理工系の書籍の読者層は50〜60代の男性、という話をさる編集の人にしたところ
「いやあ、他のジャンルだともっと山が急で・・」
という返事。
∧∧
(‥ )データのクロスチェックができていないので
\- なんとも言いようがない情報ですが。
(‥ )ううーーーんんんん??
でも、電車の中とかでは老いも若きも
本を読んでいるけどなあ・・・。
そうなのかな?
休める時間にわざわざ本を読むとは暇なのかマメなのか、逃避なのかなんだか知らなけども、結構、みんな本を読んでいる。
∧∧
( ‥)あなたも本を読んでいるでしょうに。
( ‥)これは仕事だよ。
-□
娯楽で本を読む、というのは立場上よく理解できない話。だが、だからこそ、というべきなのか、今まで見た限りではみんな小説を読んでいるように思える。老いも若きも娯楽で小説を読んでいるように見える。
しかし、だから、50〜60の男性が書籍全般における読者層のピークというのはなんか腑に落ちない。
とはいえ、
あー? うーん? そんなおかしな話でもない・・・のか?
∧∧
( ‥)なんで?
(‥ )読者層ではなくて購買層、として考える。
人口ピラミッドは50〜60がピークになっていて、70以上では本を読むのはつらそうだ(目がしょぼしょぼしとる)。
∧∧
( ‥)若者は
(‥ )お金がないし、間抜けなテキストに金を払わなくても
今ではネットでたわ言をいくらでも読めるからな。
若者だって本は読んでいるようだし、活字だって携帯、ネットを入れれば、むしろ大量に読んでいるかもしれない。
∧∧
( ‥)ただ、書籍は若者のシェアを携帯やネットに
奪われてしまったのだと。
(‥ )前にも書いたように書籍とネットのくだらなさは、
その大半を比べた場合、同等なんだよな。
ただ、ネットはほとんど無料なので、それで書籍はシェアを奪われた。若者は人口も少ないし、お金もない。それでは彼らがいくら文章や活字を読んでいても、書籍という視点から見た場合、若者はパイとしては小さくなるだけだろう。
∧∧
( ‥)若者の活字離れとは
( ‥)くだらないテキストを有料で強制的に売りつけていた
これまでのつけかもしれないな。
数年前に面白半分に買った雑誌をさっき見たら、記事の多くは取材なしで書いたとしか思えないものだった。ようするに原価がただ同然で、それを高くふっかけ過ぎているように見える(情報はblogのレベルなのに有料だ、これではネットに負けるのは当たり前だろ、という意味)。
ともあれ
∧∧
( ‥)分かることがあると。
(‥ )ああ。
出版業界はこれからの10年でさらに壊滅的なレベルにまで状況が悪化するんだろう、と。
∧∧
( ‥)主力の購買層が老化して
作り手側より先に消えてしまうと。
( ‥)全滅だな、これは。
そうねえ、ライターもそうだし、イラストレーターはもっときついかもなあ(経験的に言って)。
(‥ )出版界が自慢げに語ってきた「高尚な文化」なるものは
海の下に隠れている9割の低俗で支えられてきた、と
考えた場合。
∧∧
( ‥)そういう氷山のアナロジーで考えた場合、
海面に出ている1割の1割が沈んだということは
海面下では全体の9割の1割が消えたってことに
なるんでしょうね。
名の知れたライターやイラストレーターが1人、経済的な理由で消えれば、無名の連中が9人くらい同時に消えている?
( ‥)まあ、割合が1:9とは限らないけどね。
∧∧
( ‥)もっと消えているかもですね。
そうだよな、そしてライターもイラストレーターも、年収は確実に下がる一方だと言える。
うん、そうなるよね。そうなるよな。
個別に突破する方法はあるかもしれないが、それはあくまでも個別で、普遍ではないだろう。
∧∧
(‥ )こうすればいいじゃん!! というアイデアは
\- みなさん、色々と言うんですけどね。
(‥ )好きにやれば? としか言えないな。
言葉では駄目だ、言葉では。実行して駄目なら死ね。言葉だけって、お前は評論家か?
∧∧
( ‥)ともあれ、、、全員でないけども
全滅状態に至るだろうと。
(‥ )半分を失ったら敗北ではなくて全滅って言うさね。
それもすぐにだ。自分もみんなも
僕らはみんな仲良く、くびれ死んでいくってわけよ。
いいなあ、ぞくぞくするなあ。確実に面白くなってきた。
突破したいなら個別で突破すればいい。普遍な道は多分ない。駄目なら死ねばいいだけの話。なにも難しいことなどどこにもない。この世界は単純ですばらしい。