人の命を平気で奪う人は、自分の命も平気で奪われるべきです
∧∧
( ‥)なんと?
( ‥)そうねえ。
世界を観測するに
他人の命<自分の命
∧∧
( ‥)他人の命は自分の命よりも
価値が低いのです
(‥ )だが問題はだ、
他人から見た自分は他人なのだ。
∧∧
( ‥)そのままでは殺し合いですね
(‥ )そのままでは破滅だ。
お前を殺さない、だからお前もオレを殺すな
オレを殺すなら、オレはお前を殺す
∧∧
( ‥)取引ですね
( ‥)命と命のやり取り、
道徳というのは本来は
高度なビジネスなのだ。
忘れている人間も多いがね
俺たちはお互いを殺さない
しかし取り決めを守らないような仲間は殺す
∧∧
( ‥)ギャングやヤクザや無法者だって
裏切りは許さない。
(‥ )人間は社会生活をするサルなのだ
基本原理はほとんど全員分かっている
そういう風に出来ている、そういう
ことだろうな。
:自分と他人は違う
:自分の命は他人よりも高価である
:しかし他人から見た自分は他人である
:果てなく殺し合うか、あるいは協定の中でより多くの利益を得るか? いずれを選ぶなりや?
:殺し合いを望むなら皆がお前を殺す、協定を望むならお前は我らの一人だ、ならば協定を遵守せよ
他人の命の軽視こそ、我らの基礎なり
∧∧
( ‥)その結果がこれだと
(‥ )その均衡状態が我らの世界
我らの現実。
∧∧
( ‥)ひるがえるに最初の言葉は
なんと見ます?
( ‥)現実を記述できていない
-□ 失敗した理論だね
世界には道徳というビジネスの上っ面だけをなぞったルールブックマニアがいる。ルールを遵守すればそれで良いと力説するのだが、単純化されたルールを杓子定規に世界にあてはめて、うまく推し量れないと、定規ではなく、現実が狂っていると騒ぎだす。
∧∧
( ‥)それは定規がおかしいか
定規の使い方が雑なのでしょうね
(‥ )現実ではなく、ルールに
重点を置く。大部分はそうでは
ないが、クラスに一人ぐらい
混じるのだ、これは興味深い。
∧∧
( ‥)そんな頻度で出現するってことは
支配している因子がごく少ない
ことを暗示しているかもしれない
( ‥)実に実に興味深い。
-□ とてもとても面白い。
そしていつも思う。ルールを尊守して人の命を奪うことは悪いことだー、と、ただガーガー叫ぶ人は、別の時代、別の状況、別のルールの元では捕虜の目玉をえぐり出していたのだろうな、と。奴らはきっとやっぱりガーガー騒ぐのだ、躊躇する大勢に、なんでえぐり出さないのさ? おかしいよって。