ふと思い出した話。これ自体はずいぶん前に書いたネタなのだけども、しばらく前に「日本はグローバル化で住みにくくなった、なんだこの競争社会は!?」という枠組みで取りあえず世の中を切ってみた番組が多かったのだけども(今も多いの?)。
NHKのある番組でたまたま見たのは自立して(自立せざるをえなかった?)自分ひとりの力で仕事をしているおっさんの愚痴。じーさん曰く。「私はこれだけ見積もりをして、これだけ削ってみせたのにコンペで勝てなかった、ひどい!!」とまあ、うろ覚えだけどこんなぼやき(だったと思う)。
とはいえ、これは
∧∧
( ‥).......これ、ただの出来レースですよね
(‥ )まあ、そうじゃないのか?って思える
話だよな。
というか多分そうだよなあ。いや、そんなもんなんよ。コンペなんてあれは大抵は名目だけの代物で、最初っからどこが受注するのか決まっている出来レースなのさ。そりゃあ世の中、自由でフェアな競争をしなくちゃいけませんとなっているから、まあ露骨にやるわけにはいかないので名目上はコンペをしているだけでありまして。
∧∧
( ‥)というかそんな話いっぱいありますよね
(‥ )そーだねー
経費を切り詰めようが、がんばって見積もりしようが駄目なもんは駄目。内容がじゃなくて(*内容がただ悪いので切られた場合ももちろんありうる)。
だからこう
( ‥)そんな正義感に燃える高校生みたいなこと言われてもなあ
はあ、だから? としか言えないのよね。
∧∧
( ‥)はあ
まあそれにしてもあれだ、実際には自由競争が否定されている状況に直面しているのに、世の中を自由競争にしたのは間違いだと言っているのだとしたら、それはそれで面白い。
∧∧
( ‥)でも残酷な話ではありますよね。
(‥ )まあね。
見積もりをちゃんとしたのになんで駄目なんだ!!と愚痴るのはまあしょうがない。誰でも無駄に終わってしまうことはつらいさね。でもそれに加えてうぶなのだとしたら、しかも、50、60でそういうことを言ってしまう状況で会社から社会に放り出されたのだとしたら、そりゃあ確かに残酷だ。