自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2016年12月30日金曜日
そう僕らには希望と楽しみが必要なのだ
人はロゴス。つまりギリシャ語で言う言葉と論理を操る存在であり、これゆえに人は動物と本質的に異なる存在となった。
しかるにネットの時代になって人はごく短い言葉とtwitterに右往左往するようになった。
これは人の定義に当てはまらない獣の所行である。
人々は再び本に戻らねばならないのである。
∧∧
(‥ )などという妄言を
\− 一流大学の教授が
おおっぴらに語るという
昨今なのである
(‥ )言語の有り様は確かに
かなり複雑で
その有様は
人間固有の特徴だ
とはいえその固有さは
複雑で珍しい組み合わせ
というだけであって
個々の事柄は
鳥のさえずりなどの
延長なんだよな
今はむしろ人間を動物の
延長で理解し
そうしてより深い理解へと
向かう方向で研究が
進められておる
鳥のさえずり、まさにtwitterのことである。
皆に飼われておるくせに、気取ってロゴスとかいう空理空論をふりかざす阿呆の言うことと裏腹に、ツイートとはまこと人の存在そのものではないか。
というかそもそも人はロゴスの存在である、などと先に恣意的に定義した上で、自分の結論を無矛盾にしつらえる。これはなんと下品な振る舞いか。
∧∧
( ‥)なんの意味も無い空疎な
言葉の羅列をロゴスと呼び
それを誇る
これこそが大学教授
知性というやつの
正体ですか
( ‥)なんだよなんだよ
−/ 俺たちの税金は
こんな空理空論をさえずる
連中を飼育するために
使われているのか?
こんな空論を永々と累積させるやつらのために大変な金が出費されているのか?
こりゃああれだ、文科省が文系はもういらんと言い出したのも当然だ。
富が分散し、世界中が平等へ近づく世界で、無駄というものは存在の余地がない。
国家、国防、経済、技術に直接関係しない文系が大学から追放され、抹殺されるなど当然の流れである。
∧∧
(‥ )などと言っておりますが
\− 必要でない文系の存続
見直しをと文科省が
言い出したことは
理系にとっても他人事では
ないのですなあ
(‥ )そりゃ役に立たない理系も
明らかに
整理の対象だからな
農学、工学、それらに直接関係貢献できない分野の理系も消滅へ向かうだろう。
∧∧
( ‥)しかしそのままでは
この先何世紀も続く
列強同士の生存競争を
勝ち抜けないでしょうなあ
(‥ )弱ったことに科学と技術は
無駄と暇つぶしと妄執から
生まれてきたからな
無駄を無くした
合理主義な国家は
敗北して
叩き潰されてしまう
全世界、どの列強も立場は同じ。
どの国家もあらゆる無駄を排除して完璧なる臨戦態勢に全体を組織化したいが、それを突き詰めると技術のブレークスルー、つまり現行技術の限界突破に失敗して遅れを取り、敗北して敵国により抹殺されてしまうのではないか。
この恐怖が絶えずつきまとう。
∧∧
(‥ )まさに恐怖と憎悪こそが
\− 科学と技術を維持し
無駄を存続させる
最後の理論武装になるのである
(‥ )素晴らしい世界だ
我々の未来に1984年は
絶対にやってこないのだ
我々の未来には1984年のような平穏で永久に平和が続く世界などやってこない。
やってくるのは人類滅亡の日まで続く、恐怖と憎悪に加速された永々たる闘争の世界である。
∧∧
( ‥)これを阻止する要素は
あるにはあるが
それって
これ以上は
もう働けませんという
過労死の限界なのである
(‥ )アクセルは恐怖と憎悪
ブレーキは過労死
これが我々の未来だ
ああしかしだ、それだけでは、この素晴らしき未来は極めてもろいものとなろう。
恐怖と憎悪と過労死しかない世界で人は長く生きられない。いかに均衡状態で安定すると言っても、人間はそれだけでは生きられないのだ。
∧∧
(‥ )不毛の未来へと
\− 歩む力は
娯楽と無駄から
得られるものでしょう
(‥ )ふむ
本を書く立場としては
そこんところを
考えねばならぬと
いうことか
∧∧
( ‥)なんだよ責任重大だな?
( ‥)人間を無限に苦しめるには
−/ どうしても息抜きが
必要なのだ
ああそうだな
本を書くとは
人に息抜きを与え
無限地獄を継続させること
そこにあったのだな
マラソンは血を吐いてするものだ。
そして血を吐くマラソンのためにこそ、補給所があるのであろう?
血を吐くために皆は水を飲むのであろう?
本の役割も同じで、そのためにこそ、本は存在するのである。
人を苦しめるためにこそ、本は娯楽でなければならぬ。
∧∧
( ‥)なんだ?
人間はロゴスの存在であるとは
そういうことか?
(‥ )いやいや人はtwitter
さえずる存在なのだ
さえずって盛り上がり、そうして失敗して死に、あるいは生き残ってわずかな利益を得てまたさえずる。
これぞ真の解探索手段である試行錯誤なるぞ。ロゴスなどという厚化粧なあばずれはどこかへ引っ込むがいい。
∧∧
(‥ )ではでは
\− あんたたちが税金で
飼っている教授とかの
妄言は放っておいて
楽しみをまきちらす
仕事をね
始めないといけないね
(‥ )むっ なにかこう
目の前が開けた感じが
するな
ああ、この感覚、確かに久しぶりだ。
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