図書館へ本を返しにいく、ついでに幾つか資料を検索してみた。
（ ‥）原発関連の本、特に「原発の怖さ」を
-／ 主題にしたものが軒並み借りられているな。
∧∧
（‥ ）でも、妙ですねえ。放射線と健康に関する
□- 本は残ってますよ？？
あー？ うーん？ あれか？ 不安に興味はあるが、健康には興味がないってか？
∧∧
（ ‥）あなたは原発反対派の本も原発推進派の本も
借りませんね。
（ ‥）安全や危険を把握したい時にだよ、
-□ 安全だ、危険だって意見を聞いてもしょうがなかんべ。
安全だという主張は安全について何も語っていない。その人が安全だと思っていますよ、というただの感想だ。
危険という言葉は危険について何も語っていない。その主張者が危険だと思っていますよ、という無意味な感想文だ。
（‥ ）仕組みを理解せんと、妥当な把握は不可能だ
□-
∧∧
（ ‥）シーベルトを把握するにはシーベルトという単位の
背景にある生物学や放射線、化学、物理の知識と
体系の把握が必要ですね。
危険だ、安全だ、そんなもの、現象の把握には役立たん。
それにしても
（‥ ）あれだなあ、今頃、何人ものライターが
不眠不休で原発の本を書いている最中だろうな。
∧∧
（ ‥）２ヶ月後ぐらいには本になりますかね？
いやあ、そんなにかからないだろう。
（ ‥）３週間ってところかな？
∧∧
（ ‥）えらい速さですね。
すでに地震と原発のトラブルが起きて１週間近くたっているから、もう原稿を書き終わった人もいるんじゃないのか？
∧∧
（ ‥）書けます？
（‥ ）書けるよ。図書館で適当な原発の本を借りて、
テレビのニュース見て感想文で水増しして
ネットで適当なうわさ話を拾い集めれば
１週間もあれば１冊分の原稿は誰でも書けるさね。
∧∧
（ ‥）それで状況の把握や理解ができるんですかね？
（‥ ）読者が状況を理解する必要はないし、
読者を理解させる必要もない。
読者が理解したいと思っている”現実”を見せてやればいい。読者を共感させるなりなんなり、客が望むものを与えさえすればそれで良い。商品ってのは所詮はそんなもんだ。
（ ‥）そもそも世の中的には
それが理解だったりするけどな。
∧∧
（ ‥）理解は理解した、という実感だけで
その理解が状況の把握であるわけではない、
まあ、そういうことであると。
望め。さすれば間もなく、あなたの不安を埋めるために商売人がやってくるだろう。
∧∧
（ ‥）あなたはどうします？
（ ‥）おいちゃんは、社会派じゃないのよね。
-□
いくにしても、皆が忘れたころに、のっそりいこう。
