19世紀末に海洋生物の分野で活躍したアガシ
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(‥ )ルイ・アガシさんの息子
□- アレクサンダー・アガシさんですね。
(‥ )Louis Agassiz の息子が
Alexander Agassiz ってわけね。
お父さんは1807〜73年。息子のアレクサンダーは1835〜1910年。
100年ばかし前の論文を読んでいるとあっちこっちでアガシ(息子のアレクサンダー)の名前が出てくる。どうもあっちに調査航海に出かけてはドレッジ、こっちへ調査航海に出かけてはドレッジという案配。
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( ‥)つまりお父さんのライバルであったフォーブスが始めた
ドレッジを大々的に使ったってことですね。
(‥ )まあ、海洋調査では当たり前の手段になっていたって
ことなんだろうなあ。
19世紀末にはアレクサンダーは60歳前後になっていた。論文からなんとなく垣間みるに、蒸気船アルバトロス号を率いたりして、深海生物を含めて色々な海洋生物の標本を集めた、あるいはプロジェクトを遂行したことがうかがえる。Poromitraもそうした調査で記載されたもの。
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(‥ )彼に献名した深海生物も幾つかあるみたいですね
□-
(‥ )そういや、ギガントキプリスもそうだよなあ。
Gigantocypris agassizii .....あれ? アガシ?? ルイ・アガシのこと? とか、これまでぽけーーーっと思っておりましたよ。記載論文を読めば、はい、アレクサンダー・アガシに献名ですね、状況から察するに。
他にもアレクサンダーさん、なんだか学術誌を1冊丸々ぶち抜いて総説を書いたりしているっぽい、というかそうだよね、これ、というのが見つかったりする。深海研究の歴史を簡単に解説している章があったり、遅ればせながら今度、手隙の時に読んでおこう。
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( ‥)それにしてもアレクサンダーさんは
大御所であったと?
(‥ )そういうことだろうねえ。
どういう人だったのかは、これだけではよく分からない。