自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2016年3月31日木曜日
必殺スライム勇者
∧∧
(‥ )スライム勇者の最大の技
\‐ って何ですかね?
(‥ )自分の肉体の一部を
脳内に侵入させて操った
市民、兵士による
無差別一斉攻撃
街区から上がる悲鳴と絶叫、逃げ惑う人々、そして湧き出るようにぎくしゃくと押し寄せる人体の軍勢。迎え撃つ警護の兵士達の間にもすでに寄生体がいて、ここぞという時に背後から襲いかかり、防衛ラインが決壊していく。もはや誰が敵で誰が味方かも分からぬ中、同士撃ちと蹂躙で、城にも火の手が上がる。
∧∧
( ‥)とっ見せかけて
(‥ )それも実は陽動で
本体はすでに
城内に侵入ずみ
なぜだ越後屋? お前の言う通り、怪し気な者は皆遠ざけた。なんでこんなことになる??
私が申したこととは言え、他人を貶める讒言を重んじるようではいけませんな、代官様。
この期に及んで裏切り? 怒りと戸惑いの表情を見せる代官に越後屋は答える。
ああ、親愛なる代官様。いつもの鋭敏さはどこへいってしまったのでしょう。お分かりになりませんか? すでにわたひひゃあ...
男の額が内部からみりみりと無理矢理に裂けて、灰色のしずくがねっとりと流れ出し、ぬるりと突き出た腕が代官の顔を掴む。体は動かせても、頭はぴくりともその場を離れられない。
おわはりに、なりまへんか、鎚でつぶしても裂けぬ強固な人皮。しかしそれを引きちぎる私の力とは、一体どれほどのものなのか?
しずくから伸びた腕が代官の頭をゆっくりと、しかし抗えぬ力でねじつぶしていく。
∧∧
(‥ )もはや大災害
\‐
(‥ )ばれなきゃ犯罪じゃ
ねーんですよ
あるいはちーとも勇者が姿を見せないと思っていたら。
∧∧
( ‥)すでに悪代官は内部から
食われている
(‥ )ご乱心して越後屋や
部下を切り捨てた後
耳元で声がするのだ
勇者はここにおりますよ、代官どの。
なぜ、どうしてこんなことに? 夢のように虚ろな感覚で声のする方を振り向いても、暗い廊下の先に見えるのは自分が切り捨てた死体と、飛び散った血ばかり。
あなたの鼓膜。
声はすぐ耳元だ。ささやくようでいて、しかし鳴り響く声がする。
いや、正確に申しますと蝸牛に直接働きかけて、私の声を聞かせているのです。自分の体に違和感を感じられませんでしたか?
代官様は今朝の食事時、はしを取り落としました。なぜだと思います?
あなた様の心に浮かんだ動きを私が再現するので、どうしても代官殿の思考と動作にわずかなずれが生じるためですよ。
ですから、あなたの心に浮かんだ動きを私が再現しなければ、ほら、この通り。
動けない。
もはや体を動かせぬ代官の見つめる先で、彼の腹が膨らみ破れるが、痛みもかゆみも感じない。夢のような無痛の中で、灰色のしずくがゆらゆらと身をもたげ、浮かび出した口が笑って言う。
わたくし、先日より少しずつあなた様を食べてまいりました。すでに皮膚と表情筋、脳と脊椎、胃と腸、あなた様の肉体はもはやそれだけ。他はもう残っておりません。
眼球は動かせるが声が出ない。自分の動かぬ腕の皮膚がゆれ、中で無数のものたちがうごめくのが見える。
代官殿、まぶたも眼も動かせますが、他は指の一本も動かせぬし、腹を破られたのに痛くもないでしょう? これこそ、あなた様の筋肉も骨も、声帯も痛覚も、すべて私が食べてしまった証拠なのですぞ。
にたにた笑う口が、捕食のために大きく広がり、動けぬ代官の視界をゆっくりと覆っていく。
∧∧
( ‥)人知れず悪と戦う
スライム勇者万歳
(‥ )毎日ご飯を
食事だ勇者
理想的な民主主義者は必ず独裁制を希求する
手持ちの情報で世界を理解する。
自分が理解して考えるにこうすれば問題は解決できる。
これは明白なことであるのに、なぜ皆はしないのか?
それは世の中はこんなことも分からない馬鹿だらけだからだ。
なれば自分が最高指導者に自分の計画を持っていて、それを鶴の一声で実現すれば良いではないか。
∧∧
(‥ )しかしこれは
\‐ 組織を無視したただの
独裁制なのである
(‥ )民主制を声高に言い立てる
連中が拙速であること
排他的な独裁主義であること
他人の意見を聞かない
理想主義者であるのは
これが原因だろうな
端的に言えば、自分が考えた無矛盾かつ無謬の計画を実現したい、それだけのために直接民主制を信奉している、ということになろう。
民主主義者にはどうしてもこういうものが混入してくる。
∧∧
(‥ )実際のところこの世に
\‐ 無謬の計画など存在しない
むしろ民主制は
先が見通せない状況において
参加者を演算素子にすることで
選択肢を発見する
巨大演算機械だと考えるべき
ゆえに未来は見通せず
今しか分からない
どっちかというと
民主主義は反知性主義
あるいは無知性主義ですかね
(‥ )頭の良い連中は...
というか
「俺のプログラムに
バグは無い」
と考える連中は
これが我慢ならんのだな
だから民主主義と言いつつ
実際には賢者による独裁制を
実現しようとする
∧∧
( ‥)頭の良い人間というのは
( ‥)浅ましい奴らだよ
‐/ まあ単に痛い連中
なんだけどね
俺の計画に矛盾はなく、ゆえにバグもない、などと本気で言う奴らなど信用できぬ。
では望ましい民主主義者とは何者であるか?
∧∧
( ‥)やっぱ阿呆な人ですかね
(‥ )あばばー
所詮、人は演算素子でしかない。演算素子に何かを見通すことなど出来やしない。
これゆえ、何かを考えるなど無駄なこと。遠大な目論みにも計画にも意味はない。
むしろこうである。説得力ある知性と教養あふれる人間など殺してしまえと。
そんなもの、演算の役には立たぬが故に。
2016年3月30日水曜日
皆が望む破滅的な独裁制
直接民主制は素人の意見を反映させれば素晴らしいものができるはず、という世界観であるから、方針を決める方法としては最悪の部類に入る。
∧∧
(‥ )小さくて均一な社会なら
\‐ 全員が現場経験者なので
成り立つかもしれないけど
(‥ )大きな国では無理だなあ
実際、直接民主制の
古典ギリシャは
ついに帝国になれず
そればかりか
新しいことにも対応できず
世襲議員制のローマに
征服されて
帝国に組み込まれてしまう
そして、民主制は歴史の中で消えていく。
その後、火器の発達で素人な市民を大量動員すれば戦争に勝てる、という状況が生まれたので、直接民主制が復活したけども。
∧∧
(‥ )それがアメリカなんだけど
\‐ 国家は世界帝国と言えるほど
巨大化してしまって
徴兵制はなくなり
軍隊もよりプロ化が
進行している
民主制を成立させる条件は
すでに消えているんだよね
(‥ )つまりアメリカは存在が
時代錯誤なんだよな
歴史についていけず
惰性だけの存在に
なってしまっている
多分、何世代かかけて修正し、日本のようになっていくんだろう。つまり二世議員や世襲議員、派閥という組織内で政治家を訓練する、そういう方向性へ傾いていく。そうすれば直接民主制の不安定さはかなり減少するはずだ。
∧∧
( ‥)それでも理論上は
素人にも最高指導者への
門戸が開放されている
その意義は大きいのである
(‥ )ただしそれは弊害もある
問題は
直接民主制は
その弊害が
大きく膨れる傾向がある
ことだよねえ
その事例が多分、こたびのアメリカ大統領選挙。
と、以上は真面目な話で
∧∧
(‥ )根本的に直接民主制とは
\‐ 水戸黄門的な世界観であろう
(‥ )俺は問題を把握している
だから俺のひらめきを
トップに直談判すれば
この問題は解決される
そういうかなり素朴な
世界観だな
確かにそういうことはありうる。
だが、それと同じくらい、それじゃ駄目だ、ということもありうる。
∧∧
( ‥)ようするに直談判の可否は
個々に判断することであって
直談判すれば問題解決
という世界観はあまりにも
主張が強すぎるのである
(‥ )実際、そんなことをしたら
全国中から送られる電報に
毛沢東が全部可否や指示を
批語にして返信した
みたいな状況に
なっちまうからな
つまるところ、水戸黄門的な世界観を持つ人は、強烈な独裁制を考えているのだとも言えるし、ものすごく単純な、君主と自分という、1対1の関係しか考えていないのだとも言えよう。
∧∧
(‥ )でも水戸黄門は
\‐ 人気なのである
(‥ )人気ってことは
あれが一般的な
世界観だから
分かりやすいってこと
なんだろうな
∧∧
( ‥)ということは
皆が心に描いている
理想的な政治とは
実のところ
破滅的な独裁制なのであると
( ‥)それを踏まえれば
‐/ その状態を実現してしまう
直接民主制が
どれほど危険かって
分かるよなあ
そのためだけに希望には価値がある
∧∧
(‥ )そういえば
\‐ トランプさん
日本をただでは守れない
もっと負担を多くするか
在日米軍撤退だと
言ったみたいね
(‥ )なんか微妙に
白けた感じなのは
そうなってくれたら
日本としても嬉しいが
実際には出来ないよねえ
と思われてるから
だろうな
WW2で勝利を納め、三つの帝国、大英帝国、大日本帝国、ドイツ第三帝国の勢力圏を受け継ぎ、事実上、世界帝国になってしまったアメリカだ。
一旦、世界帝国になってしまったら、維持費だけがのしかかる。国民の過労死と均衡するぎりぎりまでそれを維持しなければならない。
∧∧
( ‥)それが世界帝国の運命
(‥ )アメリカは
民主国家のまま
しかも直接民主制という
もはや時代錯誤な形式で
世界帝国になって
しまったからな
世界帝国としての戦略と
合衆国としてのあり方の
致命的な矛盾が
吹き出しておる
∧∧
(‥ )言い換えれば経済がたがた
\‐ 格差拡大、イラク戦争失敗に
押しつぶされた民衆の本音を
トランプさんが代弁したって
ことだね
(‥ )政治家は市民の現実を
知らないと
民衆達は言うが
それを言ったら
民衆は政治の現場を知らん
知らないのに現場に口出しするのがまずいというのなら、直接民主制は最悪の政治だってことになろう。少なくとも、現場と国家が乖離してしまうような大きな国では必然、そうなる。
∧∧
(‥ )まあトランプさんの発言も
\‐ 口先だけでしょうけどね
(‥ )とはいえ口先だけでも
言葉にした時点で
価値が出てくるのだよな
∧∧
( ‥)皆の望みを体現した
希望の言葉はかなわぬ
という反面的な価値ですな
(‥ )オバマっちが
アメリカの中流階級と
国民保険を救おうと
希望の言葉を発した
ようにね
夢は叶わない。そしてすべての人間が帝国を維持する歯車として労働奉仕することが義務となるであろう。
その現実を見据えるために、さあ、皆、今こそ希望を抱いて言葉にすがるのだ。
希望の言葉が折れ、人が絶望した時にこそ、見るべき現実がよく見えるようになるであろう。
そのためだけに希望という愚かしい言葉には価値がある
∧∧
(‥ )もっとも
\‐ 見据えるべき現実って
最初っから目の前に
あるんですけどね
(‥ )でも絶望しないと
見えないものなのよ
まるでヴェールが
かかったかのように
2016年3月29日火曜日
スライム勇者は無責任でなければならぬ
娯楽とは結局のところ、自分の身近にいる嫌な人間をどう無惨に殺すのか、という殺人ごっこショーに過ぎぬ。
∧∧
(‥ )ローマのコロッセオから
\‐ ネット社会での炎上に
至るまで
その基本は変わらない
(‥ )日本人は
ネットで人を叩くことを
娯楽にしている!
なんてひどい国民性だろう
とかドヤ顔で言う識者も
いるけど
娯楽の本質を
見抜けぬ奴らよ
その節穴の眼は
糾弾されるべき重罪なり
とはいえ、この娯楽に問題があるのも事実である。
例えば水戸黄門もそうだが、最高責任者やそれに準じるものが、超法規的に問題を解決してしまう、というのは、フィクションとしても極めて危険だ。
∧∧
( ‥)組織の意味がなくなるし
法律の意味がなくなるし
全員が権力者に直談判するし
国家の末端に至るまで
具申された意見に
最高指導者が
可否を出す政治になって
しまいますなあ
清朝中国皇帝とか
毛さんとかが
それやったらしいよね
( ‥)最高権力者が市中に出て
‐/ 問題解決を行う
暴れん坊将軍なんかも
本来は許されざる行為
なんだよね
もちろん、ほぼあらゆるものに擬態し、人間を捕食するスライムたる勇者が世直しと称して食事をする場合には、この問題はあまり関係ない。
つまりこの話である=>hilihiliのhilihili: みんなのヒーロー 娯楽マン
*異世界に転生して俺tueeするなら、補給の心配がなく、怪しまれることもない、人間を捕食し、なんにでも擬態できるスライムが良いのではないか? という考え。つまりスライム勇者が悪人をばったばったと食べちゃう殺人娯楽。
∧∧
(‥ )勇者は権力者でもないし
\‐ 組織人でもないし
無法者だし
そもそもスライムだったら
人間じゃないしね
(‥ )でもやった結果は
強烈だろうね
もし本当に水戸黄門のようなことをやったら、大問題である。連邦国家である江戸時代の日本で、あのような行為は侵略行為であろう。
もちろん、人間を捕食する擬態スライム勇者が、悪代官を捕食した場合には、以上のような法的かつ組織的な問題は生じない。
だが、勇者によって独断で処断された、というか、ご飯として食べられてしまった悪代官がいない間、政務や事務手続きは滞るであろう。これは大問題である。
∧∧
( ‥)そもそも本当に悪代官なのか?
という問題もありますなあ
(‥ )彼が選んだのは
止むを得ない選択肢で
それ以外の選択肢が
もっと悪いという可能性も
ありうる
あるいはもっと極端に次のようなことを考える。
人魚姫は最後には泡になって消えてしまう。この悲劇を回避するにはどうしたらよいか?
回避自体は簡単だよねー
∧∧ 王子と会わせなければいい
( ‥)
‐( ‥)というわけで
難破する前に
王子の乗った船を
魚雷で撃沈だ
確実に仕留める
するとこうなるかもしれない。
王子は第一王位継承者であった。それが謎の爆発で木っ端みじんになってしまった今、王宮内部では権力闘争が勃発するだろう。
息子を失って病に伏せてしまった王に代わり、摂政として国政に関与する王弟と外国から嫁いだ王妃が対立。王弟はやはり政略結婚で嫁いできた妻の実家に、王妃は自分の実家に後ろ盾を頼み、宮廷闘争は3国の紛争に拡大。
一時は海峡を越えてやってきた王弟の軍が優位に立ち、王都を占拠するが、その力の拡大を望まぬ第4国の介入をまねき、聖女を押し立てて王都にせまる。一方、それは近隣の王国連合である神聖帝国の内紛に飛び火し、30年戦争が勃発。しかも国家紛争が宗派間紛争でもあったので、法王庁まで関与して全土を巻き込む宗教戦争に。何千という戦死者、何万という犠牲者、何十万という餓死者と100万に達する難民と大混乱。
∧∧
( ‥)ひとつ問題を解決したら
結果的にもっとたくさんの
不幸が押し寄せるかもしれない
( ‥)世の中って概して
‐/ そういうものだよね
もっとも、だからといって躊躇する必要がないのもまた事実。
∧∧
(‥ )多分スライム勇者さんって
\‐ 生ける災害みたいな
存在なんでしょうなあ
(‥ )とはいえだスーパーマンが
本当にいたら
まず最初にテロ組織を
壊滅させるだろ?
でもそれだけでは
悪が避けられないと知って
空爆するアメリカ軍を
壊滅させ
イスラエルを殲滅し
さらに他の軍隊や
あらゆる国家や権力
さらには個人に至るまで
かたっぱしから
粛清するべさ
悪が人間から生まれるのであれば、悪を打倒する力を無制限に行使する正義の味方は人類を抹殺してしまうであろう。
∧∧
( ‥)それを考えたら
相手が悪人なら
食べても良いでしょ?
俺は腹が減っているし
その結果は知ーらね
という不責任ぶりの方が
はるかにまっとうであろうと
( ‥)そしてそのような
‐/ 娯楽をこそ
人は望んでいるのだ
難しく考える必要はない。ただ気に入らない人間を殺す。これが娯楽の鍵である。
ただし、それには大義名分が必要であり、この見極めこそが難事。
ところで
∧∧
( ‥)王子と出会わなかった人魚姫は
どうなるんですかね?
(‥ )人魚の実業家
オコゼ太郎さんと結婚し
醜男だけど商才のある
太郎さんと一緒に
人間の軍事物資輸送を
請け負って
うはうはの大儲け
2000個の卵を産んで
幸せに暮らしましたとさ
みんなのヒーロー 娯楽マン
無敵の勇者も、生活できねば飢え死にだ。
∧∧
(‥ )異世界に放り込まれて
\‐ 俺tueeeするには
少なくとも当初は
一切の補給無しで
生活できないといけない
(‥ )だから主人公は
ゾンビや
アンデッドが望ましい
食わないですむからな
あるいは普通に現地に溶け込んで、食料を確保する、という手もある。
∧∧
( ‥)吸血鬼になるか
スライムになるかですか
(‥ )闇にまぎれて人を食うか
擬態して人を食うか
方向性は同じだな
とはいえ、ずいぶん違う選択肢でもあろう。特に吸血鬼は制限が多すぎるように思われる。
∧∧
(‥ )じゃあスライムですかね?
\‐ 良く言えばターミネーター2の
T1000
もう少し生物的に言うと
寄生獣ですか
(‥ )でも
人間を溶かして食うのは
ちょっとあれだよな
∧∧
( ‥)ちょっとあれって
なんだよ
(‥ )殺し方がえぐいと
人気でないだろ?
娯楽というのは基本的に人殺しである。
水戸黄門だろうが、必殺仕事人だろうが、見れば分かるように娯楽とは殺人ショーなのだ。
嫌な上司、うんざりする家族、殺してやりたい先生とクラスメート
∧∧
(‥ )でも本当に殺すわけには
\‐ いかないから
お話で我慢するのである
(‥ )だから水戸黄門は
人気があるんだけど
殺し方がえぐいと
みんな
どん引きするんだよね
当たり前だがな
例えば、
助さん、格さん、こらしめてやりなさい。
うえーへっへっへっへ
擬態を解き、ついにその正体を露わにした2体の巨大スライムに捕まり、一人一人、順繰りに溶かされていく警護の侍達。半透明の体内であばれる肉体、崩れる影、くぐもって聞こえる幾つもの絶叫。腰を抜かす越後屋。失禁する悪代官。逃げ惑う村人。発狂する若娘。
∧∧
( ‥)...確かに楽しめないな
( ‥)綺麗に殺さないと
‐/ 駄目なんだよ
多分、一番理想的なのは、捕食の場面だけ吸血鬼的というのが望ましい。
ちゅーーーーっと吸って、カラカラになった人体を、ぺっ、と吐き落とす。
∧∧
(‥ )でっ主人公はあれか
\‐ 悪い代官や貴族や
騎士を毎回毎回
食い散らかすわけだ
(‥ )情報を手がかりに
聞き出しては食い
食った相手に擬態して
敵組織に入り込み
事態を明らかにしながら
じりじりと本丸に
近づいていくのだよ
食われる人間は、皆が思い描く嫌な上司や無能な部下や口うるさく無神経な家族を思わせるものであることが望ましい。
これぞ、娯楽の基本。殺人ショー。
∧∧
( ‥)でも擬態して
悪人を成敗捕食する
主人公って描きづらいのでは
ないですかね?
(‥ )遊び人に擬態する
遠山の金さんとか
徳川吉宗とかいるから
大丈夫っちゃ大丈夫じゃね?
2016年3月28日月曜日
ゾンビには生活苦が存在しない
∧∧
( ‥)ゲームのような異世界に
いくのだったら
(‥ )例えばゾンビとか
アンデッド
魔法使いのアンデッドたる
リッチとかが
望ましいかもね
異世界にいって俺tueeしたい、と言うのは簡単なんだが
∧∧
(‥ )いくら俺tueeeで無敵でも
\‐ 生活できなきゃ死ぬからね
兵糧攻めには勇者様でも
勝てませんぞと
(‥ )生活苦で死ぬ勇者
なかなか微笑ましい
現実だけども
最初から死んでれば
食事の問題は回避できる
わけだよ
もちろん、死んで食事をしないアンデッドが動ける、というのは理不尽の極みなんだが、まあ気にしない。
気にするとしたら、人間の認識がいかにいい加減であるかということがここから汲み取るべき事実なのだろ。
ゾンビとアンデットという世界観からは、人間が、”生きる”、ということを自然なことだと誤認していることがありありと分かる。
∧∧
( ‥)死んだ人体を放置すると
生命を支えていた炭素化合物は
最終的に
二酸化炭素と水へと崩壊し
安定する
(‥ )本来なら
安定な二酸化炭素と
水こそが我々の
あるべき姿で
それを不安定な
炭素化合物に維持する
かように生きるとは不自然
俺たちは生きているという
不安定な状態を
無理矢理維持しているのだ
いわば、絶えず崩壊する山に無理矢理土砂を運び込んで高さを維持するようなものである。そして当然、この無理矢理を維持するには膨大なエネルギーを必要とする。
事実、このために人間は食事をし呼吸をする。
食事をとらず、呼吸を止めると即座に死んでしまうほど、我々は状況の維持にエネルギーを割り当てる。
呼吸と食事、この現実が生きることの不自然さと無茶ぶりを語っているのだ。
∧∧
(‥ )生きるということが
\‐ どれほど不自然であることか
(‥ )だが
人間は社会生物だからな
他人から肯定的に
評価されることを
絶えず望んでいる
他の動物は気にしないが、人間は、自分たちが不自然だ、という事実に心理的に耐えられない。
さらに多分、自然界と生態系からエネルギーを得て生活するために、自然の恵みという言葉を人は使うようになった。
それは、エネルギーを得ている、という意味では正解なのだが、人の世界観はそれにとどまらない。
人間は、自然という母から恵みを受け取ることで生きている。それは母の愛情のようなもので、愛情を受け取る自分の存在は正しいに違いない、という心理的な誤謬を生み出した。おそらくそうだろう。
∧∧
( ‥)だからこそ
生きることが無理矢理である
という明白な事実に
まるで気がつかないのである
(‥ )体がガンに犯されたり
死に直面したりすると
あわてて生と人生に
意味があるとか
自分は宇宙に
望まれているとか
機械論的な
進化論は誤りだとか
必死で取り繕い
非情な宇宙に対して
自分の存在価値を捏造する
無理なきこととはいえ
無様よなあ
そして考えてみれば、生が不自然であるということから眼をそらし、生が自然で望まれているという世界観がゾンビやアンデッドを生み出し、容認したのだとも言える。
∧∧
(‥ )食事や呼吸をしなくても
\‐ いかなるエネルギーの供給が
存在しなくても
動き行動できる存在
それがゾンビやアンデッド
ですからね
(‥ )生が望まれているという
世界観でなければ
ゾンビやアンデッドは
生まれてこなかった
だろうなあ
まあ、おかげで異世界にいって大騒ぎするのなら、ゾンビやアンデッドが便利という非現実な選択肢が開放されるのであった。それは生が不自然であるという世の理から外れた存在だからである。それゆえに実在しないし、それゆえに補給の問題が生じない。
( ‥)後は吸血鬼とか
‐/スライムかな
∧∧
( ‥)人間を食うつもりだな
2016年3月27日日曜日
偉大なり神聖ローマ
異世界を舞台に話を進める時、国家には名前が必要だ。
なんとか王国、なんちゃら帝国、かくかく連邦、しかじか連合、なんとか同盟
∧∧
(‥ )そしてよくあるのが
\‐ 神聖なんとか
(‥ )元ネタの
神聖ローマ帝国からして
名前がネタ満載だからな
というか、神聖ローマ帝国が放つ、このすさまじきパチモン臭。
∧∧
(‥ )西ローマ崩壊から
\‐ 何世紀もたって建国した
フランク王国が
僕たち西ローマですが何か?
とか言い出して
それに対して東ローマが
何言ってるんだ? お前? と
突っ込んだせいじゃないけど
フランクは即座に分裂
東フランクが出来て...
(‥ )それがいつの間にか
神聖ローマになって
いつ改名したの?
と思っていると
影が薄くなって
どこいったの神聖ローマ?
もしかして
ハプスブルク帝国に
なったの?と思っていると
実は19世紀まで
存続してて
ナポレオンで解散してて
じゃあハプスブルクは?
と思うと
こっちはまだ続いてる
こういうよく分からん何か
それが神聖ローマ帝国
誰もが世界史で習う一方で、意味不明。
しかし少なくとも国名に、”神聖”、などという恥ずかしい枕詞をつけてもいいんだね、ということは分かる歴史の前例。
それが神聖ローマ帝国。
このパチモン臭がどこか中二病心をくすぐるのだとも、ファンタジックな想像を刺激するのだとも言える。
∧∧
(‥ )ファンタジー世界における
\‐ 国名のバリエーションに
大きな貢献をした国家だよね
(‥ )なにをしたのか知らんが
文化的には多大なる
恩恵をもたらした国だよな
神聖ローマに栄光あれ
2016年3月26日土曜日
言ってもいいけど選ぶのは脳に優しい異世界
∧∧
(‥ )先日だよね
\‐ googleの囲碁ソフト
AlphaGoが囲碁の
世界チャンピオンに
勝利したってのは
(‥ )良く知らんけど
人間の定石を覆すような
選択肢を見つけて
打ってくるという話みたい
だったけども
つまり定石たる碁盤目の隅から打つのではなく、人間には先が見通し切れない真ん中からAlphaGoは打ってくるという。
ところで、このソフトを現実的に運用する時、消費電力と維持費はいかほどなのであろうか?
これについて検索したけども、よく分からない。
∧∧
(‥ )人間が見通せない手を
\‐ 見つけて打ってくる
解探索という点では
これは画期的
なんでしょうなあ
(‥ )言い換えれば
人間と違う手を打つとは
残念ながら
人間の再現ではないって
ことでもあるね
あるいは再現ではないにしても、利用可能なエネルギーを落とすと、能力が人間と同程度になってしまうということであろうか?
例えば囲碁ソフトを運用する時に使う消費電力を下げて省エネ化し、ついには人間一人の人件費と同程度の支出でも運用できるように機械もソフトも改良した時、能力が人並みになって定石通りの打ち方をするようになるとか。そういうことはあるのだろうか?
∧∧
( ‥)ああ、エネルギーの大量投入と
力押しの大演算が
不可能になって
それでも現実的な手を探ると
真ん中は良く分からないから
碁盤目の隅から打つねー と
AIが人間の定石を
やりだす可能性ね
(‥ )そうだったらおもろいけど
よく分からんと
なんとも言えんよなあ
このお話は
このぐらいにしておくか
さて
人は言う。今時の異世界は全部ゲームばかりだと。
∧∧
(‥ )でもゲームとは仮想現実
\‐ いまや誰もが共有する
息抜きのための
第二現実なのである
(‥ )ゲームとは違う異世界を
見たいとか言う人もさ
本物の異世界を
見せられたら
本を放り出すだろうしな
例えば地球から20光年離れたてんびん座の赤色矮星グリーゼ581。この星には幾つか惑星が見つかっている。そのひとつ、惑星グリーゼ581cは太陽である赤色矮星にちょっと近すぎるが、生物が存在できる可能性が指摘されている(*注釈すると、グリーゼ581星系にはもっと生存に適した惑星gが報告されていたのだが、これは存在しないのではという論文があるので、ここでは論じない)。
∧∧
( ‥)しかしその環境は異様で
主星たる赤色矮星に近いせいで
自転と公転が一致してしまい
惑星の半分は永久に昼
その反対は永久に夜
(‥ )気圧などの設定にも
よるけども
昼半球は100度を越え
夜半球は氷点以下だ
当然、昼半球の水は全て沸騰して蒸発してしまう。蒸発した水は、惑星の反対側にある夜半球で雪となり、すべて凍りついてしまうだろう。つまり惑星の半分は高温、乾燥した砂漠の世界であり、反対側は何千メートルもある分厚い氷に覆われた闇と星空の世界。海があるとしても、それは沸騰と凍結、二つの世界の中間、永久に黄昏れが続く領域だけになるだろう。
∧∧
(‥ )夜半球から流れてきた
\‐ 氷河が融解して海を作る...
というかむしろ湖でしょうね
(‥ )光合成生物がそこにいて
酸素を作っているとする
入植した人類が住めるのは
この黄昏れた
トワイライトゾーンのみ
地平線に浮かんだまま
永久に動かない赤い太陽
そこからふきつける熱風
反対の空の彼方には暗い地平
明るい星なら見えることも
あるかもね
公転周期はたった13日だ。夜半球にいれば13日で夜空の星が一回りする様子が分かるだろう。そして重力は地球のおよそ2倍である。
∧∧
(‥ )こんな世界の物語を
\‐ 読めと言われても
さっぱり理解できない
でしょうね
(‥ )時間の概念からして
違っているからな
永久に黄昏が続く世界に、1日という考えはない。季節もない。夜半球ならともかく、トワイライトゾーンでは廻る星が絶えず見えるわけではない。これでは1年という概念があるかどうかすらも疑わしい。というか、そもそもこの惑星の1年は地球時間で13日である。
∧∧
( ‥)時間からして
世界観が違いますからね
現地の時間感覚で
物事を説明されても
何がなんだか
分かりませんよね
( ‥)舞台が地球であっても
‐/ 異世界の理解は
難しい
例えば、WW2でヒトラーが現れたのは、結局のところ、ドイツが中央集権化や官僚の育成に失敗したからではないか、そう考えてみる。
∧∧
(‥ )選挙で選ばれたリーダーが
\‐ 全部の権限を握るってのは
普通は考えられませんよねえ
(‥ )カノッサの屈辱など
神聖ローマ帝国が
中央集権化に失敗して以後
帝国は分裂して
ドイツ帝国の出現まで
統一されなかった
統一には強力な指導者が
必要である一方で
統一された事が無い
そりゃ不自然な独裁が
成立するよな
では、なぜ帝国はそもそも統一できなかったのか? それは土地の生産性が低いからではないだろうか? 少なくとも生産性が高くて食料の余剰もあれば統一に必要な軍隊も官僚も維持できる。なければ無理だ。
∧∧
( ‥)では中世以前にどういうわけか
西欧にジャガイモが
突如出現したとする
(‥ )必ずしもジャガイモで
なくてもいいのだ
未知の植物で気候が
冷涼でも育つ
デンプンを含んだ根菜なら
条件は満たされる
要するにこの話である=>hilihiliのhilihili: ジャガイモタイムマシン
この場合、ローマ帝国はゲルマン人に征服された後、再統一されるかもしれない。実際の歴史ではついに現れなかったゲルマン人のローマ皇帝がいたかもしれないし、西欧に暗黒時代はないだろう。反対にイスラームの大征服もスペインで止まらずにパリやゲルマーニアまで攻め込んだかもしれないし、モンゴル帝国もロシアで止まらずに西欧になだれ込んできたかもしれない。
当然、歴史が全部変わる。
∧∧
(‥ )大都市パリに玉座を構え
\‐ 月桂冠と緋色のマントで
その身を飾るは
西ローマ帝国を支配し
ゲルマーニアも統べる
大ハーンにして
西欧ムスリムの守護者
スルタン・インペラトール
アルタン
とかそういう世界になって
いるかもしれない
(‥ )そして
この世界にヒトラーは
いないわけだ
帝国が存続すれば
独裁者はいても
それはあくまで
官僚に支えられた
君主であるからな
さて、このヒトラーのいない世界の物語、我々はすんなり理解できるだろうか?
∧∧
( ‥)無理だろうね
文化、言語、習俗
民族、宗教、歴史
全部が今と同じようでいて
すべてが違う
( ‥)異世界を見たいと言う人は
‐/ いるけども
実際には脳が
耐えられないだろうな
だから、異世界はどれもゲームの焼き直しばかりだとか、口先だけの文句は言うものではないのだろう。
∧∧
( ‥)あるいは
言ってもいいけど
言ってるだけでしょ と
(‥ )世の中そんなもんよ
そして異世界はこれまでもこれからも、神話の中の物語として続くのみ。なぜなら、それが一番、脳に優しかったからである。
2016年3月25日金曜日
異世界からはじかれてしまった異世界マニア
35歳過ぎたらもう駄目だって言いますけどね! こういう例もあるし、こういう人もいるんですよ!!
∧∧
(‥ )...と言ってる人は
\‐ 戦線のあちこちで
我が兵が敵を殺してるから
我が方が有利のはず!
と叫んでいる将軍も同じ
(‥ )実際
こういうことを言う奴って
もれなく先細りだよね
せめて、あの人は無理だったが、あちらの人はできた。だから自分はあちらの人の真似をしてみたのだが、さてどうだろうか? ぐらいは言うべき。
さて
先日、インクを買いに出かけた先の店でレジに品を出したら、店員さんが整えているアニメDVDの山が眼に入った。表紙は青い髪の女の子だった。
最近ネットでみかけた
アニメキャラだね
「この素晴らしい世界に
∧∧ 祝福を」でしたか
(‥ )
‐( ‥)元はwebで
それがライトノベルになり
さらにアニメ化が成功して
人気が出て
即座に二期制作が決まった
そうだな
意識して探してもいないのにDVDを、しかもレジで見る。人気が出た事、疑い無い。
確かに、聞くにかなり愉快な話である。死んでゲームのような異世界に転生した主人公が活躍するのだが
∧∧
(‥ )パーティーの面子が
\‐ ものすごく偏っているのだよね
防御力は極端に高いが
攻撃がほとんど当たらない戦士
最大火力を誇るが1日1発
それしか使えない魔法使い
そして
死人の蘇生までこなせるのに
お馬鹿で空気が読めないせいで
すべてが台無しの女神様
(‥ )このパーティーで
冒険しちゃ駄目でしょ
という面子でね
そして話を聞いているとこれ、ちょっと駄目なキャラをあえて演じる人たちが参陣しちゃった、くせの強いテーブルトークRPGをほとんどそのまま小説にしたような内容らしい。
テーブルトークRPG
文字通り、参加者がテーブルに集い(別に床でも良いのだろうが)、それぞれが自前のキャラを演じながら、設定とルールの枠内で、さらに運をサイコロで与えることで行動し、皆で物語を作りながら進めるゲーム。
∧∧
(‥ )もちろんそのままでは
\‐ 世界観も地理も謎も無いから
世界設定と進行役の人も
いるんだよね
世界の謎は彼の中
つまり
ゲーム上では運命を司る
神様のような役割の人
(‥ )でもさあ
キャラを演じる人に
くせがあると
物語がトンチンカンな
方向へ進んで
運営役の人が頭を抱える
事態も起こるのだよな
例えば、進行役がせっかく宝箱や世界の謎に至るヒント、迷宮に潜む新世界への道、隠された強敵を用意しているのに、さらにはそれへと至る運命の導きまでしているのに、プレーヤーの破天荒な行動のせいですべてが台無しになったり、せっかくの冒険まで後一歩なのに思い描いていた展開をへし折られたりする。
∧∧
(‥ )先のこの素晴らしい世界も
\‐ 空気を読まない女神様が
話をへし折る
らしいじゃないですか
(‥ )ネットの反応を
見る限りじゃ
この素晴らしい世界なる小説
いわば現実の話なんだよな
すくなくともゲームの事にある程度詳しい人間なら、ああ、こういうこと実際にあるよね、という物語。
一般的にはテーブルトークRPGは知られていないが、機械ゲームのRPGはこれを焼き直したもの。そう考えれば、若い人ならほとんど誰でも知っているものだということになる。
∧∧
( ‥)つまりゲームの物語って
いまや第二の現実なんですね
そして皆がある程度は
共有できる現実でもある
( ‥)しかも
‐/ 第一の現実から逃れて
息抜きできるように
調整されているわけだ
それを考えれば、なんで今時の小説の舞台は、どれも判を押したように同じようなゲームの世界なの? という苦言が的外れであること明らかであろう。
人は異世界など創造したことがないし、そんなもの必要としていない。
そしてすでに第二の共有される、息抜きの現実がある。
そうである以上、すべての息抜きがそこを舞台とすること必然である。
∧∧
(‥ )逆に言うと
\‐ 今時の異世界は全部ゲームだと
嘆いている人は
第二の現実についていけなく
なってしまった人だと
(‥ )異世界を望みつつ
実際には異世界から
はじかれてるわけだ
もちろん個人の趣向に
合う合わないもあるけども
皮肉なことであるな
これはhilihiliのhilihili: ただの1度も創造されたことのない世界の続き
ただの1度も創造されたことのない世界
なんで物語の異世界ってどれもこれも同じくゲームな世界なの?
∧∧
( ‥)それが楽だからだよね
(‥ )本当の異世界なんて
物語で書かれても
読めないからな
というか、現実世界においてさえも、人は自分たちの知識の範疇外にある世界を理解できないのだ。
いや、理解できないのではなく、めんどくさいから理解を拒絶するのである。
∧∧
(‥ )現実世界においてさえも
\‐ イスラム教にはシーア派と
スンニ派があって
実のところこれは
ペルシャとアラブの戦争だ
ってことを把握するのは
非常に面倒くさいのである
(‥ )国際情勢とテロという
我々に実際に関わる
深刻な問題でさえも
人々は理解を
拒否するのだ
アメリカに至っては
理解をはしょって
手を出して
あげくに国を傾けたわけよ
では国を傾けたから理解が進んだか? そうはならなかった。国家を傾けてさえも理解を拒絶する。人間とは、考えることを徹底的に回避する動物なのだとも言える。
命がかかっている現実の問題でさえ、この有り様。
なれば、現実逃避のために作られた物語の中で、本気の異世界なんか見せられたらもはや誰も読まないだろう。
∧∧
(‥ )でもRPGの世界なら
\‐ 誰もが知ってるからね
いちいち説明しなくても
良いのである
(‥ )それを考えると
RPGって偉大だよな
誰もが共有できる
便利な別世界を
普及せしめたのだからな
娯楽だからゲームの異世界は普及した。そして後続の作品群が誰もが知る異世界として、その舞台をなぞるのは当然の事であった。
そもそもゲームの異世界自体、もっと以前にあった、すでに皆に受け入れられていた神話や物語の焼き直しなのである。つまるところ、人の世において異世界など一回も創造されたことがないと言うこともできよう。
∧∧
( ‥)頑張った事例自体は
あるんですけどね
(‥ )そうだけど
例外の累積で
現実は語れぬでな
頑張った事例を
個々に述べても
状況は覆らないよね
2016年3月24日木曜日
これが正しきことであった
正しいことをしてはいけない
∧∧
(‥ )というと
\‐ なんで?
と聞き返してくる人
いますよねえ
(‥ )それこそがまさに
問題の要よな
正しいことをしてはいけない。
そう言われた時に
ああ、確かに正しさは成功を保証するものではない。そうであるのに、正しいは成功であると考えて正しさを振り回し、そして大失敗して多くの人を傷つけ、それのみならず、大虐殺した人もいっぱいるからねえ。
∧∧
( ‥)...ということに思い当たらず
なんで正しいことを
してはいけないの?
なんで? なんで? と聞く
(‥ )それこそが正しさの
弊害なんだけどな
それに気づかずに
無邪気になんで? と
尋ねよる
これはあからさまに危険人物である。おそらく野放しにしておくと、多くの人を傷つけるであろう。
ゆえに、正しさを疑わない人間を発見したら、ただちに抹殺せよ。これが正しきことであった。
作画崩壊を連呼するのは楽だから説
何かを作るというのはやっかいごとだ。特に集団で作るとなったらさらにやっかいごとだ。そして時としてどうにもならないものが出来たりする。
例えばアニメだと、時々起こる作画崩壊。
∧∧
(‥ )有名なのは
\‐ 「夜明け前より瑠璃色な」
におけるキャベツですね
=>https://www.google.co.jp/search?q=夜明け前より瑠璃色な+キャベツ&biw=1172&bih=771&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0ahUKEwiNxtHC7tbL…
(‥ )キャベツが緑のボールに
なっちゃった事例だな
時間がなかったんだろうと思われる場面。
∧∧
(‥ )こういうのを作画崩壊と
\‐ 言うのだと
(‥ )実際にはこの場合
崩壊というよりは
時間がないから最小限の
作画ですませましたが
さすがに
この省略は駄目ですよね
なんだけどな
崩壊っちゃ崩壊だな
そしてこういうことが起これば、皆が作画崩壊という言葉を耳にするようになる。そして耳にした言葉を人は使いたがるし、いずれそれは用語となる。
しかしそれゆえにか、動く画像の表現として絵を崩したものまで作画崩壊と言う人が現れるようになった。
∧∧
(‥ )...動きの表現が作画崩壊なら
\‐ 野球漫画などにおける
手のぶれも
作画崩壊だってことに
なるんでしょうなあ
=>https://www.google.co.jp/search?q=野球漫画&biw=1172&bih=771&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0ahUKEwjgy4e68dbLAhUMkZQKHWvrB7wQ…
(‥ )なんというかな
作画崩壊って言葉を
使う人は
あまり深く考えずに
使ってるみたいね
理由は色々考えられるが、多分、一番単純なのは
∧∧
( ‥)深く考えずに使っている
というよりは
深く考えないための作法として
作画崩壊という言葉を
使っているのではないか
( ‥)脳を使うってのは
‐/ 大きな負荷を人体に
与えるからな
深く考えないで
作画崩壊と言うのは
自己防衛の手段かもね
例えば、昨今はこういう短文を多く見るようになった。
だらだらっと話を述べて、その最後に
...という話、ほんと好き
を付け加えて文章を締めくくるというやり方。
∧∧
(‥ )これも楽だからですか?
\‐
(‥ )出来事を説明し
その感想と理由を述べる
しかも限られた文字数内で
その条件を満たす短文を
膨大な単語の
組み合わせから発見せよ
この探索には
脳に過大な負荷がかかる
冗談抜きで生存に支障が
出かねない
そんなことをするぐらいなら、「...という話、ほんと好き」、という定型句に流し込んでしまった方が良い。
∧∧
(‥ )動きを表現するための
\‐ 絵柄の崩しを
作画崩壊!作画崩壊!
と連呼する人も
脳に負荷をかけないために
やっているのだろうと
(‥ )こういう崩しをすると
こういう動きが
うまれるんだ
そういう発見が
出来ない人とも言えるな
発見以前に断言して
それ以上の理解を
進めない
これはあからさまに
脳を節約しているって
ことだろ?
用語は手抜きの手段にもなる。
若者の車離れと言えば、他人を断罪できる一方で、給料を減らして雇用を不安定化すれば経済が回らない、という事実とその対策から眼をそらせることにもなるだろう。
そしてこんなことをしてしまうのは、脳を働かせるのがおっくうだからだ。
実際、車離れを言う人は、そこで思考停止するであろう? もう先へは進みたくないし、進みたくないからこそ、用語を思考停止の手段として使っておる。
∧∧
(‥ )作画崩壊に話を戻せば
\‐ 中には嫌いな絵柄を
作画崩壊と呼ぶ人さえ
いるみたいですね
ここまでくると
用語の意味すら不明瞭に
なってきてしまう
(‥ )使う語彙が極端に
貧しいのだとも言えるし
極端に少ない語彙に
物事を押し込むことで
表現することを放棄し
脳の負荷を抑えている
とも言えるだろうね
キャベツが緑のボールになってしまった、というのはともかくとして、作画崩壊と言った時、お前は自分の表現から何を節約してしまったのであろうか?
2016年3月23日水曜日
隙間売り
(‥ )ショーンK?
∧∧
(‥ )高卒なんだけど
\‐ 海外の大学卒業だと偽って
テレビのコメンテーターや
企業コンサルタントを
していたのが
ばれた人だってさ
つまり、世の人々はコンサルタントと詐欺師の識別ができなかったことになる。
これはようするに企業コンサルタントとかいうものが、インチキ占い師と同じものだからだろう。
元々中身が無いものであるから識別が不可能なのだ。
そしてこれはコンサルタントに限ったことではない。
( ‥)本も同じだよな
‐/ 適当な嘘や
思いつきだけど
皆がへーそうなんだーと
思い込んでくれる内容なら
それで良しとされる
∧∧
( ‥)そりゃあ
需要あっての供給ですからね
コンサルタントも詐欺師も、連中は皆が望む心の隙間に、ぴたっとはまる嘘や思い込みや思いつきを申し述べただけのこと。
これのどこに罪があろうか?
∧∧
( ‥)それこそが罪なんだけどねー
(‥ )ひるがえれば
世の人々の罪は深いな
自ら望んで
これが私の隙間にはまると
喜んで買ったくせに
それが嘘だと分かると
怒りよる
嘘をつくのがいけないのだ。皆はそう怒るが、そうであろうか?
嘘をつくのがいけない、それ自体が嘘ではないか。
事実、あれは嘘ですが、こちらが現実です、これをどうぞ、そう言って事実を見せると、これは私の隙間にはまらないと言って買うのを拒絶するではないか。
ようするにこれ、婚活のようなものである。
未来も可能性も無い人間に、あなたが望む可能性はありますよと夢を売りつける。
買ったのは誰か?
お前だ
選んだのは誰か?
お前だ
事実を見せられてもなお、最良の妥協案を拒否したのは誰か?
それもお前だ
なにもかも自己責任と自己選択のはずなのに、なぜ今になって、嘘を売りつけられた!と泣き叫ぶのか?
世の人々は夢を望む自らに対して、なんと罪深いことか。
∧∧
(‥ )だからといって
\‐ 嘘を売ったことを
正当化できるわけもなし
(‥ )とはいえ、これは
茶番であるぞ
コンサルタントとか言う連中もまた、婚活詐欺師や占い師と識別できないのである。ショーンKなる人の事件で論証されたのはこれであった。
そして、これが明らかになったところで、物事は変わらない。
私の心の隙間にぴったりはまるものはどこかにありませんか? それを人が渇望している限り、この茶番は続く。
∧∧
(‥ )言い換えれば
\‐ 隙間売りをすれば
大金持ちってことですなあ
(‥ )どんな隙間売りが
自分に向いてるかな?
課題となるべきは、すなわちこれであった。人間にはそれぞれ向き不向きがある。人の心の隙間に売りつける。隙間売りにも色々なものがある。どんな隙間に何を売りつけるのが自分に一番合っているか、それを見極めねばならぬ。
2016年3月22日火曜日
いかなる回答も答えではない
(‥ )国連ってのはあれだろ?
世界中の意識高いを
こじらせた奴が
集まる掃き溜めだろ?
∧∧
(‥ )その指摘が事実でも
\‐ 事実無根でも
そうじゃないと
答えるでしょうね
つまり、いかなる回答があっても、それは答えになどなっていない。
必要な異常とは一体なんであろうか?
∧∧
( ‥)人生は壮大な無駄である
( ‥)俺の書いた本
‐/ 俺の集めた資料
俺が描いた絵
記録したスケッチ
この全て
俺が死んだら焼かれて
灰になる運命
しかし、生きること、それ自体が無駄であるのだから、これは当然。そして必然。
∧∧
( ‥)生きること自体が
無駄なのだから
それに付随した業績や
作品に価値が無いこと
明白なり
( ‥)それを考えれば
‐/ 課金ゲームの何が
いけないのか?
ということもできる
何も残らなかった?
いやいや、どうせなにも残らないのだから、なれば楽しめ。
楽しむままに消費したのならば、それで良いではないか。
∧∧
(‥ )それでもなお
\‐ 過去の課金を思い出して
泣き崩れる人がいる
(‥ )最後は全部消えちゃうし
むしろ心血注いで作った
絵やデータが焼失する方が
無念なはずなんだがな
そういう考えは
ないものかね?
意地悪な言い方をすれば、世の中の大部分の人が物を自作しないのは才能が無いとかではなくて、心血注いだものが消滅してしまう恐怖を感知し、それを回避した結果だと言う事もできよう。
自分が築き上げたもの、その全てが最後は焼かれて灰になる。絵も音楽も建築もそうだ。
これを考えれば、課金ゲームの散財ごとき、何程のことがあろうや?
∧∧
( ‥)まあ人間は生物である以上
節約する動物だからね
収入を消費しつくして
財産が残っていないと
恐慌状態になるのは
当然だよね
(‥ )飯を食っているのに
全然太れませんみたいな
ものだからな
危機感を持つこと自体は
当然ではあるね
だけどその嘆きは
今ひとつ納得いかねえな
一方、人生は無駄自慢でもある。
それゆえ、なにひとつ実を結ばなかったことに人生を浪費して終えた、というのは自慢の最骨頂だ。
∧∧
( ‥)まさにあなたの人生は
そっちの方向へまっしぐら
どんな本をどれだけ書いても
肝心なことは何一つとして
伝わらない
書いてることは全部無駄
( ‥)選んだ道とはいえ
‐/ さすがに
ひるむ予想図であるが
ひるむのは
人間であることが
原因なんだな
人間は社会を構成するように調整されている。つまり、脳と神経の構造が、他人に評価されないと正常に機能しないように出来ているんだろう。
∧∧
( ‥)言い換えれば
異常をきたせば
ひるみが無くなる
ということですなあ
(‥ )問題はどの異常が
適切かだね
必要な異常とは、一体なんであろうか?
2016年3月21日月曜日
ラノベがカルピスの原液だった件
∧∧
(‥ )イラストのラフが
\‐ なかなか進行しませんなあ
(‥ )いまさっき2枚送ったが
あれだな
春先なせいか
体調がどうにもすぐれん
すぐ眠くなってしまうし
仕事がてんではかどらん
それになにより面倒くさい。仕事も面倒だし、生きているのもおっくうだ。
さて
話題になっているラノベを無料で読めるという。
∧∧
(‥ )挿絵がなかったり
\‐ どうやら本筋と関係ない
あいまあいまの挿入が
省略されている
ようですけども
(‥ )まあ本筋は読めるわけだ
ざっと読むに
∧∧
( ‥)どうだ?
( ‥)なんだおい?
‐/ 今時の若い連中は
こんな難しいものを
読んでいるのか?
∧∧
(‥ )難解?
\‐
(‥ )難解とは少し違うかな
カルピスの原液のように
圧縮されてるって感じ
なぜかな?
勢いで書かれた
文章だからかな?
勢いがあるのは確実だ。例えばストーリー中であからさまに破綻している部分がある。友達に預けたはずの猫が、どういうわけか旅先にもいる。つまり、預けたはずなのに、途中で設定が変わって、主人公が猫を持って旅に出たことになっているらしい。
もちろん、こういうこと自体はありがちだ。例えばシャーロック・ホームズの作者、コナン・ドイルが書いた「地球最後の日」では、有毒エーテルに地球が突っ込んで人々が死ぬ。主人公たちは庭先で死んだ人を部屋に運び込む。ところが有毒エーテルは人々を麻痺させていただけで、やがて皆、息を吹き返す。
∧∧
( ‥)この時、さっき部屋に
運び込まれたはずの人が
庭先で息を吹き返すの
だよね
( ‥)まあこういうのは
‐/ ありがちだな
設定の破綻は多少の混乱をもたらすが、それは難解さの原因にはならない。
むしろ、多少の齟齬と難解さが、どちらも勢いから生じている可能性。
では具体的に自分にとって何が難しいか。
(‥ )キャラがなあ
同級生とか近所の人とか
ぞろぞろ出てきてな
頭疲れちゃうんだよね
∧∧
(‥ )どれが誰の台詞なのか
\‐ それを考えるのが
あなたには
面倒くさいのだね?
さらに気軽な小説にありがちな、台詞がずらずらっと並ぶ形式である。これで複数人が一気にしゃべると、自分には把握が少し辛い。
というか、悪く現実に例えると、声がうるさい。
できれば間に、誰それが難しそうな顔をして言った、とか解説が入ってくれたらありがたい。
いや、そういう解説は確かにあるのだが、もう少しその描写を増やしてくれたらありがたい。
あるいは、誰それという固有名詞ではなく、同級生とか、客とか、広く曖昧な名詞を使ってくれると助かる。
∧∧
( ‥)モブキャラの一人が
言いました
そんな感じだと良いと
少なくともあなたにとっては
そうである
( ‥)実際
‐/ 会話している人物が
2人程度だと
台詞のやり取りが
かなり
すんなり頭に入るしな
だがしかし、いずれにせよ、この小説は人気だそうだ。
つまり、世の中の若い人はこれを受け入れていることになる。すべてではないが、人気があるというのは数を反映している。
∧∧
(‥ )だとするとあなたが
\‐ 普通じゃないって可能性も
あるね
(‥ )俺がおじいちゃんに
なってしまった
ということかもなあ
時代が変われば表現形式だけじゃなく、読み取り方の形式や文脈も変わるだろう。思えば自分は高校時代からすでに30年、一世代が経過しているのだ。
∧∧
(‥ )あるいは加齢で頭が
\‐ にぶってるから
勢いで書かれた文章を
処理しきれない可能性
(‥ )自分には
キャラが多くて
疲れちゃうという感想を
持つことから考えると
こっちの可能性の方が
強いかもな
どうも自分にとってこのラノベは圧縮させすぎではないかと思われる。もうちょい、薄めて、展開を単純化し、さらに動作をゆっくりしてもらえるとありがたい。
もちろん、こんな意見を作者や読者やファンが聞く必要はないのだ。
ネット上で公開されている無料の文章を読んで、少し難解、と述べるのみで別に金を落としてもいない。そんな人間の言う事に惑わされてはいけない。
∧∧
( ‥)とはいえあなたにとっては
カルピスの
原液のようであると
( ‥)好みの問題なのか
‐/ 時代の違いなのか
自分がおじいちゃんに
なってしまったのか
理由は分からんがね
2016年3月20日日曜日
改竄とは老人の自己防衛である
人間は25文字以上の文章を読む事ができない。
文章が25文字を越えると、命の危険を感じて読むことを止めてしまう。
∧∧
(‥ )これゆえ
\‐ 長い文章を切り貼りし
嘘でもいいから
刺激的な内容に改竄して
人々に分かりやすく
売りつけるのが
マスコミである
個々の言葉は嘘ではないが
内容が時には正反対
(‥ )まあただの
手抜きなんだけどね
あまりに長くこういうことをやっていると、脳それ自体が、自動改竄機械になってしまう。すると、改竄している本人も改竄内容を信じ込み始める。
脳が自動改竄機械になるとは、認識それ自体が改竄されてしまうということだ。
∧∧
( ‥)なれば自分のしていることに
疑問を持つわけがない
( ‥)歳を取るって
‐/ 嫌だよなあ
歳を取ると分かるようになるが、新しいことや確認作業を行おうとすると、脳と体が悲鳴を上げ始めるのだ。
若い頃は遠かった悲鳴が耳元でがんがん騒ぎ立てるようになる。これが老いである。
つまり改竄とは、25文字以上の文章に直面した肉体の自己防衛だと考えるべき。
小金、小額でも問題ナッシング
∧∧
(‥ )でもあなたの無駄自慢って
\‐ 小金、小額だよね
(‥ )知らんのか?
預言者は言われたのだ
低所得者の500円玉はレート換算すると金持ちの万札ぐらいです。
ざっくり現代語訳
∧∧
( ‥)確かにそういう意味だけどさ
なんかこう
彼がそう述べた目的は
あれだよね
ちょっと意味ちがくね?
(‥ )海より深淵な
寛大さで望んでいただきたい
後悔すれども、汝、望むがままを行え
なんと! ゲームに100万を課金した程度で後悔となっ??!!
麻呂さま風に=>https://www.google.co.jp/search?q=麻呂&biw=1058&bih=787&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwj_uaWk_szLAhWSq5QKHVCWDf0Q_AUIBigB#tb…
∧∧
( ‥)まあ100万は大金と言えば
大金ですよ
上手に使えば家賃込みで
半年生活できる
(‥ )そんなもの
たかだか年間の本代ですよ
資料代ですよ
なにほどのことがあろうや
∧∧
(‥ )課金ゲームだと
\‐ 後になにも残りませんけどね
(‥ )後に残る? 残らない??
俺だって本は書いてるけど
こんなもの
残ったところで
なんの意味もないさね
取材して調べて資料を読んで、本に書いて、それが図書館に入って...
それで? 一体そんなものが残って、それに何の意味があろうや?
インチキ医療本を見れば分かるように、人々が望むは自分に都合の良い嘘だけだ。
一体誰が正しいことなど知りたいものか。なれば、妥当な本を書く、こんなもの全部無駄ではないか。
自分のやっていること、自分の書いた本、世間に流した情報、自分のこれまでの人生、そして余命である残りの未来。
すべてにまったく意味がない。
誰かが気まぐれに読んだところで、そんなもの次の日には忘却の彼方だ。
残ろうがなんだろうが、どちらに何の意味も価値も効果もない。すべてが無駄ではないか。
∧∧
( ‥)でた! あんたの悪癖
無駄自慢
(‥ )無駄自慢をしてこそ
人生ぞ
そして人生とは
自慢と愚痴に
沈没するものなのだ
そもそも生とか命とか、そういうものが無駄なのである。人生にも、生きることにも、意義など最初からまったくない。
∧∧
( ‥)なれば望むがままに生き
無駄を極めるべし
(‥ )それが生きるという
罪と罰
これは定められしこと。後悔しようが絶望しようが、それでも前に進むべし。少しでも己の人生の意義を摩耗させんがために。
なればこそ、後悔すれども、汝、望むがままを行え。
2016年3月19日土曜日
考えてみれば人体は熱エネルギーを幾分か回収している
人間はもともと自然発生しただけあって、非常に安価に作られている。
∧∧
(‥ )人体は水に溶けた炭素化合物
\‐ つまり水素、炭素、酸素から
出来ており
これは宇宙では圧倒的に多い
元素である
(‥ )これに対して機械が使う
金属はずっと量が
少ないしな
しかも、金属化合物は全部固体なのだ。運ぶためだけに燃料も金もかかる。
一方、水素、炭素、酸素の化合物は水と二酸化炭素、分子状酸素である。
∧∧
( ‥)液体、気体でそのへんから
勝手に動いてきます
(‥ )生物が安価であるのは
当然なんだよな
反対に、機械はどうしても高くなる。固体である素材を動かすためだけに船や自動車、さらには石油を使わなければいけないわけで、これは金がかかりすぎだ。
∧∧
(‥ )さらにいうと
\‐ 部品の組み立てにも
エネルギーを食うからね
(‥ )生物はこの点でも
有利なんだよな
確かに生物も部品の組み立てにはエネルギーを食っている。しかしそのエネルギーは熱エネルギーだ。
∧∧
( ‥)分子が右往左往する
雑な熱エネルギーだけで
体が組み上がります
( ‥)以前さ
‐/ 福祉国家は廃熱の増大で
必ず崩壊する
と書いたけども
見てみれば9ヶ月前の話である=>hilihiliのhilihili: 福祉帝国は廃熱の増大によって必ず自壊する
∧∧
(‥ )組織は巨大化すると
\‐ 金や情報を動かすためだけに
大量の人間や機械を
使う必要がでてくる
つまり組織が大きくなるほど
事務作業が増大する
そこに投入されたエネルギーは
廃熱となって発散し
二度と回収できない
だとすると...
(‥ )だとすると大きな組織は
必ず自壊する
でも考えてみれば
人体はこの時
まがいなりにも
エネルギーを
多少は回収しているのだな
事務作業を行う時でもなんでも、人体は熱を作り出し、その熱は人体を構成する分子を動かし、それが人体内部の反応を促進する。
∧∧
(‥ )つまりあれだね
\‐ 分子のでたらめな動きという
およそ使い道の無い
エネルギーでも
人間ならそれを使って
体の代謝と
ひいては自己修復が可能だ
ということだね
(‥ )なんていうかな
こういう言い方が正しいのか
よく分からないが
人間は廃熱のような
質の悪いエネルギーでも
ある程度は回収できるって
ことかもな
もちろん、それには限界がある。いくら回収できてもそれは熱として散逸し、利用不可能、回収不可能となる。
多分、ローマ帝国がそうだったのだろうけども、例えば巨大な福祉帝国は防衛という最大の福祉を実現するために、生産したエネルギーのほとんどを熱として散逸してしまい、富みの多くを消耗し、最終的に瓦解してしまうのだろう。
∧∧
( ‥)ところが実は
機械だとこの限界が
もっと速く到来してしまう
そういうことですかね?
(‥ )多分そうなんだろうな
人体なら熱を使って
自己修復できるが
機械にはそれができない
できない分
そこに電力を投入しないと
いけなくなってしまう
分子がでたらめに揺れる運動が熱だ。そこからさえもある程度はエネルギーを回収して、新陳代謝を行い、自己修復できる人体で構成された帝国でさえも早々にその限界に到達した。
だとすると機械化と自動化が進んだロボットの帝国はもっと速く限界に到達してしまうだろう。
∧∧
(‥ )唯一の救いは圧縮された
\‐ 太陽エネルギーである石油を
がんがん使いまくれること
なんですけどね
(‥ )ただなあ
石油あっての機械文明でも
今の僕らはもう限界点に
近づいてしまって
むしろ状態は
悪くなっていく一方だ
トランプ議員躍進のように
どの国も余裕がない
この状況下で
ロボットの帝国を
作るというのは自殺行為に
見えるのだけどね
∧∧
( ‥)つまり
ロボットに仕事をまかせて
人間が働かずに暮らせる未来は
やはりありえないのである
(‥ )そういうことだろうな
遊んで暮らすのはやはり無理っぽい
人工知能とロボット技術とバッテリーの性能が上がって、ついにロボットが人間とほぼ同等の労働を自在にこなせるようになったとする。少なくとも、特定用途の産業ロボット、とかではなく、教えればほとんどすべての作業をこなせるのである。
∧∧
(‥ )例えばあれだね
\‐ amazonに発注する
倉庫でロボットが仕分ける
それをロボットが配送する
ロボットが品物を持って
玄関をピンポンする
(‥ )そしてお金を払って
品物を受け取る
単純にそういう場合を
考えてみよう
つまり、労働者を全部、機械に置き換えた場合を考える。
∧∧
(‥ )機械の数が今よりも
\‐ ずっと多くなるわけだね
だとすると
機械の維持費が今より
多くなる計算だ
(‥ )人間をロボットで
置き換えたら
そのロボットを
動かす電力だけでなく
維持メンテナンスに必要な
部品工場も必要になるしな
だとすると、この世界、支出が今よりも明らかに多くなるよね?
∧∧
( ‥)必要経費も上がるから
食品から電気代に至るまで
ものの値段が全部上がるな
(‥ )ロボットが
普及した世界では
人間は今以上に働かないと
いけないんじゃないのか?
もちろん、ロボットが人間よりも価格も維持費も顕著に安くなれば、ものの値段が下がることはありうる。
∧∧
(‥ )でもロボットは金属を
\‐ 使っているし
金属は精製が必要だし
人間と違って
自己修復できないから
修復するための
部品工場が必要だし
そのすべての過程で電力を
消費するから無理だよね
(‥ )ロボットを
新たな奴隷にして
人間が遊んで暮らせる
社会って
やっぱ実現不可能だよなあ
2016年3月18日金曜日
冒険のロココ調服飾、その名は宇宙毒ヤスデ
映画エイリアン。あれだけ速く成長し、強酸の体液で防御する生物。
多分、彼らの母星では食物連鎖の底辺近くにいるんじゃないのか? と思わせる生態だ。
ではあのような壮絶な戦闘生物が底辺に据え置かれた惑星の生態系とは、一体いかなる世界であろうか。
∧∧
(‥ )残念ながら
\‐ 映画プロメテウスでは
エイリアンは人為的に
作られた存在だ
という設定になってしまった
ようですけども
(‥ )まあ、それは無視して
恐るべき強靭な生物たちが
食物連鎖している
そういう惑星を
考えてみようか
これは2年以上前のネタでもあるけども
=>hilihiliのhilihili: 黄昏の惑星
しかしながらこの世界、気楽に考えてみればである
∧∧
(‥ )これほとんど
\‐ ファンタジーゲームの
世界だよね
街から一歩出たら
人間を襲う怪物がうようよいる
(‥ )普通に考えれば
人類なんてあっという間に
全滅だよね
とはいえ、実際にはもう少しうまくいくかもしれない。
完全な異世界ということは、同じ炭素系の生物であっても、肉体を構成するアミノ酸は少なくとも一部は組成が違っているだろう。
∧∧
( ‥)原住生物にとって
異星の来訪者である人類は
食べてもあまり身にならないし
おかしな味のする動物かも
しれない
(‥ )運が良ければ原住生物の
多くから見ると
人間が有毒であるという
可能性もあるな
最低限、学習能力のある
原住生物は人間を見ても
襲わない
とはいえ、全部が全部そうではないだろうし、そもそも学習前の原住生物は人間を襲うのだ。そして食ってから、うえーーーっ、ぺっぺっ、と吐き出して二度と襲わない。
言い換えれば一回は襲うということである。
∧∧
(‥ )それに阿呆な動物は
\‐ 何度も襲ってくるかも
しれないし
(‥ )途中で気づいて捕食を
中止する連中でも危険だ
例えば沼のように
巨大なコウガビルが
人間を襲って包み込んで
しばらくしてから
なんだこれ?? と感じて
ぺっと吐き出すが
人間は粘液で
口をふさがれて
もう死んでるかもしれん
いずれにせよ、人間は赤や黄色に黒縞といった、派手な服装で身を固めるかもしれない。それこそ、その惑星の有毒原住生物にまねた服飾をするやもしれぬ。
∧∧
( ‥)警告色とミュラー型擬態だね
(‥ )さらに色々な防御手段を
講じてだな
ようやく街の外で比較的
穏便に活動できるように
なるわけだ
*警告色:有毒動物は目立った色彩を持っていると捕食者に、あれは痛い、あれはまずいと覚えられやすくなる。こうして進化した派手な模様が警告色。
**ミュラー型擬態:警告色は捕食者に覚えられて効果を発揮するので、誰かが犠牲になる。一方、同じ警告色でも独自の色をしているより、数の多い有害動物と似た警告色を持っているものは覚えられやすい。つまり有利になるだろう。これはハチのような有毒動物がどれも似たような警告色を持つ事例。
入植した人類が、土着の有毒動物、宇宙毒ヤスデの警告色をまねた黒と赤。あるいは黄色と黒の服をまとい、捕食者がうようよいる森の中を歩く惑星。
そしてここまでくると
∧∧
(‥ )ゲームの世界にかなり近く
\‐ なってきますなあ
(‥ )面白くなるのかは
ストーリー次第だけど
嫌な世界であることは
間違いないよね
そもそも人間もこの惑星の生物をそのままでは十分には食べられないだろう。原住生物の組織には植物から動物に至るまで、どれも人体に必要の無いアミノ酸が含まれているし、原住生物にはなんてことはないが、人間には有毒な化学物質も何かしら混入している。
しかも入植したコロニーが小さければ、これらを無害化するような高度な科学技術の伝承、維持などほぼ不可能だ。
∧∧
(‥ )この世界の人たちは
\‐ どんな食生活をして
いるんですかねえ?
(‥ )普通に考えれば
地球の作物や
栽培品種をなんとか
育てているんだろうな
もっとも地球の作物も
異星生物由来の
物質が含まれた土壌では
おかしな影響が
出てきそうだけどね
あるいはもっといやな生活になっている可能性もあろう。
例えばこの惑星にいる宇宙ナメクジ。大きさはヒツジやウシぐらいあるのだが、こいつらが植物を食ってから出す糞は、有機物が残っている一方で、有害物質がかなり少なくなっている。
∧∧
( ‥)...ああそれを食うのか
確かにナメクジやカタツムリの
糞は食った野菜の色がそのまま
残るようなものだけど
嫌な食生活だな
(‥ )でもそれを受け入れられる
受け入れられないで
コロニーの壊滅だって
起こるわけだよ
中世期にやってきた一時の温暖時代。当時、グリーンランドはいささか誇張とはいえ確かにグリーンランド、つまり草地が広がる緑の土地となった。少なくとも短い夏の間はそうである。
そこに入植した西欧の人々は、しかし、温暖期の終わりと共に全滅した。気候がわずかに寒くなった結果、作物を育てることができず、家畜も少なくなってそれを食べ尽くし、猟犬まで食べてしまってから、一人残らず消えた。
∧∧
(‥ )でも近隣に住んでいた
\‐ イヌイットの人々は
アザラシを捕まえ
それを生肉のまま食べて
寒冷化以後も
生活を続けていった
わけだよね
(‥ )生肉を食う日本人からすれば
入植者も同じことをすれば
良かったじゃないか
わさび醤油があれば最高
そう思うのだけど
それが出来なかったわけだ
そして全滅した
その理由には色々なものがあったのであろう。アザラシを捕まえる技術と道具をイヌイットの人々から学び、それを取得するのはそれなりに難しいだろう。可能であっても、困難に陥った時に、そんな余裕などないだろう。
だが、それだけであったろうか?
∧∧
( ‥)生肉を食べるという
食生活がどうにも
受け入れられなかったのでは
ないだろうか?
(‥ )今となっては
真相は分からん
でも暗示的であるよな
必要な食生活を
受け入れられるか
受け入れられないか
それでコロニーの絶滅が
決まることはありうる
∧∧
(‥ )地球の作物が
\‐ うまく育たないから
放牧している宇宙ナメクジの
糞を食べる生活...
(‥ )糞を乾かして保存したり
それでも残っている
有害物質を
水にさらしたり
灰汁抜きしたりして
除去するんだ
慣れればあれだな
出がらしの茶葉を食べる
ような生活でどうってこと
ないわけだけど
∧∧
(‥ )でも、受け入れがたいよね
\‐
(‥ )反対に受け入れて
成立している
社会は異様な世界だろうな
∧∧
( ‥)これぞファンタジー?
(‥ )もちろん世界設定なんか
あくまでも背景で
重要なのは
物語なんだけどね
とはいえ、ここまで来れば、冒険できること間違いない。
2016年3月17日木曜日
異世界娯楽批判という現実逃避に祝福を
∧∧
(‥ )トラックで轢かれて
\‐ 死んで
異世界に転生して
人生やり直し
そういう小説や物語は
たくさん乱造されたと
(‥ )転生のさいに
いわゆるチート能力を
獲得したり
現世での知識を生かして
無双する
こういう物語の起源を
さかのぼれば
きりないだろうけど
植民地時代の西欧の
物語なんかは
そうなんだろうな
西欧人のしがない俺が、野蛮人の世界にいって火を教えて王様になる話。
∧∧
(‥ )火を知らない部族って
\‐ ほとんどいないはず
ですけどね
(‥ )まあものの例えだ
こういう物語の系譜は、それこそ前にも取り上げたようにドリトル先生にも出てくる。
そして、WW2と兵器開発の結果としてロケットが生まれた時代には宇宙を冒険する物語が誕生した。いわゆるSF全盛の時代である。
∧∧
(‥ )その時代はあっという間に
\‐ 終わっちゃったけどね
(‥ )そりゃ人間の技術では
太陽系の移動さえも
ほとんど無理だし
ましてや火星にも金星にも
生物がいないんじゃ
いく意味がないからな
現実は異世界を否定し
異世界を否定されたSFに
未来も需要もない
衰亡するのが当然さね
かくて人々は、魔法の異世界へと目を向けた。
野蛮な非西欧諸国とやらも火星もなくなった今、人が冒険の先に魔法世界を選ぶのは当然のことであった。
∧∧
(‥ )この手の異世界ものは底が浅い
\‐ 魔法の世界は安易だ
そう批判する人もいますが
(‥ )バロウズが書いた
火星のプリンセスとか
底が深いのかい?
俺にはとてもそうは
思えないけどな
舞台が火星だろうが、魔法の異世界だろうが、その底の浅さは同じであろう。
底が浅かろうが楽しめれば良い。それに、海水浴客の全員が沖合まで乗り出して溺死したいわけじゃなかろう。
つまるところ、
どこかへいきたい。そこでうまいことやりたい。
読者が求めるのは単純にこれだ。
すべては現世があまりにも苦痛であるからゆえのこと。
∧∧
(‥ )そういう現世からの
\‐ 逃避は底が浅い!! と
さらにお怒りの小説家も
いるみたいですけどね
(‥ )それこそが現実逃避だろ?
皆が求めているのは
お説教ではなく
休憩所だという現実から
彼は目をそらしておるがな
異世界ものは現実逃避だ、底が浅い! と言うのなら、まずは自分のうだつの上がらない人生をじっと直視するべきである。
異世界批判に逃げるな。まずは自分の本とホコリまみれのアイデアがなぜ売れないのか、それを直視せよ。
∧∧
( ‥)でもそれを直視できないから
こんな本が売れるのは
間違っている!
と怒るのである
( ‥)物書きってのはさ
‐/ 俺の本が売れないのは
世間が馬鹿だからだ!
と思っているものだけど
口に出して
いっちゃうのは
ちょっと恥ずかしいよね
あるいはこう考えたらどうか?
受賞もしたし、作品も書いた。そこそこ名声も得たが、結局、自分は世間では無名のままである。今の若者は自分の本には見向きもしない。
魔法の異世界は薄っぺらい、転生、俺tueeeは安易すぎる。そう指摘すると、若者どころか同業者にまで批判される。
∧∧
( ‥)ところがそんな俺様が
トラックに轢かれて
気がついたら
SF小説が全盛のまま
21世紀になった平行世界に
飛ばされていたー!!
(‥ )しかもその平行世界には
どういうわけか
アシモフもニーヴンも
いないんだな
こちらの知識を生かし
正確で深い設定で
小説を書ける俺様が
小説家無双するー
そんな馬鹿話
まあ異世界転生もの、というのはこれと同じぐらい荒唐無稽でご都合主義な物語である。
しかしだ、その異世界転生ものを批判する時、その批判者は、現実がこういう平行世界であったらいいのになあ、と考えてもいるのだ。
∧∧
(‥ )それを考慮すると
\‐ 売れてる異世界小説批判って
微妙なんですねえ
(‥ )せめて
俺は納豆が苦手なんだ
程度にすませれば
自分の好悪を大声で
叫ぶ人ですむんだがな
文化論だの世代論だの
無駄な理論武装をすると
途端に痛い人に
なっちゃうわけで
その現実は踏まえないと
駄目だよね
好き嫌いで終わらせず、それを理論武装すると、自分の単なる好悪を公共物として振り回す危ない人になってしまう。それが周囲から見るとどう思われるか、それは明白なことであろう。
そしてこれこそが踏まえるべき現実の世界であった。この現実から逃れるわけにはいかないのである。
異世界小説批判という現実逃避には限界がある。
2016年3月16日水曜日
勝負と最適解発見は違う
国家が号令し、音頭をとって、戦略的、合理的に事を進める。
日本もこれを見習わなければ!!
という意見。
∧∧
(‥ )戦略的にねえ...
\‐ 物事を単純に勝負事と
とらえて
勝利を目指す場合には
まあ当然なのでしょうね
(‥ )だが最適解を発見する
という点では破滅だな
例えばの話、誰かがリーダーシップをとって最適解を発見する、というのは無茶な話である。
反対に、組織的、戦略的に最適解を発見できる、と信じる人は、私の思考は世界をすべて包含していると考えているんだろう。
実際、そこまで能天気でないとこんなことは言わない。さながら、俺のプログラムにバグは無い、という能天気さ。
∧∧
( ‥)でもそれは明らかに誤りだ
( ‥)あたまでっかちは
‐/ 勝負と最適解発見を
ごちゃまぜに
しているからな
勝負事に勝てたら
最適解も発見できる
いや
勝てたのだから
すでに発見したはずだ
そう勘違いするみたいね
最適解の世界はでたらめと混沌と淘汰の中にある。考えて編み出した小賢しき戦略など、この混沌たる海の中で溶けてしまうだろう。
謎めいた事実の因果は不可知
昨今のアニメは12話程度で終了だ。いつからこれほどサイクルが早くなったのか、それは良く覚えていない。
そして今期人気があるというアニメに対し、これは作画が崩壊していると評する声がある。
しかし、ネットで上げられた画像などを見れば、それは崩壊ではなく、崩しているものであった。
∧∧
(‥ )動画を途中で止めれば
\‐ 動く物体は大きく
歪んでいる
(‥ )実物を撮影しても
歪むわけだ
それをさらに
人為的にゆがめて
効果を大きくしたものが
アニメであるし
そうすれば
形は崩れるよな
というか崩すのだ
そしてもちろん、それは崩壊ではない。
崩壊とは正反対。崩しとは腕の見せ所である。
∧∧
( ‥)あなたが見た
すごい崩しのアニメって
何のどこよ?
(‥ )ノエインのOPでの
アトリかなあ
あれかっこいいんだ
ともあれ、この世には意図的で効果を狙った崩しと、意図しない崩れがある。
∧∧
(‥ )しかし奇妙なことに
\‐ アニメを熱心に見ている人でも
この二つが
区別できないのである
(‥ )身近な例で言えば
下手な字と崩した字の
区別がつかないような
ものなんだが
なかなかあれな
こういうものの識別は
自分が好きなものでも
出来んってことだね
そういえば自分も、小学生の時は、ピカソの絵って子供でも描けるものじゃないの?? と思っていたものであった。
∧∧
( ‥)実際には相当な技量がないと
ああいうのは描けないよね
(‥ )ピカソの絵皿とかは
いい例だよね
ああいうのは難しい
ピカソは腕が
いいからなあ
∧∧
(‥ )やっぱやってみないと
\‐ こういうのって
分からないんですかね?
(‥ )どうだろうね?
やるやらないの話ではなく、もっと単純で奇妙なことかもしれぬ
例えば漫画には遠近法や強烈なパースといった表現手法がある。
∧∧
(‥ )コマ割りなんかを利用した
\‐ キュビズム的な手法もあるよね
同じものを別視点から眺めて
同時に描くってやつ
(‥ )実のところ
ピカソやブラックが
やったキュビズムよりも
もっと強烈かもな
全身図
一部拡大
背面、口もと、胸もとを
同時に同じページに収める
ネットで見ればエロ漫画の技法はキュビズムだと言う人もいる。それは正しいだろうし、そして別にエロ漫画に限った話じゃない。
もちろん、エロ漫画において重宝する手法ではあろうが。
∧∧
( ‥)全身図で全体の状況を
説明しつつ
エロい部分を個々に
見せることが
できますからね
こんな便利な手法はない
( ‥)ピカソやブラックは
‐/ 既存の枠組みの打倒と
新手法の追求を主眼に
していただろうから
残念ながら
こういう方向性には
いかなかったけどね
*彼らの場合、結果的に言えば輪郭の破壊と、単純化、そして効果的なデザインと表現の確立に至ったように見える。
セザンヌの絵も混ざってるけどこんな=>https://www.google.co.jp/search?q=cubism&biw=992&bih=762&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjHn8G1h8PLAhXEq6YKHVzXA1sQ_AUIBigB#t…
彼らが、読者に説明しつつ、読者が必要とするものを強調する、という方向へ至らなかったのは、時代と立場を考えれば当然かもしれないが、残念なことでもあろう。実際、彼らのキュビズムはエロ漫画の分かりやすさとは正反対。芸術家ってのは訳分からん連中だ、というレッテルとなった。あるいは自称芸術家が中二病的にまとうもったいぶった装いに成り果てて現在に至る。
話を戻せば、漫画の技法にはキュビズムだけじゃない、未来派と同じものもある。
∧∧
(‥ )未来派
\‐ 近代における工業化と
機械の速度や運動
めくるめく工業製品に
影響を受けた運動だよね
=>https://www.google.co.jp/search?q=未来派&biw=992&bih=762&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0ahUKEwim4dG5iMPLAhVEHaYKHc0YAloQ_AUI…
(‥ )特に漫画的なのは
これだよな
=>https://www.google.co.jp/search?q=futurism+dog&biw=992&bih=762&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0ahUKEwjSqqmvhsPLAhVi3KYKHXhVDF…
何を描いているのかは言わずもがなだろう。
いや、未来派の犬も、ピカソやブラックのキュビズムも、同系列の手法を使う漫画もアニメも、これは本当に言わずもがなで分かる手法なのだろうか?
∧∧
(‥ )未来派の犬で言えば
\‐ こういう残像とかを
近代人、現代人は
動画やコマ撮りで
実見しているし
それを踏まえた表現を
子供の頃から見ているから
理解できるけども
(‥ )そういうのが無かった
時代の人間は
まったく理解できない
かもしれないなあ
あるいは、当たり前の話だが、今であっても理解できる人とできない人がいるのだ。
そもそもそれが冒頭で述べた、アニメの崩しを理解できないまま、作画崩壊と言う人々であろう。
そういう人はあらゆる箇所にいる。
現代の世界、漫画が世の中にあふれ、美術の時間に遠近法ぐらいは耳にするであろう時代にも、
この絵本はページごとに生き物の大きさが変わります! おかしいです!
とか言い出す奴がおりよる。
∧∧
(‥ )アニメの効果的な崩しを
\‐ 作画崩壊! と言う人は
アニメを理解できないのに
アニメを見ている人
ということになるですかね?
(‥ )おかしなもんだが
さっき取り上げた
ページごとに生物の
大きさが変わる!!
とかほざいている奴も
学校で
絵本の読み聞かせをする
活動してるんだー
とか言ってたからな
そういうこと
あるんだろうな
見ているものを理解できないまま見ている人がいる。
しかも理解できていないのに、読み聞かせをしようとする。
謎めいているが、こういう単純な現実がこの世界にはある。
これが一体全体何に起因するのかまったく不可知。
2016年3月15日火曜日
2016年3月15日の火星と雨
雨が降り、あるいは曇りが続く日々。ようやく雨が上がったので散歩にいくと、空気は乾いていて、帰り際になると空も晴れ始めた。
ひさしぶりに火星が
∧∧ 見えるね
( ‥)
‐( ‥)今、さそり座のβ星に
接近しているんだよな
角度にして1度程度の位置である。
∧∧
( ‥)スケッチするの?
( ‥)記録であるよ
‐□
地味だがこんな感じ。火星はより明るくなり、今や光度は0.2等ほどになっている。手元の記録を見ると10日間ばかり惑星の記録をとっていない。それだけ天気がずーっと悪かったということだ。
∧∧
(‥ )昨晩14日などは
天気予報で雪が
降りかねない予想
だったけども
(‥ )夜が明けつつある今
丹沢の山を見ると
ある線から上が
真っ白だ
ちょっと気温が下がれば
ここらも
雪になっていたのだな
だが、散歩に出る前、雨が止んだ頃には、少し暖かいようにも感じた。風が変わったのかもしれぬ。
5:50現在、気温は6度、湿度は42%である。
2016年3月14日月曜日
仮説が変われば方針もまた変わるだろう
自分の本で見る限り、図書館での借り上げと、書店での売り上げに関係性があるようには思えない。
=>hilihiliのhilihili: 役に立たない春先の話
あるいは、関係があったとしても、重版とかそういう目で見える違いにはなっていない。つまり違いが存在しても、それは無視できるレベル。
∧∧
(‥ )だとすると
\‐ 図書館における
新刊本の貸し出しを禁止すれば
新刊本の売り上げが上がるはず
という予測は間違いではないか
(‥ )まあそういうことになるな
だがこれ、次のことも言えよう。
人は曰く、図書館での本の貸し出しは変わらないか増えている。つまり本を読む人はちゃんといるのである。
それにも関わらず書店での本の売り上げが落ちているということは、出版界になにか根本的な問題があるのではないか?
∧∧
(‥ )これも実は関係ないって
\‐ ことになりますなあ
(‥ )図書館の貸し出しと
書店の売り上げに
因果関係がないのなら
この解釈もまた
成り立たない
図書館の貸し出し数をもって、書店の売り上げを論評することができぬとあれば、図書の貸し出し数をもって出版不況を論ずることもまたできぬ。
∧∧
(‥ )そして今
\‐ 本のタイトルの
一点一点の売り上げは
落ちているんだけども
(‥ )これは供給過剰が
原因ではないか
だから出版不況が
起きているのでは
ないのか?
という人もいるけど
この場合は因果関係が
逆だろうね
単純に言うと出版社は自転車操業しないといけない。そのために刊行点数を増やした。要するに次々に本を出し続けるのである。
∧∧
( ‥)あなたが駆け出しの
20年ぐらい前から
これは粗製濫造だと
言われてましたよね?
(‥ )それでもそうせざるを
えないのだな
会社を決算上維持するとは
そういうことだし
しかし、書店には有限の大きさしかない。
本の出る速度が速まれば書店に置いてもらえる時間が短くなろう。
∧∧
(‥ )本の寿命が
\‐ じりじりと短くなって
いくのである
(‥ )そりゃ一点一点の
売り上げは落ちるよな
しかも市場全体が縮小を開始して、もうずいぶんになる。どこもかしこも、生き延びるために出版の速度をさらに早めておる。
つまり供給過剰だから一点一点の売り上げが落ちて出版不況が起きた、というのは正しくない。
出版不況が起きているからこそ一点一点の売り上げが落ちた、というのが多分、正しい。
∧∧
(‥ )でもこれ
\‐ 一見すると似ているから
識別しずらいでしょうなあ
(‥ )次々に本を出すのは
確かに供給過剰だからな
一見すると似てるよね
ただ、例えば
市場が一ヶ月に消費できる量より、供給量の方が多い
と
市場自体が小さくなった
はまったく別の問題である。
”供給過剰だから一点一点の売り上げが落ちて、それが出版不況につながっていると考えている人”は、この識別が出来ていないのではなかろうか。
∧∧
( ‥)ただ困った事態には
違いない
(‥ )とはいえだ
一見似ているけども
現実と違ったモデルを
採用した計画は破綻するぞ
例えば、一点一点の売り上げが減ったのは供給過剰のせいだ。だから刊行点数を減らしましょう、と言った場合
∧∧
(‥ )多分、会社が
\‐ つぶれてしまうでしょうね
(‥ )刊行点数を減らさずに
一点一点の売り上げを
増やすにはどうすれば
良いのか?
そこが肝心なのだな
そしてこういう方針の決定において、先の世界観は明白な違いとなって現れる。
刊行点数を減らさずに一点一点の売り上げを上げる。
これは、供給過剰だから出版不況が起こっている、という世界観からは出てこない結論だろう。
∧∧
( ‥)もちろん刊行点数も
減らすべきなんだけどね
(‥ )でもそれ人件費から
見た結論だろ?
供給過剰だから出版不況
という世界観とは
関係ないぞ
役に立たない春先の話
数日間、雨や曇りで寒い日々が続く。
∧∧
( ‥)そして頭が
馬鹿にな〜る
( ‾□‾).....
頭だけではない。体もなんか変だ。
( ‥)ここしばらく
‐ 妙に首筋が痛いんだ
というか張ってる
∧∧
(‥ )肩こりってやつですかね?
\‐ ネットでは春先に多いとか
まことしやかに
書いてあるけど
肩こりっていうのは、これまでほとんど感じたことはないし、実感もなかったけども、これがそうだというのなら、妙な感じだ。
それに急に顕著になったというのなら、これもまた奇妙なことである。
( ‥)歳ってやつかな
‐/ 困ったもんだぜ
∧∧
( ‥)筋力の衰えとか
そういう可能性も
考えてみては?
動いているつもりなんだが、運動がまだ足りないのかもしれぬ。
さて
幾つも本を書いた。そしてそれらのものは図書館に入っている。
今はネットの時代だ。部屋にいながらにして全国中の図書館に接続し、自分の本がその図書館に所蔵されているか、さらに今、貸し出し中かどうかを調べることもできる。
∧∧
(‥ )できない図書館もあるけど
\‐ 大部分の図書館では
可能だね
(‥ )でっ見てるとだな
借りられてる本と
借りられていない本が
くっきり分かれる
単純な話で子供が読める図の多い本が借りられている。
ちょっと難しい本になると借りられない。
∧∧
( ‥)さらにいえば
( ‥)借りられてる本も
‐/ 借りられていない本も
売れ行きはほとんど
変わらないんだよね
確かに図書館向けに書いた本は売れ行きが多少は良い。
だがそれらは図書館向けに売った結果だ。反対に言うとそういう本も結局のところ書店では売れない。
つまり、書店での売り上げを考えたら、どれも似たようなものになる。悪く言うと売れてないし、良く言うと普通。
つまりざっくり言って、図書館における本の借り入れの度合いと、書店における本の売れ行きは関係がない。
少なくとも、感知できる違いには見えない。
∧∧
( ‥)ということは
本の売り上げが落ちたのは
図書館のせいだ
新刊図書を一定期間
貸し出し禁止にせよ
という一部の要求は
根拠がないであろう
(‥ )自分の本を見る限りは
そうなんだよね
あの主張をする人たちにはそれなりに根拠があるのであろう。それが思いつきなのか、あるいは数字があるのかは知らぬが、根拠があるには違いない。
∧∧
(‥ )でもあなたには
\‐ そうは思えない
(‥ )思えないね
さて
∧∧
(‥ )この知見は何かの役に
\‐ 立ちますかね?
(‥ )さあ
どうだろうねえ?
2016年3月13日日曜日
春は馬鹿になる季節です
( ‾□‾)...
∧∧
( ‥)おうどうした
( ‾□‾)なんかこう
頭が馬鹿な感じに..
すごく馬鹿な感じ
なにも思いつかない
のです
∧∧
(‥ )春だからな
\‐
さて
人間に議論というものはできない。
∧∧
(‥ )そう言うと怒り狂う人
\‐ いるでしょ
(‥ )図星だからだろ?
人間、薄々心当たりがあったり、後ろ暗いところがあるとそう反応するものだ。
∧∧
( ‥)怒った相手が
食って掛かってきたら
どうします?
(‥ )分かった分かった
お前の言う通りだ
はいはいお前が正しい
そう言えばいいんじゃね?
そういえば、相手は自分は議論が出来る人間であること、そして議論に勝ったことを認識して天へと安らかに旅立つであろう。
∧∧
(‥ )勝ってどうするんです?
\‐
(‥ )さあ?
当たり前の話だが、こういう時、理解も把握も一歩も前に進んでいない。
∧∧
( ‥)じゃあなんのための議論だよ?
(‥ )議論とは自己満足のために
するものだ
そういうことじゃね?
∧∧
(‥ )意味ねえな
\‐
(‥ )議論とはそういうものだ
そもそも何かを確かめたいのならやればいいだけの話。
ひるがえれば議論などフィクションにすぎぬ。議論を重視している時点で、方向性がすでに間違っているのだ。
∧∧
(‥ )確かめる方針を
\‐ 選択するために
議論する場合もありますけどね
(‥ )それが意味するのは
確認が重要である
ということで
議論が重要であるという
ことではないな
物事の確認は失敗と成功、その01の集積。それが演算を実行させる。なれば言葉の勝敗でしかない議論と論理に意味などない。
つまりやはり、議論を重視している時点で彼らは何かをたばかっている。
彼らのたばかりの目的と、その意図はなんだ?
( ‾□‾)...
∧∧
( ‥)おっ
脳が馬鹿になった
2016年3月12日土曜日
サキュバスとゾンビの物語
アメリカはなんだかんだいってキリスト教の国である。
マドンナがライブをする前に警察がやってきて、「いいか、ライブの最中にマスタベーションするな」と警告。
∧∧
(‥ )でっ マドンナさんは
\‐ それをしちゃうという
ドキュメントだかなんだか
ありましたよね
(‥ )なんでステージ上で
マスタベーション...
というかその真似事だな
なんでそんなことするの?
必要ないじゃん
そう思っちまうけども
だがこう解釈することもできる。
自由になりたい、自由になるにはこうするしかないのであると。
∧∧
(‥ )少なくとも争点には
\‐ なっているんですよね
(‥ )不道徳なことはさせないぞ
という警察と
権力には屈しないぞ
という争点に
なっちゃってるんだよな
少なくとも本人や周囲や
ドキュメントを
撮影してた連中は
そういう切り取り方を
している
本来は争点になる必要などないのだ。
ライブでそういうことをされると、それは風営法にひっかかるから止めて。法に従って営業している店舗がある以上、取り締まらないといけなくなるし、色々と面倒くさいんだよ。
ではこれならいかが?
ああ、それならギリギリオッケー。
これで十分。
∧∧
( ‥)でも争点になる
なんですかねこれは
(‥ )そうなあ
当てずっぽうで言えば
アメリカが性に関して
日本よりも
厳しい社会だからこそ
公の場における
マスタベーションが
権力と社会に対する
抵抗になる..とかかな?
反対に日本だと、痴女? という扱いで終わりだろう。
いや、女に限らない。例えばの話
∧∧
(‥ )昔、女子校に男が侵入して
\‐ 中庭だかグランドだかで
オナニーおっぱじめた
という話を聞いたことが
ありましたが
(‥ )話からすると都市部の
学校で
建物に四方を囲まれる形で
中庭だかグランドだかが
あるらしいのだな
なになに?? と
女の子たちが
窓から顔出す中
男はオナニーをおっぱじめ
という話であったな
あなたたち! 教室の中にいなさい!!先生は叫ぶが制止などに意味はない。悲鳴を上げこそするが好奇心いっぱいの女の子たちが鈴なりの中、事をすませた男はかけつけた警察に当然連行。
∧∧
(‥ )ライブでマスタベーションって
\‐ これに近いよねえ
(‥ )残念ながら
自由がどうとかって
話じゃねえんだよな
ただの変態道楽ですよ
∧∧
( ‥)でもアメリカだと争点に?
(‥ )あっちでもただの犯罪では
あるんだろうな
だけども日本とは
事の重みも意味も
ちょっと違うのは
確かっぽいよね
例えばあるいはレディ・ガガはどうであろうか? 彼女もこういう方向性であろうか?
あるいは方向性こそ性ではないが、悪魔崇拝を思わせるマリリン・マンソンはどうであろうか?
あるいは、そうだというのならバットマンはどうであろうか?
そしてあるいは、キャラクターをやたらとゾンビ化させたがるアメリカの文化はどうであろうか?
∧∧
( ‥)なに? キリスト教社会である
アメリカで自由になるには
性に対して淫らな風を装うか
暗黒面に落ちるしかないって
ことですかね?
(‥ )サキュバスになるか
悪魔やゾンビにならないと
神から自由に
なれないんじゃね?
2016年3月11日金曜日
立ちすくむシジュウカラ
=>【プレスリリース】『単語から文をつくる鳥類の発見』|国立大学法人 総合研究大学院大学
∧∧
(‥ )...だそうですよ
\‐ しかもシジュウカラときた
(‥ )こりゃまた
でけえ話がきよったな
∧∧
(‥ )でもあれだね
\‐ この話が本当なら
シジュウカラさんは
”周囲警戒集まれ”
は理解できるけど
”集まれ周囲警戒”
は理解できないって
ことになるですか
...確かに変な文章ではあるね
*観察によるとシジュウカラは単語にあたるさえずりを持ち、さらに単語を組み合わせることで、新しい意味を作ることもできる。つまり文法にあたるものを持ち、文章を作成できる。そして単語の順番を人為的に変えた、つまり文法的に間違ったさえずりを聞かせると理解できなくなるらしい。
(‥ )でも人語にすると
意味はなんとなく分かるな
これはシジュウカラは
文章の解釈が機械的って
ことなのか?
それともあれか?
単語の使用と配置が
異様な文章を聞いた時
その意味を
想像力で推し量る能力に
限界があるってだけ
なのかな?
考えてみれば人間だって通常ではない文章を聞かされたり見せられたりすると、限界にぶつかる
例えば以前、ネットとtumblrで見た文章はこんなであった。
浮気大好き淫乱人妻ロリババアを孕ませてボテ腹見せつけファックしようとしたら旦那さんがベガみたいな乗っ取り能力持ちで記憶や人格まで取り込まれて「これでぬしもわらわの旦那様よのう」っていうのはNTRに含まれる?
∧∧
(‥ )...なに?
\‐ 言葉の順番を入れ替えられた
さえずりを聞いた
シジュウカラには
それがこう聞こえて
いるって言うの?
(‥ )この場合
俺たちもシジュウカラも
同じだってことに
なるんだがな
どうなんだろうな?
いずれ続報があるのであろう。
∧∧
( ‥)でっ? さっきの例文の
意味はなんだ?
(‥ )浮気相手の旦那さんに
自分が完璧に
模写再現されて事に及んだら
それは寝取ったことに
なりますか?
という意味っぽいけど
この解釈が正しいのか
自信ないし
言われたら
何言ってるの? と
立ちすくむよね
反応できないですよ
だって気持ちいい事だけしていたい
∧∧
(‥ )ガールズ&パンツァーは
\‐ かなりな成功を収めた
アニメなんですよね
(‥ )テレビ放送のみならず
まったくの新作で
映画を作れたぐらい
だからね
しかし人気が出る一方で、例えばネットで見るガールズ&パンツァーの二次創作は女の子たちがたわむれるものであった。
∧∧
(‥ )戦車アニメなんだけど
\‐ 戦車を描く人は
ほとんどいませんと
(‥ )戦車は
めんどくさいからなあ
そもそも、絵を描く人間とは自分の好きな女の子を描くことが出来るのみである。
∧∧
( ‥)女の子を描く
ではなく
自分の好みの女の子
だね
(‥ )当たり前の話
なんだけどね
そして話もいつもの通りとなる。仕事の発注に応じるには、自分の好きなものを描くだけではまったく不十分で、発注に応じて必要な事柄を調べて描く必要があるのだと。
∧∧
(‥ )発注に応じることができる
\‐ 描くものを
自分で調べることができる
必要な事柄を把握して
可能な限り正しく描き
なおかつ演出上の効果にも
成功を収める
当たり前だけど
仕事に必須なことだね
(‥ )絵を描く人間のほとんどは
これができないんだよな
調べない
把握しない
面倒くさい
気持ちいいことをしたい
逆に言えば、ここをさえ出来るようになれば、並みいるライバルたちから抜きん出ることができよう。
∧∧
( ‥)でもそんなことをする
必要ないんだけどね
(‥ )好きなことを好きにする
それだけで十分なら
これで十分なのだ
確かに女の子だけでなく、動く戦車のCGに心が踊ったであろう。だからこそ、それを駆る彼女たちに夢中になったのであろう? 彼女達が戦車に乗り、そして物語をつむいだからこその人気だ。
∧∧
(‥ )でも戦車はめんどうくさーい
\‐
(‥ )これが萌えの限界と
可能性だな
女の子がいれば戦車の知名度は上がるが、戦車人気が出るってわけではなかった。
∧∧
( ‥)でも映画は作れたし
CGで戦車をリアルに
動かせた
(‥ )世の中には
あれがリアルか?
ここがなってない!!
真の戦車マニアならこうだ
そう吠える人間もいようが
実績の前では
そんな戯れ言
誰も相手にせんからな
∧∧
(‥ )結果的に皆は女の子に
\‐ 群がったけども
戦車CGアニメという
実績を作れたのは
事実なのである
(‥ )それだけの金を動かし
実現できたというのは
大変なことだからね
この実績があれば
後10年は戦える!
...かどうかは知らんが
成果は金字塔よなあ
∧∧
( ‥)女の子ってのは
効果的なものですなあ
( ‥)女の子や萌えキャラと
‐/ コラボすれば
成功するかって言えば
そうじゃないことは
失敗した萌え本の数々を
思い起こせば明らかだが
とはいえ、さて、この教訓と限界をどう見る?
∧∧
( ‥)動かせ、見せろ、把握せよ
ですかね?
(‥ )多分そうなんだろうな
実につまらない結論だが
現実ってのはつまらない
ものだしな
それが正解なのだろうね
ひるがえればこうである。
把握もしないし、描き込みが多すぎる絵なので動かせないし、それゆえに見せることもできない。これでは駄目なのであると。
∧∧
(‥ )そしてイラストレーターの
\‐ ほとんどはそれが
できないのである
(‥ )だって
気持ちいい事だけして
いたいしー
2016年3月10日木曜日
この宇宙は、罪を選んだことを許してくださる
以前、書評を延々と書いている人を見た。書いている内容からするとガンに犯されたようだった。
体内内部で起こる自然淘汰と進化によって、多細胞を個体たらしめていた秩序が必然的に崩壊する現象。それがガン。
それを知ってか知らずか、彼が書いた書評は、いわば泣き言であった。本人は仏教の教えを守って生をまっとうしようする行為のつもりであったようだが、実際には生きようとする欲望のために現実をねじ曲げる嘘の塊としての書評であった。
魂と霊を肯定し、それにそぐわない本を否定し続ける。
それは巨大な泣き言と虚言。
ずっと忘れていたが、たまたま見つけて、そして更新が何年も前に終わっていたことを知った。
∧∧
(‥ )...ついに機能を
\‐ 喪失しましたか?
(‥ )さあねえ?
彼のしたことは罪であったか?
∧∧
( ‥)どうよ?
(‥ )自己欺瞞のために
事実をねじ曲げ
死んでもなお
それを皆の前に残した
それは罪だろうな
インチキ医療本と同じではないか。それはまぎれも無い罪である。
∧∧
(‥ )お前も苦しんで死ぬ
\‐ その時が来たら分かる
そう言われるでしょう
(‥ )金欲しさに強盗殺人して
死刑台に送られる奴も
同じことを言うぞ?
それにそもそも、これは良い、悪いの問題ではない。
いかに恣意的に物事を解釈しても現実の進行は止められぬ。歯車に押しつぶされる自分が歯車の非道を言い立てても、歯車には非道もなにも、そんなものが無い。
現実はお前の解釈じゃない。
もしも現実がお前の解釈だというのなら、それだったら宇宙の歯車に押しつぶされても死なぬはずだが、実際には死んでしまうではないか
世界が神経の作り出す幻想だというのは間違いだ。
あるいはこう言えば良い。世界を認識する時、我々は現実を歪めて編集する。
これは曇りガラスや波打ったガラスから風景を見るようなもの。見るものは100%本来のままではない。それは事実。
しかし、だからといってすべてが幻と言うのなら、それは100でないなら60も0であるという虚言。
かように、魂と精神の自由など、許されざる自己欺瞞にすぎぬ。
∧∧
(‥ )凍りついた固体でもなく
\‐ 無秩序な気体でもない生物は
それゆえに不安定で
うつろう存在になった
(‥ )うつろうものはいずれ
どちらかに転ぶ
生は死のひとつの
形式にすぎぬのだ
我らはいずれ死に帰還する
その本来の姿である
二酸化炭素と水へと
崩壊するのだ
これがこの世界の理
凍結とガス化の間でゆれつづける炎が命であるというのなら、ゆれの大きさで、いずれはかき消えるのが道理であろう?
そして人がガンで死ぬのもまた当然であった。多細胞とはつまり多数の細胞。それらが相互作用することで一体化しているが、所詮、まやかしのようなものである。
人間は個体として自分を自覚しているが、実際には個体などまやかしで存在せぬ。存在しないものが存在しているふりをしているだけなのだ。
∧∧
( ‥)存在しないものは
いずれ非存在へと
回帰するであろう
(‥ )よくさ
自分が死んだ事を自覚して
霊が消滅するって表現が
創作や都市伝説にあるだろ
あれは実のところ
俺たち生者自身のこと
なんだよな
最初から多細胞の個体などまやかしだったのだ。
なれば、いずれ時が来た時、そうか、俺は実在しなかったのか...そうつぶやいて消滅へ帰還するのが当たり前であろう?
そうであるのに、己が存在に拘泥して、現実をねじ曲げ、本を恣意的に解釈して、これはこうだ、これは違う、世界は唯物的なものではなく心と魂と美しさとが...などと述べよる。
なんという虚言と煩悩への妄執か。
それは罪である。
∧∧
( ‥)お前も死ぬ時になったら
分かるのだ
そう言われるでしょう
(‥ )そりゃそうさ
それに俺は救いを述べている
わけじゃないぞ
現実は人を摩耗させる。そして夢という救いはそこから目をそらすのみ。
なれば人はインチキ医療で殺されるか、絶望の中で世界を呪って死ぬか、どちらかしかない。
事実、人間は死を回避するように危険信号として体が苦痛と恐怖を発し、感じるようにできている。
死は体の崩壊だ。だったら全身が苦痛と恐怖で満たされるが当たり前ではないか。
そうできているんだからそうなるし、そもそもこれこそが生きるという仕組みであった。
生を良きものと断じたことがすべての間違い。
∧∧
(‥ )個体が苦痛と恐怖で
\‐ 崩壊しても
主である生殖細胞は
そんなことどうでもいいからね
自己複製さえできれば
それで問題ない
(‥ )かようにこの世界は
人間を苦しめて殺すように
出来ている
そしてこれが命と生の
必然でもある
だから人には選択肢がある。
自分は幸せだと虚言をはきつづけてのたうち回りながら死ぬか。
絶望して世界を呪いならがらのたうち回りながら死ぬか。
さあ、どちらを選ぶ?
∧∧
( ‥)そして罪深いのはどちらか?
(‥ )罪を選んでもかまわんのだ
この宇宙は寛容だぞ?
罪を選んでも
地獄など存在しないからな
ゆえに罪を選んだことは許されよう。
だが、罪、そのものは罪である。
ほほう、つまり君は妊娠のリスクを考慮しないと?
∧∧
(‥ )男女差よりも
\‐ 個人差が大きいって
どう思います?
(‥ )お前、今から女の子に
なったら
女の子の快感とは
いかなるものか?
それを確かめんと
さっそく行きずりの男と
セックスすんのか? と
尋ねてみればいい
∧∧
(‥ )しないだろうね
\‐
(‥ )行きずりなんて
男のままでもしないよ!
と反論する奴も
いるだろうが
男の時と女の時とで
脳裏に何が浮かんだ?
と聞いてみれば良い
∧∧
( ‥)まあ妊娠のことでしょうなあ
男の時には他人事だったけど
女の子になったら
自分のことだ
十月十日、多大な投資を
せまられる
リスク大きいよねー
( ‥)精子と卵子じゃ
‐/ 戦略が違うんだよ
それが分からんとは
言わせん
そもそも男女差を個人差と言った時に、比較のベクトルを勝手に変えているのである。これは単なる詭弁だ。
2016年3月9日水曜日
宇宙人が見つからぬとはすなわち大凶兆
∧∧
(‥ )今日は部分日蝕だったけど
\‐ 雨降りで見れなかったね
(‥ )残念なことだ
気温も明け方よりむしろ下がったように思われる。16:00現在、外の温度は8度であり、湿度は85%だ。
さて
例えばこれ=>hilihiliのhilihili: 何も見えない世界に方程式などいらない
を踏まえてこう考える。
未来のある日、ついに人類は人工的と思われる宇宙からの電波をキャッチする。
相手が2000光年の彼方にいることに気がついた人類は、最初は耳をすまし、そして信号を送ることを決意した。
さすがにこの距離ともなると、亜光速宇宙船をそのまま質量爆弾にして地球に打ち込んでくるとか、あるいは数千万キロの巨大なレンズでガンマ線レーザーを収束し、ピンポイントで地球を攻撃してくるとか、そういうことはありそうにないからであった。
2000年後、相手から返信があった。最初は単純な数と符号から始まり、それが複雑になり、関係が分かったところで数学的な概念が並んでいた。
抽象的ではあるが、意味することは次のようなことであった。
あなたたちは私たちが通信に成功した2番目の種族です。1番目の種族からこれを教わりました。彼らもこれをずっと以前、別の種族に通信で習ったそうです。
その後に続く複雑怪奇な長い数式。
それは、恒星の内部で起こるような核融合を小型化すればするほど、その仕組みを維持構築する維持費が指数関数的に増大すること。必然的に、化石燃料から核融合への転換、そして文明の無限継続が不可能であることを示す証明であった。
それが終わると、また概念が並んでいた。
これを次の種族に受け渡してください。誰かがいつかこの壁を突破できるか、あるいは迂回できるように。
そして、今までこの数式を伝えてきたすべての種族の座標と、通信途絶を示す符号のおびただしい列。
∧∧
(‥ )化石燃料が枯渇する前に
\‐ 核融合を実現する
無尽蔵のエネルギーを得た
文明が
何十万年も継続できるのなら
いくら分母が少なくても
知的生物はかなり近い距離に
存在するでしょうし
証拠がもっと簡単に
見つかるでしょうね
(‥ )一世代前の研究者は
それを期待したんだろうな
だが見つからない
理由はなんだ? 核融合が物理的、技術的に不可能なのか?
そんなわけはない。
だとしたら、どこに誤りがある?
∧∧
(‥ )核融合炉があまりに複雑で
\‐ 特殊すぎるから
それを維持するためだけに
社会全体が動かなければ
ならなくなり
膨大な生産エネルギーも
ほとんどが熱として
散逸するとか
そういうことは
ありそうにないと
思いますけども...
(‥ )そのはずなんだが
それではこの状況は
一体全体なんなのだ?
宇宙人が見つからない、というのは、それはたまたまなのだ、と言うことはできる。実際そうだろう。
だが全然見つからないとなると、それは実のところ凶兆に他ならぬ
∧∧
( ‥)地球の歴史と関係なく
誕生した宇宙人は
人類よりも早く文明を
打ち立てたであろう
それを考えると
宇宙人とはあなた方の
未来の可能性そのもの
なのである
だがそれが見つからない
(‥ )見つからぬとは
存続が出来ぬということ
それは何かが根本から
不可能だという証明の暗示
これほどの凶兆はないぞ
何も見えない世界に方程式などいらない
地球外文明の数を算出するドレークの方程式。
∧∧
( ‥)あなたこの前の本では
この方程式を
引用しなかったよね?
=>Untitled Document
(‥ )どうでもいい話だろ?
皆は方程式を知りたいのか? それとも宇宙生物や宇宙人の存在の是非を知りたいのか?
∧∧
(‥ )是非でしょうね
\‐
(‥ )じゃあいらないべ
確かに、存在の是非を知るための方程式ではある。だが未知の変数があまりに多すぎる。
∧∧
(‥ )でも最近は系外惑星が
\‐ ぞろぞろ見つかってきたから
惑星がある確率や
生物の生存に適した惑星の
確率はもっと具体的に
言えるようになりましたよね
(‥ )そんな変数
全部1で良いんだよ
生命の発生まで、全部確率1でいい。それぞれの変数が100分の1だろうが5%だろうが、それは誤差の範囲でしかあるまい。
∧∧
( ‥)問題は知的生物が進化するか
知的生物が文明を持つか
文明が生き延びるか?
そこだね
(‥ )たぶんここで
確率ががたんと下がる
それこそ、ここで一気に確率が100万分の1とかに落下してしまうのではないだろうか?
∧∧
(‥ )地球で知的生物が進化したのは
\‐ たった一回だけだしね
(‥ )ここで結論
知能は必然ではないだ
そしてホモ・サポエンスは最低でも20万年、多分、60万年ぐらいの歴史がある。
∧∧
( ‥)文明を築いたのは
ここ1万年
電波を送受信できるように
なったのが100年
(‥ )もうこれだけで
2000分の1とか
6000分の1だからな
それに考えてみれば、まず産業革命が成立するには石炭紀が必要であった。
∧∧
(‥ )石炭は何も石炭紀に限った
\‐ 資源ではないんだけども
(‥ )少なくとも
石炭紀がなかったら
歴史は変わっていたよ
というか、より厳密に言うと、石炭紀に栄えて後に絶滅したリンボクたちの奇妙な特性が産業革命を実現したのだと言える。
∧∧
( ‥)リンボクさんたちは
非常に特異な性質を
持ってましたからね
(‥ )そしてそんなもの
二度と現れなかったんだよ
さらに言えば、現在の機械文明は白亜紀の石油に依存している。
∧∧
(‥ )つまり白亜紀
\‐ 温室地球と大海進
植物プランクトンの
大繁栄が無かったら
宇宙人探しも電波の送受信も
不可能だったのである
(‥ )石炭と外燃機関に依存する
スチームパンク文明でも
ある程度は可能だけど
相当な制限が出てくるよな
建造や運搬の
かなりの部分を
人力と家畜に頼る羽目に
なるだろうしな
さらに言えば、例えば被子植物が進化しなかったら、人類は農耕を始めることができなかったし、そもそも文明を作ることもなかっただろう。
∧∧
(‥ )成長速度が早くて
\‐ 種子を大量に作り出す
多分、生存競争が続く世界では
どこかでこういう存在が
必然的に
出現はするんでしょうけどね
(‥ )とはいえだ
我々の文明とその成立に
こういう制約が
あったには
確かなことなんよね
これを奇蹟などとは呼ぶまい。奇蹟とはただの結果論にすぎぬ。
∧∧
( ‥)人類が農耕を開始して
文明を築き
産業革命を成功させ
石油を大量消費する
大電力社会を実現できたのは
以上の条件が
たまたまそろったから
(‥ )知的生物の進化だけでも
分が悪いのに
文明の成立と
電波の送受信の実現まで
かようにあまりにも
条件が厳しすぎる
しかも、文明が成立するまで、その前の何十万年もの間、同一の種族のはずなのに、ホモ・サピエンスは特に何もしていない。
だから以上のこれだけでも本当は条件として不十分だったのだ。つまり、まだ制限要素が存在する。
∧∧
(‥ )これゆえ文明を作って
\‐ 電波の送受信が
出来るようになった
知的生物は非常に少ないだろう
(‥ )だからさ
ドレークの方程式なんて
どうでもいいんだよ
状況は絶望的に悪い、それだけを念頭に入れていれば良い。
∧∧
( ‥)後は電波望遠鏡の感度を
上げ続ければいいのだと
(‥ )うまくいけばあれだよ
僕らの機械文明が
崩壊する前に宇宙人を
発見できるだろ
5年先か、10年先か、あるいは100年先か?
なに、見つからないからと絶望することはない。見つからない時間と領域が拡大するにつれて、それは知的生物の希薄さの論証となろう。
むしろ問題になるのは、すでに絶頂期をすぎて苦しい状態へ移行しつつある今の世界にそんな余力があるのか? という点にある
∧∧
(‥ )さらに言えば
\‐ 人類の文明がそもそも
どこまで存続できるのか?
ですかね
(‥ )実のところさ
この答えはすでに目の前に
あるんだよな
見渡す限り宇宙人の予兆がまったくない。
ガス雲があるとはいえ、真空ゆえに何光年も見晴らしの利くこの銀河の見渡す限り、何も見えぬ。
山から見下ろした時、森しか見えなくても夜になれば、人家の灯が見えるはず。
銀河は一面の夜である。それにも関わらず、銀河にはこれが一切見当たらぬ。
おそらくはこれが答え。
例えば、文明が進んで人類が銀河をまたにかけて星々を廻り、大冒険をする未来の世界...
∧∧
( ‥)ということができるのなら
いかに確率が低くても
星間航行を自在に行える
宇宙人は出現し
数百万年で銀河を
満たすだろう
(‥ )人類より歴史が古い種族は
どっかにいたからな
だがいない
ようするにそれが
出来ないってことだろ?
技術的には可能なのだ。人類の今の知識でも光速の何割りかの速度を出せる宇宙船の計画はある。
さらに、文明を事実上無限に存続させる手段もある。化石燃料を越えた、無尽蔵のエネルギー源、核融合技術の開発は誰もが知っていることでもあろう。
∧∧
(‥ )つまりこれが実は
\‐ 無理だってことなんだよね
だが技術的に可能
だとすると
問題は技術的物理的な
ものではないってことになる
(‥ )戦争で文明が
滅びるとかでもないんだ
戦争ごときじゃ
知的生物は滅びないよ
戦争は抹殺の手段ではあるが、防衛の手段でもある。それはその性質上、絶えず均衡する。ゆえに絶滅はありえない。
そもそも戦争で滅びるという発想は愚かさを笑う知性の声である。
皆々、知性と理性の声を信じるな。知性と理性は合理主義者ゆえに嘘をつく。知性は知性自身を重んじるがゆえに、知性の勝利を信じて、足下の現実を忘れておる。
∧∧
( ‥)多分、制限は
くだらないことで
おそらくは経済的な
ものであろう
(‥ )多分な
すべての知的生物が
この限界を突破できずに
滅びた
これが答えだろうな
∧∧
(‥ )あなた方の文明は
\‐ あとどのぐらい生き延びるの
でしょうかねえ?
(‥ )電波の送受信が出来るのは
あと1000年ぐらい
じゃねえか?
∧∧
( ‥)それが過ぎたら?
(‥ )また元の生活に
戻るだけだろ?
そして多分、数十万年で知性を失い、動物に帰還し、その存在を消滅させるだろう。
おそらくこれと同じことが何十万回と起きたのが銀河の歴史。
2016年3月8日火曜日
流動食状態の女の子しか食べれない戦闘力5
学生時代にグレイとMJ12を信じている同期に、液体メタンとそれに溶けた脂肪の生物というアシモフのアイデア、そしてタイタンの可能性を述べた時、彼らは、はあ? という顔をした。
グレイって妖怪だろ? と言うとやはり、はあ? という顔で、幽霊はいないけども妖怪は脳内現象だから実在すると言えるし、幽霊も所詮は妖怪だと言ったら、はあ? 何おかしなことを言ってるの? と返された。
∧∧
(‥ )まあそりゃそうでしょうね
\‐
(‥ )そりゃそうなんだ
だけどな
なぜ彼らがそう考えるのか
それは俺には
全然分からん
つまりこれはhilihiliのhilihili: 戦闘力5のおっさんは極低温アイドルに興味を示さないの続き
似たようなことは恐竜や深海生物の話でも言える。
例えば肉食恐竜と肉食哺乳類は歯の構造上、おそらくまったく狩りの仕方が違う、哺乳類はどうしても格闘戦を挑まないといけない。という話をしても
はあ? という返事をされるだけである。誰も興味は一切持たない。
あるいはこうである。深海魚は原則的に色覚を失っているけども、淘汰の上でどうも二次的に色覚を復活させたものもいる。中には赤を青だと思っているものもいる、という話をすると
∧∧
( ‥)やっぱり、はあ? だと
( ‥)みんな宇宙人や恐竜や
‐/ 深海魚に興味があると
言うけども
あれは真っ赤な嘘だよな
だから、分かりやすい話をする時には、なるべく下らない、どうでもいい、実は皆がすでに知っているような、ゴミかすみたいな情報を投げ与える必要がある。
それも、まるごと与えては駄目だ。かじれない。切り刻んでも駄目だ。呑み込めない。
ごくつまらないことを流動食にして与えないと駄目だ。人間は思考においてはおじいちゃんだ。バリアフリーな平面でないと移動できず、わずかな段差でもう動けなくなる。
∧∧
( ‥)でも見方を変えれば
これはあなたの
女の子に対する関心と
似たようなものでは
ないのか?
(‥ )俺は自分がまともだと
思っていたのだが
実はおかしかったのかも
知れない
皆の女の子に対する集中度と傾注力が53万なら、自分のそれは4万2000ではなかったか?
∧∧
( ‥)あるいはたったの5かも
しれないのである
( ‥)俺は流動食になった
‐/ 女の子でないと
呑み込めないってわけじゃ
ないんだけどなあ...
∧∧
( ‥)なんだよ流動食状態の
女の子って
猟奇犯罪っぽいぞ
(‥ )アニメや漫画で時々
出てくるご都合主義な
ヒロインがそうだべ
美人でスタイルが良くて、優しくて、それなのに彼氏がいなくて、主人公に積極的で自主的にあれやこれの性的なアプローチをしてくる。
∧∧
( ‥)ああ
ああいうのね
(‥ )あれ、多分
流動食状態ですよ
しかも自分から
口の中に入り込もうとする
便利ーなタイプですね
*女の子向けの乙女ゲーなら反対に流動食状態の彼氏が登場してる。多分おそらく。
∧∧
(‥ )そして深海魚や
\‐ 宇宙人で流動食といったら
例えばそれは
グレイになったり
するわけですか
(‥ )昔から人間は
領域外の世界には
怪物や怪人が住むと
考えていた
おかしなもので
その想像は古今東西
似たり寄ったりなんだよな
曰く、人を食う
曰く、一つ目である
曰く、獣頭である
曰く、頭が無く腹に顔がある
曰く、手足の数が多い、あるいは少ない
頭でっかちの知識人共は人間の想像力は無限だとほざきよるが、実のところ絶望的に貧困なんだと言える。おそらく種族として脳の神経構造が決まっているから、ここから逸脱できないんだろう。
あるいはこう言えば良い。逸脱するほどの努力をしてこなかったのだと。
∧∧
( ‥)それが戦闘力5の限界
(‥ )ご都合主義ヒロインが
登場すると
情けない
なぜ努力しないのか? と
苦言を呈する人も
立場が変われば
同じってこったな
皆、どこかで戦闘力5である。
戦闘力5のおっさんは極低温アイドルに興味を示さない
宇宙人に興味があると人は言う。
そして疑問を述べる。
生物が発生するにはちょうどよい温度で水が液体でいられる星でないといけない、偉い人はそうおっしゃるが、それは地球の生物にこだわりすぎた意見ではないだろうか?
∧∧
(‥ )と言う人は何人もいるが
\‐ じゃあ液体メタンなら
どうだろう?
と言った人は
アシモフさんとかぐらい
(‥ )でっ
アシモフ博士のアイデアを
なんとなく知っている人でも
ごく少数
そして土星に探査機がむかって、タイタンに予想通りに海があること、それが液体メタンであろうこと、そしてなにより
∧∧
( ‥)タイタンに
生物がいなかったこと
それにがっかりした人は
やっぱりごく少数
( ‥)学生時代にさ
‐/ UFOを信じている連中に
水ではなく
液体メタンを溶媒とする
生物のアイデアについて
話してみた時
連中、はあ?? という
顔してたなあ
まあ、それは当たり前なのだ。彼らのアイドルはグレイだ。
メタンに溶けた油で出来ているエキゾチックな、どこの誰とも分からない極低温世界の住人などお呼びではない。
だからまず確実に言える。地球生物の常識から考え過ぎなんじゃないか? と言っている人も、実際のところ本気でそういうことを考えているわけではない、と。
ただなんとなく言っているだけだろう。
∧∧
(‥ )...というか
\‐ 真面目に本気なんだけど
本気の度合いが
違うって可能性があるよね
(‥ )本気の度合いというか
物事に傾注する
カロリーの違いだよな
アシモフ博士が他の誰よりも早く多くのカロリーをこの問題に注いだことは、まず疑いない。
そして今でも一応、液体メタンを溶媒とする生物の可能性と検討、そしてタイタンへの期待を持つ研究者がいる。
∧∧
( ‥)でも多くの人は
宇宙人に興味があると
自称する人たちでさえ
そこには至らない
せいぜいグレイ
(‥ )そこでふと考えたのだよ
例えばの話
( ‥)私は女の子が好きだ
∧∧
( ‥)なにを言い出した?
だが、これは本当なのだろうか?
好きなのは疑いない。
問題は、世間の”女の子が好き”は、こんなレベルではないのではないか?
例えばの話、
ほう、あなたの”女の子が好き度”は42000ですか。ちなみに私の好き度は53万です。
みたいな
∧∧
( ‥)ああ、そういうことね
(‥ )見方を変えればだな
アシモフ博士とかと
比べた時
世間の人の
宇宙生物に興味がある度は
フリーザ様から見た
一般戦士程度のしけた感じ
なのではないかというな
というか、多分、戦闘力5、くらい。
∧∧
(‥ )みんなの好き度を
\‐ 見誤ってはいけない
ということですか
(‥ )度数で測れば全然違うが
戦闘力で
ひとくくりにしてしまうと
5も53万も区別できない
本気だとか
真面目だとか
そういう言葉はごまかしに
なってしまうから
そこで比べては駄目だって
ことだろうな
皆は言う。俺は真面目だ、なんてことを言うんだ! と
だがしかし、戦闘力5のおっさんだって、大真面目であったろう?
2016年3月7日月曜日
哺乳類ゆえの自然にマザコンな思考
ネットで曰く
物書きが読者に愛情を伝えるには作品を発表し続けるしかない。
と
(‥ )つまり読者にどれだけ
‐ 苦痛を与えられるかが
勝負であるのだと
∧∧
(‥ )そういう解釈があることは
\‐ 否定しないけどもね
現実は人心を摩耗させる。妥当性の追求は人を殺す。
ゆえに人間の選択肢は二つだ。インチキ医療を信じて殺されるか、現実に絶望して死ぬか、このどちらかしかない。
∧∧
( ‥)まあそんなことも
どうでも良い話で
(‥ )冒頭の言葉は
次の事実を否が応でも
強調しておる
伝える言葉をつむぐには自分が生きている必要がある。だが、それには補給が必要であるのだと。
∧∧
(‥ )読者に伝えるには
\‐ 発表するしかないのだ
これはあくまでも手段を
申し述べているだけだからね
手段を維持する手段は
別オプションです
(‥ )補給だよ
補給をどう確保するか
これが問題だ
人が望むのは心地よい嘘である。
確かに人間は他人の嘘を見抜くように出来ている。というか、ずるをする人間を発見できるように進化しているから、結果的に嘘を見抜けるようになっている。おそらく。
∧∧
( ‥)でも?
いざ人間関係から離れると
途端に嘘と本当を見抜けない
くるくるぱーになって
しまうのだと
(‥ )多分、対人関係の延長で
自然や宇宙を解釈して
しまうのだろうな
母なる大地と人はいう。食料を得る場所=授乳してくれる母親、という連想なんだろう。
∧∧
(‥ )人間がトカゲのような
\‐ 動物から進化したら
こういう発想はしなかった
だろうね
(‥ )哺乳類ゆえの発想だろうな
自然を肯定的にとらえるとは、自然なものが良い、という世界観をうむ。
∧∧
(‥ )津波でたくさんの人が死んだ
\‐ だから津波は自然現象ではなく
人工地震で
引き起こされたのである...
こういうことを言う人は
まじでいるからね
(‥ )自然相手になると
人間の世界観は
途端にくるくるぱーだよな
人間相手なら裏切るかもしれない、と疑心暗鬼のくせに、自然相手だと、しかも自然を擬人化しているにも関わらず、良い人だと思い込んでいる。
∧∧
(‥ )自然は恐ろしいとも
\‐ 言うのですけどもねえ...
(‥ )だが自然からカロリーを
取り出しているから
どうしてもな
否定しきれないのだろうな
おっぱいもらってる
お母ちゃんのことは
否定しきれないってやつ
∧∧
( ‥)いっちゃなんだが
若干キモイぞ
(‥ )だから問題なんだよ
幸か不幸か、科学はもっと無味乾燥な世界観を持っている。それゆえ、科学をなるべく正しく書こうとすると、どうしても人間のこういう擬人的な世界観と対立せざるをえない。
∧∧
( ‥)つまり売れない本に
なってしまうわけだ
補給が断たれてしまう
困ったね
( ‥)自然相手だと途端に
‐/くるくるぱーになる
これどうしたものかなあ?
哺乳類ゆえの自然はお母さんだ思考。このマザコン的な世界観に、さて、どう挑む?
タイタンの海から先へ
宇宙生物が存在するには液体の水が必要であり、それにはその惑星や衛星の温度が適切でなければならない。
∧∧
(‥ )と言うと
\‐ 意外に多くの人が
それは地球生物から見た
常識であって
それに縛られる必要は
必ずしもないのでは?
と感じるみたいですね
(‥ )案外と発想が柔軟なのな
いや、発想が柔軟なのではなく、宇宙人がいたらいいなあーと思っているから
∧∧
( ‥)だから
”この星は液体の水が
存在できない温度です
だから宇宙生物はいません
はいお仕舞い”
と否定されるのが
嫌なだけかもしれない
(‥ )いて欲しい
そういう結論ありきで
”液体の水に依存しない
生物”を
考えているだけかも
知れないなあ
だって、人間そんなに難しいことは考えてないだろう。
∧∧
(‥ )確かに
\‐ ”液体の水でないと
生物は存在しない”
とは限らないんだよね
液体に溶けた分子が
熱とブラウン運動で動き
化学反応する
それが生物の条件を
満たせば良い
(‥ )俺たち地球の生物は
水に溶けた炭素化合物が
織りなしている現象だ
この現象を模倣できれば
なんだっていい
問題はそんなもの見つかっていないということであった。
例えばメタンはマイナス180度以下で液体になる。
液体メタンを溶媒として、そこに溶け込んだ化合物が地球の生物とその生化学反応を模倣できれば、液体メタンを基礎とした生物が存在しよう。
∧∧
( ‥)ここで液体メタンの海がある
土星の衛星タイタンを
見てみましょう
(‥ )探査機カッシーニから
タイタンに降ろされた
ホイヘンス
これが送ってきた画像に
生物は写っていないのよね
=>https://www.google.co.jp/search?q=titan+surface+huygens+nasa&biw=1093&bih=746&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjc2dWl66zLAhWGsp…
リンクすると空想の画像もひっかかってしまうが、まあこういう世界である。
あるいはNASAの解説コンテンツ=>Titan Images
薄靄の空、地球の河原を思わせる丸い石と砂の世界(*石は水の氷)
∧∧
(‥ )タイタンは星に対して
\‐ 海が小さいから
乾いた星なわけだけど
(‥ )でも
砂漠の星だから
森が無いだけで
生物はどっかに
いるんですー
とは言えない状況だよな
写っとらんからな
それにリンク先にあるような丸っこい石は、運搬されて摩耗したことを示す。風景自体が地球の河原を思わせるように、今は干上がっているが、実際にここは河原なんだろう。
∧∧
(‥ )地球の定期的に干上がる
\‐ 河床にもたいがい
植物ぐらいは
生えていますからね
何も無いってのは
ちょっとねえ
=>https://www.google.co.jp/search?q=wadi+desert+river&biw=1093&bih=746&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjsmpb586zLAhVD2KYKHfSTDL…
(‥ )本当に何も無い場所に
運悪く着陸したとか
主張することもできるが
それは分が悪いよね
そして、液体メタンの海があるタイタンに生物が見当たらないということは、液体メタンを基礎とする生物は存在できないんじゃないか? という結論になろう。
∧∧
(‥ )少なくともタイタンの条件では
\‐ 成立しないことは
確かだよね
(‥ )液体メタンを基礎にした
微生物を想定する人も
いるけども
見つかっていない状況では
後退的な議論だと
言わざるをえないだろうな
液体メタンを基礎にした生物、それを論じたのは例えばアシモフであった。あるいは炭素の代わりにケイ素を基礎にした生物を論じたのも彼である。そして水星などの探査で何かそういうものが実際に見つかるかもしれない。彼はそれを期待していたふしもある。
∧∧
( ‥)確かに地球とはまったく
温度条件が違っていて
何十億年も隔離された世界は
巨大な化学実験室だとも
みなせますし
(‥ )そういう可能性を
考えるのは
当然だよね
∧∧
(‥ )でも残念ながらそれは
\‐ かなわなかった
(‥ )俺たちはもっと先へ
いかないと駄目だね
液体の水にこだわることはない。そうは言うが、状況はすでにずいぶん先へ進んでしまった。もっと先へいかないともはや意味などないだろう。
2016年3月6日日曜日
宇宙人の議論が収束しない
去年の終わり、宇宙生物に関する本を書いた=>Untitled Document
∧∧
(‥ )それもあって
\‐ 宇宙人や宇宙生物について
なんとなく検索したけども
(‥ )なんか取りとめのない
話がひっかかってくるな
比較的良くできているのは、たとえばこちら=>宇宙人はいますか、UFOは実在しますか : 趣味・教育・教養 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
宇宙には無数の星がある。だったら宇宙人はいるだろう。だが、見方を変えれば地球はありふれた星でもある。そんな地球にわざわざ宇宙人がやってくるだろうか? しかも地球人の電波が届いた範囲は現状100光年以内だし、その領域にいる宇宙人しか地球人の存在を知りえないはず。
∧∧
(‥ )宇宙人はいるにしても
\‐ UFOは怪しくね?
そういう質問に
ネットの皆さんが
思い思いに答える
(‥ )質問者さんの発想は
極めてまともだな
解答も、かなり幅があってぶれてはいるし、知識の勘違いもあるが、どっちかというと内容はまともである。
∧∧
(‥ )ネットをさらに広く
\‐ のぞいてみると
宇宙人や宇宙生物に関する
考え方や理解は
もっとはるかにグダグダ
オカルトや超能力
グレイに陰謀論に
話がてんでまとまらない
(‥ )物理学、化学、天文学
地学、生物学、進化学
これらの知識が
足りないってことは
分かるよな
物理を知らなければ超光速を言い出すだろう。
化学を知らなければ水と炭素化合物を利用しない生物を平気で言い立てるだろう
天文学を知らないと星の距離が分からないし、地学を知らないと惑星の有り様が分からないし、生物学を知らないと生物の特性が分からず、進化学を知らないと生物に出来ることと出来ないことが分からない。
∧∧
( ‥)でもそれ以上に
( ‥)考え方が分からない
‐/みたいだよね
例えば、生物の出現は奇蹟だと考える人は、宇宙生物はいないと主張する。
∧∧
(‥ )命と物質を完全に
\‐ 切り離す考えですな
(‥ )つまり魂の実在を
信じているわけだな
これは黒魔術思考だね
あるいは、知能の出現は必然だと考える人もいる。
こういう人は、例えば、宇宙人が地球にこないからには宇宙人はいない。ゆえに宇宙人の母体である宇宙生物もいない、そう考える。
∧∧
(‥ )知能の出現が必然だ
\‐ そう言っている割りには
地球には
地球人1種類しか
いないんですけどね
そこはおかしいと
思わないのですか
(‥ )生物は知能という高みを
目指して突き進むものだ
そういう世界観だな
これは中世期の発想だよね
人間は最後に天使になる
人間が上昇した後は
サルが人間になる
もちろんこれは正しくない。
一方、これが変形すると、結論が正反対になって、UFOは宇宙人の乗り物だ、になる。
∧∧
( ‥)必然的にいるのなら
必然的に来てないと
おかしい
だとするとUFOは
本物ではないか?
思考の分岐がちょっと
ずれただけで
結論が180度変わる
(‥ )これ自体は
物理学や天文学を
知らないことが
原因でもあるよね
光速を越えられない
星々の距離は膨大
これらを知らない
だが知っていても、すでに来ている! と主張する人もいる。理由は簡単だ。来ているのなら光速を越えられるか、あるいは星々の距離が短いかどっちかだろう。
∧∧
(‥ )こういう発想をする人は
\‐ 結論ありきなんだけども
(‥ )でもそれ以上にあれだな
手持ちの証拠から
逸脱しちゃ駄目だ
そういうことが
分かってないよね
これは、宇宙生物探しの時に、液体の水や炭素化合物にこだわることはないんじゃないのか? という人も同じであろう。
∧∧
(‥ )確実に分かっている
\‐ あるいは
今確かだと思われることから
逸脱したら
もう何もかも歯止めが
効かなくなるから
議論にならない
好きなものを好きに選ぶ
という話になってしまう
(‥ )確かにアリストテレスが
宇宙は有限だと言った時
宇宙論から宇宙人の存在は
消えた
そしてその根拠になったのは、日常の常識であった。天空は大地を中心に1回転する。物を動かすには力を加え続ける必要がある。巨大になればなるほど大きな力が必要になる。ゆえに無限の大きさのものは動かせない。しかるに宇宙は回転している。だとすると宇宙は無限ではなく、有限の大きさしかない。
∧∧
( ‥)だとすると
星は輝いているだけで
小さなものであり
遠くの太陽であるとか
別の世界とかにはならない
有限の天動説宇宙は
宇宙人の存在を
肯定しない世界観であった
(‥ )宇宙人って概念が
復活するのは
地動説以後だからな
かように、確実と思われる知識や根拠から物事を考えるのは、間違いも引き起こす。
∧∧
(‥ )でもだからといって
\‐ 逸脱していいんだって
ことにはならないよね
(‥ )地動説は日常から
逸脱したことで成功した
わけじゃなく
日常を説明する仮説として
出現したわけだからな
物体を動かすには力を加え続ける必要がある、というアリストテレスの常識も、非常識で破壊されたわけではない。
床面をすべるようにすればするほど、力を加えた物体の動く距離は伸びる。
∧∧
( ‥)それを延長すれば
摩擦と抵抗が0の条件では
一度力を加えられた物体は
それだけで
無限に動くのではないだろうか
(‥ )ガリレオの言ってることは
常識の延長という
思考実験で導かれた
非常識なんだよな
それを考えれば、光速を越える物体が無い、という現代科学の常識が正しいとは限らない。だからUFOは...、という正当化がむなしいものであること明白だ。
もしもやるのなら、光速度が限界だという常識を打ち破る何らかの思考実験を行わないといけない。そしてそれは全員がすでに失敗したのである。
∧∧
(‥ )だとしたら
\‐ 光速がこの宇宙における
最高速度であるという
前提を踏まえて
考えるべきである
(‥ )だけど皆はそうしない
わけなのよ
∧∧
( ‥)つまりみんな
どう考えればいいのか
まったく分からずに
途方にくれているのである
( ‥)だから結論、推論が
‐/ てんでばらばらで
まったく収束しない
これは思ったよりも
深刻なことなんだろうな
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