先日の台風は不安定であった。晴れ間があったり、あるいは急に猛烈な風が吹いて雨が窓から吹き込んだかと思うと、雨は上がり、再び晴れ間がのぞいて、そして雨が降った。
空気も奇妙にカラッとしていて湿度は低く、以来、昨日、今日と温度こそ高いが比較的快適な天候。
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(‥ )そして大きなニュース
\− 回帰新星へびつかい座RSが
15年ぶりに増光です
(‥ )なんと!
新星(古典新星)はペアを作る双子星で、燃える人生をすでに終えた白色矮星と、人生の末期を迎えた赤色星よりなる。大きく膨れた赤色星から水素ガスが白色矮星に流れ込み、十分なガスがたまると着火して燃え上がり、光度を増して輝く。この時、急に見えるようになって星が新たに出現したように見えるから、新星と呼ばれる。
さて、通常の新星はガスの蓄積と着火まで何千とか何万年とかかるので、人類にとっては一回限りの観測だ。しかし、中には10年、数十年程度の時間で蓄積と着火が起こる新星もある。ゆえに回帰新星。
へびつかい座RS星は15年ぶりの着火であった。
晴れたので早速見てみた。
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(‥ )4.8等か5等星ぐらいだね
\\− 明るいから
ファインダーで十分
見えるよ
(‥ )赤っぽく輝く
きれいな新星だね
*着火した新星は高温で、高温の水素が放つバルマー線(α)は人間には赤く見える。
ちなみに、もうひとつの代表的な回帰新星、さそり座U星も去年か今年には着火する頃合いなのだが、いまだに報告はない。
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( ‥)着火してくれないかなー
(‥ )11年周期とはいっても
9年とか14年の時も
あったからな
今回は少し間延びしてる
感じかもね
さそり座とへびつかい座はお隣さんなので、爆発してくれたらありがたいのだけども。