世界は革新的に変わる。そんな馬鹿なことはない。個人、ひとりのたったひとつの人生だって劇的になんか変わりやしないのに革命なんて馬鹿げてる。
(‥ )それでも世界で年が明けました。
明けましたね、おめでとう。
∧∧
( ‥)まあ、世界っちゅーか日本でですけどね、
ともあれ、おめでとうございます。
年が変わるその時に近所の公園の丘の上まで散歩。神奈川県はここいらにしてはかなり寒く、本日の予想最低気温は0度らしい。
∧∧
( ‥)まあ、日本のなかでさえ、そんな温度なんて
当たり前な場所がありますけどね。
( ‥)おいちゃんの故郷でさえ、昼間、太陽が照っていても
最高気温が氷点下だったりする日があるしなあ。
まあ、なにはともあれ、寒いものは寒い。そんなこんなでなるべく厚着をして冷えた丘の上まで出かけ、ベンチに座って新年をひとり待つ。天頂には満月がこうこうと照りつけ、山々と街の明かり。そして新年になった途端に。
∧∧
(‥ )なんか・・・どよめきが聞こえるんですが・・・
(‥ )・・・・聞こえるね。なにこれ?
まあ除夜の鐘が鳴ったり、車や電車の音が雑音のように聞こえるのはいつものごとくにして当然として、さらに新年を祝う花火が打ち上がったのも毎度のことであるのだけども、なにか街に耳を傾けたら
「おおおおおおおーーーーーーーーーー」
という無数の群集が上げる声がかすかにかすかにどこからともなく聞こえる。どうやら皆があちこちでそれぞれ上げた声が全体としてかすかなどよめきになっているらしい。
というか
∧∧
( ‥)あのー 向かいの丘の方から「わきゃー」とか「うきゃー」
- とか、いかにも若者の阿呆らしい声が聞こえて花火がぱんぱん
なんですけど。
( ̄  ̄;)どよめきの正体みたり。
1分後。街は普通の雑音に戻っておりましたとさ。