自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2016年6月9日木曜日
ヤマボウシと運河
ほぼ梅雨である。曇天の空、降り注ぐ雨、あるいは晴れかけた空から舞い降りてくる無数の細かい水滴。
出かけた先の公園にあるヤマボウシ
ヤマボウシは集合になった花の周りに花びら状の構造を作っている。集まった花の本体ははとっくに盛りを終えて、多面体の構造になっている。
そして夕暮れ
∧∧
( ‥)でっ? ヤマボウシを
脇に見ながら
論文に眼を通した
感想はどうだ?
( ‥)スキアパレリが
−/ 1870年代の後半に
火星の細い運河を
記述した時
既に幾人かの天文学者が
彼が描いた線は実際には
線ではなくて
濃淡の境界線ではないか?
と述べているそうだよ
つまり、スキアパレリの運河は実は境界線として見れば正確だ、ということでもある。だがその結果がローウェルにつながり、さらには火星人に発展してしまう。
だからどうも感想として述べると、火星の運河とは失敗した科学であり、そしてまた一般向けに都市伝説的に普及してしまった科学のひとつの例と考えれば良いように思われる。
例えば、現在で言えばグールドや、彼の喧伝で有名になったカンブリア爆発の受け取りが上げられよう。
世間一般では、カンブリア爆発というとグールドの喧伝によって尋常でないことが起きた、というイメージだが、実際には別段普通の出来事だ。
少し知っている人は、カンブリア爆発におけるグールドの解釈は最近、是正されている、と述べるだろうが、これも正しくないだろう。
どっちかというと、グールドの言ったことは最初から誰も相手にしなかった、という方が現実に近い。あるいは研究の本筋の横合いから何か言ってる奴がいるな、という程度の受け取りというべきか。
∧∧
(‥ )火星の運河も
\− そういうものだったのですかね
(‥ )おそらくそんなイメージ
さて、そろそろ仕事に戻らなくては
2016年6月9日、湿度はいや増しに高く。22:00現在、外の気温は22度、湿度92%
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