自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2015年9月27日日曜日
ステーキ捨てて コンビニでおにぎりを
安保法案だ、戦争が出来るようになるぞ! 徴兵制が来るぞ! 戦争が始まるぞ!
∧∧
(‥ )今時、徴兵制って...
\‐ 70年前ならいざ知らず
人件費の高い昨今
一体幾らかかるんですか?
皆さんに配布する装備を
どうそろえるんです?
そもそも
素人相手に何を配布して
何をさせる気なの?
そういう質問を投げかけても
徴兵ダー 戦争ガー
の返答だけであると
(‥ )さらに言うと
非武装中立で大丈夫だ
憲法9条で平和だったのだ
だから安保はいらない
9条さえあれば良い
そう繰り返すだけ
人間はなあ
今までのやり方を
変えたくはないし
考え方も理解も
変えたくないのだ
例え国家どころか
自分が滅びようとしても
自分の財産が壊れようとも
変えたくないものは
変えたくないんだよ
以上とは一見すると正反対だけども、こんな話を読んだ事がある。
フランスで革命が起きた。当初は中央集権化を押し進めた国王に対する貴族の巻き返しだったはずが、いつのまにか、保守派とみなした人間を片っ端から虐殺する恐怖政治になってしまった。貴族は言うに及ばず、平民から革命の同士、さらには国王一家までが処刑される有り様。王妃の母国であるハプスブルク帝国は言うに及ばず、国王を殺す革命政府のやり口に、各国は恐怖して軍隊を差し向ける。
これに対して革命政府は扱いやすい火器を庶民に渡し...、というか庶民を革命の名の下に大動員して大量に突撃させるやり方に出た。馬鹿のひとつ覚えのように突撃させる。しかし大量だ。ひたすら数で押しまくる。戦争は一気に様相を変え、これまでにない大規模で壮絶なものとなった。今や攻守を変えて各国に押し寄せるフランス軍。略奪、暴虐、大殺戮、これぞ民主主義の真骨頂。しかもそれを率いるは軍事の天才ナポレオン。
ナポレオン進撃の前に危機感を抱いたプロイセンの軍人は、農奴解放を王に訴えたという。解放された農奴を率いて、ナポレオンと同じことをするのだ。それなら勝てるとは言えないまでも、まだしも抗することはできよう。
∧∧
(‥ )だけど王様はそれを拒んだ
\‐ 国は滅びはしなかったけども
屈辱的な条件で講和し
支配を受け入れるしか
なかった
農奴解放が実現したのは
ナポレオンの勢いが衰えて
プロイセンを含めて
各国が反転攻勢を
しかけ始めてからの話
(‥ )農奴を治める王様の国
農奴とは
土地に縛り付けられた
農民たち
ここまで支配力が強く
そして権力を握っている
こんな王様にとって国は
自分の持ち物だろ?
自分の持ち物が
滅びようとしている
その時に至ってさえも
国を守る最終手段に
踏み切れない
これはすごい話だよな
この話はうろ覚えだし、原典まで読んだわけじゃない。だから確認が必要だ。
とはいえ、この話を読んだ時に誰もが思うであろう、愚かな王様であると。
しかし考えてみれば、僕らの人生はこんなことの連続であった。
あともう少し、あとこれだけ、手持ちを手放すのは嫌だし、もしかしたら状況が好転して、手放す必要がないかもしれない....
そうやって、みすみす機会を逃す。
考えてみればこんなことばかりではなかったか? 王様の行動を笑うに笑えない。
∧∧
( ‥)だけどそれゆえにこそ
これは生々しい衝撃
自分の持ち物である国が
滅びる時に至ってさえもなお
変革を決断できないという現実
これは恐怖ですよ
( ‥)それを考えるとさ
‐/ 憲法9条があるから
平和なんだと言う人は
国が滅びるその瞬間
自分の財産が消える
その瞬間まで
同じことを言うだろう
それが分かるよね
平和を保ったのは憲法9条じゃなくて核兵器と軍事力だろ? という指摘も意味はない。人は信じたいものや守りたいものを最後まで守るのである。
∧∧
( ‥)たとえ国家や
自分の財産が失われるとしても
最後の最後まで
目の前のものにしがみついて
しまうのだと
(‥ )まあ考えてみれば
当たり前なんだがな
目の前のお肉を捨てて出かけて、腹ごなしはコンビニのおにぎりですまそう。人間は、こういう決断をすることが出来ない。
ブログ アーカイブ
-
▼
2015
(783)
-
▼
9月
(70)
- 正しい生き方とは許されざる罪である
- 良い自我マニアとは何か?
- 論理的な人間は必ず二枚舌になる
- 火炎模様がついてくる
- デミウルゴスによる悪意ある世界
- 日本軍が精神論で負けたという主張はオカルト
- ステーキ捨てて コンビニでおにぎりを
- ガ0927
- 味見は論理ではない
- 論理人間は不幸そうな顔をしている
- 三角物語
- エアカーは幽霊である
- サボテンをむさぼり食う
- 技術の発達は機関の比率を変え、機械のデザインを変える
- それは、あからさまな詐欺だ
- 10円には青銅の価値があるがSFには無い
- おっさんは現実逃避し過ぎである
- 論理人間には中身も経験もない
- 位置と立場は相関する
- 模倣彼女2045年
- 愚痴をこぼす自由を死守せよ
- 10円でなければ気にしない
- 痛いおっさん2045年
- 倫理は認識より誕生する なれば選択肢は明白
- 目撃者を追え!
- 例えば怖いお父さんから自由になりたい
- メガネザルの投げキッス
- 不毛なり想像力
- 例えば彼女の前で川に飛び込む
- 天気が壊れるのー
- 嘘つきなんじゃねーの?
- 論理的に言うと論理は偏見を導くだけである
- せいぜいソクラテスを殺せるぐらい
- 小人のコートは撥水性
- 原野の使用は計画的に
- グリアナちゃん
- 娯楽がないんじゃないか仮説
- ワイヤー切れればスペクタル
- 理解には大前提の破壊が必要でそれは苦痛である
- 合理主義者とはオカルト信奉者である
- 精神論の対案が、結局、精神論
- いやいや 何を買ったのか見極めないと駄目でしょう
- 今は昔 すべては娯楽である
- 戦略を売れ!
- 2015.09.12 05:49の地震
- 笑っちゃいかんです
- 距離と固執が比例関係にある
- 二カ所
- 月と不死の青年
- 人を信用できない人間は出来もせずに
- 列島南北縦断とアリンコの日々
- 体の隣で遊ぶ
- 投資0で理解できる分かりやすい説明とは
- サンマのイラスト
- 状況の把握は望まれていない
- BB
- なんかこう 嵐な前夜祭
- 荒野のサンドッグ
- SFと宇宙生物は合理的であり、それが問題
- 言い訳は一歩ではなく、返しが一歩
- 私のトレスな事例
- コロシアムの観客が怒っている
- 知恵があるとはそういうことだ
- 渚にて
- 一心不乱の大ぱくり
- 文系的教養は確かに大事でしょう
- 甘噛みされた時に出血すると狂乱状態
- 豊かさが1日の労働時間に飽和する可能性
- 天然無印発酵アルコール
- 日本人でさえこれなのだから
-
▼
9月
(70)