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2021年8月12日木曜日

それは特効薬と言わないのでは?

  
 一部の医者がコロナに効き目があると熱心に主張する駆虫薬イベルメクチン
 
 これは放線菌から見つかった物質で、生物が作り出すものはしばしば本来と違う役割や作用を持つ場合がある。駆虫薬がコロナウイルスに効く不思議。これ自体はありうることだけども。
 
 ∧∧
(‥ )公式な報告では
\−  例えば今年21年の
    1月に雑誌Chestに
    掲載された
    Use of Ivermectine
    is Associated With Lower
    Mortality
    Rajter et al とかが
    皮切りみたいね
 
  (‥ )入院患者を
      イベルメクチン投与群と
      非投与群に分けた時
      死亡率が
      15%と25%であった
      なるほどね
 
 死亡率が6割まで下がる。なるほど印象的だ。
 
 しかし、ワクチン接種後の劇的な死亡率低下、これまでの20分の1(つまり死亡率95%低下)と比べれば焼け石に水という印象。
 
 もちろん、イベルメクチンは、もし宣伝通りの効果が得られるのなら、コロナウイルスの増殖になす術なしの患者に対する治療薬としては用途が望めるのだが...
 
 ∧∧
(‥ )残念ながら
\−   イベルメクチンの
    死亡率低下自体に
    懐疑的な報告が
    あるのだね
    ついでにいうと
    捏造などによる
    論文撤回例もある
 
  (‥ )それを考えると
      取り急ぎワクチンだ
      接種せよ
      イベルメクチン?
      ちゃんとした
      追試結果が出たら
      使うけどそれはいつよ?
      という国策になるのは
      当然だね
 
 
 というか、死亡率が半分程度に下がる(それも実際には疑わしい)薬を特効薬と宣伝しちゃあいかんだろう。
 
 特効薬なんて表現でイベルメクチンをなぜ使わない! とか記事を書く時点で、ライターの皆様方、お里が知れておりますぞ。
 
 
 

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