サクラがそろそろ咲き始めた。そういえばサクラを見たいと言っていたなあ。今度、サクラを描くとしよう。
さて
被子植物の花を見ることで、被子植物の大系統を編むことができるか?
∧∧
( ‥)可能?
(‥ )どうだろうねえ???
爬虫類とかの系統を骨から編むのは、まあそんなに難しい話ではないと思うけども(議論の余地はあろうが)、花はどうだろうか?
∧∧
(‥ )萼、花弁、雄しべ、雌しべが螺旋状に配置されている
\- グループは認識できそうですけどねえ。
(‥ )昔のモクレン亜綱とか下綱とかとして
くくられていた感じでならねえ。
単子葉植物が単系統であることは、まあ強力にサポートされるわけで、ざっくりと言うと
(花の構造が螺旋状に配置されている)(単子葉植物)(5放射状の花とかなんか花っぽい花)
∧∧
( ‥)なんかこんな感じには分けられると?
(‥ )この場合の(花の構造が螺旋状)というのが
結果的に多系統になるのだが。
以上に加えて花粉の溝が1つか3つかで、非常に楽観的に考えると比較的妥当な幾つかの系統に再編成は可能?
∧∧
( ‥)でも、、、そもそも外群比較は
どうするんですか??
(‥ )そこなんだよねえ。
仮にごく単純に考えてイチョウと球果植物とソテツを外群とした場合、生殖器官が螺旋状に配置される、というのは原始形質になるとして
∧∧
(‥ )花の構造が螺旋状というのは系統をくくる形質としては
\- はい消えたーっで、(単子葉植物)(花っぽい花で花粉に溝3つ)
そしてよくわからない原始的な群が複数出来る??
(‥ )とっまあ、なにかうまくいったような
感じなんだけども。
でも、この外群比較をした時、イチョウと球果植物、ソテツのくるくると巻いた生殖器官の配置と一部の被子植物の生殖器官が螺旋状というのと、同じだと前提していることになるよね? これって結果的には妥当なのかな?
∧∧
( ‥)でも手持ちの限られた理解と前提から
推論を始めたら必然的にそうなりますよね?
(‥ )そうねえ、結局、我々はいつでも
有限の、それも本来あったものよりも
明らかに少ない情報で勝負せざるおえない
からねえ。
化石記録は永久に不完全だが、現在の生物は情報量が圧倒的に多い。ゆえに分岐学は化石には適用できないし、永遠に不完全な系統しか出力できないと言った人がいたけども、まあそれは思いっきりなたわ言だ。というか、あんたゴーティエも知らないんだろ? としか思えない(さもなきゃ知らないふりして嘘ついたのかどちらか)。そして帰納論がどうして哲学者に不安をもたらすのかも知らないのだろう。
∧∧
( ‥)でっ、それはともかくとして
生殖器官が螺旋状に配置される
ということは同じでいいんですかね?
( ‥)植物の体が軸から枝なり葉なりが分岐して
-□ それがしばしば螺旋状に配置されること
生殖器官がそうした葉なり枝なりにあったもの
由来である、という推論からすれば
同じといえば同じかな。
問題はその器官と配置ができた時のイベントそれ自体は共通かどうかってだけで(コウモリの翼と鳥の翼は前足としては同じではあるが、翼としての機能を得たイベントは別々なので翼としては同じではない)。
∧∧
( ‥)被子植物の起源には論争があるし
化石記録がもう少し詳しければねえ。
(‥ )それでもある程度は分かっているわけで
□-
さてー? 公園と花屋の花を見て、花の系統を編むことはどこまで可能?