ある人が曰く、ダーウィンの進化理論はつまり複雑系が自然に成立する過程をすでに記述していた。
∧∧
( ‥)そう、、、なんですか?
(‥ )確かに、最初に聞いた時は、
えっ?そうでしたっけ? だったんだけどね。
でも言われればそうか。存続をめぐる争いで近似の種族は競合を避けるものが有利になり、異なる種族が誕生する。与えられた環境の内部で押し合いへし合いしたあげくに、次々に系統が分岐する。有利なものが生き残るのだから適応の高い場所へと生物の集合は自動的に動く。
かくて適応した形態と様々な多様性が誕生する。
∧∧
( ‥)言われれば確かに、、、、
(‥ )複雑で多様なものが、ごく単純な原理から
自立的に誕生する過程であるよねえ、、、
いや、確かに進化理論とはもともとそういうものなのだ。
なぜにしかしこの見解に、少なくとも当初は違和感を持つのかというと、複雑系で進化は説明できるから自然選択説は嘘だ、あるいはあまり大きな役割を果たしていない、そういう人が昔から絶えたことがなかったから。
つまり複雑系説と自然淘汰説は対立理論として語られることがほとんどだったと思うから、なのだけども、、、、、
∧∧
( ‥)むしろ話は逆で、、、、、
(‥ )自立的に複雑な系を生み出す過程、それこそが
ダーウィンの進化理論なのだとすれば。
もしそうだとすれば、”複雑系で進化は説明できる説”は、そもそも生物界で複雑系が成立し、成長する過程を”すで”に説明していた自然淘汰説にそもそも喰われることになるのか。
∧∧
( ‥)? 実際にはどうなのです?
(‥ )分かりかねるなあ。複雑系は範疇外だったし、
何をもって複雑系というのか分からないので。
しかし、彼の人の言葉、確かにしかと受け止めよう。