自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2013年4月19日金曜日
神話は恋愛で説明を試みる
hilihiliのhilihili: 巨乳ハーレムに拒否反応を起こす脳も、だがしかしの続き
∧∧
(‥ )でもさ、人間には認識的な偏り
\– がある。ゆえに
ご都合主義な恋愛だけが
叩かれる。
あなたの説明は正しいの
でしょうかね?
(‥ )さあ? 思いつきで
言っているようなものだし。
それに次のような反論を考えることができる。
存続と生存に関わることというと、それは恋愛だけではない。食料を探す、ということもそうだろう。むしろ、こちらの方が強力ではないか? それなのに食料に関する説明がずさんであり、それが許されるのはなにゆえか?
∧∧
( ‥)勇者が急ぐ町の周辺には
農村や農地がない。
生存に重要であろう
食料に関わる描写が
ずさん。これは
あなたの考え、つまり
生存に重要な物事には
評価が厳しい、という解釈では
説明し切れない。
(‥ )この場合、あれよね
水郷とラノベ、
農業描写よりも恋愛描写に
評価が厳しいのは
認識的な偏りではない。
農業、工業、第三次産業、
農村、工業地帯、ビジネス街
これらに高度に分化した
僕らの世界で、唯一残った
リアルが恋愛だからだ、
そういう考えだね
唯一残ったリアルが恋愛なら。恋愛に関しては評価が厳しいのは当然。そして農耕や生態系に関しての理解が駄目なのも当然だ、ということになる。
∧∧
( ‥)これは水郷と金管楽器の両立を
疑わないのは、単に経験が無い
からだ、そういう考えですね
(‥ )認知的な偏りではなく、
経験の偏りってわけだな。
だが、ここでふと思う。
人間は自然界における因果関係をそもそも理解していたのだろうか?
∧∧
( ‥)種をまいて水をやれば
条件次第で発芽して成長し
次の種子を実らせます。
(‥ )そういう農耕が始まったのは
ここ1万年の話だよね?
考えてみれば農耕とは非常に高度な理解を必要とする作業だとも言える。
∧∧
( ‥)ある程度ですけど原因と
結果が分かっているわけ
ですよね。
(‥ )でもさ、人間の進化って
ほとんどの期間は
狩猟採集生活だし、
こういう生活における
食料に対する考え方は
いつ、どこに
どんな場所に何があるか。
そういう経験と分類に
関する知識じゃねえか?
そういうものは因果関係の理解だろうか?
さらに考えてみれば妙なんである。
( ‥)人間の考えた天地創造って
男女の交合と繁殖から
もろもろが生み出される
そういう説明が多くね?
∧∧
( ‥)自然の因果関係を観察し
理解する、ではなく、
むしろ人間を拡大解釈し
自然に当てはめていったと?
男女の神がいる、それは海と空であったり、あるいは大地と天であったり、それらの交合からもろもろが生じる。
神々がいる。それは風であり、泉であり、あるいは黄泉であり、雷雲であり、疫病であり、死であり、あるいは豊穣であり、彼ら、彼女達はたわむれながら世界を作る。
男女の関係を自然に当てはめる。
∧∧
( ‥)自然を人間関係で説明する
(‥ )自然の因果関係を見た、
というよりも、
自然を恋愛で解釈した
そういうことじゃね?
仮にそうだとすると、人間は最初から恋愛は理解できるし評価も辛いが、食い物に関する理解も評価もそこまでいっていなかった。そういうことなのかもしれない。
∧∧
( ‥)そういう自然に対する理解は、
単に、いつ、どこに、何がある
そういう経験と知識の分類、
および体系化でしかなかった
のかもしれない。
(‥ )だとしたら水郷と金管楽器の
両立は、いつ、どこの人でも
鵜呑みにしてしまうのかも
しれない。
∧∧
( ‥)この場合は認知的、認識的な
偏りが存在する、という
立場ですかね
( ‥)んー、これを論証する方法は
–□ アンケートとかテストとか
以外に何かあるかも
しれないなあ。
∧∧
( ‥)例えば?
(‥ )それこそ、神話や戯曲
そういう農耕社会で
流布した昔の話を
比較してみるとかね。
*狩猟採集をする人々が自然の因果関係を理解していない、ということは無いと思う。そもそも私たちでも手にした物を離せば落ちる、ということを経験的に知っている。雨が降れば草が生えてくること、春が来れば植物が芽吹くこと、この毛色をした動物をここで飼うべきではないとか、そういうことも人は知っている。問題は、
∧∧
( ‥)問題は、そうした理解が
恋愛に関する理解ほどに
鋭いか、ということ
ですか
(‥ )食い物、繁殖、どっちも
同じぐらい重要だけども
偏りはないか?
事実、神話は自然を恋愛で
説明するではないか、
偏りは明らかではないか?
そういう見方ね。
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