自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2016年11月3日木曜日
異人は神おろしの憑代である
なぜ未来予測が間違うか?
未来が現在の延長であるなら、未来予測の失敗は現在の把握に失敗していることを示す。
つまり、我々は現在を理解していない。
∧∧
( ‥)それはなぜかというに
(‥ )俺たちが現実逃避を
している結果じゃないかな?
生きることは不自然だ。おかしなもので、人間はこの明白な事実から絶えず目をそむけてきた。
例えば、宇宙のすべては秩序が崩壊し、勾配が崩れ、、平均化した状態へ移行する。
これがエントロピー増大の法則
しかるに、生物はこの法則に反している
そう聞いた時、人は、
ああ、命とは奇跡なのだ。進化論は嘘なのだ! と有頂天になる。
∧∧
(‥ )実際は燃え尽きゆく太陽が
\− 放射するエネルギーによって
局所的にエントロピー
増大の法則にさからっている
だけなんですけどね
落ちる滝で水車を回して
水を少しだけ
くみ上げている状態で
総体で見ると
水はただ落ちるだけ
最後はすべてが静止して
滅びへ至るだけの話
(‥ )生物はエントロピー増大の
法則に反している
そう聞いた時に
ああ生物は不自然な存在だ
道理で生は苦痛に満ちている
わけだぜ
そう素直に理解せずに
命は奇跡だ!! と
絶叫しよる
これぞ知性が犯す欺瞞と罪
かように知性というものが誤謬の存在であること、滅ぼすべき汚らわしき存在であることは明白である。
∧∧
( ‥)まあそういう知性殲滅の号令は
このさいどうでもいいので
そこは省略してですよ
(‥ )これはつまり
知性というものが
現実と現在を恣意的に
ねじ曲げている証拠だ
むしろ、現実逃避のために嘘をつくのが知性である。そう見なすべきだろう。
∧∧
(‥ )現実と現在に嘘をつくから
\− 未来予測は必然的に間違う
(‥ )俺たちがやっていることは
すべからく言い訳なんだな
俺たちの言動のほぼ全てが
現実逃避なんだろう
実際、命は奇跡だ! などと言う解釈が現実逃避であることは明白だろう?
我々の言動、この世界の理解と主張。そして批判、そのすべてが現実逃避でしかなかった。
ただただ逃げているだけ、それが我々人間だ。
∧∧
(‥ )社会批判というのも
\− 壮大な現実逃避ですか
(‥ )会社の文句を言いながら
その会社に定年まで
居座って
会社を批判しながら
重役に成りおおせる
それを壮大にしたら
日本批判になる
それだけの話だな
ああ、しかしだ、皆、それがないと生きていけないのだ。
だが、それだけで止まるのだ。
止まってそこからどこへもいけないのだ。
だって、何もかも現実逃避なんだから。
現実逃避で社会批判するとは、現実から逃げるために現実を批判するということであった。
批判した以上は現実を改善する必要はないのである。
現実逃避であるがゆえに、どんな舌鋒鋭い社会批判も意味はないし、口先だけの空疎な言葉で終わるのだ。
というよりもそうでないと困るのである。
批判した後、
じゃあ改善しましょうねえ、とスコップ渡されて土木作業にかりだされたらたまらないではないか。
社会批判は現実逃避であるがゆえに、言葉だけで終わらねばならぬのだ。
∧∧
(‥ )でもこういう社会批判って
\− しばしば外国人が言うと
皆が耳を傾けるって
どういうことでしょうね?
(‥ )現実逃避には現実の外から
やってきた異人が必要だ
そういうことだろう?
端的に言うと外国人はファンタジー世界の住人で、現実の人間とは見なされていないのだとも言える。
異人とは、巫女のように神おろしに使われるのだ。
あるいは、海外在住の人間や外資につとめた人間もそうだ。彼らは妖精世界にまぎれこんだ浦島太郎とかおとぎ話の王様のようなもので、これまた半人半神として神おろしに扱われる。
あるいはハーフというものもありうる。事実としてハーフの人もいれば、本やネットで実例があるように、自称ハーフで本当は生粋の日本人ということもあろう。
似た例は海外にもあるが、自称ハーフで社会批判を行ったら皆から拍手喝采、神おろしのよりしろにされて、ひっこみつかなくなることがあるものだ。壮大な人生だがくだらない人生でもある。
憑代(よりしろ)になるとは、生け贄になることなんだが、言ってる連中はそういうこと良くわかっていないから、こんな過ちを犯す。
∧∧
( ‥)いずれにせよ
すべての批判は
拍手喝采で迎えられるが
それだけで終わるのである
(‥ )そりゃ現実逃避だからな
しょせんは
憂さ晴らしの
酒のようなものよ
酒を飲んでも明日が変わらないように、いかに舌鋒鋭い言葉でも、たとえ異人をよりしろに神おろしをしても、未来は変わらない。
これが我々の世界であり、これが我々が大事に抱えた言葉の正体であった。
∧∧
( ‥)なればどうする?
(‥ )酒に毒混ぜるか?
おもろいぞ
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