サイエンスライターはサイエンスを分かりやすく伝えるのが仕事なんだそうだ。
∧∧
( ‥)そうなの?
(‥ )違うよ。
ライターってのは文字や記事や情報を売って生活している。売れる情報を売ればいいのだから、実のところ情報の内容や質まで要求されているわけではない。
∧∧
( ‥)でもあからさまな嘘では売れないし
そもそも嘘だってばれちゃうでしょ?
(‥ )だが逆にいうと読者が気がつかない、あるいは望んだ
嘘や間違いであれば問題ないってことになる。
だからこう言えばよい。
ライターは”読者が知って得をした”という満足感を与えればよい。情報の妥当性や確からしさはどうでもよろしい。
(‥ )これはサイエンスのような質を
維持できるような状態ではないだろう?
∧∧
( ‥)まあ、、、そうですね。
つまりこう
読者が”知って得をした”と思い込むような情報を売ればそれでよい。それが呪われたカテゴリー、サイエンスライター。
( ‥)そして悲しいかな、
知って得をした=妥当な情報では
まったくないのだよね。
∧∧
( ‥)そうですね
つまり、
知って得をしたという満足感≠妥当な情報
例えばの話
ダーウィンの生存競争を否定的にとらえる人はいっぱいいる。ようするに、情報自体は正しいのに、それを”知って損をした”と思う人間が山ほどいる。
(‥ )反対に言えばこうだ
ダーウィンの生存競争は間違っている
このようなあからさまな嘘を販売しても
世の中にはそれを知って得をした、
そう思い込むお客が
たくさんいるってことさね。
∧∧
( ‥)まあねえ、そうですねえ。
サイエンスライターは生存競争は間違いだと主張して、それを売ることができるし、事実としてこれまでしてきた。
これ以上はないというくらいあからさまに、そういうことをしてきた。
50年前、ダーウィン生誕150周年記念の時、日本ではルイセンコ主義者と集団遺伝学者が喧嘩していた。
50年後の今、サイエンスライターは今だに生存競争が間違いだとか、中立説でネオダーウィニズムは否定されたとか、今西進化論、ウイルス進化論、断続平衡説やらなにやらを主張する。
∧∧
( ‥)サイエンスライターは今こそ科学を伝えるべきだ、
そういう意見もありますけどもね。
(‥ )それはたわ言だよ。
50年間なんにもしてこなかった。
しかし今日から心を入れ替えてがんばります
そんな妄言を一体、誰が信じるものか。