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2013年4月16日火曜日

タダでない、は、タダの領域を創造する

 
 hilihiliのhilihili: 確かにタダ酒の時代の続き
 
 
 何かを聞き、読み、理解し、把握する過程で人間はカロリーと時間を消費する。
 
 つまり、印刷代、流通費、通信費、人件費もろもろを無視したとしても、それでもなお、情報にはコストがかかっている。
 
 つまり、タダの情報などありえない。
 
 しかし、聞き、読み、理解する過程で消費するカロリーを最小限にしようと、皆が行動した場合、流通する情報はどれも限りなくタダに近いものだらけとなる。
 
 
 ∧∧
( ‥)皆はある意味、それで満足
    しているはずだろう
 
  (‥ )蔓延するタダの情報は
      皆が望んだものだ。
      だとするとタダの情報に
      皆が満足するのは当然だ
      そういうことになるよね?
 
 つまり、この意味において
 
 情報はタダである
 
 という主張は、まったくもって正しい。
 
 ∧∧
( ‥)タダ酒を集めたら水だった
 
  (‥ )だが水がタダである以上
      その酒はタダである
      タダ酒がある以上、
      酒はタダで飲めるべきである
      この主張はまったく正しい。
 
 単に、飲んでいるそのお酒は水だよ、というだけの話。
 
 ∧∧
(‥ )情報はコストがかかる。
\–   つまりコストの壁がある
     そういうことですね。
 
  (‥ )コストの壁があるからこそ、
      コストが限りなく0に
      近づいた情報がある領域に
      集まってくる
      そういうことだとも言えるね
 
 つまり、情報はタダである、という主張は、情報はタダではない、という現実を反映したものである。そう言えばいい。
 
 ∧∧
( ‥)お金の壁を突破できない
 
  (‥ )カロリーの壁も突破できん
      脳を使用するには
      カロリーが必要だ。
 
 難しいからといってある本を拒否するのは、必要とするカロリーの壁を前に諦めた結果だとも言える。
 
 ああ、だから、読書人とやらの諸君。せいぜい良き旅を。
 
 
 ∧∧
( ‥)棘のある言い方だ
 
  ( ‥)ダーウィニズムに
    –□ 納得できないから
       今西進化論を読もう
       そう言っていた読書人が
       いたじゃないか。
 
 自分の脳に適合した、タダな情報で満足する人がいる。
 
 読書人はそれを鼻で笑う。我々は本を読めるのだと。だがしかし、所詮は読書人。知的に劣った、取るに足らない存在だ。
 
 
 ∧∧
( ‥)タダを鼻で笑いつつ、
    自らも自らに合ったコストの
    領域でしか活動できない
 
 (‥ )今西錦司の本と、
     現代進化論の本、どっちが
     高いと思うかね?
 
 どっちが脳のカロリーを消耗すると思うかね?
 
 情報はタダではない。それがゆえにタダの集まる領域があるというのなら、2000円領域とか、1万円領域とか、消耗で脳が壊れます領域とか、色々それぞれ別個にあると考えるべきだ。
 
 ∧∧
( ‥)情報はタダではない。
    その原理がクラスターを
    作り、それぞれ隔離された
    別個な世界を作り出す。
 
  (‥ )これが僕らの限界だ。
      そしていつもの話になる
 
 本もネットも、情報を普及させる道具ではない。むしろ情報の格差を生み出す道具。
 
 
 ∧∧ そういうわけで
( ‥)
 –( ‥)まいどのことながら
      格差を作る旅に
      出かけねばならん。
      無理を承知で
      やらねばならん
 
 それぞれの人はそれぞれの領域へ。個別な諸君、良き旅を。
 
 
 
 

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