自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2016年3月21日月曜日
ラノベがカルピスの原液だった件
∧∧
(‥ )イラストのラフが
\‐ なかなか進行しませんなあ
(‥ )いまさっき2枚送ったが
あれだな
春先なせいか
体調がどうにもすぐれん
すぐ眠くなってしまうし
仕事がてんではかどらん
それになにより面倒くさい。仕事も面倒だし、生きているのもおっくうだ。
さて
話題になっているラノベを無料で読めるという。
∧∧
(‥ )挿絵がなかったり
\‐ どうやら本筋と関係ない
あいまあいまの挿入が
省略されている
ようですけども
(‥ )まあ本筋は読めるわけだ
ざっと読むに
∧∧
( ‥)どうだ?
( ‥)なんだおい?
‐/ 今時の若い連中は
こんな難しいものを
読んでいるのか?
∧∧
(‥ )難解?
\‐
(‥ )難解とは少し違うかな
カルピスの原液のように
圧縮されてるって感じ
なぜかな?
勢いで書かれた
文章だからかな?
勢いがあるのは確実だ。例えばストーリー中であからさまに破綻している部分がある。友達に預けたはずの猫が、どういうわけか旅先にもいる。つまり、預けたはずなのに、途中で設定が変わって、主人公が猫を持って旅に出たことになっているらしい。
もちろん、こういうこと自体はありがちだ。例えばシャーロック・ホームズの作者、コナン・ドイルが書いた「地球最後の日」では、有毒エーテルに地球が突っ込んで人々が死ぬ。主人公たちは庭先で死んだ人を部屋に運び込む。ところが有毒エーテルは人々を麻痺させていただけで、やがて皆、息を吹き返す。
∧∧
( ‥)この時、さっき部屋に
運び込まれたはずの人が
庭先で息を吹き返すの
だよね
( ‥)まあこういうのは
‐/ ありがちだな
設定の破綻は多少の混乱をもたらすが、それは難解さの原因にはならない。
むしろ、多少の齟齬と難解さが、どちらも勢いから生じている可能性。
では具体的に自分にとって何が難しいか。
(‥ )キャラがなあ
同級生とか近所の人とか
ぞろぞろ出てきてな
頭疲れちゃうんだよね
∧∧
(‥ )どれが誰の台詞なのか
\‐ それを考えるのが
あなたには
面倒くさいのだね?
さらに気軽な小説にありがちな、台詞がずらずらっと並ぶ形式である。これで複数人が一気にしゃべると、自分には把握が少し辛い。
というか、悪く現実に例えると、声がうるさい。
できれば間に、誰それが難しそうな顔をして言った、とか解説が入ってくれたらありがたい。
いや、そういう解説は確かにあるのだが、もう少しその描写を増やしてくれたらありがたい。
あるいは、誰それという固有名詞ではなく、同級生とか、客とか、広く曖昧な名詞を使ってくれると助かる。
∧∧
( ‥)モブキャラの一人が
言いました
そんな感じだと良いと
少なくともあなたにとっては
そうである
( ‥)実際
‐/ 会話している人物が
2人程度だと
台詞のやり取りが
かなり
すんなり頭に入るしな
だがしかし、いずれにせよ、この小説は人気だそうだ。
つまり、世の中の若い人はこれを受け入れていることになる。すべてではないが、人気があるというのは数を反映している。
∧∧
(‥ )だとするとあなたが
\‐ 普通じゃないって可能性も
あるね
(‥ )俺がおじいちゃんに
なってしまった
ということかもなあ
時代が変われば表現形式だけじゃなく、読み取り方の形式や文脈も変わるだろう。思えば自分は高校時代からすでに30年、一世代が経過しているのだ。
∧∧
(‥ )あるいは加齢で頭が
\‐ にぶってるから
勢いで書かれた文章を
処理しきれない可能性
(‥ )自分には
キャラが多くて
疲れちゃうという感想を
持つことから考えると
こっちの可能性の方が
強いかもな
どうも自分にとってこのラノベは圧縮させすぎではないかと思われる。もうちょい、薄めて、展開を単純化し、さらに動作をゆっくりしてもらえるとありがたい。
もちろん、こんな意見を作者や読者やファンが聞く必要はないのだ。
ネット上で公開されている無料の文章を読んで、少し難解、と述べるのみで別に金を落としてもいない。そんな人間の言う事に惑わされてはいけない。
∧∧
( ‥)とはいえあなたにとっては
カルピスの
原液のようであると
( ‥)好みの問題なのか
‐/ 時代の違いなのか
自分がおじいちゃんに
なってしまったのか
理由は分からんがね
ブログ アーカイブ
-
▼
2016
(661)
-
▼
3月
(53)
- 必殺スライム勇者
- 理想的な民主主義者は必ず独裁制を希求する
- 皆が望む破滅的な独裁制
- そのためだけに希望には価値がある
- スライム勇者は無責任でなければならぬ
- みんなのヒーロー 娯楽マン
- ゾンビには生活苦が存在しない
- 形骸化した世界
- 偉大なり神聖ローマ
- 言ってもいいけど選ぶのは脳に優しい異世界
- 異世界からはじかれてしまった異世界マニア
- ただの1度も創造されたことのない世界
- これが正しきことであった
- 作画崩壊を連呼するのは楽だから説
- 隙間売り
- いかなる回答も答えではない
- 必要な異常とは一体なんであろうか?
- ラノベがカルピスの原液だった件
- 改竄とは老人の自己防衛である
- 小金、小額でも問題ナッシング
- 後悔すれども、汝、望むがままを行え
- 考えてみれば人体は熱エネルギーを幾分か回収している
- 遊んで暮らすのはやはり無理っぽい
- 冒険のロココ調服飾、その名は宇宙毒ヤスデ
- 異世界娯楽批判という現実逃避に祝福を
- 勝負と最適解発見は違う
- 謎めいた事実の因果は不可知
- 2016年3月15日の火星と雨
- 仮説が変われば方針もまた変わるだろう
- 役に立たない春先の話
- 春は馬鹿になる季節です
- 嘘つきは誰だ?
- サキュバスとゾンビの物語
- 立ちすくむシジュウカラ
- だって気持ちいい事だけしていたい
- この宇宙は、罪を選んだことを許してくださる
- ほほう、つまり君は妊娠のリスクを考慮しないと?
- 宇宙人が見つからぬとはすなわち大凶兆
- 何も見えない世界に方程式などいらない
- 流動食状態の女の子しか食べれない戦闘力5
- 戦闘力5のおっさんは極低温アイドルに興味を示さない
- 哺乳類ゆえの自然にマザコンな思考
- タイタンの海から先へ
- 宇宙人の議論が収束しない
- 来るべき未来にまた一歩
- 5つが攻めて来る
- 架空生物は創造論的なので自動的に嘘くさい
- 宇宙人の濃度
- イノデも新芽を伸ばす昨今、眠い日々
- さあいこう♪
- 20160302アンタレスと火星
- 自律が自由とは文脈のまやかし
- かくて物語は神話へと復帰する
-
▼
3月
(53)