地軸の傾きと白夜の説明イラスト。すごく間抜けな間違いをしてしまったのでこれから修正の予定。
さて
選挙が始まり、民主党が方針転換。というか、口の悪い?人に言わせれば絵空事は言っていられなくなったのだとか。
∧∧
( ‥)おいちゃんはどう思います?
(‥ )いやだってそりゃあセールストークだしね。
セールストークを真に受けて買ったのだとしたら、それは買った奴の自己責任。
∧∧
( ‥)でも嘘になるんじゃないの?
(‥ )嘘なんてのは現実的と整合しない情報を
真に受けてしまって、それから
不整合に気がついて初めて嘘と認識されるのだ。
別に政党のマニフェストをしげしげと読んで理解して、そいでもって投票するやつなんてそうはいない。だから問題にはなるまい。嘘は嘘と認識される前に忘れられる。
*この場合の”理解”というのがどんな程度のものかという問題も当然ある。例えば公約Aを見た場合、個人Xはなんだこの非現実的な約束は??と理解し、個人Yはすばらしい!!と理解する場合もありうる。理解というのはそれだけでは大した意味はない。
(‥ )ゆえに”方針転換”は問題だと認識されないんじゃないかな。
あるいはこう。問題だと認識されるが大部分の人間は
すぐに忘れるから問題ではなくなる。
∧∧
( ‥)はあそんなもんですか?
そんなもんじゃねーの? そもそも投票は知性のある生物がするような判断手段とは思えない。
(‥ )あるいはこう?
投票は知性がなくても試行錯誤のすえに妥当な答えに到達する
そういう手段である。
∧∧
( ‥)まあそうかもしれませんね。
あなたたち人間は結局、お猿さんですから。
不利益が生じれば(あるいは生じたと思い込めば)不利益を生じさせた相手を落選させ、利益が生じれば(あるいは生じたと思い込んだのであれば)、その相手を当選させる。それだけの話。良いとか悪いとか、妥当だとか妥当でないとかそういうことではない。選挙ってのはたぶん、右往左往しながらもどこかにたどり着けるミミズみたいなもんだ。
( ‥)今はどうだか知らんが、昔のマルクス主義者なんかは
自分たちが正しい解を”知っている”と思っていたから
自分たちの解とは違う解答(必然的に間違っているはず)を
選択する選挙という手法に懐疑的だったらしいが。
∧∧
( ‥)だから敗北しちゃったんですかね?
そうなんじゃねーの? ルイセンコ主義者が敗北したように、自分たちがすでに解を見つけているはずだという大前提を疑わないということは、それは経験的でなく、かつまた非現実的であることを示す。
あるいはこう。それが妥当であるをそれ自身が示したとしても、それはトートロジー。いくら自分の内部では論理的で正しくても現実的な意味があることはまったく保証されていない。科学好きだけど科学を理解していない人間がよく陥ることで珍しくもない。そして現実の前に喰われる。
∧∧
( ‥)でっ? どうなるんです?
(‥ )マニフェストを大部分の人間が読みもしない
方針転換はむしろ現実的で、そもそも気にされていない。
だとしたら差別化できる点はたったひとつだな。
政権交代。
中身なんて誰も気にしちゃいない。変えればいいんだろ? となんとなく思っていれば変えようとするだろう。
∧∧
( ‥)でも、それで矛盾が解消されるわけではないでしょ?
(‥ )与党と野党にはどちらも大きい政府派と小さい政府派が
あるという仮説に基づけばそうだろうなあ。
矛盾は解消されず、借金は増え、老人という重荷がますますのしかかる。こういう状況がある限り。
∧∧
(‥ )その前提に基づけば、どこかで均衡が壊れて
□- 野党も与党も壊れることになりますね。
(‥ )壊れるのならカタストロフィックに壊れて欲しいねえ。
夢や希望がぶち壊れるのはとても楽しい。
安心を求めるじじーやばばーや、おっさん、おばはんの顔は見飽きた。セカンドライフなんてたわ言だ。老後が心配だからマルチ商法に手を出して、詐欺だと言う連中にも飽き飽きだ。
∧∧
( ‥)まあ人間は欲深い猿ですから。
( ‥)僕らは自分たちのことを知性があると思っているが
そんな前提を置くから自分たち自身が理解できなく
なるんだよなあ。
社会生活をしないと生きていけないが、他人よりも利益を得たい。エゴイスティックに振る舞いたいのに、そうすると他人から攻撃されるし、それでいながら他人が勝手なことをするのは許せない。逃げ出したくてたまらないのに嫌々集団生活している難民の集団。それが我々の世界。
(‥ )死ぬ時は一人で前向きにだ。
∧∧
( ‥)言い聞かせなくちゃ前向きになれないって
困ったもんですねえ。
体力が失われると、人間はすぐこうなる。抱っこしてくれと、しゃがんでわーわー泣きわめく。