なにやら検索をしていたら鳥の翼の起源は性的ディスプレイのためではないのか? というアイデアがひっかかってきた。ようするに恐竜の前足の羽毛がうにょーんと長く伸びたのは異性を引きつける効果があったためで、それから二次的に飛行に転用されたのだ、という説っぽい。
∧∧
( ‥)でっ、そうなの?
(‥ )まあ、そうであってもいいんだけどさ。
別に進化の歴史で性的なディスプレイが二次的に何らかの運動機能を持つとか、そんなことがあったって別にかまわない(個人的にはそういう実例を聞いたことがないのだけど、なんかあったっけ?)。
ともあれ、そういうことがあってもいいのだが、だがしかし、それにしちゃあ鳥でない、ようするに翼を持つ鳥へと至る前の生物群、例えばオヴィラプトロサウリアとかディノニコサウリアたちが持っている前足の羽って、どれもこれもずいぶん一様な形と比率をしておりますわいなあ。
∧∧
(‥ )性的なディスプレイって近縁の種族でも
□- ずいぶん違うのが普通みたいですね。
(‥ )アフリカにいるアンテロープたちの角の形が
どれもこれも色々違うとか、鳥の色や模様、
さえずりとか装飾的な羽毛の形や生え方とかね。
性淘汰の場合、個々の種族が持っている”好み”やその好みの遺伝子が拡大した理由は個々異なるわけで、、、、
∧∧
( ‥)というかハンディキャップなのかランナウェイなのか
って問題もありますよね?
(‥ )あれは理屈の上では系統樹上における性的ディスプレイと
思われる形質の分布のあり方に違いが出るんだっけ?
まあ、ともあれ、同じである必然性がないどころか、事実、同じ性淘汰と呼ばれるものであってもそのメカニズムが違っている事例が見つかっているわけだし、実際に個々の種族で外見がずいぶん違う。
∧∧
( ‥)逆にいうと自然淘汰とはそういうとこが違うのだと
( ‥)そういうのが性淘汰の提唱者であるダーウィンさんの
-□ 着眼点なんだけどもねえ。
それを説明し、なおかつ検証されてきた仮説が性淘汰、そして性的ディスプレイ。
でっ
ひるがえって思うに、鳥に近い恐竜さんたちが持っている羽が、異なる種族なのに見た目や大きさが”なんかあまり変わらなーい”というのは、ざっくりとした感覚で言うと、それは性的なディスプレイじゃなくて
∧∧
( ‥)むしろ機能的な役割を果たしていると
見るべきですかね?
(‥ )そうなんじゃないんですかね?
見た目はいかにも
自然淘汰の産物でございますーって感じだが。
もちろん、鳥でない恐竜で尾羽がやったら長いのがいるように、いかにも性的ディスプレイでございますという羽の事例は化石でもあるにはあるのだが。
しかし前足の羽というかプロトな翼っていうの? あれらはいかにも性的ディスプレイじゃございませんという印象。
∧∧
( ‥)少なくとも積極的に性的ディスプレイであったと
考える必要はないと。
(‥ )ないんじゃねーの? そりゃあそれでもなお、
形は同じなんだが、実は色が個々で違っていたのだーとか
そう主張することはできるんだろうけど。
さてさて どんな案配なのざんしょか。