自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2016年11月22日火曜日
山城とカラマツと倒木と
∧∧
(‥ )明日からここらへんは
\− 天気が崩れて
雪だそうですよ
(‥ )…今日のうちに
山へいっておくか
先日、山登りをした時にスケッチしそびれた植物があったから、それをスケッチがてら、隣の山のさらに隣の山へいってみよう。
これまた山城があったと
∧∧ いう場所ですなあ
( ‥)
−( ‥)では出発だ
まず先日も登った山、Oに登る。そうして山頂にある山城の跡を素人なりに再度見て回る。
∧∧ 隣山へはこの道を...
(‥ )
−( ‥)先日来た時に
なんだこれ? と
思った道だ
山城はこの山の東西に伸びた峰を切って作られている。その峰の西のはじ、かつて観光目的で峰を削って通された道を挟んで、なにかこう、あからさまに道があるのだ。古い本によると、これはかつての遊歩道のようだ。
本当は展望台にされた
山頂を東西に通っていた
∧∧ 遊歩道みたいだね
( ‥)
−( ‥)俺たちが東隣のG山から
来る時に登る遊歩道は
実はこのままこのO山の
山頂を東西に通って
そして
西へ下るものだった
らしいな
観光化された際に、山頂を舗装道路が遊歩道に沿うように貫いた。このため、山頂間にあった遊歩道が使われることなく消滅した。そして山頂から下る西の部分だけが残った。そう考えるとつじつまがあう。
かつてあったろう山頂を縦走する部分は見当たらなかった。工事されてから50年だ、使われていなかったら道が完全に消滅するには十分な時間だろう。
西へ降りる道の出口は、Googleであたりをつけておいた。ここから下ればこのへんに出るだろう、という場所をGoogleで見たら、どうもそれらしきフェンスの隙間があるのである。そこは隣のK山へいくにはちょうどうってつけの場所だった。
そうして歩いてみると、事実、そこに出た。
∧∧ 時代は変わったねえ
( ‥)
−( ‥)ネットであらかじめ
道を見て回る
かつてからは考えられない
ことであるな
山の西側には小さな集落があり、その脇を走る道を抜け、隣のK山へ登り、そうして山城の跡につく。
峰は段々畑状で、複数のテラスが何層も重なる構造だった。どうみても人為的な改造の跡である。
途中から下を眺めるとこう
こっちの山は先ほどの山より峰が狭く、峰の側面は見れば分かるように強烈で深い急斜面である。この方向から敵が取り付くなどまったく不可能。
峰からやってくる相手を迎撃するためなのだろうけど、城からかなり離れた場所でも、峰を切って溝にしたであろう場所が幾つもある。分かりづらいし見にくいが、立体写真にするとこんな場所もある。
∧∧
(‥ )降りる途中で城を振り返った
\− ところだよね
手前までは平坦な峰の道
そこから画面奥
山城へと道が上がる
ちょうどそのところに
溝がほられていて
道ががくっと
下がっている
(‥ )撮影の途中で左の
笹が動いたから
立体視すると目が痛く
なってくるんだけどな
ともあれだ
画像中央やや下で
道が一旦下がっている
のだよね
平坦な峰を走ってきた相手が登るところでその出鼻をくじく。いやな構造である。こういうのがあちこちにあるのだ。しかし、ここまで防御態勢を整えていたけども、戦国末期、この山城は敵対する有力大名に攻められ、ついに落城したそうである。守備側はほぼ全員が討ち死にするという壮絶な最後であったという。
とはいえ興味深いね
∧∧ この山城
( ‥)
−( ‥)またこんど来て
見聞しよう
一方、山城は良いとして、植物に関してこの山は駄目であった。建材目的に植えられたであろうカラマツの森であり、あげくに下生えは笹に覆われていて、他の植物があまりにも少ないのである。
森の中は黄葉し、落葉するカラマツの葉が雪のように舞い散り、堆積する世界。
そして道の一部区間で倒木が異様に多い。ここは赤松の林だが、主な倒木だけでこんな有様。
ここは急斜面を横切る
ジグザグ道で
足下の土は滑りやすい...
∧∧ 危なくね?
(‥ )
−(;- -)というか普通に危ないよ
なんだよこれ?
手入れしていないのか?
倒木の朽ち方からすると、時間経過が1年、2年ですむとは思えない。そもそもいくら急斜面とはいえども、倒木の数が1年、2年の時間では説明できないくらい多いのだ。
…ここの責任部局は
∧∧ どこだろうね?
( ‥)
−( - -)観光課か?
それとも営林局か?
一体どこだよ?
ともあれ、この山にある道はこれだけではない。いずれ別の道も調べてみるとしよう。
∧∧
( ‥)いずれにせよ
ちょっと疲れたか?
(‥ )まあ一週間ぐらい
間をいれるとするさ
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