自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2013年11月25日月曜日
砂金探しで一番儲けたのはスコップ売りのごとく
曰く、皆が本を読むのは会話のネタを仕入れるためであると。
∧∧
( ‥)だからネットでネタが
事足りる現在、
本の意味など皆無なのだ、
という意見は以前、
取り上げましたが
( ‥)愚かな。
人はネタだけではない
人生の鍵を探して
そのためにしばしば
本を手にするのだ
雑誌領域が消滅しても、出版界は揺るがん。
∧∧
(‥ )でも人生を突破する鍵を
\‐ 探して本を手にしても、
煽り本が混ざっている
というのが現実
(‥ )というか、ほとんど
そうなんだがな
そもそも現実があまりに頑健だからこそ鍵を探すのだ。鍵を探している時点で、現実は頑健であり、それを開く鍵など存在していないことは明らか。ようするに鍵を求めるという行為は破綻している。
∧∧
( ‥)でもそういう欲求を持つ人に
餌をばらまき、
誘惑を振りまいて
売りつける。
宝くじのごとき、
あこぎな手段。
さすが本を売る出版界。
やくざな商売ですな。
( ‥)それが現実であって、
‐□ 砂金探しで一番儲けたのは
スコップを売る人である、
という小話のごとき現実だ
宝くじが希望を売る一服の娯楽なら、ビジネス書とかこの手の本もまた、所詮は娯楽本であって
∧∧
( ‥)漫画やラノベと同じだと
あるいはあれですかね、
漫画やラノベよりも
ずっとタチが悪いですね
(‥ )おかしなもんでな、
こういう本を読む人に
限って、
漫画やラノベを
馬鹿にする始末。
難儀なものよ。
あまり馬鹿にするものではない。
ある高校生が曰く、
今時だと、教科書を読む人でないと漫画とかラノべは読みませんけどねえ。
∧∧
( ‥)この発言がどの程度の
現実なのかはともかく
( ‥)筋は通ってる
‐□ ネットのある昨今、
本をちゃんと読む能力を
持っており、
疲れた頭を
リラックスさせるため
あえて軽い読み物を
求める立場。
これはいかなる立場なのか
という問題だね。
それは、普段から教科書を読めるだけの体力のある人じゃないの?
それを踏まえて考えれば、社会に出てから人生の鍵をつかむために夢を売る本を読む。そういう人が、己を高いと見なして漫画やラノベを馬鹿にする。これは、以上の構図で見る限り冗談としてはなかなか深刻だ。
一体どちらが愚かというべきなりや?
*ちなみに
∧∧
( ‥)雑誌領域が消滅しても
出版界は揺らがん、
というのは言い過ぎですよね
現実問題としては
雑誌領域にいる人、
それに関連する部門は
えらいこっちゃですよ
(‥ )経済は網の目だからね
必ず影響を受ける。
ぐらんぐらん揺れるだろう。
揺らがん、というのは言葉のあやで、出版界は消失しないよ、程度の意味。
これはhilihiliのhilihili: 努力って、おまけしろよ、という愚かで理不尽な要求だよねの続き
ブログ アーカイブ
-
▼
2013
(712)
-
▼
11月
(57)
- つむじを説明できずにフリーズする
- その場その場で差不多
- 役のない手札、それは豚
- すでに芋は見つかっているという可能性
- その人物像は怪異
- 水は出たり止まったりなのに風呂桶の栓が抜けていては
- 普通と言われてびっくりした私とイカ
- 26日朝の土星と水星
- 砂金探しで一番儲けたのはスコップ売りのごとく
- やれば出来る
- 努力って、おまけしろよ、という愚かで理不尽な要求だよね
- 水星だった
- 誰か僕を見て...
- 彗星は見えず、水星を見ていたのかもしれない
- 絶望時代
- 陰謀論は、私はカモられるカモです! という自己申告
- 手続き、書類、経理、契約、人件費
- その日、その時、市内には本屋が二件だけであったという
- ムサシアブミはかゆかった
- 満足の牢獄
- イラストレーターの寿命が四十肩で制限される可能性
- オセロみたいに結果が変わるとか言うから、お前は人生が詰む
- イッツ・ショータイム
- 分母6万5000ではまだ足りぬ、ということなのか
- 脱旧式原発
- グレートパワーズ・ネックレス
- 摩耗世界
- 半額弁当を食っていると貧乏に拍車がかかる:予測
- ねえ、もう地獄にいるのかもしれないよ?
- クラスターの上へ飛び上がれ
- 教科書ハン国
- 前線と、焼けただれた雲と、いて座の金星と
- 漫画共同体 ラノベ王朝 教科書ハン国
- 背中側にいるように見える...
- それは、か細くひ弱な夢
- 猫トランスフォーム
- どんぐり地獄
- どんぐりでは現代生活を維持できない、らしい
- 連邦内部におけるあなたの出身地が分かります
- ズムウォルト級
- 知るべきは業火の温度
- 20年前の君へ
- 本は読み物か、あるいは資料か
- ロジカルシンキングという病
- 中二病患者は陰謀論を笑えないっしょ
- ロジカルシンキング劇場
- 哲学と科学の相違点を際立たせる
- 手抜きをするな、とはこれまた冗長な
- 灰汁がある
- 正義と正しさは対不真面目用で、真面目な人は使っちゃいけません
- 零落した原因が正義という可能性 あるいは負の必然的なスパイラル
- 秋の人肉食い 山田くんは普通においしいよ
- ロールプレイングゲーム
- パルプな感覚は混乱的にあらず
- 極めて論理的
- 努力とはさながらギャンブル中毒のごとき
- あらゆるシグナルを等価とみなし、すべてを分け隔てなく
-
▼
11月
(57)