてもさても、それを思うに、自分の人生の終着点はどんな悲惨な結末になることやら。
夕暮れのバベッジ
∧∧
(‥ )台風が接近中だけど、
今朝も空は薄曇り、
あるいは晴れてますね
(‥ )でっ、昨日の月と
今朝の月のスケッチを
並べてみたのだけど
上が1日、下が本日、2日朝の月
∧∧
(‥ )北のクレーターはあまり
\‐ 日没してませんね。
1日に見えていた
ハーシェルが消えて
今日2日は隣のバベッジが
ようやく夕方です。
でも南の地形はずいぶんと
日没して闇に消えた
みたいですね
(‥ )1日に南に見えていた
Mare Humorum、つまり
湿りの海が今日は
完全に消えて、
東の縁にあるクレーター
Merseniusしか見えてない
からね。
南の方が日没が顕著だよね
うまくいえないけども、全体としては月の地形が反時計回りにやや旋回する感じで見えている、というか。
∧∧
( ‥)秤動(ひょうどう)?
(‥ )まあ、そういうことだよね
月の動きは複雑怪奇だから
素人が正確なことを
言うのはなかなか
難しいのだけどね。
スケッチは手描きだから
そういうズレも入って
いるだろうからね。
とはいえ、地形そのものの大きさと日没具合を見れば、まあそういうことなんだろう。
クレーターや月の地形を知る参考文献として使っているのは、 [Atlas of the Lunar Terminator] 。この本の該当する経度というか月齢というか明暗境界線というかの写真を見ても、クレーターの見え方がずいぶん違う。バベッジはもっと月の縁に近い方にある。
天体の動きを理解するのは難しい。そして秤動はともかくとして、月や太陽の様々な動きを把握していた古代の天文学者たちは、やはり偉大だったのだ。
ところで、
∧∧
(‥ )クレーター、バベッジさんの
\‐ お隣さんがピタゴラスさん
なんですね
(‥ )計算機械の創造者と
数学を宗教にした創始者
なんか不思議な取り合わせ
だよな。
2013年9月1日日曜日
アリスタルコスと溶岩の川
∧∧
( ‥)お月様〜♪
( ‥)ケプラーが夕闇に
‐□ 沈みかけて、
アリスタルコスが
だんだんよく見えて
まいりましたー
アリスタルコス。人物としては紀元前3世紀に、月と地球と太陽の相対的な距離を求めた人。残念ながら基づいた観測結果に誤謬があったので計算結果自体は間違っていたが、数学史と天文学史において、これは画期的な仕事だった。
:アリスタルコスの業績について知りたい人は「世界の名著」中央公論社 第9巻 ギリシアの科学 pp510 太陽と月の大きさと距離について を参考のこと。この本は市立図書館以上の図書館なら置いてある。
∧∧
(‥ )アリスタルコスクレーター
\‐ そこから伸びる
Vallis Schroteri が
観測できましたね
(‥ )気流の状態が良い時に
くっきり見えるんだが
なにぶん、朝の月は
ここから見ると東京とか
川崎、横浜があるせいか
高度が低いと気流が
悪くてなあ。
ともあれ、見える時はきれいに見える。月面最大のrille 直訳すれば流路とか、小川。
∧∧
( ‥)実際には空気のない天体なので
それでも流れる液体、
例えば、溶岩が流れて
出来た谷ですね
( ‥)長さ125km、幅4.5km
‐□ 地球じゃ考えられない
規模の流れだよな
アリスタルコスクレーターの周りは周囲の海よりも少し標高が高い。いわゆるアリスタルコス高地。あるいは台地とか高原。
*スケッチでは中央のケプラーから見て、やや左上。2つのこぶりなクレーターが並んでいるのがアリスタルコス高地。右がアリスタルコスクレーター、左がヘロドトスクレーター。
**ここで話題にしているVallis Schroteri はそこからほんの少しだけ伸びる黒い線のこと。ちなみにこの大きさだとヘロドトスクレーター周辺の影と区別が難しく、以上のスケッチでも、両者はつながっている。
∧∧
(‥ )この高地は、見た目は
\‐ 巨大な火山のようにも
見えますよね。
(‥ )でも、資料によると、
この高地って古い地形の
名残なんだってさ。
嵐の海が出来る時、周囲が溶岩に覆われてここだけがぽつんと残り、それから隕石衝突があったり、どのタイミングでか溶岩が流れ出して谷を削ったそうな。
∧∧
(‥ )アリスタルコスのお隣の
\‐ ヘロドトスは中が溶岩で
埋まっているのですよね
(‥ )でもアリスタルコスは
きれいなままなのよ
どんな順番で、どう何が起こったのやら。
∧∧
(‥ )ここは地質的に非常に
\‐ 興味をもたれていて、
論文が多いみたいですね
(‥ )まあ、そんなことが
分かるだけでも、
スケッチの価値は
あるよね。
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