自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2016年3月19日土曜日
考えてみれば人体は熱エネルギーを幾分か回収している
人間はもともと自然発生しただけあって、非常に安価に作られている。
∧∧
(‥ )人体は水に溶けた炭素化合物
\‐ つまり水素、炭素、酸素から
出来ており
これは宇宙では圧倒的に多い
元素である
(‥ )これに対して機械が使う
金属はずっと量が
少ないしな
しかも、金属化合物は全部固体なのだ。運ぶためだけに燃料も金もかかる。
一方、水素、炭素、酸素の化合物は水と二酸化炭素、分子状酸素である。
∧∧
( ‥)液体、気体でそのへんから
勝手に動いてきます
(‥ )生物が安価であるのは
当然なんだよな
反対に、機械はどうしても高くなる。固体である素材を動かすためだけに船や自動車、さらには石油を使わなければいけないわけで、これは金がかかりすぎだ。
∧∧
(‥ )さらにいうと
\‐ 部品の組み立てにも
エネルギーを食うからね
(‥ )生物はこの点でも
有利なんだよな
確かに生物も部品の組み立てにはエネルギーを食っている。しかしそのエネルギーは熱エネルギーだ。
∧∧
( ‥)分子が右往左往する
雑な熱エネルギーだけで
体が組み上がります
( ‥)以前さ
‐/ 福祉国家は廃熱の増大で
必ず崩壊する
と書いたけども
見てみれば9ヶ月前の話である=>hilihiliのhilihili: 福祉帝国は廃熱の増大によって必ず自壊する
∧∧
(‥ )組織は巨大化すると
\‐ 金や情報を動かすためだけに
大量の人間や機械を
使う必要がでてくる
つまり組織が大きくなるほど
事務作業が増大する
そこに投入されたエネルギーは
廃熱となって発散し
二度と回収できない
だとすると...
(‥ )だとすると大きな組織は
必ず自壊する
でも考えてみれば
人体はこの時
まがいなりにも
エネルギーを
多少は回収しているのだな
事務作業を行う時でもなんでも、人体は熱を作り出し、その熱は人体を構成する分子を動かし、それが人体内部の反応を促進する。
∧∧
(‥ )つまりあれだね
\‐ 分子のでたらめな動きという
およそ使い道の無い
エネルギーでも
人間ならそれを使って
体の代謝と
ひいては自己修復が可能だ
ということだね
(‥ )なんていうかな
こういう言い方が正しいのか
よく分からないが
人間は廃熱のような
質の悪いエネルギーでも
ある程度は回収できるって
ことかもな
もちろん、それには限界がある。いくら回収できてもそれは熱として散逸し、利用不可能、回収不可能となる。
多分、ローマ帝国がそうだったのだろうけども、例えば巨大な福祉帝国は防衛という最大の福祉を実現するために、生産したエネルギーのほとんどを熱として散逸してしまい、富みの多くを消耗し、最終的に瓦解してしまうのだろう。
∧∧
( ‥)ところが実は
機械だとこの限界が
もっと速く到来してしまう
そういうことですかね?
(‥ )多分そうなんだろうな
人体なら熱を使って
自己修復できるが
機械にはそれができない
できない分
そこに電力を投入しないと
いけなくなってしまう
分子がでたらめに揺れる運動が熱だ。そこからさえもある程度はエネルギーを回収して、新陳代謝を行い、自己修復できる人体で構成された帝国でさえも早々にその限界に到達した。
だとすると機械化と自動化が進んだロボットの帝国はもっと速く限界に到達してしまうだろう。
∧∧
(‥ )唯一の救いは圧縮された
\‐ 太陽エネルギーである石油を
がんがん使いまくれること
なんですけどね
(‥ )ただなあ
石油あっての機械文明でも
今の僕らはもう限界点に
近づいてしまって
むしろ状態は
悪くなっていく一方だ
トランプ議員躍進のように
どの国も余裕がない
この状況下で
ロボットの帝国を
作るというのは自殺行為に
見えるのだけどね
∧∧
( ‥)つまり
ロボットに仕事をまかせて
人間が働かずに暮らせる未来は
やはりありえないのである
(‥ )そういうことだろうな
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