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2020年11月30日月曜日

砂嵐 多分 火星一周

  
 ∧∧
(‥ )んー 昨日 今日と
\\−  見た限りでは...
 ⊥   火星の砂嵐は
     南半球を囲んだ
     みたいだね
 
  (‥ )一周したかは
      定かかじゃないけども
      火星の南緯40〜60度を
      うねるように黄雲が
      めぐっているのは
      確かみたいだな
      そしてスカマンデル運河の
      あたりで合している
 
 もちろん、一度に火星を観測できる面は限られていた。火星は自転速度が地球とほぼ同じなので、例えば同じ時刻に観察すると前の日とだいたい同じ経度が見える。もちろん、別の経度を見るのは簡単だ。そのまま見続ければいい。2時間後に見ると火星は自転して経度にして30度ほどずれた面を観察できる。火星が地球に近づき、火星と太陽が180度離れた条件だと、1日に6時間、つまり火星の4分の1程度を観察できる。しかし言い換えれば、そのままでは火星の反対側は見ることができない。
 
 この問題は日数を重ねれば解決できる。火星は地球よりも40分ほど自転が長いので、同時刻に観察すると、毎日、経度にして10度ずつほど見れる場所がずれていく。だから36日間あれば火星の全経度を観察できる。
 
 
 ∧∧
(‥ )でもさー
\−  観察を一周し終える頃には
    観察時間に
    36日間のずれが
    生じてるよねー
 
  (‥ )時間差込みで
      どう判断するのか?
      そこは考え方だな
 
 火星の嵐自体はじょじょに収束していた。初期に見られたくっきり見える強い黄雲(砂嵐)はもう見当たらなかった。とはいえ、明暗境界線で朝日を浴びて輝く黄雲はいまだにあったし、模様の隠れ具合からして、南半球のかなりの部分に砂が漂っているのは確かであり、そして明白ではないものの、砂嵐はオーロラ湾から西へ西へと流れて、さらにおそらくはヘラス盆地で生じた嵐と合わさって、火星の南半球をほぼ一周したようである。
 
 *一応書いておくと、1956年にセルペンティスで発生した嵐は今回と同様、西へ流れたけども、一部はその反対、東のヘラス盆地に流れ込んだという。今回のヘラスの嵐もそういうもので、スカマンデル運河で西へ流れた黄雲と合流したのかもしれない。
 
 
 
 
       

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