∧∧
( ‥)つまり?
(‥ )例えばアッシリアの軍隊を「暴力装置」と
呼んだとする。
それが何の役に立つか?
∧∧
( ‥)余の暴力装置は暴風のように敵を圧倒し、
- -
(‥ )後半は実際にアッシリアの王様が言った言葉だね。
それは力の誇示であるし、勝利を伝える記録の
表現でもある。
∧∧
( ‥)アッシリアの軍団は暴力装置で怖いよー
(‥ )反乱軍の首謀者の皮をはいで柱や
壁に張り付けたりするからなあ。
そりゃ、怖いわな。
まあ、もしかしたらユダヤ教徒をバビロン捕囚したことが旧約聖書に記録されてしまったので、それゆえにアッシリアは伝説的な悪の帝国にされただけで、実際には普通の国家だったのかもしれない(当時は捕虜の手足やペニスを切り落とすのはよくある話でレリーフになってる)
しかし、
暴力装置というあいまいな表現はいずれにせよ、例えばこの場合、なにも具体的に語っていない。それはただの感想、あるいは単なるポエム、表現だ。現実を説明するモデルだと主張するのなら、あまりにもいい加減。
∧∧
(‥ )陛下、メリデア産の馬でございますが、予備として留保
□- いたしましょうか、そのまま配置につけましょうか?
(‥ )実際の事務記録。アッシリア本国は馬の産地ではないから
馬を輸入しなければいかんし、補給を続けないと
軍隊を維持できない、そういうことでもあるね。
兵士の訓練、必要な衣食住の確保、馬の補給と飼い葉、軍団に必要ば馬の維持管理、弓矢(たぶん合成弓)の生産と補給の確保、
∧∧
( ‥)工兵に補給部隊、補給ラインの確保、攻城兵器
それがアッシリア軍の強さの秘密、ですね。
(‥ )暴力装置、などという表現は例えばアッシリア軍の
こういった動態を説明できない。
軍隊だろうがなんだろうが組織に必要なのは
経済と需要と供給、ソロバン勘定だよ。
つか、「暴力装置」なんていう説明で満足しているようではいかんでしょ。
∧∧
( ‥)ポエムでしかないと。
(‥ )たわ言だ。
公の場で詩を吟ずるとは、いかなることなりや?
∧∧
( ‥)民主主義国の政治家に知性は必須ではないのでは?
(‥ )それは政策の是か否かを決定する過程では、
の話だろ?
個体が何かしらのモデルをチョイスしたということは、その選択はその個体の知性を反映している。政治家うんぬんは関係ない。
(‥ )あれが妥当なモデルかあ?
∧∧
( ‥)まあねえ。
科学に興味のある人間でさえ、戦争とか道徳の話になると途端に単なる人間になってしまうのも解せない話。