新聞とか色々なメディアに載っている書評を読んでおよそ分かることは
∧∧
( ‥)なんと?
( ‥)本の前書き/後書き/タイトルしか
-□ 読んでないね、これは。
∧∧
( ‥)まあ、、しょうがないでしょう。
(‥ )しょうがないね。
こんな本なら買います、という書評
∧∧
( ‥)なんと?
(‥ )お前はお前達か?
そうじゃないなら意味ないだろ。
そう答えるかな。
本に限ったことではない。コンテンツを製作し販売する時に考えるのは消費者層とか呼称される仮想的なカテゴリーだ。
個人の落とすお金は微々たるもので、集合にならなければ意味がない。この場合、個人の存在は無視して良い(想定しなくても誤差の範囲、という意味で)。
∧∧
( ‥)しかし売る時に必要な購買層なるものも
実在しない仮定されたものですね。
( ‥)20代男性といっても別に
-□ 存在するわけじゃないからな。
*いや、存在するでしょ? と思ったら、こう考えればいい。20〜29歳の男性に該当する個人は(一般的な意味では)実在しているが、それらの個人が連動して、ひとつの統制され制御された群として動作しているわけではない。そういう意味では存在していない、という意味。20代男性はチームではない。
∧∧
( ‥)こういうのを「20代男性という
カテゴリーは個物ではない」、
と言うのですかね?
(‥ )? かもしれん。
*個物。英語で言うIndividualのこと。日本語では個体と個物は別の単語だけども、英語では同じインディビジュアル。
∧∧
( ‥)ようするに。
(‥ )私は我々ではなく、
お前はお前達ではない。
個人を普遍化してみせたり、
自分を前面に押し出した
書評は商業的には無意味だよ。
君は自分が個人ではなく集合であり、しかも集合それ自体がIndividualだというのか? サッカーチームみたいに統制のとれた集合の一部か? そうだというならそれは非現実的。そうでないというのなら購買層ではないから君の意見に意味はない。
∧∧
( ‥)ようするに
(‥ )お客様は神様ではない、という
ことだろうな。
あるいはこう言えばいい?
抽出された個人は客と呼ばれる何かを反映しているかもしれないが、客そのものではない。
∧∧
( ‥)言い換えれば「お客様は神様だ」
という発想は、「私は全体を良く
反映したデータである」という
主張ですかね?
(‥ )作り手側からすればそうだし、
まったくのナンセンスでもあるね。
自分は全体をよく反映したデータである、ってその根拠は何よ? 君は君自身が良きデータであることを論証せねばならぬ。
∧∧
(‥ )まったく何も反映していない
\- わけでもないんですけどね。
(‥ )データの数を増やしたその時、
客を自称する個人個人の価値が
見えてくる。それまでは
充分とは呼べないな。
そして見えてきた時、ああ、君は全体をよく反映していない単に片寄ったデータでしかなかったよ、ということも分かる。
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( ‥)つまり?
(‥ )科学ジャーナリズムってのは
いつまでありもしない購買層を
追いかけ続けるのかなーと
思ってな。
自分を普遍と勘違いした間抜けな書評屋と同様、ありもしない前提や仮定やカテゴリーを置いて現実から乖離していないだろうか?
これは実に愉快で無様で悲惨な状況である。