自己紹介

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2010年11月11日木曜日

ググりなさい

 
 ∧∧
(‥ )絵ではなくて写真がみたい、そういうご要望です
\-

      (‥ )ググればいいんじゃね?

 結構、見れるよ。ネット上における生物の同定はしばしば怪しいから、うかつには信用できないし、「ああ、これじゃあ科までしか分からないね」ということも普通だけど。

 ∧∧
( ‥)・・・・本で欲しいんですよ。
\-
      (‥ )ソロバりなさい。

 ∧∧
( ‥)?

      (‥ )ソロバンをはじいて、オールカラー写真の本にした
          その場合、本の原価と売値がいくらになるか導きなさい。
          そういうこと。

 皆さんが買えるお値段になるでしょうか?

      ( ‥)一般的には、本は1000円でも
          高いんだよな。
 ∧∧
( ‥)まあねえ。

 お値段が幾らになるかソロバってみよう(写真1枚の使用料が数万かそれ以上だったりすることもあるので)。

 *ソロバれ→ソロバンを勝手に動詞にしました


      ( ‥)グラビアアイドルの水着写真なら、それがわずか
          数ページ、そこにえらい金額を支払っても、、、
 ∧∧
( ‥)それでもお釣りがくるほど
    雑誌とかの売り上げが上がるんですけどね。

 だけども、例えばラクダやホッキョクギツネやチョウチンアンコウの写真ではどうだ? 販売部数と売り上げの予想をした上で、ではいくらまで支払えるか? 費用と効果を考えた計算をしなければいけない。

 ∧∧
( ‥)それでも本でカラー写真が欲しい場合は
    どうしたらいいんでしょうね。

       (‥ )カラー写真の載っている本(複数)を
           個々に買いなさい。

 たぶん、数万円か10万円ぐらい投資すればかなりそろえられるから。

 ∧∧
( ‥)古本、昔の雑誌、図書館でコピー
  -□ 英語の本、諸外国語の本・・・

       (‥ )それでも全部はそろわないんだよなあ。
           標本写真すら分からないものもあるし。

 というか

       ( ‥)だから写真にこだわると写真のある生物しか
           紹介できなくなるんだよね。
 ∧∧
( ‥)本の種類や方針によっては致命的ですね。

 たとえば深海生物の本で「カラー写真の本が欲しい」という要望には、

 ∧∧
( ‥)答えがたいと

       (‥ )毎日シロウリガイの話を聞いて、それでも
           萌えられる人間はごく少数だからな。
           それでいいというのならいいけども、
            だめだというのなら駄目だろうね。

 ちなみにネットにある写真をそのままつかえばいいじゃない、という発想をしても、結局は同様の結果になるか

 ∧∧
( ‥)あるいは条件が必要であると

       (‥ )ある条件を満たさないとそれ、
           実現しないんだよね。

 ではその条件を満たすにはどうすればいいだろうか? そしてその条件を満たすためにかかる投資はいくらだろうか? さあ、計算してみよう。

 ∧∧
( ‥)まあ、普通、一般の人はこういう計算をしないでしょうね

      ( ‥)消費者なり購買者は製品や商品の原価計算
        -□ なんてしないからね。

 カラー写真が見たい、うん、その気持ちは分かるのだが、その考えの背景には「僕の/私の見たいカラー写真を集めた商品を作り、店頭に並ばせることが可能だ」という仮説がある。

 だがしかし、その仮説は現実世界における書籍の動態を説明できているだろうか?

 ∧∧
( ‥)説明できていないと。

      (‥ )仮に仮説が正しいのなら、普通に考えた場合、
       □-  そういう本がとっくにあるべきじゃね?

 ないってことは、その仮説が間違いだってことなんじゃないのかね?

 
        

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