自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2015年7月18日土曜日
冥王星 なんか思ってたのと違う
∧∧
(‥ )冥王星の♡部分の拡大
\‐
=>New Horizons Discovers Frozen Plains in the Heart of Pluto’s ‘Heart’ | NASA
(‥ )なんだこれ?
小さなクレーターすら見当たらないのっぺらぼうな地形。そこにあるは多角形に見えなくもない奇妙な模様。
∧∧
(‥ )ごく若い地形だね
\‐ 出来てから日が
経っていないから
クレーターが
形成されていない
(‥ )冥王星は本当に最近まで
地質活動があったのだな
これらの奇妙な構造は
表面が収縮して出来たか(例えば泥が乾くように)
あるいは対流によって出来た構造ではないのか?
と意見が出ているらしい。
∧∧
(‥ )凍結した一酸化炭素
\‐ あるいはメタン、窒素
それらなら対流しうると...
(‥ )単純な水の氷じゃないよな
水の氷だと
冥王星ではもう流れない
はずだからな
*固体も流れる。地球において凍った水である氷河は流れるのである。しかし、地球では流れる氷も、土星より遠くではどうも流れるような流動性は持たないっぽい。冥王星の固体で流れるとしたら、一酸化炭素とかだろう、そういうことらしい。
∧∧
(‥ )冥王星も衛星カロンも
\‐ 変な星だよね
冥王星には山があったしね
35000メートル級だという
話ですね
=>From Mountains to Moons: Multiple Discoveries from NASA’s New Horizons | NASA
(‥ )冥王星の氷は流れない
山を支えられるだけの
強度を持っている
そうだとしても
じゃあどうやって
山はできたのだ?
内部の熱で対流が起きて
氷の褶曲とかあったのかな
疑問はつきないなあ
極めつけは衛星カロンのおかしな山だろう=>New Horizons Close-Up of Charon’s ‘Mountain in a Moat’ | NASA
リンク先の拡大画像の左上にあるものである。
∧∧
(‥ )なんていうか粘土に
\‐ 氷を押し込んだように
見えますね
(‥ )山っていうのは
僕らが思っているほど
簡単な構造物じゃ
ないんだよな
例えばの話、地球に巨大隕石が衝突したとする。巨大なクレーターが形成され、その中央には衝撃の反動で山が出来る
∧∧
( ‥)でも地球では
そういうクレーターや山は
仮に浸食がないとしても
いずれ流れて消えてしまう
( ‥)地球のマントルは
‐/ カンラン岩であり
固体であり岩石なんだが
流れちゃうからな
そういうむりやりできた
巨大構造は
支えられないのだ
小さな山はいざしらず、巨大な山は流れる。ひるがえれば、山があるというのは、そういうむりやりな構造を支えられるほど地殻に強度があるか(例えば月や火星のように)、さもなければ山自体が実は浮力で浮いている構造であるかだ(例えばヒマラヤ山脈のように)。
そしてこれは山と反対、へこんだ地形に関しても言える事。地球の陸がなぜ海よりもでっぱっていて、海がなぜ陸よりもへこんでいるのか? この地形には組成と密度の違いが反映されている。
∧∧
(‥ )でもカロンのこの山は
\‐ 一体全体なんでしょうね?
でっぱってへこむ
山とその周囲と
そのさらに周囲の密度が
全然違うということですか?
(‥ )当たり前だけど
研究者も驚いている
みたいだな
リンク先でも、
The most intriguing feature is a large mountain sitting in a moat.
一番、興味をそそられるのはへこみの中に鎮座した巨大な山だ。
This is a feature that has geologists stunned and stumped.
これは地質学者を悩ませあぜんとさせるものだよ。
と書いてある。意味不明な地形であることは確かに明らか。
それにカロンの中央、赤道付近にあるクレーターには光条があるように見えるけども、一部ではそれが後から途切れたような感じに思える。光条が残るクレーターは非常に新しいはずだけども、それを後からかき消すような地質活動が最近起こったということであろうか? しかもなにやら、思いっきり割れて動いているように見えるし。
∧∧
(‥ )なんか思ってた世界と
\‐ 違いますね
(‥ )意味不明だよなあ
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