「イスラムネットワーク アッバース朝がつなげた世界」 宮崎正勝 1994 講談社
∧∧
(‥ )という本があって
\− 時々見てたけど...
改めて見るとさ
イスラーム世界と
交易した
大きな経済圏は
例えばロシアや
北欧であって
西欧は少なく
そしてポーランドも
さほどではない
(‥ )改めて読むと
西欧は当然として
ポーランドも
イスラム経済圏から
離れ気味なのな
どうも、国土を流れる河川の問題らしい。カスピ海に接続したヴォルガ川はロシアの本拠地を貫き、そしてはるか北方、バルト海の近くにいたる。そしてそこはバルト海へ注ぐ別河川が存在する沼沢地。
∧∧
(‥ )バルト海に面した
\− スウェーデン人や
ヴァイキングは
河川沿いに移動して
その気になれば
カスピ海まで
交易にいけるわけだし
実際に交易してた
(‥ )そこまでいけば
広域な商業圏である
イスラーム世界に
接続できるわけでな
この通商路に沿った
ロシアが発展するわけよ
スウェーデンも結構最近まで軍事大国であったわけで(今でも軍事国家の側面は強く残っている)、これもこうした過去の繁栄だと理解できよう。
∧∧
(‥ )反対にポーランドって
\− この通商路に近いけども
微妙に外れてるんだよね
ワルシャワや古都クラクフ
を流れるビスワ川は
バルト海には入るけど
イスラーム圏には
直接いけないよね
(‥ )ポーランド は
14〜16世紀
ヤゲロー王朝の時に
政略結婚や相続で
フランスの2倍の
国土を誇ったけど
周辺のドイツやロシアが
強大化して
いっときは消失の
憂き目にあった
これもひとつの原因かな?
ドイツはポーランドよりは海に近くて気候がやや良くて有利。
ロシアはポーランドよりも内陸だがイスラーム世界に接続できるので有利。
∧∧
( ‥)どっちでもないポーランドは
不利であって
隣国に強大化を許し
国土を蚕食された仮説
( ‥)反対にロシアが
−/ 相対的には
有利でありながら
ついには三流国に
なったまま
終わりそうなのも
これが理由かな?
大西洋に面した西欧は新世界を征服、奴隷化することで地球を一周する新たな経済圏とその半分を手中に納め、さらには残りの半分、イスラーム世界の経済も蚕食した。
それをされたら、いかにロシアがユーラシア内部を制圧して巨大化しても、その経済は決して西欧に届くことはないし、実際、ロシアはついに先進国にはなれなかったのである。