自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2016年11月15日火曜日
無価値の価値
子供が未来の自分のためにタイムカプセルを埋める。
∧∧
(‥ )開けてみると大概は
\− くだらないものである
(‥ )現代人が未来人のために
タイムカプセルを埋める
これも大概はくだらない
ものなんだろうな
未来人は言うだろう。
ああ、それじゃないんだ、これは今でもあるよ。欲しいのはそういうものじゃないんだ…
∧∧
( ‥)当時の物価とか
どうでもいいことを
知りたいのである
( ‥)ローマ帝国の本とかを
−/ 読んでもそうだよな
古代の歴史家が
書き残した
兵士達の愚痴や
処刑される男の叫びから
たまたま給料や
アパートの家賃の
てがかりが得られるぐらい
古代の歴史家が熱心に書き留めた内容は、彼らとしては価値があったかもしれないが、くだらない内容が多い。どこそこでこんな噂があった、どこそこでこんな奇跡が目撃された、そんなこと。
∧∧
(‥ )キリスト教徒から
\− 暴君と呼ばれた
ディオクレティアヌス帝の
インフレ抑制と
物品の価格統制の布告が
物価の貴重な手がかりに
なったりする始末
(‥ )歴史家共より暴君の方が
貴重な資料を残す有様
さて、自分は物書きである。図書館などにも入るような本を書いている。
∧∧
( ‥)そういうわけで
後に残すべき知識を書いている
わけなんだけども
(‥ )俺のやっていることも
見当外れで無価値な情報を
書いているだけかもなあ
多分、今の僕らが気にも留めない、どうでもいい事柄こそが残すべきものなんだろう。
もちろんこれは厳密に言うと異なる問題を混同しているのだ。
図書館に入るような本は、子供という次世代に、現状正しいと思われる知識を伝える、ということがひとつの目的だ。
皆が無関心であるがゆえに将来消えてしまい、当時のことを知る大きな手がかりになるはずの物価といった情報。こうした情報をひたすら記録することは、図書館の目的ではないだろう。
少なくともそれが主目的でないことは確かだ。
∧∧
(‥ )でも考えさせられてしまうのは
\− 確かですなあ
(‥ )残すべきものって
なんだろうね?
少なくとも、我々が素晴らしいと思うものでないことは確かである。
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