自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2013年11月30日土曜日
役のない手札、それは豚
要するに、俺様理論屋とかトンデモ君とかは社会的不適合者なのだ。
∧∧
(‥ )という意見
\‐
(‥ )まあ、適合しては
いないだろうね
彼らは最初の思いつきに固執して、思いつきを支持する証拠だけを集めたり、思いつきを支持するように曲解したり、あるいは無視したりする。
ようするに頑固で頑迷なお馬鹿さんなので、そりゃあ周囲から浮くし、嫌われる。
あいつ浮気してるに違いない、違いない
あいつまだ俺のところが好きなんだ、好きなんだ
俺には才能がある、才能がある
俺は絵がうまい、文才がある、認めない世間が悪い、悪い
そりゃあ浮くし、嫌われる
∧∧
(‥ )なんで馬鹿が一定数
\‐ 産まれてくるんだ?
という嘆きの声も
ありますね
(‥ )人間の知能や推理力や
問題解決能力は
複数の部分から
成り立っていて
それを司る遺伝も
複数様々だって
ことじゃねーか?
俺様理論屋とかトンデモ君は執着が非常に強いが、実はそれ自体は悪いことではない
∧∧
( ‥)ケプラーさんみたいに
ずーっと間違った仮説に
執着しているのに
科学に大きな貢献をして
偉大な業績を上げた人も
いますからね
( ‥)あの人はそれが顕著で
‐□ そこが理解不能で、
そここそが魅力的
なんだよな
最初の著作で、事実上後の”ケプラーの第二法則”に該当することを、なんの根拠も無く、いきなりつらつらと述べ始めたり、最後の最後まで宇宙は正多面体の入れ子構造で出来ており、プラトン的な秩序があると信じ込んでいたのにも関わらず、それを真っ向から破壊するかのようなケプラーの第一法則を発見して不動のものとする。
頭がいかれている、としか言い様がない。神がかっているし、まごうことなき狂人だ
∧∧
( ‥)そしてそこにあるのは、
妄執と固執である
(‥ )だが、なぜそこで
終わらないか?
それは自らの妄執や固執を破壊することもいとわなかったこと、いとわなかった割には妄執を捨てることもなかったこと、そのくせ観測結果というデータを説明する最良の仮説をひたすら探索し続けた事
∧∧
( ‥)結局、解の探索と
その解が答えに近いか
それを判定する客観的な
物差しをもっていた、
そういうことですか
(‥ )自分が今いる座標と
高度を知る
その感覚さえ
生きているのなら
妄執は解探索をしなければ
ならぬ、
原動力そのものになるよね
見方を変えれば、俺様理論屋やトンデモ君がどうにも駄目なのは、妄執というパーツがあるのに、他のパーツが駄目になっているからだろう
そして仮に、推理に関わる能力をそれぞれ司る遺伝子があるとする
∧∧
(‥ )両親の精子と卵子
\‐ それぞれから遺伝子を
もらう以上、
さらに司る遺伝子が
複数ある以上、
人間の推理力は
その場で配られた手札のような
ものになりますかね
そして手札の組み合わせは色々
多くの人は無難な組み合わせ
だがそうでない人もいる
(‥ )ようするにだな
トンデモ君たちの手札は
役の無い、豚、だって
ことだよ
手札が無作為に配られるのなら、豚の手札は、割合こそ少ないが、必ず一定数生じる。ゼロになることはない。これは原理上しょうがない。
では、一体どこで人生を間違えたのか
そりゃあ受精したその時だろ?
あの日、あの時、隣の精子が受精に成功しておれば、こんなことにはなっていなかったはずだ。そうであればお前に似ているがお前でない誰かが生まれ、訳の分からん持ち込みなどせず、ありもしない自分の才能を信じることもなく、絵も文章も、下手糞な脚本を書く事も無く、アニメや本の評論ブログを孤独に書くこともなく、
そうではなく、
もっと普通にありきたりに過ごして結婚して家庭を持ち、両親に孫の顔を見せる事もできたはずだし、あんな風に小言を言われることもなかったはずだ、そうではないか?
∧∧
( ‥)そういう遺伝的決定論は
無責任で根拠が無い、と
怒りの非難を上げる人も
いるでしょう
(‥ )まあ、いい加減で
当てずっぽうな
意見であることは
認めるなあ
とはいえである。遺伝的決定論否定主義者も罪作りなのだ。連中は、人の魂も能力も、粘土のように自在に作り替えることが出来ると信じ込んでいる。
∧∧
( ‥)努力すればね
(‥ )そういうのは
無駄な努力って言うんだよ
だからだな、
どっちが残酷なんだろな?
どちらが残酷なのか?
受精の瞬間に詰んだのだから諦めろ、と言う方が残酷か?
それとも本当に残酷なのは、出来もしないことを、努力すればかなう! と訳知り顔で叱咤激励して笑顔で応援する方か?
さあ、どっちを選ぶかね。もう時間はないぞ。
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