自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2013年2月13日水曜日
全員が失敗した宇宙
本当に失敗した人は、忠告を残さない。ノーヒントでお前達も詰め、と呪いを残すと言う
∧∧
( ‥)どう?
(‥ )全員が全員、同じじゃない
そして同じ人間でも
別の時間線では忠告を
残したろう。
例えばの話であるけどね。
時間線とは例えばの話ではある。だが、可能性やぶれというものがあるのは事実。
だが、しかし同じことが起こる。
∧∧
( ‥)つまり
(‥ )忠告を残そうが、
呪いを残そうが、
同じってことさ。
誰もそんなもの気にしちゃいねえ。
自分の前に自分が無数にいたのだ。全員、忠告も呪いも聞かなかった、それに気づかなかった、そして失敗した。それだけである。
∧∧
( ‥)自分の前に自分がいた
( ‥)時々ね、昔の自分から
発せられた警告が
どこかにないかと
探すこともある。
見つからない。
どこかで誰か、自分と同じ道を選び、そして歩んで失敗した人間がいるはずだ。
だが、見つからない。
∧∧
( ‥)ノーヒントで詰めと?
(‥ )いや、かすかだけど
手がかりがある
推定するにこうである。
彼らは危機がやってくる前、その前兆を感じたが危機感そのものは持っておらず、状況が悪いと愚痴と不平をこぼした。ただ、公的な場所でそれを書くことは差し控える余裕を持っていた。危機が到来した時、彼らはもう余裕がなかった。破滅が避け難いことに気づいた時、
∧∧
( ‥)もはや書く場所が
なかった
( ‥)破滅した奴は警告も呪いも
残せんよ。残したくても
残せないんだ。
全員が同じことをした、そして全員が失敗した。失敗した時、彼らは何も残せなかった。それだけだ。
そして未来の自分がまた一人、同じ道を歩むだろう。
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