昨日からアパートの壁に張り付いていたキアゲハの幼虫は、いつのまにやら蛹になっていた。

∧∧
(‥ )さっき見た時はまだ
° 芋虫さんでしたよね
(‥ )ちょっと眼を離していたら
あっという間だな。
さて
「プルタークの英雄伝」岩波文庫版、第五巻、フィロポイメーン編
アレクサンドロス大王が死んですでに100年が過ぎた時代、ギリシャ本土の人。紀元前223年で30歳だったらしい。
∧∧
(‥ )アカイア同盟の将軍で
\‐ 軍隊を改革しているんですね
短い槍から長い槍、
長い盾から円く小さな盾へ
武装を変えて、
部隊編成も変えている、
そういう記述ですね
(‥ )文脈からすると、それまで
漫然と並んでいたのを
個々の部隊にまとめて
それをさらに並べる、
そう読めるかなあ
∧∧
( ‥)単純にいうと、これ、
マケドニアのファランクスの
ぱくりでしょ?
(‥ )そう見えるね。
しかし、ぱくるにしても、そのマケドニアに破れてから、この時点ですでに100年経ってる。
∧∧
(‥ )英雄伝の第十巻に出てくる
\‐ 都市スパルタの王、
クレオメネースさんも
この頃の人ですよね
というか、
フィロポイメーンさんと
戦っていると。
そしてどうもやはり
このスパルタ王も
ファランクスの
ぱくりをしているらしい
(‥ )負けて100年経ってから
ぱくるってどういう状況
なのか理解しがたいものが
あるけどな
あるいは大王が死んでから、ずっとヘレニズムの諸列強が干渉してくるので、どうにもならなかったということなのか。
∧∧
( ‥)あるいは
(‥ )あるいは単に過去の栄光に
縛られて、そこから脱却
できなかっただけなのか。
フィロポイメーン編にはこんな場面がある。戦勝したフィロポイメーンが劇場に入ってきたところ、ちょうどその時、「ペルシャの人々」とかいうのが演じられていて、「ギリシャのために輝かしく偉大な自由の飾りを仕上げて」と歌いだしたところ。人々は戦勝した兵士と指揮官の姿を見て、歌われる時代に想いを馳せ、喜びのあまり拍手を送ったという。
∧∧
( ‥)でも、遠征してきた
大ペルシャ帝国を
打ち負かしたのって、
この時代からすればもう
250年は前の話ですよね?
( ‥)あれはギリシャが勝った、
というよりはペルシャが
ミスをして撤退した、
という戦いなんだよね。
ようするにまぐれ勝ちだ。
しかもそれからさらに250年。歌われる栄光は凍り付いたままだが、現実世界においては戦争の技術が向上し、新たな軍隊が編成され、戦争で食っていくプロの傭兵たちが戦場を駆け回り、攻城戦に大規模な機械類が使われるようになった、そんな時代。
∧∧
( ‥)悲惨、であると
(‥ )まぐれ勝ちした過去の
栄光にとらわれたまま
諸列強に対抗できず
100年経ってから敵の
技術をまねしはじめたが
すでに絶望的に時代遅れ
しかも西からは
最強のローマが
やってくる。
これを悲惨と呼ばずに
なんと言えばいい?