∧∧
(‥ )アフガニスタンは
\− 首都のカーブルが陥落
タリバーンが全土の
大半を掌握
かつてマスード将軍が
維持した北部同盟地域も
ほぼ掌握されたみたいね
(‥ )2001年の9月11日
アメリカへのテロ攻撃
その2日前の9日
アルカイダは将軍を暗殺
あの暗殺成功がなかったら
アルカイダはテロ攻撃を
米国に仕掛けなかったと
言われるな
要するにアルカイダは米国よりもマスード将軍を危険視した。将軍さえ倒せば米国はアフガニスタンに手を出せまい。ソ連撃退を考えれば当然の考えだし、実際、半分は正しかった。
なるほど、アルカイダの首謀者は米国に殺された。ここは当てが外れたが、将軍亡き後のアフガニスタンに、タリバーンに対抗できるものはおらず、結局、国土は彼らに蹂躙されたのである。
∧∧
(‥ )でも支配はできないよね
\− アフガニスタンは山の国
統治できるのは首都と
幹線道路ぐらいなもの
でしょうからな
(‥ )でっ先日、タリバーンと
会談した中国が
一帯一路でアフガンに
援助するみたいな話を
出してきているけど...
意味ないよねえ
タリバーンの背景にはパキスタンがいる。よく言われることだが、パキスタンに限らず、多くの人がアフガニスタンには興味を示す。
タリバーンとアルカイダ撃滅のために軍隊を派遣した世界各国。カナダ、ドイツ、フランス、イギリス、USA、その他もろもろ。NATOであったからと言えばそれまでだが、これほど多くの国がアフガニスタンという辺境へ軍隊を派遣したその思惑は何か?
こう推論した人もいる。曰く。中央アジアの天然ガス、化石燃料をインド洋に通すためのパイプライン。それをアフガニスタン、さらにはパキスタンに建設することで利権を得ることが目的だと。
∧∧
( ‥)推論もなにも
一般的にみんな
そう思ってたろ
(‥ )でもさ20年間
なーんにも話は
進展しなかったよな
仮に、参加各国にそんな思惑がなかったとしても、考えた人はいくらでもいただろうし、話をもちかけた個人や企業や組織も、いくらでもあったであろう。
実際、もしパイプラインを通したら、アフガニスタンにいる諸民族、タリバーンもタージークもウズベクもハザルも、誰も損をしないだろう。
∧∧
(‥ )でもなーんにも
\− 進展しないのである
なんでだろうねー?
(‥ )部族社会だからじゃね?
何もかも全部が部族社会じゃないにせよ、部族的なところはあるだろう。アフガニスタンが国家として成立しないとは、そもそもそういうことであろうから。
そして、部族社会とは我々の文化や常識、倫理とはかけ離れているものだ。
∧∧
( ‥)カエサルが書いた
ガリア戦記であったよね
同盟部族の救援に
やってきたのに
約束の食糧補給が
滞ってるって
どういうこと? って
カエサルさんが
会議の場で詰問したら
実は裏切り者がおりまして...
という衝撃の告白が
今さらになって
打ち明けられるというね
(‥ )もうあの場面
ほんと最低でな
カエサル さっさと
こいつら殺せよと
思ったもんさ
同盟に応じて救援に馳せ参じたのに、約束の食糧補給がまだないってどういうことよ? 実は裏切り者がいるのです。えっ?...もしかして、あの人の弟? はい、こっちの情報は彼経由で全部が敵に筒抜けで、前の合戦で軍隊が潰走したの、彼がわざと逃げたせいなんですよー。お兄さん、これまじ? どういうこと? あううー 人気のある弟を告発したら、私の人気がなくなると思って話せなかったのでずー、ごめんなじゃーい 泣
∧∧
(‥ )もうほんと
\− 死ねよお前らなんだけど
同盟相手を殺すわけにもいかず
カエサルさん苦笑いで
なんとかするしかないで始まる
ガリア戦記これが冒頭
(‥ )タリバーン見てても
なんかわかるけどさ
部族社会ってさ
人は良いし
気前も良いし
笑顔も素朴だから
信用しちゃいたくなるけど
俺たちの倫理や約束
信義や常識とか
武士道とか
そういうの通用せんのよね
実際、アフガニスタンは敵軍の襲来に大統領は金持って真っ先にとんずらするし、潰走するし、めちゃくちゃだし。事実としてそういうことなんだろうなと思われた。
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(‥ )要するに中国も
\− 失敗するのだな
(‥ )援助をするし
開発も持ちかけるし
儲けが出るなら
相手は嫌がらないはず
そう思うのが当然で
実際、それを
するだろうけど
うまくいかないだろうな
そもそも、うまくいっていたら、こんなことにはなっていないはずなので、必ずそうなるのだ。