自己紹介

イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック

2016年12月6日火曜日

その笑みで運命は確定していたのだ

 
 仕事でスルメイカをスケッチした。それをさばいて内臓を食べたのが昨日、5日。
 
 ∧∧
( ‥)そして本日は夜食に
    残りのイカ肉を
    ご賞味か
 
  ( ‥)全部は食いきれない
    −□ 塩水で煮て
      半分は保存しよう
 
 しかし、煮立つと赤く染まったお湯がなんとなくうまそうだ。考えてみればお湯を捨てる必要はない。ゆでた肉を半分出して冷蔵庫へ入れ、残りはこのままラーメンにしてしまうか。
 
 そうしてスープを投入してから気がつく。
 
 ∧∧
( ‥)...おい塩水に
    スープの素を加えてるぞ
 
  (;‥)あっ!!
   −□
 
 しょうがない、死にはしないだろう。

 食べ始めると、確かにからいが、別に食えないからさではなかった。風味が損なわれたのは残念だが、まあ良しとできる範囲内。
 
 ∧∧
(‥ )どのぐらい塩を入れたっけ?
\−
 
  (‥ )うーん、結構入れた
      ような気もするけど
      そんなおかしな味では
      なかったな
 
 ここで思い出す。もうとっくの昔に糖尿病で亡くなってしまったその人から、北村さん、おいしいラーメン屋があるんですよ! と誘われて食べたラーメン店。

 あのしょっぱさは、こんなものではなかった。
 
 ∧∧
(‥ )ラーメン店は
\−  塩、脂、デンプンという
   人間に必須なものを
   大量にまぜたスープで
   客を飼いならし
   中毒したリピーターを
   増やすことで
   収入を確保している仮説
 
  (‥ )以前もネタにした話だが
      あのラーメン
      一体全体どれだけの塩を
      入れていたんだろうな?
 
 今日のイカの塩水ゆでも、飲むなんて考えていなかったから、結構無造作に塩を入れてしまっていたはずだ。

 それに加えることのスープの素。
 
 それでさえも、あの、”おいしいでしょうここのラーメン!!”、の塩辛さにはかなわない。
 
 なにしろあのラーメンの塩辛さときたら、これ飽和してね? といぶかしく思ったものだったからだ。

 ラーメンに乗せられた肉、もやし、果てはぎとぎとに浮かんだ脂も何も、全てまったく味を感じない。ただただ熱い塩の刺激だけ。
 
 あれに比べたらさっきの塩入れ過ぎラーメンはなめらかなコーンポタージュである。
 
 ∧∧
( ‥)そんだけ大量の塩分を
    摂取しながら
    糖尿病になるほど
    ラーメンを食べていた...
    そりゃあ
    容赦なく合併症でしょう
 
  ( ‥)あまりの塩水ぶりに
    −□ 引きつる俺に
      ”おいしいでしょう?!”
      と満面の笑みを
      彼は見せたが
      あの時、運命はすでに
      確定していたのか

 
 さてはて、俺はどんな笑みを他人にみせようか?
 
 

ブログ アーカイブ