先日、古本屋で買った本。昭和17年の本「地震と火山の話」。どうも翻訳本らしい。
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(‥ )でも、原題も書いていないし、
\- 原著の出版社も書いてありませんね。
(‥ )今だとちょっと考えられないね。
著者はGaylord Johnsonという人であることは、一応、記されている。
( ‥)The story of earthquakes and volcanoes
-/ これが多分、原題っぽい。
∧∧
( ‥)出版社はL.Drummond Ltd ですかね?
それなら1938年の本らしいですが。
まあ、詳細は後で確認するとして。
(‥ )もうこの時代にはマントルは固体だ、
□- 地下にマグマの海なんてない、って
ことは常識になっていたっぽい。
∧∧
( ‥)まあ、マグマの海が1910年までにとどめを
刺された、というのなら、それから28年も
たってますからね。
ただ、圧力が低下すればマントルが融解すると、かなり単純に考えているらしいのも、なんか見て取れる。
∧∧
( ‥)それなりな深度のマントルが
その熱を保持したまま圧力が十分に低下する
深度までくれば融けるっちゃあ融けるでしょ?
(‥ )まあ、一部が融けるっちゃあ、融けるけどね
□-
*ちなみにいっておくと、これを聞いて、うっほ、巨大隕石が衝突して10キロぐらい地殻が剥ぎ取られればマントルが融けてマグマがどろどろ噴き出すぴょん、とか安易に考えないように。地学も岩石学もクレーター学も、そんなに簡単じゃあないよ。
そういう時代を感じさせるところもさることながら
( ‥)なんか、山脈は地球の収縮に
-□ よって形成された、と説明している。
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( ‥)地球収縮説ですか。
おう、こういう時代の話か。
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(‥ )山脈が海岸に接した所にある、そういう
□- 地形の偏りには当然、気がついているんですね。
(‥ )地震と火山、山脈が連動していることも
当然気がついている。
ただ、その説明が
∧∧
( ‥)地球の収縮であるのだと。
-□ さらに、地球は四面体であるという
解釈に立っていますね
(‥ )収縮の過程でわずかに四面体になって
四面体の縁が北米ー南米、
日本ー東南アジア(太平洋西岸)
トルコーアフリカ大地溝帯、ヒマラヤ山脈として
隆起している。そういう説明っぽいな。
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(‥ )大陸がマントルの上に浮かんでいることには
□- 気づいていたみたいですけど、
まさかプレートが動いているとは
(‥ )思いもしなかったろうねえ。
こちらが本を読むと、へーって感じだが、この本の時代の人々が今の地学を聞いたら、何それ? と思うのかもしれぬ。
この世界は確かにひとつしかないが、しかし解釈の方は確かにいくらでもある。
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( ‥)でもさ、意地悪な言い方をすると
この世界が1つしかないっていうのも
データに基づいた解釈、仮説でしょ?
(‥ )まあ、そうだね。