自己紹介

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2016年8月6日土曜日

すでに私もあなたも有害遺伝子だらけなわけだし

 
 
 人間が種として持つ生存戦略は遺伝的弱者保護による多様性の確保である。
 
 ∧∧
(‥ )Yahoo知恵袋で
\−  書き残されたこの回答が
    めちゃくちゃな内容で
    あることは幾度も
    指摘したけど
 
  (‥ )まあなんだ、そもそも
      この回答が正しかったら
      遺伝的弱者とやらな人は
      必ずセックスして
      子供を残さなければ
      意味がない
 
 遺伝的多様性を保持するために弱者保護を行う。そうだというならそうでなければならない。
 
 ∧∧
( ‥)でっ人間がそんなことを
    やっているかというと
    どうもしていない
 
  ( ‥)珍しい子供は
    −/ 古今東西殺されたり
      あるいは反対に
      神の使いにされ
      福をもたらす者にされ
      あるいは
      神の使いであるがゆえに
      大事に養育されて
      生け贄にされたり
      あるいは現在のアフリカで
      行われるように
      アルビノの人に
      魔術的な力があるとされて
      さらわれたり殺されたり
      食われたり
      売られたりしてる
 
 *福助は水頭症であり、縁起が良いとされたというし、アステカにおいてアルビノの人は太陽神へ捧げるべき高貴なものだったという。そして現代アフリカの事例は例のこれだ。=>albino african cannibalism - Google 検索

 画像検索に切り替えると食われちゃった人の画像も出てくる。アフリカの事例に魔術はあるが、敬意はない。
 
 しかしである、敬するにせよ遠ざけられるにせよ、いずれの場合でも、人間が弱者の遺伝子を意図的に保護しようとか、弱者と交わって子種をもらおうとか、あるいは、はらませて子孫を残そうとするとか、そういう話はどうも聞かないのである。
 
 ∧∧
(‥ )種としての生存戦略とか
\−  でかい話をぶち上げてるけど
    そんなこと人間はしていない
 
  (‥ )弱者保護は人間の生存戦略
     って大嘘に飛びついた人は
     言い訳が欲しかっただけ
     なのだろうな
 
 弱者を助けてどうするのか? この問いに対し、

 助けたいから助けるのだ、素直にそう言えなかった人たちがいる

 あるいは神がいないがゆえに、これは神の命令であると言えなかった人たちがいる
 
 そんな孤独な合理主義者である彼らは
 
 これは人間の生存戦略で遺伝子様の命令である、という嘘でしか福祉を正当化できなかった。
 
 ∧∧
( ‥)しかし正当化で満足して
    しまったので
    これを成立させるためには
    弱者にその意思があろうが
    なかろうが
    彼らの子種を残し
    あるいははらませなければ
    話が成立しないことを
    すっかり忘れていた
 
  (‥ )出来の悪い嘘を信じた罰だ
      一回嘘をつくと
      嘘を成立させている
      嘘の前提を
      ずっと抱え込むことになる
      それが嘘を信じ
      嘘をついた罪と罰
 
 さあどうする? 弱者保護は人間が種として持つ生存戦略だという出来の悪い嘘を信じた君らよ。この嘘は弱者なる人々が全員、子種を残し、あるいは、はらませなければいけないことを前提している。この前提をどう履行するのか? あなた方はあの嘘でこれを公約したのだから、履行の義務があることを忘れるな。
 
 ∧∧
(‥ )これに対し
\−  助けたければ助ければ良い
    そうとだけ言ってる人間は
    気楽なもんですね
 
  (‥ )人を助けるに理由はいらん
     むしろ頭を悩ませるは
     手間と金がかかること
     考えるべきはこれだけよ
     まあこれが一番の難問
     なんだけどな
 
 おかしなもんで、弱者保護は生存戦略という嘘を信じた人は、この最大の課題、手間と金にはあまり関心を持たないようである。多分、正当化だけに拘泥して、肝心な運営の部分をおろそかにした結果だろう。
 
 それにしても考える。
 
 遺伝的な弱者保護は人が種としてもつ生存戦略という嘘を信じた人は、自分たち自身の精巣と卵巣に、自分たち自身の精子と卵子に、その己の遺伝子の中に

 あらゆる遺伝病

 あらゆる奇病
 
 発現すれば持ち主を死に至らしめる有害変異に至るまで

 ありとあらゆる有害遺伝子がすでに潜んでいるということ、これを知ったら、彼らは一体どう反応するであろうか?
 
 ∧∧
( ‥)慌てふためきますか?
 
  (‥ )かもしれん
  
 彼らが嘘を信じたのは、おそらくは口実が欲しかったからだ。そしてかつて同じように、正反対ではあるが口実を欲した人がいた。
 
 ∧∧
(‥ )ナチスは障害者抹殺を
\−  唱えた時
    有害遺伝子で民族の血を
    汚してはならぬと述べた
 
  (‥ )そんなもの口実だよ
      本音は
      金がもったいなかった
      それだけだよね
      事実、彼らは福祉の金の
      話をしている
 
 福祉に金がかかるのは世の常。だから口実を失っても動機は残る。なれば優生学は存続できるはず。

 だのに、こうした優生学は力を失った。なぜか? いつの間にか消えた、なぜか?
 
 色々な理由があろう。だが少なくとも彼らは現実に恐怖したのではなかったか?
 
 お前の精子にも、あなたの卵子にも、これを書いている私にも、これを見ているあなたにも、その遺伝子にはすでにありとあらゆる有害遺伝子が貯金として蓄えられている。
 
 この事実に優生学主義者は恐怖したのではなかったか?
 
 ∧∧
( ‥)だから彼らは逃げた
    口実だけを求めた彼らは
    現実から尻尾まいて
    逃げ出した
    なれば
    人間種が持つ生存戦略は
    弱者保護による
    遺伝的多様性の確保だ
    という嘘を信じる人も
    この現実に直面したら
    逃げるのではないかと?
 
  (‥ )弱者ってのは単に相対的な
      用語でしかない
      だがしかし
      心情的にはそれだけか?
      人間は社会性動物で
      順位に強くこだわる
      なればだ
      弱者という言葉を使う時
      自分は強者だという前提が
      頭のどこかにあるだろ?
 
 そうであるなら、遺伝的弱者という言葉を使う時、あなたの脳内には、自分は遺伝的に優秀で正常だ、という前提が隠れていないか?
 
 だがそれがまったく間違いで、

 目の前の弱者とやらに発現した遺伝子と同じものが

 同じではないが同類のものが
 
 それより軽微なものも、あるいはもっと重篤なもの、致死のものさえも

 ありとあらゆる有害遺伝子を、相手と同様、自分も持っている。

 この事実に直面した時、人間の生存戦略は遺伝的弱者保護だという嘘を信じた人は、耐えられるのか?
 
 ∧∧
(‥ )人間は不思議と
\−  自分の血はまっとうだと
    思い込みますからね
 
  (‥ )観察力と注意力が
      ないんだよ
      自分の血統を観察すれば
      自分がどんな有害遺伝子を
      抱え込んでいるか
      ぼんやりと見えてくる
      そんなあからさまなことが
      分からないってことは
      注意力が散漫だって
      ことさ
 
 皆々、己の血脈をさかのぼり、そして見渡すがいい。必ずあるから。確かに遺伝子の混交は絶えず確率的だ。ゆえにそれを自分が受け継いだという保証はない。だが確率の向こうにそれがあること、そして顕在化したものは氷山のほんの一角でしかないことを忘れるな。
 
    

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