自己紹介

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2009年7月13日月曜日

100年に1度

 
 これは「シンプルでない仮説はシンプルでない基準」で、の続き。

 今西進化論とかルイセンコとかウイルス進化論だの色々と。これらは余計な仮定が多い点でスタート時点からしてすでにダーウィンの進化理論より劣悪なものになっているのだけども、

    (‥ )考えてみればさあ。こういう人々の意見は
        何世紀も前に生きたキリスト教神学者たちと
         比べてさえ劣っているんだよな。
 ∧∧
( ‥)あの話ですね?

 神学大全に曰く、「最節約に考えると神の存在を前提にしなくても自然現象は説明できるのであるから、ゆえに神は存在しない。」という話。*注:最節約というのは意訳。

 ∧∧
( ‥)まあ、この後、「という意見があるが、けだし、、、」となって
    神の存在を論証するんですよね。あるいはそういう話でしたね。

    (‥ )だが少なくともすでに何世紀も前にシンプルに考えれば
        神を仮定する必要はない、そのことに気づいて、
         それを脅威と考えた神学者たちがいたことになる。

 すばらしい。

 まあ、弱ったことにこれが書いてある、と聞いた「神学大全」の第1巻。これが見つからない。持っているのは2、3、4と8巻だけ。うおー本当に上記のようなことが書いてあるのか????
 
 ∧∧
( ‥)他の実際に読める部分はどう?
    楽しい?

    ( ‥)読むとなかなか楽しいよ。
      -□ ただ、難しいなあ。読み進むのは
         あちきには困難ね。

 でも、よく考えてたんだなーというのは分かる。とはいえ、三位一体の論証とか納得しかねる部分はそりゃある。というか、一神教なのに三位一体とはいくらなんでも無茶でしょう。

    (‥ )とはいえ、イエスの立ち位置とか、聖書の記述とか
        あるからなあ。人の子でありながら神の子であり、
        そして十字架上で刑死したという記述があるわけで
 ∧∧
( ‥)だからこそ、複雑な議論を展開してまでも
    その正当性を論証しようとするわけでね。

 無限なる神が有限なる人体に宿るとはこれいかに?

 まあこういうのに比べると先に述べた人々とか、あるいは昨今の文化人だの知識人だの、なんというか言うことやること、まるっきり役に立たない。というか参考にならない。

 ∧∧
( ‥)でも、それはすごくアンフェアな言い方ですよね。

    (‥ )たぶんそうだね。

 昔の人の方が頭がいい、とかすごかったとか。よくそういうことは言われるけども、それは考えてみれば当たり前。例えば100年に1度現れるような天才たちがいるとして、彼らは1000年の間に

 ∧∧
( ‥)10人出現することになりますね。

    (‥ )平均して100年間隔でね。

 そしてこちらが出現間隔の間にいた場合、次の天才(あるいは出来る人)が出るまで0〜100年までで、

 ∧∧
( ‥)次の出現まで平均50年ということになりますかね?

    (‥ )前の人が”知的活動でめざましい活躍をしている時間”が
        20年とか30年あるだろうから色々考えなきゃいかんけども。

 でもおよそこうに違いない。人間の質が全然変わっていないにも関わらず、昔を振り返った方が頭いい人がたくさんいるように見えるのは、ある意味錯覚。気のせい。

 ∧∧
( ‥)そしてひるがえれば既知の文化人とか知識人とかは平均的に考えれば
    ほとんどが平均ってことになりますよね。

    (‥ )平たく言えばこうだな。

 既知の文化人、知識人。そのほとんどは取るにたらないもので、論ずるに値するような意見は述べられない。自動的に。無理なものは無理だ。

     ( ̄  ̄ )この宇宙はいやな仕組みになっているよな。
 ∧∧
( ‥)宇宙ですかい。







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