科学史漫画を描くにあたって、ついでにガリレオの新科学対話を読む。
*ガリレオが裁判にかけられたのはこの前に出版した著作「天文対話」
∧∧
(‥ )...ガリレオさんって
\− やっぱ変な人だよね
(‥ )あの人
緻密な努力と技法を
見当はずれな場所で
展開するんだよな
例えるなら、
この交差点を右折して、その先にある障害物をかような方法で取り除き、目的地にたどり着きました。どうです!
見事なお手並です。あなたの技法はずっと後の数学者が挑んだ方法の先駆です。いやはや感服いたしました。問題はですね、最初の交差点は右折ではなくて左折ですね。
∧∧
(‥ )ガリレオさんって
\− なんかいつも
こののりだよね
おかしな方向へいつもいく
(‥ )思うんだけどさ
ガリレオの地動説に
対する評価が
当時かんばしくなかった
らしいのって
当然だよね
ガリレオの地動説は惑星軌道を真円にしたもので、当然、精度が著しく劣るガラクタだった。思うに、まともな天文学者なら彼の地動説など見向きもしないだろう。
∧∧
(‥ )その視点でもう一度
\− 見直したら
面白いかもね
(‥ )ガリレオの地動説が
単なるガラクタだから
まともな研究者なら
相手にしないという
視点で見直すのは
良いと思うね
一般的に世間は、保守派の科学者が革新的なガリレオを認めなかった、という枠組みで理解する。しかし、この枠組みはどうにもおかしいのである。
ガリレオの地動説がそもそもガラクタだったので評価されなかった。この方が説明能力が高いだろう。