自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2015年2月16日月曜日
エルドラドがあるべき場所には虚空が広がるのみ
にわかを暖かく迎え入れ、訓練するとマニアになり、彼はジャンルを牽引してくれる。
∧∧
( ‥)オタマジャクシは
カエルになります
みたいな理論だな
( ‥)オタマジャクシは
‐□ 遺伝的に
そう設定されている
わけなんだが
人間が何かに興味を持つというのは、オタマジャクシの成長とは違うだろう。
∧∧
(‥ )人間はまず
\‐ 仮説を思いつく
そして後付けで
理屈をつけていく
(‥ )人間の思考や推論
その基本的な過程は
論理的でもなんでもない
ただの論点先取なのだ
人間の思考は論理的には破綻している。これは論理を至高の物とする人間でも同様だ。
違いが出るとしたら、それは検証の過程が妥当であったか、そこだろう。
∧∧
( ‥)にわかが果たして
そこまでいけるのか?
( ‥)無理だろうな
‐□ 少なくとも
一律に可能ではない
理解とは仮説である。
これはこういうことだ、そこで止まったら、それはにわかだ
これはこういうことであろう、では確かめてみよう、これなら初心者だ
どれがどのぐらい確かであるのだろう これは、まあ、マニアかもしれない
だが以上ではお話にならない。
検証過程が妥当であるとはどういうことであろうか?
∧∧
(‥ )ここまでこないと駄目だと
\‐
(‥ )妥当の根拠とは何か?
ここに至って初めて
いずれの方法論が
妥当であるのか
その選択が可能になる
そうでなければ
選択に価値は出ない
単純な理屈よな
何かに興味を持つこと
そこにカロリーと時間を投資すること
検証すること
以上ではまったく足りない
検証することとは果たしてなんであるのか? ここまで至らねばならぬ。
そして以上の過程をすべて踏まえることは、我々にプログラムされた遺伝的な指令であろうか? 全員がこの過程を完了させるよう設定されているであろうか?
∧∧
( ‥)違うだろうと
(‥ )オタマジャクシが
カエルになるような
ものでないことは
確かだな
にわかを教育すればジャンルが興隆するという目論みは、人間の理解がオタマジャクシの成長のようなものである場合には成立するだろう。
∧∧
(‥ )だがそうではない
\‐
(‥ )だとすれば成立しない
そういうことだ
にわかを教育するだなんて馬鹿の理屈だろう。あまりにもご都合主義である。
∧∧
(‥ )でもさ
\‐ 妥当性とは何だろうか?
そこまで迫って
その場に至り
見回した時
そこには何も無いと知ったら
みんななんて言うのでしょうね
(‥ )絶望するのかもな
だが絶望する人間は
そんなところまで
足を運ばんだろ
信じたエルドラドがあるべき場所には、何も無い虚空が広がるのみ。だがしかし、一体それの何が不満か?
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